JPH0240452A

JPH0240452A - 加熱装置

Info

Publication number: JPH0240452A
Application number: JP63190960A
Authority: JP
Inventors: Gentoku Kaneko; 金子　玄徳
Original assignee: ERUGU KK
Current assignee: ERUGU KK
Priority date: 1988-07-30
Filing date: 1988-07-30
Publication date: 1990-02-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、缶コーヒ、ビン詰日本酒等の飲物や携帯用食
品等の加熱、保温に使用される加熱装置に関する。

（従来技術）缶入りコーヒ、缶入り紅茶およびビン詰日本酒、または
缶詰食品等の缶詰飲食物は、寒冷期においては温かいも
のが一役に求められる。

そのため、自動販売機や売店では、通常これらの缶詰飲
食物を温めて販売しており、家庭でも缶詰飲食物は加温
して食事に供するようにしている。

（発明が解決しようとする課題）しかし、これらの缶詰飲食物を、ハイキング等のレジャ
ー行くときなど屋外に携帯する場合には、該缶詰飲食物
は加熱しないで飲食されるため、風味が著しく損なわれ
るものであった。

また、寒冷地においては、上記缶詰飲食物を熱源を用意
して加熱することが考えられるが、そのための熱源を確
保することは、常に困難を伴っていた。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、携帯用
として手軽に持ち運びができるうえ、必要に応じて随時
に飲食物を加温し得る加熱装置を提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明の加熱装置は、有底筒
体の底部に、発熱材と反応水容器とが設けられ、前記有
底筒体内に、被加熱物を内蔵した缶状容器が収納され、
該缶状容器の上端が、前記有底筒体の上端部より突出さ
れており、前記反応水容器が、前記缶状容器の上端に加
えられる押し下げ力によって破裂可能に構成されている
ことを特徴としている。

（作　用）有底筒体の上端部から突出した状態で収納された缶状容
器の上端を、上側から押圧して下動させると、缶状容器
の下動による押圧力によって、反応水容器が破裂し、こ
れから漏出した水が発熱材に接触する。このとき、発熱
材は水和反応によって発熱し、この反応熱によって缶状
容器が加熱されて、これに内蔵された被加熱物が加温さ
れるものである。

（実施例）以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

本発明に係る加熱装置を第１図ないし第３図に示してお
り、該加熱装置は、主要部として、有底筒体１の下部に
配設された発熱ケース２と、この発熱ケース２に収納さ
れた反応水容器３および発熱材４と、上記有底筒体１の
上部に被嵌される蓋体７等を具備して構成されている。

有底筒体１は、第１図および第２図に示すように、筒状
体５、保持筒６および発熱ケース２からなり、市販され
る缶状容器８、例えば缶詰食品や缶コーヒ等に適合させ
て、全体が円筒形に形成されいる。該有底筒体１の内径
は、上記缶状容器８の外径より若干大径の路間−径とし
ていて、該缶状容器８の収納が容易な形状となっている
。

発熱ケース２は上方開口の皿状容器で、その下端の外周
に環状縁部２ａが形成されており、また、該発熱ケース
２の上端開口には被覆シート９が張設される一方、その
底面には断熱シート１０が敷設されている。上記発熱ケ
ース２は断熱性を有するポリプロピレン等で形成され、
これにより、反応水容器３と発熱材４とからなる発熱源
の発熱作用による熱影響を軽減して、発熱ケース２自体
の変形や亀裂等を防止している。

前記被覆シート９は不通水性および良伝熱性を有し、そ
の構成材料としては、一定の強度を備える材料、例えば
アルミニウム箔等が用いられ、この被覆シート９上に前
記缶状容器８が載置される。

また、前記断熱シート１０は、耐熱性に優れたＰＳＰ　
（ポリスチレンペーパー）が構成材料として用いられ、
前記発熱源３．４の高熱放散を抑制して、火傷等の危険
を防止するようになっている。

上記反応水容器３も皿状容器で、熱収縮性に冨む塩化ビ
ニル等にて形成され、その内部に所定量の水が充填され
ている。そして、反応水容器３の開口面は、薄い塩化ビ
ニルからなるフィルム３ａにて覆われていて、反応水容
器３に外力が加えられとき、該フィルム３ａが容易に破
裂するようになされている。

発熱材４は固形状のものであって、生石灰（酸化カルシ
ウム（Ｃａｂ））を加圧して形成され、前記缶状容器８
の加温に必要な所定量が予め設定されている。そして、
この発熱材４は、前記反応水容器３の上面に載置される
。なお、反応水容器３の下面側に配置することも差し支
えない。また、発熱材４としては、図示例のほか、顆粒
状の生石灰を用いてもよく、その場合は、不織布等の吸
水性を有する発熱材製に充填して載置される（図示省略
）。

筒状体５は上下部開口の紙製管であって、前記発熱ケー
ス２より若干大径の路間−径に形成されている。そして
、該筒状体５は発熱ケース２に嵌合され、その下端部を
該発熱ケース２下端の環状縁部２ａに当接させて保持す
るようになっている。

なお、この筒状体５は、その周囲が断熱カバー１１にて
覆われている。この断熱カバー１１は、断熱性に優れた
発泡シコリンクフィルムからなり、前記発熱源３，４の
発熱作用による高熱を遮断して、前記有底筒体１に触れ
た際に、取扱者の火傷等の危険が生じないようになされ
ている。

保持筒６は上記缶状容器８を保持するもので、その上下
部に開口を有し、ポリプロピレンにて形成されている。

そして、該保持筒６の上端の内周面には、保持部６ａが
突設される一方、その下端側の外周面に環状突起６ｂが
設けられている。これにより、上記保持筒６を前記筒状
体５に嵌入した際、該筒状体５の上端に上記環状突起６
ｂが当接して、これら保持筒６と筒状体５とがジヨイン
トされる。また、この状態で保持筒６の開口から前記缶
状容器８が収納されると、該缶状容器８の外周面に保持
部６ａが略接触し、缶状容器８が直立状態に保持される
。これにより、前記発熱ケース２の上面に、缶状容器８
が適正に載置されて、振動等に対する揺動をも防止し得
て、異常発熱の発生を防止するようになっている。

蓋体７は、前記筒状体５と同質の材料からなり、前記保
持筒６の上端に被嵌されて、有底筒体１に収納された缶
状容器８の上端部８ａを覆う。また、該蓋体７は、上記
保持筒６に被嵌された状態では、蓋体７の内面上部７ａ
と缶状容器８の上端部８ａとの間に小さな間隙が生じる
ように構成されている。これにより、上記蓋体７の下端
部７ｂが保持筒６の環状突起６ｂに当接して、蓋体７の
摺動が規制される。一方、該蓋体７が保持筒６から取り
除かれると、上記有底筒体１の上端から缶状容器８の上
端部８ａを露出せしめ、この上端部８ａを押し下げるこ
とにより、下動する缶状容器８の押圧力によって、前記
発熱ケース２の被覆シート９および反応水容器３のフィ
ルム３ａが破られ、発熱源３．４の発熱作用を惹起させ
得るようになっている。

なお、この蓋体７を被嵌し、内部に缶状容器８を収容し
た有底筒体１は、ポリプロピレンやポリエチレンフィル
ム等にてシュリンク包装置２され、気密性を保つように
なっている。

次に、加熱装置の発熱作用について説明する。

まず、シュリンク包装置２を破り、第３図に示すごとく
加熱装置を垂直な状態に立てる。そして、蓋体７を有底
筒体１から取り外し、この有底筒体ｌから突出した缶状
容器８を上側から押し下げる。

これにより、缶状容器８が押圧力を受けて下動すると、
発熱ケース２を覆う被覆シート９が破られるとともに、
反応水容器３のフィルム３ａが破裂する。

これによって、反応水容器３から水が漏出し、発熱材４
に接触すると、この発熱材４の水和反応によって高温蒸
気が発生する。そして、反応水容器３が発熱材４の高熱
を受けて収縮すると、反応水容器３から大量の水が漏出
して発熱材４に吸収される。このとき、該発熱材が若干
膨張しつつ高熱を発生するので、発熱材４の上面に被覆
シートを介して当接する缶状容器８は下端部８ｂから加
熱される。

また、発熱ケース２から高温蒸気の一部が漏出して、保
持筒６に設けられた環状の保持部６ｂまで上昇するので
、缶状容器８は効率よく加温される。

なお、有底筒体１には、断熱カバー１１が施されており
、外部への熱放散が抑制されるので、−定の加熱時間経
過後、加熱装置に触れても、火傷等の危険は防止される
。

これにより、蓋体７を外して缶状容器８を取り出し、蓋
体７をコツプに代用して、これに缶状容器８の内蔵液体
を注ぎ、飲用に供することができる。

なお、図示例においては、前記有底筒体１を円筒状に形
成しているが、これに限るものでなく、角筒状その他任
意の形状に形成し、また、飲食物以外の加温に適した各
種被加熱物をも加熱できることはもちろんである。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明によれば、有底筒体の底部
に設けた発熱ケースに発熱材と反応水容器とを収納する
一方、有底筒体の上端に蓋体を下動可能に被嵌している
ので、加熱装置の使用に際しては、蓋体を外して有底筒
体から突出した缶状容器を押し下げて発熱作用を惹起で
きる。

したがって、缶状容器に内蔵された被加熱物を必要なと
きに簡便に加熱できる。

また、携帯便利で手軽に持ち運びができるので、旅行、
ハイキング等のレジャーや寒冷地に携行する飲食物の加
温調理に適する等のすぐれた効果がある。

【図面の簡単な説明】第１図ないし第３図は本発明の実施例を示し、第１図は
加熱装置の展開斜視図、第２図は同装置の縦断面図、第
３図は同装置の作用を説明するための縦断面図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）有底筒体の底部に、発熱材と反応水容器とが設け
られ、前記有底筒体内に、被加熱物を内蔵した缶状容器が収納
され、該缶状容器の上端が、前記有底筒体の上端部より突出さ
れており、前記反応水容器が、前記缶状容器の上端に加えられる押
し下げ力によって破裂可能に構成されていることを特徴
とする加熱装置。
（２）前記有底筒体が、前記反応水容器の破裂する前に
前記缶状容器の上端部を覆う蓋体を備えている特許請求
の範囲第１項記載の加熱装置。
（３）前記有底筒体が、前記筒状体と、該筒状体の上端
開口に嵌合された保持筒と、前記筒状体の下端開口に嵌
合された発熱ケースとからなり、前記保持筒には、内面
に前記缶状容器を保持する保持部が形成されている特許
請求の範囲第１項記載の加熱装置。
（４）前記発熱ケースが有底筒形であって、その上端開
口が被覆シートで被覆され、この被覆シート上に前記缶
状容器が載置されている特許請求の範囲第３項記載の加
熱装置。
（５）前記被覆シートが、不通水性および良伝熱性を有
する材料からなる特許請求の範囲第４項記載の加熱装置
。
（６）前記発熱材が、固形状発熱体である特許請求の範
囲第１項記載の加熱装置。
（７）前記発熱材が、前記反応水容器の上部に配置され
ている特許請求の範囲第１項記載の加熱装置。
（８）前記有底筒体が、断熱フィルムで覆われている特
許請求の範囲第１項記載の加熱装置。