JPH0241810B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はVTRに用いて好適なリール台駆動機
構に関する。 一般にVTRにおけるリール台駆動機構は操作
モードに応じてリール台の回転速度、回転方向及
びスリツプ駆動か直接駆動かを切換える必要があ
り機構が複雑なものとなつていた。 このため、操作モードに応じて変位するスライ
ドカムによりリール台を駆動するアイドラの転接
を制御することによつて、駆動機構を簡略化する
方法が提案されている。この方法においては、ス
ライドカムを変位せしめるため複数位置に回動す
る回転カム等を設ける必要がある。 従来では、この回転カムを別途設けていたた
め、部品点数が多くなり機構が複雑となつてい
た。 本発明は上述の点に鑑みなされたものであり、
テープ装架用のローデイングデイスクの回動によ
りスライドカムを変位せしめることにより回転カ
ム等を別途設ける必要のない新規且つ有効なリー
ル台駆動機構を提供するものである。 以下、図面に従つて本発明の一実施例を説明す
る。 第１図及び第２図は本実施例機構の平面図及び
側面図を示し、図中、１，２は供給及び巻取りリ
ール台であり、該両リール台には夫々、記録、再
生時等のキヤプスタン駆動時にスリツプ機構（図
示省略）を介して駆動される第１供給ギヤ１ａ及
び第１巻取りギヤ２ａ、及び早送り、巻戻し時等
の非キヤプスタン駆動時に直接駆動される第２供
給ギヤ１ｂ及び第２巻取ギヤ２ｂが配されてい
る。３はシヤーシ４に一体成型されたボス４ａに
ネジ止めされた固定板、５は該固定板下面に取付
けられた駆動モータ、６は該駆動モータの駆動上
に連結されたモータプーリ、７は前記固定板上に
案内ボス８を介して植立された支軸９に軸支さ
れ、ベルト１０によつて前記モータプーリに連結
された駆動プーリである。また、前記支軸には該
駆動プーリの上下に第１、第２駆動ギヤ１１，１
２、及び第１、第２アイドラーレバー１３，１４
が配されており、該第１、第２アイドラーレバー
には夫々前記第１、第２駆動ギヤに常時噛合する
第１、第２アイドラギヤ１３ａ，１４ａ及び先端
に後述するスライドカムに係合可能な第１、第２
係合ピン１３ｂ，１４ｂが配されている。 一方、１５は固定板３にスライド可能に支持さ
れ操作モードに応じてスライドし、前記両アイド
ラの両リール台への転接を制御するスライドカム
であり、前記第１及び第２係合ピンが夫々、係合
可能な第１〜第３カム部１５ａ〜１５ｃ、前記案
内ボス８が遊嵌する切欠き１５ｄ、及び前記固定
板に設けられた切欠き３ａに遊嵌する遊嵌ピン１
５ｅが設けられている。また、該遊嵌ピンには前
記固定板の裏面に設けられた支軸１６を中心に回
動可能な回動アーム１７の一端が遊嵌しており、
該回動アームの他端はテープ装架用のローデイン
グデイスク１８の外周に設けられた第１〜第３カ
ム部１８ａ〜１８ｃのいずれかに係合するように
なつている。 尚、１９は前記遊嵌ピン１５ｅと前記固定板３
の裏面との間に張架された発条であり、前記回動
アーム１７の他端を常時、ローデイングデイスク
１８側に付勢する。 次に本実施例機構の動作について第３〜５図に
従つて説明する。 まず、記録、再生モード時は、第３図に示す如
くローデイングデイスク１８はローデイング完了
位置にあり、回動アーム１７は第１カム部１８ａ
に圧接している。よつて、スライドカム１５は図
中、左方にスライドした第１位置にあり、駆動モ
ータ５の時計方向への回転により第１及び第２ア
イドラレバー１３，１４が時計方向に回動し、第
１アイドラギヤ１３ａが第１巻取りギヤ２ｂに噛
合するため巻取りリール台２はスリツプ駆動され
る。このとき、第２アイドラレバー１４の第２係
合ピン１４ｂはスライドカム１５の第１カム部１
５ａに係合し、前記第２アイドラレバーの回動を
規制するため、第２アイドラギヤ１４ａと第２巻
取りギヤ２は離間している。 次に、早送りモード時は、第４図に示す如く、
ローデイングデイスク１８はアンローデイング位
置から少しローデイング方向へ回動した位置にあ
り、回動アーム１７は第２カム部１８ｂに圧接し
ている。よつて、スライドカム１５は第２位置に
あり、駆動モータ５の時計方向への高速回転によ
り第２係合ピン１４ｂは前記スライドカムの第１
カム部１５ａから離間しており、第２アイドラギ
ヤ１４ａは第２巻取りギヤ２ａに噛合するため巻
取りリール台２は高速で直接駆動される。このと
き、前記第１アイドラレバーの第１係合ピン１３
ｂは第３カム部１５ｃに係合しているため第１ア
イドラギヤ１３ａと第１巻取りギヤ２ａとは離間
している。 最後に、停止モード時は、ローデイングデイス
ク１８はアンローデイング位置にあり、回動アー
ム１７は第３カム部１８ｃに圧接している。よつ
て、スライドカム１５は第３位置にあり、前記第
１及び第２係合ピンは夫々、前記スライドカムの
第３及び第２カム部１５ｃ，１５ｂに係合するた
め、前記第１及び第２アイドラギヤは夫々、各リ
ール台のギヤとは離間している。 上述の如く本発明のリール台駆動機構によれ
ば、スライドカムの変位をローデイングデイスク
の回動により為すことができるので、別途回転カ
ム等を設ける必要がなく、部品点数の削減、機構
の簡略化が計れ、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の一実施例に関するもの
であり、第１図は本実施例機構の平面図、第２図
は同側面図、第３図〜第５図は夫々プレイモー
ド、早送りモード及び停止モードにおける動作説
明図である。 主な図番の説明、１，２……供給及び巻取りリ
ール台、３……固定板、４……シヤーシ、５……
駆動モータ、１１，１２……第１、第２駆動ギ
ヤ、１３，１４……第１、第２アイドラレバー、
１３ａ，１４ａ……第１、第２アイドラギヤ、１
５……スライドカム、１７……回動アーム、１８
……ローデイングデイスク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動軸に結合され、互いに独立した首振り機
   構を構成し、供給あるいは巻取リール台に転接し
   てスリツプ駆動及び直接駆動を行う第１及び第２
   アイドラと、 操作モードに応じてローデイング完了位置とア
   ンローデイング位置間を変位するテープローデイ
   ング手段と、 該テープローデイング手段に配設されたローデ
   イングカム部と、 前記両アイドラに配設された係合ピンが係合す
   る位置規制用カム部を有する制御部材と、 該ローデイングカム部と係合し、且つ該制御部
   材と結合され、前記ローデイングカム部のカム形
   状に応じて前記制御部材を変位させる連結部材を
   備え、 前記テープローデイング手段の変位により変化
   する前記係合ピンと前記位置規制用カム部の係合
   状態に応じて、前記第１及び第２アイドラと前記
   リール台との転接離間を制御することを特徴とす
   るリール台駆動機構。