JPH0241112Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、オートバイや自転車または農機具等
の荷台にパーツや装飾品を取り付ける支持体への
回転部材取付構造に関するものである。

従来技術 従来のこの種の取付構造は、回転部材の取付具
に回転軸を設け、支持体の孔を通してその軸によ
り回転するようにしたのが一般的である。

考案が解決しようとする問題点 しかるに、上記構造では、回転部材を回転して
いる間に軸芯がずれたり、上下ガタが生ずるとい
う問題があり、特に、回転部材が重いときには、
安定した支持ができず、さらに任意角度で保持す
るためには、ねじ等でいちいち固定する必要があ
つた。

問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決するために、少な
くとも円弧状の載置部を有し、この載置部外周に
沿う立上り壁を備えた支持体と、この支持体の載
置部に載置され、回転部材を固定する円盤と、こ
の円盤を上記支持体上で回転移動可能に挟持する
押え部材とからなり、回転部材を支持体上で回転
し得るようにした回転部材取付構造において、上
記立上り壁と上記円盤外周間にクリアランスを設
けるとともに、このクリアランスに弾発的に介在
して、上記支持体に対する上記円盤の回転力を規
制するバネ部材を備えることを特徴とする。

作 用 本考案では、支持体の載置部に円盤を押え部材
で挟持し、この円盤の回転力ををバネ部材で規制
するようにしたので、円盤に固定された回転部材
を回転しても、ガタがくることがなく、構成も簡
単である。

実施例 第１図は、本考案の実施例の支持体への回転部
材取付構造の分解斜視図を示したもので、第１図
ａに示したように支持部１に支持された支持体２
に載置部３が固着され、この載置部３に立上り壁
４が設けられ、また載置部３の内側に円盤５を入
れ、この円盤５と立上り壁４の間に第１図ｂに示
したバネ部材６を第１図ｃに示したように介在さ
せ、バネ部材６によつて円盤５の回動を規定す
る。そして、第２図に示したように円盤５は押え
部材７で押えられ、さらに、この押え部材７の孔
７′を通して円盤５に回動部材８を直接固定する。

このように構成された本実施例の回転部材取付
構造では、円盤５は載置部３の中で回転されるの
で、ガタがくるようなことはない。また円盤５は
バネ部材６によつて回動を規定されているので、
回動部材８を任意の方向に向けることができる。

第３図は、本考案の他の実施例の支持体への回
転部材取付構造の支持体の斜視図を示したもの
で、支持部１に支持された支持体２に固着された
載置部３の立上り壁４の周囲に突起９が設けら
れ、突起９を折り曲げることによつて押え部材７
を押え付けるようにしている。

このように構成された本実施例の回転部材取付
構造では、押え部材７を突起９で押え付けている
ので、押え部６をねじで固定する必要がない。

考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案は、円
盤が載置部の中で回転されるので、重い部材でも
安定して支持することができ、また円盤はバネ部
材によつて回動を規制されているので、ガタ付く
ことなく、回動部材を任意の方向に向けることが
でき、この位置での安定した固定ができるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の支持体への回転部材
取付構造の分解斜視図、第２図は第１図の部材を
組立てた断面図、第３図は本考案の他の実施例の
支持体への回転部材取付構造の一部斜視図であ
る。 １……支持部、２……支持体、３……載置部、
４……立上り壁、５……円盤、６……バネ部材、
７……押え部材、８……回動部材、９……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも円弧状の載置部を有し、この載置部
   外周に沿う立上り壁を備えた支持体と、この支持
   体の載置部に載置され、回転部材を固定する円盤
   と、この円盤を上記支持体上で回転移動可能に挟
   持する押え部材とからなり、回転部材を支持体上
   で回転し得るようにした回転部材取付構造におい
   て、上記立上り壁と上記円盤外周間にクリアラン
   スを設けるとともに、このクリアランスに弾発的
   に介在して、上記支持体に対する上記円盤の回転
   力を規制するバネ部材を備えることを特徴とする
   支持体への回転部材取付構造。