JP5684652B2 - 荷室仕切装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物の荷室を上下に仕切る荷室仕切装置に関する。
ハッチバック車やミニバンなどワンボックスタイプの車両にはデッキルーム(荷室)が設けられている。このデッキルームには、デッキルームを上下に仕切ることでデッキフロア上に載置した荷物を遮蔽して車内外から視認できないようにする荷室仕切装置が設けられている。荷室仕切装置として、従来から、パッケージトレイ、トーボード、デッキボード、トノカバーなどの内装部品が利用されている。
また、荷室仕切装置の下面(デッキフロアを向いた面)にネット状の収納部を設けて、雑誌、携帯ゲーム、傘、ティッシュボックス、あるいは帽子等の小物を収納部に収納することが知られている。このような荷室仕切装置の場合、乗員室内にいるユーザが収納部に容易にアクセスでき、収納部に小物を収納しておくときには、車内外から小物が視認できないようにして車内の見栄えを確保することが求められる。
ところが、ユーザが荷室仕切装置の下面に設けられた収納部にアクセスすることは、通常、バックドア側からのみ可能であり、即ち、ユーザは一旦車外に出てバックドアを開けて、荷室仕切装置を持ち上げながら収納部にアクセスする必要がある。したがって、このような収納部を具備した従来の荷室仕切装置では、収納部へのアクセスが煩わしく、収納部へ簡便にアクセスできるようにすることが課題となっている。
そこで、このような課題を解決する荷室仕切装置の一例が、特許文献1および特許文献2に開示されている。特許文献1に開示された荷室仕切装置であるトノボードは、ヒンジ部品で互いに蝶着された分割ボードからなるボード体と、ボード体を支持するボード支持枠体と、該ボード支持枠体の下部に、ボード体と対向するように、垂下状態で設けられたカーゴネット(収納部)と、からなる。また、分割ボードのそれぞれに側面から突出するように設けられた突片が、ボード支持枠体の側部(車両の側部に位置する部分)の内側に形成された凹溝内に嵌合いするようになっており、突片が凹溝内を摺動可能となっている。このような構成とすることによって、分割ボードを折り畳むことによりカーゴネットが露出し、ユーザがカーゴネットにアクセス可能となる。このとき、突片は凹溝内を摺動可能であるから、折り畳んだ分割ボードを車両の前方および後方のいずれにも配置することができるため、ユーザがカーゴネットにバックドアからだけでなく、乗員室側からも簡単にアクセスすることができる。
特許文献2に開示された荷室仕切装置は、開口を有するトリム本体部と、トリム本体の開口の下側に取り付けられた小物収納用の伸縮自在な収納ボックス(収納部)と、開口を塞ぐようにトリム本体部の上面側に取り付けられた開閉自在なボックスカバーと、からなる。ボックスカバーは四隅にヒンジピンが取り付けられ、トリム本体部の開口の周囲の四隅にはヒンジピンを受けるキャッチが設けられている。通常はヒンジピンとキャッチとを嵌合いさせて、開口をボックスカバーで覆っている。ユーザが収納ボックスにアクセスするときには、ユーザが車両の前方あるいは後方に位置する2組のヒンジピンとキャッチとの嵌合いを解いて、残りの2組のヒンジピンとキャッチとが嵌合いしている部分を中心にボックスカバーを回動させることで、開口を露出させることができる。つまり、車両の前方と後方のいずれの方向にもボックスカバーを回動させることが可能である。したがって、ユーザが乗員室側から収納ボックスにアクセス可能である。
特開2002−114103号公報 特開平3−292231号公報
しかしながら、特許文献1に記載の荷室仕切装置では、1枚のボードを分割し、ヒンジ部品で分割したボードを互いに接続するため、製造工数が増加し、コストも増加する。また、ユーザが収納部にアクセスするためには、突片を凹溝内で摺動させつつ、分割ボードを折り畳む必要があるため、ユーザの使い勝手や操作性があまり良くない。さらに、突片を凹溝内で摺動させるため、突片や凹溝の耐摩耗性を確保する必要がある。
特許文献2に記載の荷室仕切装置では、ユーザが収納部にアクセスするために、車両の前方または後方に位置する2組のヒンジピンとキャッチとを嵌合いさせた状態でボックスカバーを回動させる必要がある。そのため、ヒンジピンとキャッチの嵌合力を所要の値に維持する必要があり、経年使用により嵌合力が低下すると、回動操作中にヒンジピンが外れてボックスカバーが脱落したり、走行中に異音が発生したりする。このような不具合が発生しないように、ヒンジピンとキャッチの嵌合力を高めると、嵌合いの解除が困難となったり、ボックスカバーの回動操作に支障が生じたりして商品性が著しく低下する。
また、特許文献1および特許文献2に記載の荷室仕切装置はいずれも、ユーザが一定の操作、例えば、特許文献1の場合は、分割ボードを折り畳んだり、特許文献2の場合は、ヒンジピンとキャッチとを嵌合いしたり、嵌合いを解いたりする、などを行う必要がある。そのため、ユーザに一定の負担を強いることになり、気軽に小物の出し入れを行うことができず、利便性という面で課題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ユーザが乗員室側から容易にアクセスできる収納部を有するとともに、耐久性に優れ、低コストで作製できる荷室仕切装置を提供することを目的とする。
本発明の、乗物の荷室を上下に仕切る荷室仕切装置は、上側ボードと、下側ボードと、第1の連結部材と、第2の連結部材と、を有する。上側ボードは、開口を有する下側ボード上に配置されている。第1の連結部材は、少なくとも上側ボードと下側ボードとの間に位置し、下側ボードの前端部と上側ボードの後端部とに繋がっている。第2の連結部材は、少なくとも上側ボードと下側ボードとの間に位置し、下側ボードの後端部と上側ボードの前端部とに繋がっている。さらに、上側ボードは、下側ボードに対して上側ボードの前端部を軸に回動可能であり、かつ後端部を軸に回動可能である。
本発明によれば、ユーザが収納部へ容易にアクセスすることができ、簡便に製造できる荷室仕切装置が得られる。
本発明に係る荷室仕切装置の第1の実施形態の概略斜視図である。 上側ボードを、前端部を軸に180°回動させた状態を示した荷室仕切装置の概略斜視図である。 上側ボードを、後端部を軸に180°回動させた状態を示した荷室仕切装置の写真である。 本発明に係る荷室仕切装置の第2の実施形態の概略斜視図である。 乗員室側から上側ボードを、後端部を軸に回動させた状態を示した荷室仕切装置の概略斜視図である。 上側ボードを下側ボード上に載置した状態における荷室仕切装置の上面図である。 第2の連結部材が上側ボードと下側ボードとに締結された状態を示す概略図であり、(a)は図6のAA断面、(b)は図6のBB断面である。 第2の実施形態における第2の連結部材の概略斜視図である。
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る荷室仕切装置の第1の実施形態の概略斜視図である。なお、図1は、車両の一部を切り欠いた状態で示している。図2は、荷室仕切装置の上側ボードを、前端部を軸に180°回動させた状態の荷室仕切装置の概略斜視図である。また、図3は、上側ボードを、後端部を軸に180°回動させた状態の荷室仕切装置の写真である。なお、以下で述べる前後とは、図1に示すように、上側ボードが下側ボード上に載置された状態での車両前後方向に対応している。さらに、上側ボードが下側ボード上に載置された状態での上方の面を上面、下方の面を下面としている。
車両内部のリヤシート2の後方に、デッキルーム(荷室)3が設けられており、デッキルーム3には、デッキルーム3を上下に仕切る荷室仕切装置として、パッケージトレイ1が設けられている。
パッケージトレイ1は、上側ボード10が下側ボード11上に重なるように配置されており、上側ボード10の上面の後端部には、ワイヤ部材12の一端が取り付けられ、ワイヤ部材12の他端は非図示の車両のバックドアに連結されている。また、下側ボード11の両側部がデッキフロアの車両側部に取り付けられている。
上側ボード10の後端部と下側ボード11の前端部とが、第1の連結部材13により連結されていて、上側ボード10の前端部と下側ボード11の後端部とが2つの第2の連結部材14によって連結されている。
上側ボード10について説明する。上側ボード10は、矩形状の成形体であり、基材としては、軽量にするために樹脂のブロー成形体やダンボール等のハニカム構造体等の中空の成形体が好適に用いられるが、これらに限らず、射出成形体や押出成形体など公知の成形方法によって成形した種々のボード基材を用いることができる。上側ボード10の上面には、図示していないが、例えば、織物、編物、布織布、PVC(ポリ塩化ビニル)レザーなどの表皮材が積層され、内装材としてふさわしい美観と触感が付与されている。
次に下側ボード11について説明する。下側ボード11は、右側支持部11aと、左側支持部11bと、右側支持部11aと左側支持部11bとを前端側で繋ぐ橋掛部11cと、からなる、上面が略コの字状の成形体である。そして、下側ボード11に囲まれるようにして開口15が形成されている。
基材としては、上側ボード10と同様に、軽量とするためにブロー成形体やハニカム構造体等の中空の成形体や段ボール等の成形体が好適に用いられるが、これに限らず、樹脂や金属の射出成形体や押出成形体など公知のボード基材を用いることができる。
次に、第1の連結部材13について説明する。第1の連結部材13は、例えば伸縮性を有する素材(弾性材料)を格子状に組織したネットであり、上側ボード10の下面に沿うように張設されている。第1の連結部材13は、前端が下側ボード11の橋掛部11cの下面に取り付けられ、後端が上側ボード11の上面の後端部に取り付けられている。第1の連結部材13の両端部の間は、上側ボード10と下側ボード11の間に配置されている。
第1の連結部材13の後端が、下面から上面まで上側ボード10の後端部を巻き込むようになっているため、第1の連結部材11の取付け強度が高められている。また、第1の連結部材13の後端を、上側ボード10の表皮材と基材との間に配置することにより、第1の連結部材13が表皮材によって被覆されるため、パッケージトレイ1の意匠性を保つことができる。ただし、第1の連結部材13の後端は、上側ボード10の後端部を巻き込まずに、上側ボード10の下面の後端部に取り付けられていても構わない。
なお、第1の連結部材13は、開口15を覆うことができる位置に配置されることが好ましい。また、詳しくは後述するが、この第1の連結部材13が伸びることによりその上面で形成される空間が、小物を収容する収納部となる。
次に、第2の連結部材14について説明する。第2の連結部材14は、第1の連結部材13の両側方にそれぞれ設けられている。具体的には、上側ボード10と、右側支持部11aおよび左側支持部11bとの間に位置するようにそれぞれ第2の連結部材14が設けられている。第2の連結部材14は、後端が、下側ボード11の各支持部11a、11bの下面の後端部にそれぞれ取り付けられ、前端が上側ボード10の前端部の上面にそれぞれ取り付けられている。
第2の連結部材14は、上側ボード10の前端部を巻き込むようになっているため、取付け強度が高められている。また、第2の連結部材14の前端を表皮材と基材との間に配置することにより、第2の連結部材14が表皮材によって被覆され、パッケージトレイ1の意匠性を保つことができる。
ここで、第1の連結部材13と第2の連結部材14の各ボード10、11への固定方法は、ホットメルトなどの接着剤、両面テープ、溶着、縫製など公知の固定手段を適宜選択して適用可能である。
バックドアを開けた状態について説明する。ワイヤ部材12を介して上側ボード10の上面の後端部とバックドアとが繋がっている。そのため、バックドアを開けると、バックドアに連結されているワイヤ部材12によって、上側ボード10の後端部が持ち上げられて、上側ボード10は前端部を軸に回動するとともに、第1の連結部材13も上側ボード10とともに回動する(図1、図2参照)。これにより、上側ボード10と第1の連結部材13に隠れていた開口15が露出するため、開口15を介してデッキルーム3にユーザがアクセス可能となり開口15を通してデッキルーム3内に荷物を出し入れすることが可能となる。また、上側ボード10は、ワイヤ部材12を介してバックドアと繋がっている。そのため、上側ボード10の開閉動作は、バックドアの開閉と連動して、自動的に行われる。したがって、ユーザは、デッキルーム3内に荷物を出し入れする際にパッケージトレイ1の上側ボード10を自身で回動させる必要がなくなり、利便性を向上させることができる。
次に、ユーザが収納部である第1の連結部材13に乗員室側からアクセスする方法ついて説明する。ユーザは、乗員室側から、上側ボード10の前端部を持ち上げ、上側ボード10を、後端部を軸に回動させる。このとき、第1の連結部材13は回動しないため、第1の連結部材13が露出して(図1、図3参照)、ユーザは第1の連結部材13にアクセス可能となる。また、第1の連結部材13は伸縮性を有しているため、第1の連結部材13上に傘やティッシュボックスなどの小物を載置すると、小物の自重によって第1の連結部材13が開口15内に伸びて収納部を形成することが可能となる。
上側ボード10を元に戻すことで、第1の連結部材13に収納した小物が上側ボード10によって隠され、乗員室や車外から見えなくなる。
第1の連結部材13に小物が収納されていない場合は、第1の連結部材13は、上側ボード10の下面に張り付いた状態を保って、意匠性が悪化することを防ぐことが可能である。
なお、本実施形態においては、格子状のネットを第1の連結部材13として用いているが、これに限られるものではない。例えば、バックドアを開けると、上側ボード10が前端部を軸に回動し、上側ボード10とともに第1の連結部材13も回動するため、第1の連結部材13の下面が視認可能となる。第1の連結部材13がネット状であると、第1の連結部材13に収納している小物が見えてしまう。そのため、第1の連結部材13をシート状にして、収納した小物を視認できないようにしても良い。あるいは、第1の連結部材13を非伸縮性の材料で形成して、上側ボード10の下面に張設させずに、ハンモック状に垂れ下がるように配置しても良い。
また、第2の連結部材14としては、非伸縮性のナイロン相当のシート状部材を用いることで、上側ボード10の回動方向以外への移動が規制され、上側ボード10の前後方向への開閉操作(つまり回動操作)が確実に行われる。
本発明の荷室仕切装置であるパッケージトレイ1は、上側ボード10を特別な部品を用いることなく、さらに、特別な操作をすることなく、下側ボード11に対して回動させることができる。さらには、上側ボード10を、上側ボード10の前端部を軸に回動させ、かつ、後端部を軸に回動させることができるため、乗員室側とバックドア側の両方から上側ボード10の開閉操作を行うことができる。
さらに、上側ボード10の開閉操作における回動の回動軸の切り替えは、上側ボード10が下側ボード11上に一旦完全に載置されてから切り替える必要があるため、誤操作のおそれがない。
また、上側ボード10の回動には、ヒンジ部品などが必要なく、また、ユーザによる嵌合いや係合といった操作が不要であるため、上述したような、ガタツキや異音の発生、嵌合力が強すぎるといった不具合、さらには、ヒンジ部品の破損などのおそれがなく、操作性、信頼性および耐久性に優れた荷室仕切装置を提供することができる。さらに、第1の連結部材13と第2の連結部材14とで上側ボード10と下側ボード11とを接続するだけでよいので、製造が容易であり、製造コストの増加を抑制することができる。
[第2の実施形態]
本発明に係る荷室仕切装置の第2の実施形態について、図4〜図8を用いて説明する。図4は、本発明に係る荷室仕切装置の第2の実施形態の概略斜視図である。なお、図4は、車両の一部を切り欠いた状態であり、バックドアが開いた状態を示している。図5は、バックドアが閉じた状態で、上側ボードを、後端部を軸に回動させた状態を示した荷室仕切装置の概略斜視図である。図6は、上側ボードを下側ボード上に載置した状態における荷室仕切装置の上面図である。図7は、第2の連結部材を上側ボードおよび下側ボードに締結した状態の概略図であり、(a)は図6のAA断面、(b)は図6のBB断面である。
第1の実施形態と同様に、車両内部のリヤシート2の後方に、デッキルーム(荷室)3が設けられており、デッキルーム3には、デッキルーム3を上下に仕切る荷室仕切装置として、パッケージトレイ1が設けられている。なお、以降では、第1の実施形態と異なる点について説明をして、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
上側ボード10について説明する。上側ボード10の下面の後端部に、2つのフック部材16が設けられている。後述するが、このフック部材16には、第1の連結部材13が係止される。また、上側ボード10の幅は、下側ボード11の幅よりも小さくなっている。なお、上側ボード10の上面の前端部の側部には、後述する第2の連結部材14の第1の環状部14aを取り付けるための第1の固定部材17a(図6、7参照)が設けられ、上側ボード10の下面の前後方向の中央部であり、幅方向で第1の固定部材17aよりも内側であり、下側ボード11の各支持部11a、11bと対向する位置には、後述する第2の連結部材14の第3の環状部14cを取り付けるための第3の固定部材17cが設けられている(図6、7参照)。
次に下側ボード11について説明する。下側ボード11の幅は、上側ボード10の幅よりも大きくなっている。そこで、右側支持部11aと左側支持部11bの、上側ボード10と重なっていない部分に、突起部11dがそれぞれ設けられている。つまり、上側ボード10は突出部11d同士の間に配置されている。これにより、上側ボード10は、車両の幅方向への移動が規制されるため、操作性、耐久性を高めることができる。上側ボード10の上面と突出部11dの上面とが平坦となるように、突出部11dの高さを設計することで、意匠性を高めることができる。なお、各支持部11a、11bの下面の後端部であり、幅方向で第1の固定部材17aと同じ位置には、第2の連結部材14の第2の環状部14bを取り付けるための第2の固定部材17b(図6、7参照)が設けられている。また、各支持部11a、11bの幅方向で第3の固定部材17cと同じ位置で、前後方向で第3のリベットよりも後方には、下側ボード11を貫通する貫通孔11eが設けられている。
第1の連結部材13は、前端が下側ボード11の橋掛部11cの下面に取り付けられ、後端が上側ボード10の下面の後端部に取り付けられている。第1の連結部材13の両端部の間は、上側ボード10と下側ボード11の間に配置されている。
第1の連結部材13の後端の少なくとも一部は、上側ボード10の下面に固着されておらず、第1の連結部材13の後端縁が上側ボード10の下面に取り付けられたフック部材16に係止されている。第1の実施形態と同様に、本実施形態でもバックドアを開けたときに、上側ボード10が前端部を軸に回動し、第1の連結部材13も上側ボード11とともに回動する。そのため、第1の連結部材13の下面が露出する。このとき、フック部材16と第1の連結部材13との係止を外すことで、ユーザが第1の連結部材13の上面で形成される空間である収納部に収納された小物を、バックドア側から取り出すことができるため、利便性を高めることができる。
なお、第1の連結部材13の後端を上側ボード10の下面へ係止する方法はフック16に限られるものではなく、面ファスナやチャックなど公知の締結手段を適宜選択可能である。
図8は、第2の連結部材14の概略斜視図である。なお、以下では上側ボード10と右側支持部11aとの間に位置する第2に連結部材14について説明するが、上側ボード10と左側支持部材11bとの間に位置する第2の連結部材14の構成も同様である。
第2の連結部材14は、第1の実施形態のようにシート状ではなく、径が約2mmの紐状となっている。また、第2の連結部材14には、両端部に第1の環状部14aと第3の環状部14cが形成され、第1と第3の環状部14a、14cの間には、第2の環状部14bが形成されている。第1の環状部14aは、上側ボード10の上面に第1の固定部材17aで締結され、第2の環状部14bは、下側ボード11の右側支持部11aの下面で第2の固定部材17bにより締結され、第3の環状部14cは、上側ボード10の下面に第3の固定部材17cにより締結されている。第2の連結部材14の第2の環状部14bと第3の環状部14cの間は、第2の固定部材17bから、下側ボード11に形成された貫通孔11eに下面から上面に向かって挿通され、上側ボード10の下面に設けられた第3の固定部材17cに至るようになっている。
下側ボード11の貫通孔11eにはハトメ部材18が取り付けられている。ハトメ部材18は、環状のフランジと中空筒状の基体部を有するオス部材18aと、環状のフランジのみを有するメス部材18bとからなる。オス部材18aを貫通孔11eに挿通させて、メス部材18bに嵌合いさせることによって、ハトメ部材18は下側ボード11に取付けられ固定されている。
ハトメ部材18を貫通孔11eに取り付けることによって、第2の連結部材14と貫通孔11eとの摩擦が軽減され、上側ボード10の開閉操作が阻害される不具合の発生が低減される。
本実施形態では、第1の実施形態と同様にして、バックドアを開けたときと、乗員室側から上側ボード10の前端部を持ち上げたときに、上側ボード10が、上側ボード10の前端部または後端部を軸に回動する。しかしながら、本実施形態では、第2の固定部材17bと第3の固定部材17cとの間に存在する第2の連結部材14がストッパとして働くため、上側ボード10の回動が制限される。そのため、上側ボード11が車両内部との接触による損傷を防止することができ、また、上側ボード10の設定角度以上の過開きによるパッケージトレイ1の動作不具合などが発生することを抑制することができる。
なお、貫通孔11eの形成位置および第3の固定部材17cが設けられる位置は、車両の前後方向において、上側ボード10および下側ボード11の中間付近であることが好適である。また、固定部材17a〜17cとしては、リベットなどでよい。
また、バックドアの開閉動作に連動して荷室仕切装置を開閉させる場合、特許文献1や特許文献2とは異なる従来技術の荷室仕切装置では、荷室仕切装置が開閉し、本発明では、上側ボード10が開閉する。この開閉動作を行うためには、従来の荷室仕切装置や、本発明の上側ボード10の幅をバックドアの幅より小さくする必要がある。しかしながら、一般的に、デッキルームの幅はバックドアの幅に比べて大きい。そのため、従来技術の荷室仕切装置の場合、車体の側部には、デッキルームに向かって延びる支持部が設けられ、この支持部に荷室仕切装置が支持されていた。この場合、荷室仕切装置を車両から取り外しても支持部が残るため、見栄えが悪く、デッキルームを広く使えない。一方、本願発明の荷室仕切装置の場合、上側ボード10と下側ボードを有するため、下側ボードを車両に取り付け、上側ボード10の幅をバックドアの幅より小さくすることができる。そのため、荷物室仕切装置を車両から取り外した場合、デッキルームには何も残らないため、見栄えがよく、デッキルームを広く使うことができる。
1 パッケージトレイ(荷室仕切装置)
10 上側ボード
11 下側ボード
11a 右側支持部
11b 左側支持部
11c 橋掛部
11d 突出部
11e 貫通孔
13 第1の連結部材
14 第2の連結部材
15 開口
16 フック

Claims (9)

  1. 乗物の荷室を上下に仕切る荷室仕切装置であって、
    上側ボードが、開口を有する下側ボード上に配置されており、
    少なくとも前記上側ボードと前記下側ボードとの間に位置し、前記下側ボードの前端部と前記上側ボードの後端部とに繋がっている第1の連結部材と、
    少なくとも前記上側ボードと前記下側ボードとの間に位置し、前記下側ボードの後端部と前記上側ボードの前端部とに繋がっている、少なくとも1つの第2の連結部材と、が設けられ、
    前記上側ボードは、前記下側ボードに対して前記上側ボードの前記前端部を軸に回動可能であり、かつ前記後端部を軸に回動可能である、荷室仕切装置。
  2. 前記第1の連結部材は、伸縮可能な弾性材料で構成されている、請求項1に記載の荷室仕切装置。
  3. 前記下側ボードは、両側部にそれぞれ設けられた前後方向に延びる支持部と、前記支持部同士を前端で繋ぐ橋掛部とで構成され、前記開口は前記支持部と前記橋掛部とで囲まれるように形成されており、
    前記第1の連結部材は、前記開口を覆う位置に配置されており、前記第2の連結部材は、前記上側ボードと各前記支持部との間にそれぞれ配置されている、請求項1または2に記載の荷室仕切装置。
  4. 前記下側ボードの幅は前記上側ボードの幅よりも大きくなっており、各前記支持部の、前記上側ボードと重なっていない部分に突起部が設けられており、前記上側ボードの上面と前記突起部の上面が同一平面上に位置するようになっている、請求項3に記載の荷室仕切装置。
  5. 各前記支持部の前後方向の中央部に貫通孔が設けられており、
    前記第2の連結部材は紐状であり、前記下側ボードと繋がっている部分から、各前記支持部の下面から上面に向かって前記貫通孔を通り、前記上側ボードに繋がっている、請求項3または4に記載の荷室仕切装置。
  6. 前記上側ボードの下面の前記後端部にはフックが設けられており、前記第1の連結部材の前記上側ボードと繋がる部分の少なくとも一部が、前記フックと係止している、請求項1から5のいずれか1項に記載の荷室仕切装置。
  7. 前記第1の連結部材は、前記下側ボードの下面の前記前端部と前記上側ボードの上面の前記後端部とに繋がっており、前記第2の連結部は、前記下側ボードの下面の前記後端部と前記上側ボードの上面の前記前端部とに繋がっている、請求項1から5のいずれか1項に記載の荷室仕切装置。
  8. 上側ボードが、開口を有する下側ボード上に配置された荷室仕切装置の開閉方法であって、
    第1の連結部材を、少なくとも前記上側ボードと前記下側ボードとの間に配置し、前記下側ボードの前端部と前記上側ボードの後端部とに接続して、
    第2の連結部材を、少なくとも前記上側ボードと前記下側ボードとの間に配置し、前記下側ボードの後端部と前記上側ボードの前端部とに接続して、
    前記上側ボードを、前記上側ボードの前記後端部を軸に回動させて前記第1の連結部材を露出させて前記開口を塞いだ状態にし、または、前記上側ボードを、前記上側ボードの前記前端部を軸に回動させて前記開口を露出させる、荷室仕切装置の開閉方法。
  9. 前記上側ボードを、前記上側ボードの前記後端部を軸に回動させるときには、前記第1の連結部材を回動させず、
    前記上側ボードを、前記上側ボードの前記前端部を軸に回動させるときには、前記第1の連結部材を前記上側ボードとともに回動させる、請求項8に記載の荷室仕切装置の開閉方法。
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