JPH0242486Y2 - - Google Patents

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JPH0242486Y2
JPH0242486Y2 JP1984157922U JP15792284U JPH0242486Y2 JP H0242486 Y2 JPH0242486 Y2 JP H0242486Y2 JP 1984157922 U JP1984157922 U JP 1984157922U JP 15792284 U JP15792284 U JP 15792284U JP H0242486 Y2 JPH0242486 Y2 JP H0242486Y2
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JP
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vehicle body
pillar
collapsible
collapsible pillar
roof panel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の上部車体構造に関し、更に詳
しくは車体屋根の取付、取外しが可能なオープン
トツプ形式の自動車の上部車体構造に関するもの
である。
(従来の技術) この種の自動車の上部構造としては、車体両側
壁間に略逆U字形状の可倒ピラーが架け渡され、
この可倒ピラー頂部とフロントガラス頂部との間
に取り外し可能にルーフパネルを架け渡したもの
が公知である。(英国公開特許2086316参照)この
構造において、可倒ピラーはその両脚端部を中心
に、起立位置から座席後方の車室内に収納される
傾倒位置までの間を回動可能となつており、ま
た、可倒ピラーと車室後方部との間には一般に幌
が張られている。可倒ピラーを起立位置となるよ
うに立てると、可倒ピラーから車室後方側は幌に
より覆われ、この状態において可倒ピラーとフロ
ントガラスとの間にルーフパネルを架け渡して車
体屋根とすることができる。
(考案が解決しようとする問題点) このような構造において、可倒ピラーと車体後
方部との間に張設される幌の端部をそれぞれ、可
倒ピラー及び車体後方部に分離不可能に取付けて
しまうと、可倒ピラーを座席後方の車室内に収納
させるべく傾倒させようとする場合、幌の突つ張
りによつて、可倒ピラーがうまく倒れないといつ
た不具合が生じてしまう。特に幌の後方中央部に
ガラス製のウインドウを配設した場合には、可倒
ピラーを完全に倒すことは事実上困難なものであ
つた。幌の車体前後方向の長さを長くして、幌を
張るためのリンクの内装すれば、この不具合は解
消されるが、新たに幌張り用リンクを設ける必要
があり、又、車のデザイン面からの要求もあつ
て、必ずしもこの方法も好ましいものではない。
本考案の目的は、このような点を解決すること
にある。
(問題点を解決するための手段) そのために、本考案では、略逆U字形状をな
し、両脚端部を中心に車体前後方向へ回動可能に
車体両側壁間に架け渡された可倒ピラーと、該可
倒ピラーの頂部とフロントガラスの頂部との間に
架け渡されて車体屋根を形成可能なルーフパネル
とを備えたオープントツプ形式の自動車におい
て、前記可倒ピラーの車体後方側には可倒ピラー
の収納部が形成されており、前記可倒ピラーは、
前記ルーフパネルの車体前方部が前記フロントガ
ラスの頂部に架け渡されて車体屋根を形成可能な
第1位置と、前記収納部に前記可倒ピラーが収納
可能な第2位置との間を少なくとも回動可能であ
り、前記可倒ピラーは、該可倒ピラー後方側の車
室上部を覆うリヤ幌が分離可能に取り付けられ、
該リヤ幌は分離されて前記収納部へ収納可能とな
つており、更に、前記可倒ピラーは、前記収納部
へ収納されたリヤ幌の上から前記収納部へ収納さ
れ、前記ルーフパネルは前記可倒ピラーにヒンジ
機構を介して連結され、該ヒンジ機構は、第1リ
ンクと、該第1リンクに連結される第2リンクと
を備えて、ルーフパネルが前記可倒ピラーの内側
に収納されるようにしたことを特徴とする。
(考案の効果) このように構成した本考案において、可倒ピラ
ーとリヤ幌とは分離可能に接続されているので、
可倒ピラーを傾倒させるときには、可倒ピラーと
リヤ幌とを分離することによつて、リヤ幌を影響
はうけることなく、可倒ピラーを単独で容易に座
席後方の車室内へ収納させることができる。更に
は、可倒ピラーは、先に収納部に収納されたリヤ
幌の上に倒して収納するようにしているので、可
倒ピラー及びリヤ幌を収納部内にコンパクトに納
めることができるものである。又、リヤ幌の後方
中央部のウインドウをガラスで構成したものにお
いては、リヤ幌を折りたたんだ状態で、傾倒した
略逆U字形状の可倒ピラーの中央にガラスが位置
するので、ガラスが可倒ピラーによつて損傷を受
けることなく、さらには、可倒ピラーによつて保
護されるものである。
(実施例) 以下に、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。
第1A図、1B図、1C図は本考案の一実施例
を示す斜視図であり、第2A図、第3図および第
4図はそれぞれ第1A図における−線、−
線、および−線に沿つた断面図である。
図において、1は全体として逆U字形状をした
可倒ピラーであり、その両脚2、3の先端部2
a、3aは、自動車のリヤフエンダー4の内側に
回動自在に取り付けられている。この取付位置
は、サイドドア5の車体後方側の部位である。6
はルーフパネルであり、可倒ピラー1の頂部7と
フロントガラス8の上端を構成するフロントヘツ
ダ9との間に架け渡されている。このルーフパネ
ル6と可倒ピラー1とは、後述するようにヒンジ
機構20を介して連結されている。次に、11は
リヤ幌であり、可倒ピラー1とリヤボデー12間
に張られている。この幌11には、可倒ピラー1
に対して車体後方側近傍位置において車幅方向に
延びるフアスナ13が取り付けられており、この
フアスナ13によつて幌11は可倒ピラー1側の
部分11aと車体後方側の部分11bとに分離可
能となつている。更に、リヤ幌11の中央部分に
はリヤウインドウ14が取り付けられている。1
5はリヤ幌11の下方の車室内に設けた収納部で
あり、この収納部15に可倒ピラー1とルーフパ
ネル6とリヤ幌とが収納可能である。すなわち、
可倒ピラー1は第1A図に示すような起立位置
(幌上状態)から第1C図に示すような傾倒位置
(オーフン状態)との間を回動可能となつている。
収納にあたつては、まず、第1B図に示すよう
に、フアスナ13を外してリヤ幌11を分離し、
その後方側の部分11bを車体下方に位置する収
納部15に収納する(幌下状態)。次に、フロン
トヘツダ9からルーフパネル6の前端部を外し
て、可倒ピラー1を車体後方側へ倒す。この回動
動作において、ルーフパネル6は可倒ピラー1と
ヒンジ機構20を介して連結されているので、可
倒ピラー1の回動に伴なつて車体後方側へ移動す
る。従つて、第1C図に示すように、可倒ピラー
1がほぼ水平となるように倒れて、収納部15内
に収納された傾倒位置となると、その両脚間にル
ーフパネル6を折り畳んだ状態に、それら可倒ピ
ラー1およびルーフパネル6を収納することがで
きる。第3図および第4図には、二点鎖線によ
り、収納時の可倒ピラー1とルーフパネル6と幌
11の状態を示している。
ヒンジ機構 次に、第5図ないし第8B図を参照して、可倒
ピラー1とルーフパネル6とを連結するヒンジ機
構について説明する。
可倒ピラー1とルーフパネル6とは、左右の2
個所においてヒンジ機構20、20を介して連結
されており、図は可倒ピラー1の脚部3とルーフ
パネル6とを連結するヒンジ機構20を示すもの
である。図に示すように、ヒンジ機構は、第1回
転軸201を中心に回転可能な第1リンク202
と、第2回転軸203を中心に回転可能な第2リ
ンク204を有する2ヒンジ形式のものである。
第1リンク202の中央部には、可倒ピラー脚部
3に取付けたスライドピン205の係合溝206
が形成されている。第2回転軸203は、この第
1リンク202の先端部に取付られており、第2
リンク204はその中央部において第2回転軸2
03に枢着されている。第2リンク204は、そ
の端面209が第1リンク202の先端部に形成
した掛止部210によつて掛止されており、これ
によつて、第2回転軸203を中心に矢印211
方向への回転のみが可能となつている。第2リン
ク204の下端212はスライドピン205に取
り付けた受け部材213によつて保持されてお
り、先端214はルーフパネル6の車体後方端側
の側部に固着されている。また、第2リンク20
4には、第1リンク202とスライドピン205
との係合状態を解除するための突起215が形成
されている。
次に、スライドピン205のアセンブリについ
て詳述する。第6図ないし第7B図に示すよう
に、このピンアセンブリは、可倒ピラー1のイン
ナパネル101にその前面パネル205aが取り
付けられており、そのパネル205aにあけた車
体上下方向に延びる摺動溝205bからスライド
ピン205が突出している。パネル205aの裏
側には、第7B図に示すように、スライドピン2
05の案内溝205Cが摺動溝205bと平行に
形成されており、スライドピン205にはこの案
内溝205Cに沿つて摺動する長方形の案内板2
05dが形成されて、スライドピン205のパネ
ル205aからの突出量が一定となり、また、ピ
ン205自体が回転しないようにされている。ま
た、この案内溝205Cに続いて、スライドピン
205の基端205eの移動溝205fが形成さ
れており、この移動溝205f内には、第6図に
示すように、ばね205gが挿入され、このばね
により、スライドピン205は常に車体上方側へ
付勢されている。また、スライドピン205の突
出方向は、ほぼ水平方向となるように設定されて
いる。次に、スライドピン205の先端に取り付
けた受け部材213について説明する。この部材
213は、略台形形状をなし、その下底側がスラ
イドピン205に固着され、上底側に向けて車体
前方の下方へ傾斜している。また、両側面は、上
方へ掘曲され、第2リンク204の下端212の
摺動面214を形成している。
このように構成したヒンジ機構の動作を、第8
A、8B図を参照して述べる。第8A図は可倒ピ
ラー1が起立位置にある状態を示すものである。
この状態において、第1リンク202の係合溝2
06にスライドピン205が係合しているので、
第1回転軸201を中心とする第1リンク202
の回転は阻止されている。また、第2リンク20
4は、第1リンク202の突起210に係合して
いるので、第2回転軸203を中心に車体後方側
への回転は阻止されており、また、その反対方向
(矢印216)への回転は、ルーフパネル6の車
体前方端がフロントヘツダ9に係合している限り
阻止されている。この状態において、ルーフパネ
ル6をフロントヘツダ9から取り外し、可倒ピラ
ー1を後方へ倒しながら車体下方へ向けて押圧す
ると、ルーフパネル6は第2回転軸203を中心
に矢印216方向へ回転する。すなわち、第2リ
ンク204は第2回転軸203を中心に矢印21
6方向へ回転し、この回転により第2リンク20
4の端部212は受け部材213を矢印217方
向へ押し下げつつ、その摺動面214上をスライ
ドピン205側へ移動する。この結果、受け部材
213の取り付けられたスライドピン205は、
ばね205gのばね力に抗して摺動溝205bを
移動する。
次に、ルーフパネル6が所定量だけ回転する
と、第8B図に示すように、スライドピン205
が第1リンク202の係合溝206から外れる位
置まで移動する。この状態において、第2リンク
204の突起215の先端218が可倒ピラー1
の頂部7を形成するインナパネル101に当接す
る。従つて、この状態から、更にルーフパネル6
を回転させると、この突起先端218を支点とし
て第2リンク204により第1リンク202が第
1回転軸201を中心に矢印219方向に回転さ
れ、係合溝206内から完全にスライドピン20
5が外れる。この後は、第1および第2回転軸2
01、203を中心にそれぞれ第1および第2リ
ンク202、204が回転して、ルーフパネル6
は可倒ピラー1側に折り畳まれる。
このように、本例においては、可倒ピラー1と
ルーフパネル6とを2ヒンジタイプのヒンジ機構
を介して連結してルーフパネル6が所定量回転す
るまでは、第2回動軸203を中心として第2リ
ンク204を介して、小さい回転半径で回転し、
その後は第1回動軸201を中心として第1及び
第2リンク202、204を介して、大きい回転
半径で回転するように構成している。
従つて、ルーフパネル6の後端がシール部材1
04に接触してシール部材104を傷つける(か
じる)ことなく、第1C図に示すように、折り畳
んだ状態において可倒ピラー1の内側にルーフパ
ネル6を収納することができる。詳述すると、例
えば第9図に示すように、シングルタイプのヒン
ジ機構20′を用いた場合には、ルーフパネル6
の両端部6a、6bが可倒ピラー1の車体前方側
の面102に重なつてしまう恐れがある。これに
対して、2ヒンジタイプのものにおいては、可倒
ピラー1に対するルーフパネル端部の回転半径を
大きくとることができるので、可倒ピラー前面1
02とルーフパネル6との重なりを回避できる。
可倒ピラーおよび可倒ピラー取付部 次に、第2A図ないし第2F図を参照して、可
倒ピラー1およびその取付部について説明する。
可倒ピラー1は、前述したように、略逆U字形状
をなし、その両脚部2、3の先端部2a、3aに
おいてリヤフエンダー4の内側に枢着されてい
る。この可倒ピラー1は、第2A図のCーC線に
沿つた断面を示す第2C図からわかるように、イ
ンナパネル101とアウタパネル103とにより
形成される略箱形の閉断面形状を有し、その周り
はリヤ幌11aにより覆われている。更に、可倒
ピラー1のルーフパネル6が当接する側の面10
2には、ルーフパネル6の当接幅に亘つてシール
部材104が取り付けられている。
〔可倒ピラー突出部〕
一方、可倒ピラー1の両脚部2,3は、第2B
図に示すように、そのアウタパネル103が車幅
方向外方へ向けて斜めに突出さた突出部105を
有している。そして、この突出部105の底面1
06の下方には、リヤフエンダ4のベルトライン
41から車体上方へ突出した突出部42が形成さ
れており、これら突出部105、42の車体外側
面106、43により、可倒ピラー両脚の外側面
106からリヤフエンダ外側面44へ向つてほぼ
連続した滑らかな傾斜曲面が形成さている。
すなわち、突出部105の断面を示す第2D図
から分るように、可倒ピラー1のアウタパネル1
03が2点鎖線aで示す位置から車体外方へせり
出されて突出部外側面106が形成されている。
〔リヤフエンダ突出部〕
一方、リヤフエンダ4側においては、第2A
図、第2E図、第2F図に示すように、サイドド
ア5の車体後方端5aが面するリヤフエンダ4の
端部4dの上端45には、車体前後方向へ延びる
断面逆U字形状の補強部材46が配設されてお
り、その両脚46a、46bはそれぞれリヤフエ
ンダ4を構成するアウタパネル4aおよびインナ
パネル4bの内側に接合されている。この補強部
材46を覆うように、突出部42が配設されてい
る。この突出部42は、台形形状の断面を有し、
底壁42aにはインナ側の垂直壁42bに沿つて
車体前後方向へ延びる補強部材46の嵌入孔があ
けられている。突出部42は、この嵌入孔に補強
部材46を嵌入した状態で、インナ側の垂直壁4
2bの内側が補強部材46の側壁46bに接合さ
れている。
この突出部42の全体形状は、第2E図に示す
ように、上壁42dは車体前方側に水平面が形成
され、その水平面の後端からは車体後方へ向つて
下方に傾斜した傾斜面が形成されている。前述し
たように、この水平面上に可倒ピラー突出部10
5の底壁106が位置する。また、突出部42の
車体前方側の前壁42eには、シール部材42f
が取り付けられている。このシール部材42f
は、突出部前壁42eとサイドウインドウ5bの
車体後方側端部とが当接する位置に沿つて配設さ
れており、これら前壁42eとサイドウインドウ
5bとの間を封止する。なお、このシール部材4
2fは、可倒ピラー1の前壁102にも取り付け
られている。すなわち、その前壁102とサイド
ウインドウ52との当接位置に沿つて配設され
て、それら両者間を封止している(第2D図参
照)。
〔ベルトアンカ取付構造〕
ここで、本例においては、この突出部42のイ
ンナ側垂直壁42bがベルトアンカの取付部とさ
れている。第2A図を参照して説明するに、この
突出部垂直壁42bおよびそこに接合された補強
部材側壁46bには、同一位置に貫通孔42g、
46gがあけられており、その孔42g、46g
にベルトアンカ31が取り付けられている。補強
部材46の下方には、補強部材47が取り付けら
れている。この補強部材47はインナ側に開口し
たコ字状断面を有し、その上壁端部47aは補強
部材側壁46bを介してインナパネル46bに接
合され、下壁端部47bは直接にインナパネル4
bに接合されている。更に、そのアウタ側側壁4
7cの上端は、補強部材側壁46aを介してアウ
タパネル4aに接合されている。この補強部材4
7は、リヤフエンダ4の車体前方端から車体後方
端まで延びており、上述のように突出部42およ
びベルトアンカ31が取り付けられたリヤサイド
ボデー4を補強する役割を果している。なお、補
強部材47の取付位置にあけられたインナパネル
4bの開口4cは、この補強部材47のスポツト
溶接を行うためのものである。次に、インナパネ
ル4bにおける補強部材47の下方の部位には、
シートベルトリトラクタ32が取り付けられてい
る。このリトラクタ32の巻取軸33からシート
ベルト34が引き出されて、突出部42のベルト
アンカ31のフツク35に架け渡されている。
〔可倒ピラーとリヤフエンダとの取付構造〕
第2A図に示すように、可倒ピラー1の脚部3
は、ピン48を介してインナパネル4bの内側に
回転自在に取り付けられている。補強部材49、
50は、このピン48の取付部を構成するもので
ある。補強部材49の全体形状は、第2G図に示
すように、上半部は車体外方側へ開口したコ字状
断面が車体上下方向へ延び、この上端は上壁49
aにより塞がれている。一方、下半部は上半部の
車体内側の側壁49bおよび車体前方側の前壁4
9cが車体内方および車体前方へ向けて傾斜され
て傾斜壁49dが形成されている。この補強部材
49の車体外方向の縁端には、インナパネル取付
用のフランジ49eが形成されており、傾斜壁4
9dの下端にはフロアパネル取付用のフランジ4
9fがそれぞれ形成されている。補強部材49は
これらフランジ49e、49fをそれぞれインナ
パネル4eおよびフラロパネル51に接合するこ
とにより、車体に取り付けられる。一方、補強部
材50は車体外方へ開口したコ字状断面を有し、
車体上下方向に延びている。この補強部材50の
車体前後方向に面する前壁、後壁においては、そ
れらの車体外方端が車体前後方向に掘曲されてフ
ランジが形成され、それらが補強部材49の側壁
49cに接合されている。また、補強部材50の
側壁50eの下端には車体内方へ向けて掘曲され
たフランジ50fが形成され、それが補強部材4
9の傾斜壁49dに接合されている。
ここで、両補強部材49、50の側壁49cと
50eとの間隔は、可倒ピラー脚部3が挿入可能
な広さに設定されている。また、これら両側壁4
9c、50eおよび可倒ピラー脚部3の先端部に
はピン挿通孔49h、50g、3aがあけられて
おり、これらの孔にピン48を挿通させて、可倒
ピラー1をこのピン48を中心に回動可能として
いる。
リヤ幌 次に、第3図、第4図、第10図を参照してリ
ヤ幌の車体への取付構造について説明する。リヤ
幌11は、前述したように、フアスナ13により
車体前後に2分されている。まず、これら2分さ
れたうちの車体後側の幌11bにおける車体への
取付構造について説明する。この幌11bの取付
部では、幌布が二重となつており、車体外面側の
外側幌布はホツク等の留金により車体から取り外
し可能となつている。しかるに、車室内側の内側
幌布は、車体に固定されて取り外しが不可能とな
つている。すなわち、第10図において斜線Aで
示す車体側壁側に面する部分は、第4図に示すよ
うに、外側幌布11cと内側幌布11dとにより
二重となつており、内側幌布11dの端部11e
はシール部材11fを介してリヤフエンダ4の上
端部に固定されている。外側幌布11cの端部1
1gは、ホツク等の留金により内側幌布の端部1
1eに取り外し可能に固定されている。一方、こ
れら幌布11c、11dの車体上方側の端部は相
互に接合されて、車体上面の幌布11hに連なつ
ている。ここで、内側幌布11dはその上端側に
おいて折り畳まれた部分11iを有し、車体から
張り上げられた内側幌布11dの折り曲げ端11
jは、伸縮部材11kにより幌布11h側に引き
上げられている。このように、内側幌布11dは
折り畳み部分11iを有するので、収納部15へ
幌11bを収納したときには、その収納部仕切板
151上に幌布11dを密着させることができ
る。すなわち、図の実線で示す幌上状態から2点
鎖線で示す幌下状態にするには、まず、フアスナ
13を開いて幌11bを幌11aから分離させ、
その後外側幌布11cの端部11gを車体側から
取り外せばよい。この際に、内側幌11dの端部
11eは車体に固定されたままなので、幌上状態
のままの寸法では収納部15内の側面および底面
に密着させて収納することは不可能である。本例
ではこのために内側幌布11dに折り畳み部分1
1iを設け、その長さを収納時に長くできるよう
にしている。従つて、本例では、2点鎖線で示す
ように、幌11bを収納部15の側面、底面に密
着させて収納することができる。
次に、第10図においてBで示す車体後方側へ
傾斜した幌の部分について説明する。この部分の
車体への取付端は、第3図に示すように、幌布1
1hから内側幌布11dおよび外側幌布11cが
分岐しており、内側幌布11dの端部11eはシ
ール部材11fを介して車体に固定されて取り外
し不可能となつている。この取付部の車体後方側
には、その取付部に一端が固定された断面L字形
の部材11lが配設されている。この部材11l
のかと部11mは車体上方を向いており、そこに
外側幌布11cの端部11gがホツク等の留金に
より取り外し可能に取り付けられている。図の2
点鎖線は、収納時における幌11bの状態を示す
ものである。なお、外部から外側幌布11cの端
部11g等を介して侵入した雨水は、内側幌布端
部11fと部材11lとにより形成される入隅部
分を流れて車体側方から外部へ排出される。
【図面の簡単な説明】
第1A図ないし第1C図は本考案の一実施例に
おける三態様を示す斜視図、第2A図は第1A図
のー線に沿つた断面図、第2B図は可倒ピラ
ー脚部の形状を示す斜視図、第2C図は第2A図
のCーC線に沿つた断面図、第2D図は第2A図
のDーD線に沿つた断面図、第2E図および第2
F図は突出部42を示す斜視図および上面図図、
第2G図は補強部材を示す斜視図、第3図は第1
A図のー線に沿つた断面図、第4図は第1A
図のー線に沿つた断面図、第5図はヒンジ機
構の斜視図、第6図は第5図のー線に沿つた
断面図、第7A図はピンアセンブリの斜視図、第
7B図は第7A図のBーB線に沿つた断面図、第
8A図および第8B図はそれぞれヒンジ機構の動
作を示す説明図、第9図は可倒ピラーとルーフパ
ネルと関係を示す説明図、第10図はリヤ幌を示
す斜視図である。 1……可倒ピラー、6……ルーフパネル、9…
…フロントヘツダー、11……リヤ幌、13……
フアスナ、15……収納部、20……ヒンジ機
構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略逆U字形状をなし、両脚端部を中心に車体前
    後方向へ回動可能に車体両側壁間に架け渡された
    可倒ピラーと、該可倒ピラーの頂部とフロントガ
    ラスの頂部との間に架け渡されて車体屋根を形成
    可能なルーフパネルとを備えたオープントツプ形
    式の自動車において、前記可倒ピラーの車体後方
    側には可倒ピラーの収納部が形成されており、前
    記可倒ピラーは、前記ルーフパネルの車体前方部
    がフロントガラスの頂部に架け渡されて車体屋根
    を形成可能な第1位置と、前記収納部に前記可倒
    ピラーが収納可能な第2位置との間を少なくとも
    回動可能であり、前記可倒ピラーには、該可倒ピ
    ラー後方側の車室上部を覆うリヤ幌が分離可能に
    取り付けられ、該リヤ幌は分離されて前記収納部
    へ収納可能となつており、更に、前記可倒ピラー
    は、前記収納部へ収納されたリヤ幌の上から前記
    収納部へ収納され、前記ルーフパネルは前記可倒
    ピラーにヒンジ機構を介して連結され、該ヒンジ
    機構は、第1リンクと、該第1リンクに連結され
    る第2リンクとを備えて、ルーフパネルが前記可
    倒ピラーの内側に収納されるようにしたことを特
    徴とする自動車の上部車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6125217B2 (ja) * 1978-11-20 1986-06-14 Fujitsu Ltd

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JPS6125217U (ja) * 1984-07-02 1986-02-14 本田技研工業株式会社 カブリオレ車におけるリヤウインドウの支持装置

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