JP2965398B2 - 酸化カルシウムを用いた加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

酸化カルシウムを用いた加熱装置及び加熱方法

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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ヒータや熱源のな
い所、或いは直火の使えない所でも使用することができ
る、酸化カルシウムを用いた加熱装置及び加熱方法に関
する。本発明は、食品、飲料産業、或いは医療器具等の
広範囲の分野に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】酸化カルシウムと水とを反応させると反
応熱が発生することは周知であり、この反応熱は種々の
分野で利用されている。しかし、かかる反応熱を利用す
る場合、酸化カルシウムと水とを如何に接触させるかが
問題となる。従来、酸化カルシウムと水とを反応させる
方法として、水を酸化カルシウムに直接かける方法、水
を内包した袋を何らかの方法で破って水を流出させ酸化
カルシウムに接触させる方法、酸化カルシウムと水を薄
膜で仕切っておき何らかの方法で仕切りを破って水を流
出させ酸化カルシウムと接触させる方法等がある。これ
らの方法は、いずれも酸化カルシウムと水とを直接接触
させる点では共通している。
【0003】しかしながら、これらの方法では、水の流
出状態や、水と酸化カルシウムとの接触状態に再現性が
ないため、操作する毎に加熱状態が異なり、加熱温度が
毎回異なったり、加熱ムラが生じたりする。また、広い
面積の加熱が困難である等の欠点がある。さらに、特に
面加熱においては、高い温度を取り出すのには限界があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来の方法よりもはるかに高温が得られ、かつ再現性が優
れた、酸化カルシウムを用いた加熱装置及び加熱方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明により、上面及び側面がプラスチックフィ
ルムで、下面が吸水シートで形成され、内部に酸化カル
シウムが収容された発熱体パックと、水を含浸させるた
めの吸水マットとからなることを特徴とする加熱装置が
提供される。
【0006】また、本発明により、酸化カルシウムを用
いた加熱方法であって、吸水マットを介して水を酸化カ
ルシウムに接触させることによって行う加熱方法が提供
される。
【0007】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1には、本発明の加熱装置の概略図が示
されている。この加熱装置は、内部に酸化カルシウムが
収容された発熱体パック10と、吸水マット20とから
構成されている。発熱体パック10の上面11と側面1
2は、プラスチックフィルムで形成されている。これに
より、加熱時にプラスチックフィルムが熱で軟化し或い
は溶けるので、発熱体パックの膨張の妨げとはならず加
熱が阻害されない。また、発熱体パック10の下面13
は、吸水シートで形成されている。これにより、水分を
吸水シートを介して四方へ速やかに拡散させ、また、水
を広い面積で水膜として反応させることでより高温を得
ることが可能になる。発熱体パック10は、加熱装置を
使用しない時にパック内の酸化カルシウムが水分を吸収
しないように、密封されている。吸水マット20は、吸
水性及び保水性の優れたものを使用し、酸化カルシウム
との反応に必要な量の水分を含浸させておく。発熱体パ
ック10および吸水マット20は、使用しないときに
は、水分を通さないフィルムでそれぞれ包装されてい
る。なお、発熱体パック10の中の酸化カルシウム、及
び吸水マット20に含浸された水分の量を調節すること
によって、発生する熱量を調節することができる。
【0008】次に、図2には、本発明の加熱装置の変形
例が示されている。この変形例では、図1に示した発熱
体パック10を上下左右方向に多数連結して、大面積の
発熱構造体としたものである。この変形例では、使用時
に水を含浸させた吸水マットを裏面に貼り付けることに
よって、凹凸等の複雑な表面の加熱を行うことができ
る。
【0009】本発明の加熱装置を使用するには、図1に
示した発熱体容器30を利用する。発熱体容器30は、
受皿部31と、蓋部32とからなり、蓋部32の側面に
は、発熱体パック10の下縁部を支持するための突起が
設けられている。かかる突起は、これに発熱体パックを
嵌め込み蓋部32を受皿部31に被せると、発熱体パッ
ク10の下面が吸水マット20の上面に接触するような
位置に設けられている。使用の際、まず、発熱体パック
10および吸水マット20を内包しているフィルムをそ
れぞれ取り除き、蓋部32の突起に発熱体パック10の
下縁部を嵌め込むとともに、受皿31に水分を含浸させ
た吸水マット20を置く。しかる後、蓋部32を、吸水
マット20が置かれた受皿31に被せる。すると、吸水
マット20に含浸された水分は、吸水シートを介して発
熱体パック10の中に収容された酸化カルシウムに到達
し、酸化カルシウムと水とが反応して熱が発生する。こ
の反応熱により、発熱体パック10のプラスチックフィ
ルムが溶けたり軟化したりし、酸化カルシウムが膨張し
て発熱体パック10の蓋部32の上面底部に接触してこ
れが発熱面となる。かかる反応の際、発熱体パックの温
度分布は、水の接触側から反対側に向かって、高温にな
る。水と接触した側の酸化カルシウムは100°C程度
であるが、反対側の発熱面サイドの酸化カルシウムは2
00°C以上の高温になる。なお、上述のように、吸水
マットに水分を予め含浸させておく他に、乾燥した吸水
マットを発熱体パックに予め接触させておき、使用時に
水を外部から吸水マットに注入しても良い。
【0010】次に、本発明の加熱装置及び方法の有効性
を実証するために行われた実験について説明する。実験
では、酸化カルシウムの使用量を28.0gとし、吸水
マットに含浸させた水量を12.0gとして、発熱面の
表面温度を連続して測定した。また、実験では、本発明
と比較するために、酸化カルシウムと水の量、及び器具
の大きさを上述のものと同じにして、吸水マットを使用
せずに、水を酸化カルシウムに直接かけた場合の発熱温
度も測定した。実験結果を図3に示す。図3において、
Aは本発明による方法、Bは吸水マットを使用せずに水
を直接かけた場合に得られた結果をそれぞれ示す。図3
から分かるように、B方法では最高温度が116°Cに
しかならないのに対して、A方法では最高温度が174
°Cになった。また、反応開始時において、B方法では
100°Cまでの到達時間が1分であるのに対して、A
方法では100°Cまでの到達時間が2分であり、従来
法に比較して加熱速度が緩慢であるのが分かった。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述のように、熱源を使用する
ことなしに、如何なる時でも、如何なる場所でも容易に
高温を得ることが可能になった。また、酸化カルシウム
に吸水マットを接触させるだけでよく、酸化カルシウム
に水をかけるという操作が不要になるため、発熱面の向
きを自由に設定することができ、かつ広い面積での均一
加熱が可能になった。また、吸水マットの使用により、
水をゆっくりと供給することができるので、反応が穏や
かで扱い易く、従って、従来の方法のように、水を一度
にかけたときのように高温蒸気の発生が殆どなく、温度
上昇が緩やかであるので、安全性が高く、かつ取り扱い
が容易になった。さらに、熱発生が効率的であるので、
加熱装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置の使用状態を示した概略断面
図である。
【図2】本発明の加熱装置の変形例の概略図である。
【図3】本発明の加熱装置の実験結果を示した図であ
る。
【符号の説明】
10 発熱体パック 20 吸水マット 30 発熱体容器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面及び側面がプラスチックフィルムで、
    下面が吸水シートで形成され、内部に酸化カルシウムが
    収容された発熱体パックと、水を含浸させるための吸水
    マットとからなることを特徴とする加熱装置。
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