JPH0241454Y2 - - Google Patents

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JPH0241454Y2
JPH0241454Y2 JP1986072284U JP7228486U JPH0241454Y2 JP H0241454 Y2 JPH0241454 Y2 JP H0241454Y2 JP 1986072284 U JP1986072284 U JP 1986072284U JP 7228486 U JP7228486 U JP 7228486U JP H0241454 Y2 JPH0241454 Y2 JP H0241454Y2
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waste
door
rotating drum
side opening
discharge
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、廃車された自動車等の廃棄物焼却炉
における熱分解ガスの燃焼を加熱源とし、主にア
ルミ合金を含有する廃棄物、例えば廃車された自
動車エンジンのアルミ合金部分を連続的に溶解し
て、アルミ合金部分を分離回収する廃棄物処理装
置に関する。
(従来の技術) 自動車等のエンジンとして近年アルミ合金素材
が用いられる傾向にあるが、廃車処分された自動
車等のエンジンからこのアルミ合金を分離回収す
る方法として、従来はこれらの廃棄エンジンをガ
スバーナ等で加熱し、アルミ合金のみを溶解分離
させて回収するという方法がとられていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の方法ではエンジンが静置
状態のままで加熱されるので、エンジン全体を均
一に加熱することが困難であり、このためアルミ
合金が溶解されない部分が生じ、また、溶解した
アルミ合金部分も、溶解されない鉄部分の凹部等
に溜つたり、複雑な形状の部品間に吸引されたま
まとなる等、アルミ合金の回収率が悪いという問
題があつた。
また、従来の方法では、一回目の処理が完了す
る度に、加熱停止、処理済エンジンの除去、未処
理エンジンの設置、加熱開始といつた面倒な作業
を必要とし、しかも、処理物は高温かつ重量物で
あることから、これらの作業に多大な時間と労力
を必要とするといつた問題があつた。
また、従来は加熱源として一般のガス燃料が用
いられているので、ランニングコストが高いとい
う問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなされたもので、この目的達成のた
めに本考案では、廃棄物ガス化焼却炉と、該廃棄
物ガス化焼却炉で発生する熱分解ガスの燃焼熱を
加熱源とするロータリキルンとの組み合わせより
成り、廃棄物ガス化焼却炉は、一側面を扉により
閉塞自在に形成された密閉状の廃棄物ガス化燃焼
室を備え、該ガス化燃焼室の底面にはガス化燃焼
室の外部まで延伸する左右二本の案内軌条が敷設
されると共に、該案内軌条上に載置台が摺動自在
に配置され、かつ該載置台の後側端部には、前記
ガス化燃焼室の一側面を閉塞する前記扉が一体的
に設けられ、該ガス化燃焼室には外部空気供給口
と、熱分解ガス排出口とが開設され、該熱分解ガ
ス排出口と連通する状態に設けられた熱分解ガス
排出路には燃焼用空気供給口がガス排出方向に向
けて開口する状態に設けられ、前記ロータリキル
ンは、中空内部を溶解室となした回転ドラムと、
廃棄物の投入側開閉ドアと、非溶解廃棄物の排出
側開閉ドアとを備え、前記回転ドラムは、その溶
解室内底面が廃棄物投入側から排出側に向けて下
り斜面状に形成され、かつ溶解室内周面には複数
枚の撹拌板が突設され、前記廃棄物の投入側開閉
ドアは、回転ドラムの投入側開口部に形成された
廃棄物投入口を開閉可能な状態に閉塞し、前記非
溶解廃棄物の排出側開閉ドアは、回転ドラムの排
出側開口部端面との間に溶解金属流出用の小間隙
を保持させて昇降自在な状態に設けられ、かつ排
出側開閉ドアの昇降によつて回転ドラムの排出側
開口部の下半部に開口される非溶解廃棄物の排出
口を開閉可能な状態に閉塞すると共に、該排出側
開閉ドアの上部には回転ドラムの溶解室と連通す
る排ガス排出路が開設され、かつ下部には回転ド
ラムの溶解室と連通する火焔供給路が開設され、
該火焔供給路の入口側と、前記廃棄物焼却炉にお
ける熱分解ガス排出路の出口側とを近接状に対向
させた構成となした。
(作 用) 従つて、本考案の廃棄物処理装置では、上述の
ようにロータリキルンを構成する溶解室が、回転
ドラム状に形成され、該内底面が廃棄物投入側か
ら排出側に向けて下り斜面状に形成されると共
に、該内周面には複数枚の撹拌板が突設されてい
るので、廃棄物投入側から定期的に投入されたエ
ンジン等の廃棄物は転動しながら排出側へ移送さ
れることになり、このため廃棄物の全体が均一に
加熱され、アルミ合金等の回収目的金属が効率的
に溶解されると共に、溶解金属は廃棄物の転動に
よつて非溶解金属から効率的に分離されるので、
目的金属の回収率が大幅に向上する。
また、溶解分離されたアルミ合金等の溶解金属
は、回転ドラムの斜面状内底面に沿つて廃棄物排
出側へ流れ、排出側開閉ドアと回転ドラムの排出
側開口部端面との間に形成された溶解金属流出用
の小間隙から順次外部へ落下回収される一方、鉄
等の非溶解廃棄物は排出側開閉ドアを上昇させる
ことによつて開口される廃棄物排出口より定期的
に外部へ排出されるので、溶解金属と非溶解廃棄
物との分離回収作業が能率的に行なわれる。
また、排出側開閉ドアの上部には排ガス排出路
を、また下部には火焔供給路がそれぞれ開設され
ているので、この排出側開閉ドアを上昇させた場
合、下部の火焔供給路が排ガス排出路の役目をな
すことになるので、定期的な非溶解廃棄物の排出
作業の度に火焔の供給を停止する等の作業中断の
必要性がなく、連続運転が可能である。
また、上記工程が回転ドラム内において連続的
に行なわれるので、熱エネルギーの無駄な放射も
少なく効率的な回収作業が行なえる。
更に、本考案ではロータリキルンの他に廃棄物
ガス化焼却炉を備えるので、エンジン等のアルミ
合金含有部分を取り外した自動車等の廃棄物から
ゴム、プラスチツク等の有機物が焼却除去され、
有用な鉄屑が回収でき、しかもこの廃棄物ガス化
焼却炉における熱分解ガス排出路の出口側を、ロ
ータリキルンにおける火焔供給路の入口側と近接
状に対向させたので、廃棄物ガス化焼却炉で発生
した熱分解ガスの燃焼熱をロータリキルンの加熱
源として有効利用でき、両者の有機的結合によつ
て装置全体として大幅なランニングコストの低減
化ができる。
また、本考案では載置台と扉とが一体的に形成
されることによつて、扉の開閉作業と廃棄物の出
し入れ作業とが同時に行なえるので、作業の迅速
化が図れると共に炉内温度の低下を少なくするこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
この実施例の廃棄物処理装置はAは、ロータリ
キルンAaと、廃棄物ガス化焼却炉Abとの組み合
わせより成る。
前記ロータリキルンAaは、第1図〜第3図に
示すように、回転ドラム1、廃棄物の投入側開閉
ドア2、非溶解廃棄物の排出側開閉ドア3、煙突
4、バイブレータ装置5を主な構成として備えて
いる。
前記回転ドラム1は、円筒形鋼板1aの内周面
に耐熱コンクリートによる内壁層1bを形成し、
該中空内部を溶解室6となしている。
この溶解室6は廃棄物投入側から排出側に向け
てその内径が漸次大きくなるように形成されるこ
とで溶解室6の内底面が斜面状に形成されてい
る。また、前記溶解室6の内周面には複数枚の撹
拌板1cが突設され、実施例ではこの撹拌板1c
が回転ドラム1の軸線方向に対し廃棄物排出側が
回転方向と逆向する方向に傾斜した状態に設けら
れている。
また、前記回転ドラム1の外周にはガイド輪7
が2個所形成され、このガイド輪7が基台8上に
設けられた左右一対の受けローラ9,9によつて
それぞれ回転自在に支持され、かつ回転ドラム1
の外周に形成された大ギヤ10を駆動装置11と
連動する小スプロケツト12と噛合させることに
よつて、回転ドラム1の回転が行なわれる。
尚、前記回転ドラム1の廃棄物投入側開口部1
dは、基台8上に立設された前壁体13によつて
閉塞されると共に、該前壁体13には前記溶解室
6と連通する廃棄物投入口14が開設されてい
る。
前記廃棄物の投入側開閉ドア2は、前記廃棄物
投入口14の開閉を行なうドアであり、実施例で
は廃棄物投入口14の前面に沿つて昇降自在な状
態に設けられ、かつ、ワイヤ15を介してウイン
チ等の巻き上げ手段によつて昇降が行なわれる。
前記非溶解廃棄物の排出側開閉ドア3は、回転
ドラム1の排出側開口部1eの開閉を行なうドア
であり、排出側開口部端面との間に溶解金属流出
用の小間隙間aを保持させた状態で昇降自在な状
態に設けられ、かつ、ワイヤ15を介してウイン
チ等の巻き上げ手段によつて昇降が行なわれ、こ
の排出側開閉ドア3の上昇によつて、回転ドラム
1の排出側開口部1eの下半部に略半円状の非溶
解廃棄物の排出口16が開口されるようになつて
いる。
また、前記排出側開閉ドア3は300mm程度の厚
手に形成され、その上部には回転ドラム1の溶解
室6と連通する排ガス排出路17が開設され、か
つ下部には回転ドラム1の溶解室6と連通する火
焔供給路18が開設されている。
前記煙突4は排ガスを強制的に吸引排出させる
ためのものであり、その下端開口部側が前記排ガ
ス排出路17と対向する状態に設けられている。
前記バイブレータ装置5は、前記溶解室6の排
出口16から排出された非溶解廃棄物同士が残留
溶解金属の冷却固化作用によつて互いに接着され
ることで大きな塊状にならないように、固化する
までの間に振動分離させるための装置であり、前
記排出口16との間に案内シユート19が設けら
れる。
この案内シユート19は非溶解廃棄物の排出方
向へ向けて設けられている。
前記バイブレータ装置5はシユート状本体部2
0がコイルスプリング21によつて宙吊り状に設
けられ、偏心モータ等の振動発生装置(図示せ
ず)によつて振動されるものであり、その下部に
は受け容器22を備えている。
尚、前記溶解金属流出用の小間隙aの直下には
案内シユート23が設けられる。この案内シユー
ト23は前記バイブレータ装置5への案内シユー
ト19とは逆行する方向(回転ドラム1の裏面方
向)へ向けて設けられ、その下部にはインゴツト
ケース24を備えている。
次に、廃棄物ガス化焼却炉Abは、第1図及び
第4図に示すように、廃棄物ガス化燃焼室25、
載置台26、扉27を主な構成として備えてい
る。
前記廃棄物ガス化燃焼室25は、耐火レンガ2
5aの積み上げによつて密閉状に形成され、かつ
その外面が補強鋼板25bによつて被覆されてい
る。
このガス化燃焼室25の底面には、その長手方
向に沿つてガス化燃焼室25の外部にまで延伸す
る左右2本の案内軌条28,28が敷設され、各
案内軌条28は近接状に配置された2本のレール
によつて形成されている。
また、ガス化燃焼室25の長手方向両側壁下部
と上壁には複数の外部空気供給口29が開設さ
れ、ガス化燃焼室25の外部には各外部空気供給
口29に空気を供給する配管30を備えている。
また、ガス化燃焼室25の側壁面上部には熱分
解ガス排出口31が開設され、かつ、このガス排
出口31と連通する熱分解ガス排出路32の出口
側が、前記ロータリキルンAaにおける火焔供給
路18の入口側と近接状に対向した状態に設けら
れている。
また、前記熱分解ガス排出路32内には、燃焼
用空気供給口33がガス排出方向に向けて開口す
る状態に設けられている。
尚、図面中34は着火用バーナ、35は空気分
配室であり、上壁部の耐火レンガ25aと補強鋼
板25bとの間に形成されている。
前記載置台26は自動車等の廃棄物を前記ガス
化燃焼室25内に出し入れするための台車であ
り、その裏面には前記案内軌条28,28上に沿
つて摺動させるためのV字型綱26a,26aを
設けている。
前記扉27は、ガス化燃焼室25の開口部25
cを開閉自在に閉塞するための扉であり、この扉
27はその下部を前記載置台26の側端部に固定
されている。
尚、前記開口部25cは、案内軌条28,28
が外部へ延伸される側のガス化燃焼室25の側面
に形成されており、この開口部端面と対向する扉
27の外周フランジ内面には石綿等のパツキン2
7aを備え、開口部25cの密閉状態を確保させ
るようにしている。
次に、この実施例の作用をロータリキルンAa
側と、廃棄物ガス化焼却炉Ab側とに分けて説明
する。
(イ) ロータリキルン側 ロータリキルンAaを用いて廃棄物の処理を行
なうには、まず、投入側開閉ドア2を上昇させて
廃棄物投入口14を全開させ、この廃棄物投入口
14からエンジン等の廃棄物を溶解室6内に投入
した後、前記投入側開閉ドア2を下降させて廃棄
物投入口14を閉塞する。
溶解室6内では、火焔供給路18を通つて噴射
供給される火焔によつて約800℃まで室温が加熱
され、この高熱によつて廃棄物中のアルミ合金等
が溶解分離されて溶解室6の斜面状底面に滴下す
ると共に、斜面に沿つて廃棄物排出側へ流れ、溶
解金属流出用の小間隙aから外部へ流れ落ち、案
内シユート23に案内されてインゴツトケース2
4内に収容される。
尚、溶解室6内に投入された廃棄物は、回転ド
ラムの回転(約1分間に1回転)作用と、複数枚
の撹拌板1cの存在によつて溶解室6内で転動しな
がら加熱されるので、廃棄物の全体が均一に加熱
されると共に、転動によつてアルミ合金等の溶解
金属が鉄等の非溶解金属から効率的に分離される
ことになる。
また、非溶解金属は溶解室6の斜面状内底面に
沿つて廃棄物排出側へ自動的に移送される。
また、溶解室6内の排ガスは、排出側開閉ドア
3の上部に開設された排ガス排出路17を通つて
煙突4方向に吸引され、外部へ排出される。
尚、この煙突4の吸引作用によつて排ガス排出
路17内や煙突4の入口部分が負圧状態となるの
で、溶解金属流出用の小間隙a等の隙間があつて
も排ガスが外部へ流出することはない。
次に、非溶解廃棄物が廃棄物排出側に溜つた時
点で第2図に示すように、排出側開閉ドア3を上
昇させて非溶解廃棄物の排出口16を略半円状に
開口すると、第2図の二点鎖線矢印で示すよう
に、非溶解廃棄物がこの排出口16より溶解室6
外部へ排出されると共に、案内シユート19に案
内されてバイブレータ装置5内に落下する。
このバイブレータ装置5内では非溶解廃棄物が
振動力を受けることによつて、付着残留した溶解
金属が冷却固化されるまでの一定時間、各非溶解
廃棄物が分離された状態に保持されるので、各非
溶解廃棄物同士が接合されて塊状態にならず、各
部品ごとに分離された状態で受け容器22内に回
収される。
尚、排出側開閉ドア3を上昇させた上記の状態
においては、火焔供給路18が排ガス排出路17
の役目をなし、溶解室6内の排ガスは火焔供給路
18を通つて煙突4方向に吸引され外部へ排出さ
れるので、加熱源発生装置となる廃棄物ガス化焼
却炉Abの運転を停止させる必要はなく、連続運
転が可能である。
尚、非溶解廃棄物の排出が終了した時点で排出
側開閉ドア3を下降させて排出口16を閉塞する
と共に、必要により廃棄物投入口14を開いて新
たな廃棄物を溶解室6内に投入して運転を継続す
る。
以上説明してきたように、実施例におけるロー
タリキルンAaにあつては、回収目的金属の回収
率が極めて高くかつ溶解金属と非溶解金属との分
離回収作業が能率的に行なえ、しかも連続運転が
可能となる。
また、実施例では排出口16部分にバイブレー
タ装置5を備えたので、非溶解廃棄物が各部品ご
とに分離された状態で回収でき、以後の処理が容
易に行なえる。
(ロ) 廃棄物ガス化焼却炉側 次に、廃棄物ガス化焼却炉Abを用いて廃車等
の廃棄物bの処理を行なうには、まず、第4図の
鎖線で示すように、載置台26を扉27と共に矢
印方向に引き出して廃車等の廃棄物bを載置台2
6上に載せた後、載置台26を扉27と共にガス
化燃焼室25内に押し込むことによつて、廃棄物
bの収容作業が容易かつ迅速に行なえると同時
に、ガス化燃焼室25の開口部25cが扉27に
よつて閉塞された状態となる。
この状態で、着火用バーナ34によつて廃棄物
bに着火させ、各空気供給口29よりガス化燃焼
室25内に空気を供給する。尚、この時の空気量
は廃棄物bがガス化燃焼する程度の量に調整され
る。
このようにして、立上りの一定時間(10〜15分
程度)を経過すると、ガス化燃焼室25内の温度
は500〜600℃程度に上昇し、乾留状態となる。
この乾留状態では廃棄物b中のゴム、プラスチ
ツク等の有機物から熱分解ガスが発生し、このガ
スは熱分解ガス排出口31から熱分解ガス排出路
32へ流れ込む。この時熱分解ガス排出路32内
に設けられた燃焼用空気供給口33から空気が供
給されることによつて熱分解ガスが急激に燃焼を
開始し、この火焔が火焔供給路18を経由してロ
ータリキルンAaの溶解室6内へ向けて噴射供給
されることになる。
尚、廃棄物b中の有機物が焼却された段階で、
前記と同様に載置台26を扉27と共に矢印方向
に引き出すことによつて有用な鉄屑が回収でき
る。
以上説明してきたように、実施例における廃棄
物ガス化焼却炉Abにあつては、載置台26と扉
27とが一体的に形成されることによつて、扉2
7の開閉作業と廃棄物bの出し入れ作業とが同時
に行なえるので、作業の迅速化が図れると共に、
炉内温度の低下を少なくすることができる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本案に含まれる。
例えば、実施例では廃棄物投入側から排出側に
向けてその内径が漸次大きくなるように形成する
ことで、溶解室6の内底面を斜面状に形成した場
合を示したが、これに限定されず、回転ドラム1
を傾斜状に設けることで溶解室6内底面を斜面状
に形成するようにしてもよい。
また、実施例では、処理すべき廃棄物としてア
ルミ合金製エンジンを示したが、これに限られ
ず、アルミ缶や家電品等であつてもよい。
また、実施例では廃棄物bとして廃車を用いた
場合を示したが、その他、ゴム、プラスチツク等
の有機物を含む各種産業廃棄物であつてもよい。
(考案の効果) 従つて、本考案の廃棄物処理装置においては、
まずロータリキルン側では、上述のように溶解室
が、回転ドラム状に形成され、該内底面が廃棄物
投入側から排出側に向けて下り斜面状に形成され
ると共に、該内周面には複数枚の撹拌板が突設さ
れているので、廃棄物投入側から定期的に投入さ
れたエンジン等の廃棄物は転動しながら排出側へ
移送されることになり、このため廃棄物の全体が
均一に加熱され、アルミ合金等の回収目的金属が
効率的に溶解されると共に、溶解金属は廃棄物の
転動によつて非溶解金属から効率的に分離される
ので、目的金属の回収率が大幅に向上する。
また、溶解分離されたアルミ合金等の溶解金属
は、回転ドラムの斜面状内底面に沿つて廃棄物排
出側へ流れ、排出側開閉ドアと回転ドラムの排出
側開口部端面との間に形成された溶解金属流出用
の小間隙から順次外部へ落下回収される一方、鉄
等の非溶解廃棄物は排出側開閉ドアを上昇させる
ことによつて開口される廃棄物排出口より定期的
に外部へ排出されるので、溶解金属と非溶解廃棄
物との分離回収作業が能率的に行なわれる。
また、排出側開閉ドアの上部には排ガス排出路
を、また下部には火焔供給路がそれぞれ開設され
ているので、この排出側開閉ドアを上昇させた場
合、下部の火焔供給路が排ガス排出路の役目をな
すことになるので、定期的な非溶解廃棄物の排出
作業の度に火焔の供給を停止する等の作業中断の
必要性がなく、連続運転が可能である。
また、上記工程が回転ドラム内において連続的
に行なわれるので、熱エネルギーの無駄な放射も
少なく効率的な回収作業が行なえる。
更に、本考案ではロータリキルンの他に廃棄物
ガス化焼却炉を備えるので、エンジン等のアルミ
合金含有部分を取り外した自動車等の廃棄物から
ゴム、プラスチツク等の有機物が焼却除去され、
有用な鉄屑が回収でき、しかもこの廃棄物ガス化
焼却炉における熱分解ガス排出路の出口側を、ロ
ータリキルンにおける火焔供給路の入口側と近接
状に対向させたので、廃棄物ガス化焼却炉で発生
した熱分解ガスの燃焼熱をロータリキルンの加熱
源として有効利用でき、両者の有機的結合によつ
て装置全体として大幅なランニングコストの低減
化ができるという効果が得られる。
また、本考案では載置台と扉とが一体的に形成
されることによつて、扉の開閉作業と廃棄物の出
し入れ作業とが同時に行なえるので、作業の迅速
化が図れると共に炉内温度の低下を少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の廃棄物処理装置を示す
断面説明図、第2図は同非溶解廃棄物の排出工程
を示す断面説明図、第3図は第1図−線によ
る断面図、第4図は第1図−線による断面図
である。 Aa……ロータリキルン、1……回転ドラム、
2……廃棄物の投入側開閉ドア、3……非溶解廃
棄物の排出側開閉ドア、6……溶解室、1c……
撹拌板、14……廃棄物投入口、16……非溶解
廃棄物の排出口、17……排ガス排出路、18…
…火焔供給路、a……溶解金属流出用の小間隙、
Ab……熱分解ガス化焼却炉、25……廃棄物ガ
ス化燃焼室、26……載置台、27……扉、28
……案内軌条、29……外部空気供給口、31…
…熱分解ガス排出口、32……熱分解ガス排出
路、33……燃焼用空気供給口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 廃棄物ガス化焼却炉と、該廃棄物ガス化焼却炉
    で発生する熱分解ガスの燃焼熱を加熱源とするロ
    ータリキルンとの組み合わせより成り、 廃棄物ガス化焼却炉は、一側面を扉により閉塞
    自在に形成された密閉状の廃棄物ガス化燃焼室を
    備え、該ガス化燃焼室の底面にはガス化燃焼室の
    外部まで延伸する左右二本の案内軌条が敷設され
    ると共に、該案内軌条上に載置台が摺動自在に配
    置され、かつ該載置台の後側端部には、前記ガス
    化燃焼室の一側面を閉塞する前記扉が一体的に設
    けられ、該ガス化燃焼室には外部空気供給口と、
    熱分解ガス排出口とが開設され、該熱分解ガス排
    出口と連通する状態に設けられた熱分解ガス排出
    路には燃焼用空気供給口がガス排出方向に向けて
    開口する状態に設けられ、 前記ロータリキルンは、中空内部を溶解室とな
    した回転ドラムと、廃棄物の投入側開閉ドアと、
    非溶解廃棄物の排出側開閉ドアとを備え、前記回
    転ドラムは、その溶解室内底面が廃棄物投入側か
    ら排出側に向けて下り斜面状に形成され、かつ溶
    解室内周面には複数枚の撹拌板が突設され、前記
    廃棄物の投入側開閉ドアは、回転ドラムの投入側
    開口部に形成された廃棄物投入口を開閉可能な状
    態に閉塞し、前記非溶解廃棄物の排出側開閉ドア
    は、回転ドラムの排出側開口部端面との間に溶解
    金属流出用の小間隙を保持させて昇降自在な状態
    に設けられ、かつ排出側開閉ドアの昇降によつて
    回転ドラムの排出側開口部の下半部に開口される
    非溶解廃棄物の排出口を開閉可能な状態に閉塞す
    ると共に、該排出側開閉ドアの上部には回転ドラ
    ムの溶解室と連通する排ガス排出路が開設され、
    かつ下部には回転ドラムの溶解室と連通する火焔
    供給路が開設され、 該火焔供給路の入口側と、前記廃棄物焼却炉に
    おける熱分解ガス排出路の出口側とを近接状に対
    向させたことを特徴とする廃棄物処理装置。
JP1986072284U 1986-05-13 1986-05-13 Expired JPH0241454Y2 (ja)

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