JPH0241192Y2 - - Google Patents

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JPH0241192Y2
JPH0241192Y2 JP19028987U JP19028987U JPH0241192Y2 JP H0241192 Y2 JPH0241192 Y2 JP H0241192Y2 JP 19028987 U JP19028987 U JP 19028987U JP 19028987 U JP19028987 U JP 19028987U JP H0241192 Y2 JPH0241192 Y2 JP H0241192Y2
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foil
warp
weft
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less
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JP19028987U
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主として和装帯に使用する箔糸織物に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、薄く削つた象牙や螺鈿その他の装飾板片
13を切り取つて金箔と共に和紙に貼り付けて絵
模様を描出したシートをテープ状に裁断した箔糸
を織り込んでその絵模様を再現させた織物は公知
である(実公昭57−58229、実公昭60−32137、実
公昭62−9343)。
テープヤーンを経緯に織り込んだ織物は、タフ
テツド基布やドングロス等として周知慣用のもの
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
テープヤーンや箔糸は幅が細くなるにつれて途
中で反り返り表裏反転し易くなる。
特に、金属箔や金属蒸着フイルムに和紙を裏打
ちしテープ状に裁断した箔糸では、その和紙の主
材たる植物繊維が吸湿し易く、その吸湿度合のバ
ラツキによつて左右側縁の間に伸縮性が生じ、特
に、その表面に装飾板片を貼り付けたものにあつ
ては、その貼り付け箇所での断面中心の変化や装
飾板片の反り上がりが起き、又、接着剤の付着斑
や浸透斑等により材質に不均衡が生じるので反り
返り表裏反転が起き易い。
従つて、この種の和紙を用いた箔糸では、それ
が反り返つて捩れたまま織り込まれない様にする
ため、その箔糸の幅を余り細くすることは出来
ず、それを緻密に織り込んで絵模様を細かく再現
させた娜な箔糸織物を得ることは困難視されてい
る。
殊に、和紙に成る箔糸を経糸とする場合、装飾
板片の貼り付けた箔糸は筬打ちの際に僅かに反り
返り、その装飾板片の貼り付け箇所の側面が織物
の表面に緯絣の様に現れ、装飾板片を織り込んだ
高級品としてのイメージが損なわれ、和紙に成る
箔糸を経緯に用い螺鈿その他の装飾板片を織り込
んだ“腰”のある経緯箔糸織物は得られなかつ
た。
そこで、かかる問題を解決するため鋭意研究
し、和紙をベースとする箔糸を経緯12と14に
用いる場合、経糸を絹その他のフイラメント糸を
用いる場合に比べ、筬19の打込時に箔経糸12
と箔緯糸14の間の滑りが悪く箔緯糸14に反転
(裏返)する傾向が見られ、この反転を防ぐため
には箔経糸12の開口20を閉じて開口上下の箔
経糸12と12′の間に箔緯糸14をしつかり挟
んで筬打すればよいのであるが、その場合、左右
側縁間の伸縮差による反り返りが起きない様に箔
経糸12に強いテンシヨンをかけて緊張し左右側
縁間の伸縮差がなくなる様にしなければならず、
然るときは、分厚くなつた装飾板片の貼り付け箇
所が箔経糸12に強く擦られて却つて反転し易く
なり、その結果、箔緯糸が筬打過程で僅かに反転
し、その側面が織物表面に緯絣状に微かに露出す
るとその知見を得て本考案を完成するに至つた。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、和紙をベースとする幅1mm以
下の繊細な箔糸を経緯に用い、而も、その緯糸に
装飾板片を貼り付けて織り込んだ和装帯に好適な
“腰”のある緻密豪華な経緯箔糸織物を得ること
を目的とする。
〔考案の構成〕
本考案に係る織物15は、かかる目的を達成す
るものであり、幅Wが1mm以下、厚みtが0.5mm
以下で幅Wの2分の1以下の和紙11をベースに
する箔糸を表経糸12とし、幅Wが1mm以下、厚
みtが0.5mm以下で幅Wの2分の1以下の和紙1
1をベースとし、所要箇所に和紙11よりも硬い
装飾板片13を接着したものであつて、その装飾
板片13の接着箇所での厚みtが幅Wの2分の1
以下となる箔糸を表緯糸14とし、それら経緯の
箔糸12と14とを捩ることなく平織組織により
織成されていることを特徴とし、好ましくは、箔
糸12,14の幅を0.7mm以下とし、表箔緯糸1
4の装飾板片13の貼り合わせ箇所の厚みを0.35
以下とする。
第1図は本考案に係る織物の表面の一部を図示
し、第2図は表箔緯糸14の装飾板片13の貼り
合わせ箇所を示している。
装飾板片13には螺鈿、象牙、鼈甲、人工宝石
等が厚さ0.1〜0.2mmに削つて用いられ、これを和
紙のベース上に描かれた図柄模様の所要の箇所に
接着し、その和紙を裁断して箔表緯糸14が調製
される。この場合、和紙11には厚さ0.1〜0.3mm
のを用い、その表面に金属箔糸16を貼り合わせ
て装飾板片13の貼付模様の周囲を金属箔16で
縁取る様にすることも出来る。
表箔経糸12及び表箔緯糸14の下には、第3
図に図示する如く補強経糸17及び補強緯糸18
を裏組織として織り込み、二重組織により経緯箔
糸織物15を織成することも出来る。
〔考案の効果〕
本考案によると表箔緯糸14の装飾板片13の
貼り付け箇所に反り返りがなく、経緯の箔糸1
2,14の表面と装飾板片13の表面とは綺麗に
平らに揃い、箔糸12,14の表面と装飾板片1
3の表面との光沢差が見る方向によつて或は同じ
ように揃い或は光沢差が生じ、それによつて装飾
板片13の貼り付けた模様が見え隠れし、経緯糸
12,14が共に和紙11をベースとする箔糸な
ので“腰”があり、緻密で肌触りがよく和装帯地
に好適な華麗な経緯箔糸織物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る織物の一部拡大
斜視図、第2図は箔糸の一部拡大斜視図、第3図
は本考案の他の実施例に係る織物の断面図、第4
図は箔糸に見られる表裏反転箇所での斜視図、第
5図は経緯箔糸織物の筬打過程で見られた緯箔糸
の状態を示す断面図である。 11……和紙、12……表箔経糸、13……装
飾板片、14……表箔緯糸、15……織物、16
……金属箔、17……補強経糸、18……補強緯
糸、19……筬、20……経糸開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幅Wが1mm以下、厚みtが0.5mm以下で幅Wの
    2分の1以下の和紙11をベースにする箔糸を表
    経糸12とし、幅Wが1mm以下、厚みtが0.5mm
    以下で幅Wの2分の1以下の和紙11をベースと
    し、所要箇所に和紙11よりも硬い装飾板片13
    を接着したものであつて、その装飾板片13の接
    着箇所での厚みtが幅Wの2分の1以下となる箔
    糸を表緯糸14とし、それら経緯の箔糸12と1
    4とを捩ることなく平織組織により織成されてい
    ることを特徴とする経緯箔糸織物。
JP19028987U 1987-12-15 1987-12-15 Expired JPH0241192Y2 (ja)

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JP19028987U JPH0241192Y2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15

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Publication Number Publication Date
JPH0194482U JPH0194482U (ja) 1989-06-21
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