JPH0241266Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、扉の係止金具に改関するものであ
る。

引き違い扉を閉じたとき、扉枠の縦框に扉の縦
框が衝突して、そ衝突力により扉が戻つて半開き
状態となる問題があつた。

この考案は、扉を閉じたとき、扉の閉鎖状態を
維持するよう自動的に係止して、上述の問題を解
消することを目的としている。

この考案は、扉を閉じたとき扉枠のピンに扉の
揺動板先端に設けてあるフツク部を係合させると
共に、扉枠の縦框と扉の縦框との衝突により揺動
板の上縁末端から先端方向に転がり重錘を強制的
に移動させてピンとフツク部との係合状態を維持
し、扉を戻したときピンからフツク部が外れるよ
うにした扉の係止金具を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、Ａは扉枠側金具である。

上記の扉枠側金具Ａは、取付け座板１と、この
取付け座板１の表面から突出する突片２と、この
突片２の先端に支持させた水平のピン３とで構成
されている。

上記のピン３は、図示の場合対の突片２．２に
両端を支持させたが、片持式のものであつてもよ
い。

Ｂは扉側金具である。

上記の扉側金具Ｂは、突片２が嵌入する開口４
を有する取付けボツクス５と、このボツクス５に
組み込むと共に、上記ボツクス５内の奥側に位置
する末端を水平のピン６を介し軸支した揺動板７
と、扉の閉鎖にともないピン３と係合し、かつ扉
の開放にともないピン３から外れるよう揺動板７
の先端に設けたフツク部８と、扉の閉鎖にともな
う衝突力により揺動板７の上縁ピン６の手前側末
端部から先端に強制移動させる転がり重錘９と、
揺動板７の下縁と接触してフツク部８の先端がピ
ン３よりも低い位置で停止するようボツクス５内
に架設したストツパ１０と、揺動板７の先端縁に
ストツパ１０との接触により上記揺動板７を起る
方向に回動させるよう設けた弧状縁部１１と、揺
動板７に先端が降下するよう回動性を付与したバ
ネ１２とで構成されている。

上記のバネ１２は、図示の場合ピン６に巻付け
てボツクス５と揺動板７のピン１３とに両端を係
止させてある。

図中１４は揺動板７の上縁両端間に設けた凹入
部で、この凹入部１４の両端間で金属製ボールの
転がり重錘９が移動するようになつている。

この考案に係る扉の係止金具は、以上の構成で
あつて、使用方法は、扉枠ａの縦框に扉枠側金具
Ａを、扉ｂの縦框に扉側金具Ｂをそれぞれ取付け
る。

このとき、扉ｂの縦框にボツクス５が埋め込ま
れる。

次にその作用を説明すると、扉ｂをスライドさ
せて閉鎖すると、閉鎖直前にピン３に揺動板７の
先端が当接して弧状縁部１１により上記揺動板７
の先端が押し上げられる。

そして、第２図で示したようにピン３にフツク
部８の先端が乗り上げると共に、フツク部８の先
端がピン３の上に通過し終るとバネ１２により倒
れ方向に揺動板７を回動させて、ピン３にフツク
部８が係止する。

このとき、扉枠ａの縦框に扉ｂが縦框が衝突し
て、その衝突力によりフツク部８の方向に転がり
重錘９を強制移動（第３図で示したように）させ
るので、扉ｂの閉鎖終了時に於けるピン３とフツ
ク部８との係合状態が転がり重錘９により維持す
る。

上記転がり重錘９は、扉ｂの閉鎖後に揺動板７
の末端部に転がつて（第３図鎖線で示したよう
に）復帰する。

扉ｂを開くときは、強く押し戻すとピン３から
フツク部８が外れるよう起る方向に揺動板７を回
動させるので、ピン３からフツク部８が自動的に
外れる。

以上のように、この考案に係る扉の係止金具に
よれば、扉の閉鎖にともない扉枠側金具のピンに
扉側金具の揺動板の先端が当接すると共に、弧状
縁部により揺動板の先端を押し上げ、そしてピン
にフツク部を係合させると共に、扉枠の縦框と扉
の縦框との衝突により扉枠の方向に転がり重錘を
強制移動させるようにしてあるので、扉の閉鎖終
了時のピンとフツク部との係合状態を維持して確
実に係止することができる。

このため、扉の半開き状態をなくすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る係止金具の一部切欠側
面図、第２図及び第３図は同上の作用を示す一部
切欠側面図である。 Ａ……扉枠側金具、Ｂ……扉側金具、１……座
板、２……突片、３……ピン、４……開口、５…
…ボツクス、６……ピン、７……揺動板、８……
フツク部、９……重錘、１０……ストツパ、１１
……弧状縁部、１２……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付け座板と、この取付け座板の表面から突出
   する突片と、この突片に端を支持させた水平のピ
   ンとで構成した扉枠側金具と、突片が嵌入する開
   口を有する取付けボツクスと、このボツクスに組
   み込むと共に、上記ボツクス内の奥側に位置する
   末端を水平のピンにより回動自在に取付けた揺動
   板と、扉の閉鎖にともない扉枠側金具のピンと係
   合し、かつ扉の開放にともない上記ピンから外れ
   るよう揺動板の先端に設けたフツク部と、扉の閉
   鎖にともなう衝突力により揺動板の上縁末端部か
   ら先端に強制移動させる転がり重錘と、揺動板の
   下縁と接触してフツク部の先端がピンよりも低い
   位置で停止するようボツクス内に設けたストツパ
   と、揺動板の先端縁にピンとの接触により上記揺
   動板を起る方向に回動させるよう設けた弧状縁部
   と、揺動板に先端が降下するよう回動性を付与し
   たバネとで構成した扉側金具とから成る扉の係止
   金具。