JPH0239941Y2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 組立て前の展開された状態で見て、順次ヒンジ
接続された第１ないし第４の４枚の矩形状側壁１
４，１５，１６，１７と； 第２と第４の側壁の端縁に接続されたパネル２
０，２２，２４，２６を接着して形成された端壁
１８と； を有し、 第４の側壁１７がそれを横切り、隣接する第１
の側壁１４に隣接する２つの角部へ伸びる切断用
線３０を有し、該側壁１７の上記切断用線３０よ
りも第１の側壁に近い部分が第１の側壁１４に接
着され、切断用線３０を切ることにより第４の側
壁１７の上記部分が該側壁１７の残りの部分から
外されて第１の側壁１４を持ち上げて当該カート
ン内の物品を取り出せるようにするとともに、 第４の側壁１７が更に上記切断用線３０から当
該側壁１７にヒンジ接続された第３の側壁１６に
隣接する２つの角部に伸びる切断用線３２，３４
を有し、 これら切断用線３０，３２，２４を切ることに
より当該カートンが展開状態に出来るようにした
カートン。

明細書 本考案はカートンに関し、特に迅速で容易な開
放のための切断線が設けられた素材から作られた
カートンに関する。

所定の線に沿つて切断線が設けられた紙材や繊
維ボードを折り曲げ、のり付けして作つたカート
ンは知られている。例えば米国特許第2155791号
及び第2363861号にそのようなカートンが示され
ている。

本考案に係るカートンは、当該カートンの２つ
の角の間に伸びる単一の切断線を切ることによ
り、該カートンの１つの側壁を持ち上げて当該カ
ートンを開放することができるようにした点を改
良点としている。また、別の切断線も設けられて
おり、該切断線に沿つて切断することにより、当
該カートンを開き、その内部にプリントされた情
報を見れるようにしている。

従来のカートンはそれを部分的に開いて内部の
物を取り出したり、また、完全に開いて内面にプ
リントされた情報を見るようにするのは比較的に
困難であつた。本考案では、カートンを部分的に
又は完全に容易に開放できるようにする簡単な切
断線を当該カートンに設けることにより、従来の
カートンの上記の問題を解決するものである。

本考案においては、４つのヒンジ接合された矩
形の側壁１４，１５，１６，１７を形成するフア
イバーボードや紙材等の素材からカートンを作
る。このカートンは側壁にヒンジ接続されたパネ
ル２０，２２，２４，２６，４０，４２によつて
形成される両端壁１８によつて完成される。側壁
１７はカートンが組み立てられたときに側壁１４
の隣接する角部に伸びるよう位置決めされた切断
線３０を有する。

側壁１７の一部は側壁１４にヒンジ接続された
パネル２８に接着される。切断線３０が切られる
と、側壁１７の上記接着された部分は該側壁１７
から外れ、それにより側壁１４を持ち上げてるこ
とができるようになる。

側壁１７には更に、切断線３０から、当該側壁
１７にヒンジ接続された側壁１６の隣接する角部
に伸びる別の切断線３２，３４が設けられる。こ
れらの切断線３２，３４を切ることによりカート
ンを完全に開くことができる。

ここで述べるタイプのカートンは同封された紙
シート等にプリントされた部品リスクや操作指示
等の情報を有する物品を包装するのに特に適して
いる。本考案に係るカートンは情報を容易に得る
ことができ且つ別に印刷した情報シートをカート
ン内に同封するためのコストを節約するため、カ
ートンの内面に情報を印刷するのに適している。
このカートンの１つの使用例としては写真フイル
ムカセツトの包装がある。その場合露出セツテイ
ング情報をカートンの内面に印刷することができ
る。

以下、本考案を添付図面に示した実施例に基づ
き説明する。添付図面において、 第１図は、本考案に係るカートンの素材の内面
を示す平面図； 第２図は、組み立てられたカートンを示す斜視
図； 第３図は、同カートンの頂壁を開いた状態を示
す斜視図； 第４図は、更に前壁を開いた状態を示す図； 第５図は、第２図乃至第４図のカートンを完全
に開いた状態を示す平面図；である。

第１図には、第２図に示したカートンを作るた
めに必要な形状に切断され且つ所要の刻み目を設
けられた紙材やフアイバボード等の素材１０が示
されている。素材１０や当該素材が折り曲げられ
たときに当該カートンの側壁及び端壁を形成する
それぞれ別個にヒンジ接続されたパネルを形成す
るため線１２に沿つて刻み目や折り目が設けられ
ている。

説明上、壁１４，１５，１６，１７をそれぞれ
カートンの頂壁、後壁、底壁及び前壁とするが、
これらを総称して側壁とも称することにする。同
様に、第２図に示す壁１８は、説明上、カートン
の端壁と称する。

各側壁１４−１７は複数のヒンジ接続されたパ
ネル２０，２２，２４，２６，３６，３８，４
０，４２を有している。第１図に示すようにパネ
ルは側壁から横方向に伸びており、当該カートン
が組み立てられた場合、該カートンの端壁を形成
する。パネル２０，２２には当該素材１０の内面
に当る部分に接着剤が部分的に付けられており、
第５図に示すようにパネル２４，２６が接着する
ようにしてある。パネル２８にも当該素材１０の
外面に当る部分に接着剤が付けられており、カー
トン組立の際は前壁１７の一部分の下に来るよう
になつている。

カートン内の物品を取り出し易くするため、前
壁１７に例えばミシン目等を設けることにより形
成した切断用線が設けられる。第１の切断用線３
０は第２図に示すようにカートンが組み立てられ
たときに、前壁１７を横切り頂壁１４の２つの隣
接する角部へ伸びている。第２の切断用線は第１
の切断用線３０から底壁１６の隣接する角部に伸
びている。

組み立てられたカートンを開けるには、前壁１
７の頂部の部分を押して切断用線３０を切り、頂
壁１４を第３図に示す位置に持ち上げる。頂壁１
４はそれにヒンジ接続されているパネル３６，３
８の外は、どの端壁とも接続されておらず後壁１
５にのみヒンジ接続されているので、完全に開い
て中の物品を取り出すことができる。

前述のように、カートンは使用者に有益な情報
を提供することができる。そのような情報は素材
１０の内面に印刷され、切断用線３２，３４を切
つて第４図に示す如く前壁１７を開くことにより
読取ることができるようになつている。底壁１６
はそれにヒンジ接続されたパネル４０，４２の外
はどの端壁にも接続されていないので、それを開
いて第５図に示すようにすることができる。従つ
て、カートンの内面に印刷された情報は使用者に
容易に読み取れるようになる。