JP2008195139A - 物品収納部のリッド支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リッドの開位置で充分な支持強度を得ることができ、閉位置ではコンパクトに格納され、インストルメントパネル内部のスペースを節減することが可能な物品収納部のリッド支持構造を提供する。
【解決手段】リッド12の支持アーム14が、リッドに固定された第1アーム41と、支持孔40に出没可能に設けられている第2アーム42とで構成され、各アームが、相互に摺動可能に連結されるとともに、それらの連結側端部には、リッドの開位置に対応した最大突出状態で相互に係合する係合部43、44が設けられ、第2アームの連結側端部には、退没状態で支持孔の外側に係止される外係止部48が設けられ、前記支持孔内部に位置した端部には、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止される内係止部49が設けられており、リッドを開位置で支持可能であるとともに、リッドの閉位置では、第1、第2アームが相互に重合した状態で、支持孔の内側に格納される。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に車両室内のインストルメントパネルに開口部を有し、前記開口部を開閉可能なリッド(蓋)を備えた物品収納部の構造に関し、さらに詳しくは、リッドを開位置で支持する支持アームの構造に係わるものである。
車両室内のインストルメントパネルの助手席側には、グローブボックスと呼ばれる物品収納部が設けられている。このグローブボックスには、開閉式のリッドを備えたものと、リッドのないポケット状のものがあるが、リッド付きの場合には、リッドを最大開位置において支持する支持アームを設け、リッドの過回動によるヒンジ部の破損を防止するとともに、安定的な開状態が得られるようにすることが有利である。
例えば、特許文献1では、グローブボックスの開口部下縁でリッドを回動自在に支持するとともに、このリッド裏面から延びる支持アームをグローブボックスの側縁部に設けた貫通孔に挿入し、アームの先端に設けたストッパを貫通孔の内側に係止することにより、リッドが開位置で支持されるようにしている。
この際、リッドの開位置において、より高い支持強度を得るためには、なるべく回動中心から離れたリッドの先端側に支持アームを配置するのが好ましいが、そのような配置とした場合、支持アームが長大になり、リッドの閉位置において、支持アームがインストルメントパネルの内部に深くに入り込むことになり、インストルメントパネル内部の他の構成部材との干渉を回避するために、大きなスペースが必要になる問題があった。
特開2002−308017号公報
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、リッドの開位置で充分な支持強度を得ることができるとともに、リッドの閉位置ではコンパクトに格納され、インストルメントパネル内部のスペースを節減することが可能な物品収納部のリッド支持構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、
インストルメントパネル表面に物品を出し入れするための開口を有する物品収納部と、
前記開口の下縁部で回動自在に軸支され、前記開口を開閉することが可能なリッドと、
前記開口の側縁部をインストルメントパネル裏面側に貫通する支持孔と、
前記支持孔に出没可能に設けられている支持アームであって、一端が前記リッドに固定され、他端が、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止されることによって、前記リッドを開位置で支持可能であるような支持アームと、を備えた物品収納部のリッド支持構造において、
前記支持アームが、前記リッドに固定された第1アームと、前記支持孔に出没可能に設けられている第2アームとで構成され、前記第1、第2アームは、いずれも前記リッドの回動軸を中心とする円弧状をなし、該円弧方向に相互に摺動可能に連結されるとともに、それらの連結側端部には、前記リッドの開位置に対応した最大突出状態で相互に係合する係合部が設けられ、前記第2アームの前記連結側端部には、退没状態で前記支持孔の外側に係止される外係止部が設けられ、前記第2アームの前記支持孔内部に位置した端部には、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止される内係止部が設けられており、前記リッドを開位置で支持可能であるとともに、前記リッドの閉位置では、前記第1、第2アームが相互に重合した状態で、前記支持孔の内側に格納されるように構成されている。
本発明において、前記第2アームには、前記第1アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在するガイドリブが設けられ、前記第1アームには、前記ガイドリブに係合するガイド溝が設けられていることが好適である。また、前記第1アームには、前記第2アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在する長孔が形成され、前記第2アームの前記連結側端部には、前記長孔に係合するガイドピンが設けられていても良い。その場合、前記ガイドピンの先端部には、前記長孔の縁部に係合する爪部が設けられていることが好適である。
また本発明の好適な態様では、前記第2アームが、前記第1アームを摺動可能に収容可能な樋形状に形成されるとともに、長手方向の中間部分に、前記樋形状の対向側壁の縁部から内方に突出したフランジ部が形成されている。さらに本発明の好適な態様では、前記リッドが閉位置にあり、前記第1、第2アームが格納された状態で、それらを相互に係止する小突起が、前記第1、第2アームの摺接範囲に設けられている。その場合、前記小突起が、前記第1アームの、前記フランジ部との係合位置に設けられていることが好適である。
本発明に係わる物品収納部のリッド支持構造は、上述の通り構成されているので、前記リッドを開放した場合には、前記第1アーム、第2アームが支持孔から引出されて、該支持孔とリッドとの間に延在し、前記リッドを開位置で安定的に支持可能であるとともに、前記リッドの閉位置では、前記第1、第2アームが相互に重合した状態で、前記支持孔の内側にコンパクトに格納され、インストルメントパネル内部のスペースを節減することが可能である。
本発明において、前記第2アームには、前記第1アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在するガイドリブが設けられ、前記第1アームには、前記ガイドリブに係合するガイド溝が設けられている態様では、前記第1アームと第2アームとが相対的に摺動する際に、第1アームのガイド溝が、第2アームのガイドリブで案内されることにより、がたつき等を生じることなく、比較的小さな摺動抵抗で摺動可能となり、リッドの開閉操作を円滑に行なうことができる。
また、前記第1アームには、前記第2アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在する長孔が形成され、前記第2アームの前記連結側端部には、前記長孔に係合するガイドピンが設けられている態様においては、前記第1アームと第2アームとが相対的に摺動する際に、第1アームの長孔が、第2アームのガイドピンで案内されることにより、がたつき等を生じることなく、比較的小さな摺動抵抗で摺動可能となり、リッドの開閉操作を円滑に行なうことができる。
さらに、前記ガイドピンの先端部に、前記長孔の縁部に係合する爪部が設けられている態様では、第1アームの長孔に第2アームのガイドピンを圧入して係止するだけで、第1、第2アームを摺動可能に連結でき、支持アームの組立てが容易である。
また、前記第2アームが、前記第1アームを摺動可能に収容可能な樋形状に形成されるとともに、長手方向の中間部分に、前記樋形状の対向側壁の縁部から内方に突出したフランジ部が形成されている態様では、第2アームの樋形状における開放側から、第1アームを挿入でき、支持アームの組立が容易であるとともに、フランジ部によって第2アームの剛性が向上され、リッドを安定的に支持できるとともに、リッドの開閉操作を円滑に行なうことができる。
さらに、前記リッドが閉位置にあり、前記第1、第2アームが格納された状態で、それらを相互に係止する小突起が、前記第1、第2アームの摺接範囲に設けられている態様では、リッドの開操作時に、先ず、第1、第2アームが前記小突起で相互に係止されることで一体となって摺動し、次いで、第2アームの最大突出位置で内係止部が支持孔の内側に係合して第2アームが停止することで前記小突起の係止が外れ、第1アームが最大突出位置まで摺動し、このように、第1、第2アームが所定の順序で突出することにより、リッドの円滑かつ安定的な開操作が可能となる。
また、前記小突起が、前記第1アームの前記フランジ部との係合位置に設けられている態様では、リッドの開操作時に、前記フランジ部の縁端部に前記第1アームの小突起が係合することで、第1、第2アームが一体となって摺動し、前記同様に第2アームが停止することで前記小突起の係止が外れ、第1アームが最大突出位置まで摺動し、リッドの安定的な開操作が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる物品収納部(アッパーボックス1)を備えた自動車のインストルメントパネル2を室内側から見た斜視図である。図において、アッパーボックス1は、インストルメントパネル2の助手席の前方に配設され、アッパーボックス1上方のインストルメントパネル上面には、助手席エアバッグ3が配設され、アッパーボックス1の下方にはロアーボックス5が、アッパーボックス1の側方には助手席カップホルダー4が、それぞれ配設されている。また、インストルメントパネル2のセンター部には、オーディオ機器やカーナビゲーションシステム、空調吹出しルーバー等が取付けられ、それらの周囲は、センターガーニッシュ6で覆われており、センター部の下方には、ヒーターコントロールパネル7が配設されている。
アッパーボックス1は、図2に示すようなアッパーボックスコンプの形態で、インストルメントパネル2に取付けられており、物品を出し入れするための開口10を有するボックス本体11、開口部10を開閉するためのリッド12から主に構成されている。リッド12は、開口10の下縁部においてヒンジ13、13で回動自在に軸支され、開口10の両側に、リッド12を開位置において支持する大小2つの支持アーム14、15が設けられている。また、リッド12の中央には、リッド12を閉鎖状態でロックするためのロック機構16が設けられている。
2つの支持アーム14、15のうち、室内側から見て開口10の右側に位置した小さい方の支持アーム15は、リッド12の回動軸(13)を中心とする円弧状をなし、一端がリッド12に固定され、ボックス本体11を貫通する支持孔50の内側に位置した他端部には係止部(図示せず)が設けられており、リッド12の開状態では前記係止部が支持孔50の内側に係合している。
一方、室内側から見て開口10の左側に位置した大きい方の支持アーム14は、本発明に係わる支持アームであり、該支持アーム14は、図3および図4に示すように、リッド12側の第1アーム41と、ボックス本体11側の第2アーム42の2つのアームで構成されている。
第1アーム41は、リッド12の回動軸(13)を中心とする円弧状をなし、基端部41aにおいてリッド12に固定されるか、もしくはリッド12のバックパネルと一体成形されている。さらに、第1アーム41のほぼ全長に亘り延在する長孔43が、第1アーム41を側方から貫通した状態で円弧状に形成され、第1アーム41の先端部41b(連結側端部)には、後述するガイドリブ46に係合するガイド溝45が設けられている(図6)。
第2アーム42は、ボックス本体11を貫通する支持孔40に出没可能に設けられ、前記第1アーム41と同様に、リッド12の回動軸(13)を中心とする円弧状をなし、かつ、図5〜図7に示すように、第1アーム41を収容可能な樋形状(断面コ字状)に形成されている。
第2アーム42の支持孔40の外側に位置した端部は貫通され出入口47を形成しており、この出入口47を通じて第1アーム41が出没可能であるとともに、出入口47の周囲には、フランジ状の外係止部48が設けられている。一方、第2アーム42の支持孔40の内側に位置した端部には、第2アーム42の延在方向(円弧方向)と交差する方向に内係止部49が突設されている。
さらに、第2アーム42の樋形状の底部中央には、第2アーム42の全長に亘り円弧方向に延在するガイドリブ46が形成されている。ガイドリブ46の出入口47における終端部(連結側端部)にはガイドピン44が立設され、このガイドピン44の先端には、爪部44aが形成されている。
また、第2アーム42のやや出入口47寄りの長手方向の中間部分には、樋形状の対向側壁の縁部から内方に突出したフランジ部42cが形成され、一方、第1アーム41の、フランジ部42cの一方の端部に隣接した係合位置には、小突起41cが設けられている(図4、5)。このフランジ部42cは、後述する第1アーム41の連結のため、少なくとも第1アーム41の先端部41bの分だけ、出入口47やガイドピン44から内係止部49側に離間して配設されている(図4)。
以上のように構成された第1アーム41および第2アーム42は、好ましくは樹脂材料を用いた成形品で形成され、次のような手順でボックス本体11に組付けられる。
先ず、第2アーム42の内係止部49を、上方からすくい上げるようにして支持孔40に潜らせ、第2アーム42を支持孔40に挿通した状態で引出しておき、次いで、この第2アーム42の側方から、リッド12と一体の第1アーム41の先端部41bを重ね、長孔43にガイドピン44を押込み、爪部44aを長孔43の縁部に係合させて、第1アーム41と第2アーム42を連結する。
これに伴い、第1アーム41のガイド溝45が、第2アーム42のガイドリブ46に係合し、第1アーム41と第2アーム42とが相対的に摺動可能となる。リッド12と一体の第1アーム41は、ヒンジ13を中心とした確定的な円弧軌道に沿ってのみ回動可能であるため、第2アーム42も共通の円弧軌道に沿ってのみ回動可能となり、これにより、第2アーム42の内係止部49は、支持孔40から離脱不可能となる。従って、リッド12の取付けを除けば、第1アーム41を第2アーム42に押込んで連結するだけで、支持アーム14の組付けが完了することになる。
上記のように組付けられた支持アーム14は、図4に実線で示されるリッド12の閉位置では、第1アーム41が第2アーム42の内部に収容されて相互に重合した状態で、支持孔40の内側に格納されている。この状態で、外係止部48は支持孔40の外側に近接しており、第1アーム41の小突起41cは、フランジ部42cの奥側の端部に隣接している。
このようなリッド12の閉鎖状態から、リッド12を手前に引いて開くと、リッド12と一体の第1アーム41が支持孔40から引出されるが、第1アーム41の小突起41cが前記フランジ部42cに係合することにより、第2アーム42も第1アーム41と一体となって引出される。そして、リッド12の半開状態で第2アーム42の内係止部49が支持孔40の内側に係止され、第2アーム42がそれ以上突出できなくなると、第1アーム41の小突起41cとフランジ部42cとの係合が外れ、第1アーム41の長孔43がガイドピン44で案内されるとともに、第1アーム41のガイド溝45がガイドリブ46で案内され、第1アーム41が第2アーム42に対して摺動し、第2アーム42から引出される。
第1アーム41が第2アーム42から引出され、図4に2点鎖線で示されるリッド12の全開位置に達すると、第1アーム41の長孔43の端部(41b′)が、ガイドピン44′に係合し、第1アーム41が最大突出位置で係止され、伸張された第1アーム41および第2アーム42によって、リッド12が開位置で安定的に支持される。
リッド12を閉じる場合は、第1アーム41と第2アーム42とが伸張状態のまま閉じ始め、半開状態で第2アーム42の外係止部48が支持孔40の縁部に当接し、第2アーム42がそれ以上退没できなくなると、第1アーム41のガイド溝45が第2アーム42のガイドリブ46に沿って摺動し、リッド12の閉位置では、第1アーム41と第2アーム42とが相互に重合した状態で、支持孔40の内側に格納される。
以上述べたように、支持アーム14が、第1アーム41と第2アーム42の2つのアームで構成されたことにより、リッド12の開位置において充分な支持長を確保しながらも、リッド12の閉位置で支持アーム14が格納された状態では、第1アーム41と第2アーム42が相互に重合することによって、支持アーム14の長さがほぼ半分になり、インストルメントパネル2内部のスペースが大幅に節減される。
特に、実施形態においては、アッパーボックス1の下方に回動式のロアーボックス5が配設されたことにより、アッパーボックス1の下方に余剰空間が少なく、仮に、本発明に係わる支持アーム14と同じ支持長を有する非分割式の支持アームを用いた場合には、図3に示すように、非分割式支持アームの先端部94がアッパーボックス1の下方に大きく突出し、回動軸5aを中心としたロアーボックス5の回動軌跡と交錯することになるが、分割式の支持アーム14を用いたことにより、格納状態の支持アーム14は、ボックス本体11の側面の範囲に収まっており、ロアーボックス5との干渉を回避できる。
なお、上記実施形態においては、第2アーム42が側方に開放された樋状をなす場合を示したが、第2アーム42を上方または下方に開放された樋状や筒状、あるいは平板状とすることもできる。また、上記実施形態においては、長孔43が第1アーム41の側方に貫通して設けられる場合を示したが、長孔43が、第1アーム41を上下方向、すなわち回動半径方向に貫通して設けられ、ガイドピン44が回動半径方向に突設されていても良い。
また、図8に示す実施形態は、支持アーム18が、断面角形状の第1アーム81と、該第1アーム81を収容可能な四角筒状の第2アーム82とから構成され、第2アーム82の上面部に沿って長孔83が形成され、第1アーム81の上面に前記長孔83に係合するガイドピン84が突設される場合を示している。出入口87、外係止部88および内係止部89の構成については、先述した実施形態の支持アーム14の場合と同様である。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
本発明の実施形態に係る物品収納部を備えた自動車のインストルメントパネルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る物品収納部のリッド開放状態を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図3の要部拡大図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 図4のD−D断面図である。 本発明の他の実施形態に係る支持アームを示す要部斜視図である。
符号の説明
1 アッパーボックス(物品収納部)
2 インストルメントパネル
3 助手席エアバッグ
4 カップホルダー
5 ロアーボックス
10 開口
11 ボックス本体
12 リッド
13 ヒンジ部
14 支持アーム
40 支持孔
41 第1アーム
41c フランジ部
42 第2アーム
42c 小突起
43 長孔(係合部)
44 ガイドピン(係合部)
45 ガイド溝
46 ガイドリブ
47 出入口
48 外係止部
49 内係止部

Claims (8)

  1. インストルメントパネル表面に物品を出し入れするための開口を有する物品収納部と、
    前記開口の下縁部で回動自在に軸支され、前記開口を開閉することが可能なリッドと、
    前記開口の側縁部をインストルメントパネル裏面側に貫通する支持孔と、
    前記支持孔に出没可能に設けられている支持アームであって、一端が前記リッドに固定され、他端が、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止されることによって、前記リッドを開位置で支持可能であるような支持アームと、を備えた物品収納部のリッド支持構造において、
    前記支持アームが、前記リッドに固定された第1アームと、前記支持孔に出没可能に設けられている第2アームとで構成され、前記第1、第2アームは、いずれも前記リッドの回動軸を中心とする円弧状をなし、該円弧方向に相互に摺動可能に連結されるとともに、それらの連結側端部には、前記リッドの開位置に対応した最大突出状態で相互に係合する係合部が設けられ、前記第2アームの前記連結側端部には、退没状態で前記支持孔の外側に係止される外係止部が設けられ、前記第2アームの前記支持孔内部に位置した端部には、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止される内係止部が設けられており、前記リッドを開位置で支持可能であるとともに、前記リッドの閉位置では、前記第1、第2アームが相互に重合した状態で、前記支持孔の内側に格納されるように構成されていることを特徴とする物品収納部のリッド支持構造。
  2. 前記第2アームには、前記第1アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在するガイドリブが設けられ、前記第1アームには、前記ガイドリブに係合するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  3. 前記第1アームには、前記第2アームとの摺接範囲に亘って前記円弧方向に延在する長孔が形成され、前記第2アームの前記連結側端部には、前記長孔に係合するガイドピンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  4. 前記ガイドピンの先端部には、前記長孔の縁部に係合する爪部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  5. 前記第2アームが、前記第1アームを摺動可能に収容可能な樋形状に形成されるとともに、長手方向の中間部分に、前記樋形状の対向側壁の縁部から内方に突出したフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  6. 前記リッドが閉位置にあり、前記第1、第2アームが格納された状態で、それらを相互に係止する小突起が、前記第1、第2アームの摺接範囲に設けられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  7. 前記小突起が、前記第1アームの、前記フランジ部との係合位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の物品収納部のリッド支持構造。
  8. インストルメントパネル表面に物品を出し入れするための開口を有する物品収納部と、
    前記開口の下縁部で回動自在に軸支され、前記開口を開閉することが可能なリッドと、
    前記開口の側縁部をインストルメントパネル裏面側に貫通する支持孔と、
    前記支持孔に出没可能に設けられている支持アームであって、一端が前記リッドに固定され、他端が、最大突出状態で前記支持孔の内側に係合することによって、前記リッドを開位置で支持可能であるような支持アームと、を備えた物品収納部のリッド支持構造において、
    前記支持アームが、前記リッドに固定された第1アームと、前記支持孔に出没可能に設けられている第2アームとを含む複数のアームで構成され、前記各アームは、いずれも前記リッドの回動軸を中心とする円弧状をなし、該円弧方向に相互に摺動可能に連結されるとともに、それらの連結側端部には、前記リッドの開位置に対応した最大突出状態で相互に係合する係合部が設けられ、前記第2アームの前記連結側端部には、退没状態で前記支持孔の外側に係止される外係止部が設けられ、前記第2アームの前記支持孔内部に位置した端部には、最大突出状態で前記支持孔の内側に係止される内係止部が設けられており、前記リッドを開位置で支持可能であるとともに、前記リッドの閉位置では、前記各アームが相互に重合した状態で、前記支持孔の内側に格納されるように構成されていることを特徴とする物品収納部のリッド支持構造。
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