JPS6034604Y2 - 電池および電池応用商品の包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は開梱作業を容易にした電池および電池応用商
品の包装箱に関するものである。

電池や電池応用商品などを包装する包装箱は製品を安全
に運ぶため厳重な梱包を要することば勿論であるが製品
を取り出す際の開梱も容易であることが重要である。

しかして、従来この種の包装箱は第１図に示すように上
下面を開口した四つの側面を有する段ボールなどの箱本
体１の一方の相対口する側面つまり巾寸法の小さい所謂
山面の上側縁に夫々内フラップ２，２を設け、また他方
の相対向する側面つまり巾寸法の大きい所謂長さ面の上
側縁に夫々外フラップ３，３を設は上面開口を塞ぐ蓋部
を形成しており、梱包に際しては製品を収めた状態で、
まず内フラップ２，２を折りたたみ、その上に接着剤４
を介して外フラップ３，３を折りたたみ梱包を完了する
ようにしている。

従って、このように梱包がなされる包装箱では厳重な梱
包が得られるため製品を安全に目的地まで運ぶのに極め
て便利である。

ところがこのものは開梱時外フラップ３を引き起すには
、まず外フラツプ３の先端角部のわずかな隙間に指先を
差し込んでこの部分を捲り上げなければならないため、
これを無理すると作業者の指を痛める原因になることが
あった。

また、仮に外フラツプ３の角部を捲り上げることができ
ても、この部分を外フラツプ３の開放方向に引き起すと
一般に段ボールは波状を有する中芯紙の液部が外フラツ
プ３の先端側縁に沿って形成されているため外フラツプ
３がそのまま裂けてしまい接着剤４からの引き離しかで
きないことがあった。

この考案は上記欠点を除去するためなされたもので、相
対向する２枚の外フラツプのうち一方の外フラツプの先
端角部を切断するとともにこれに対応する他方の外フラ
ツプの先端角部にミシン目又は切り込みを形成し且つ外
フラツプ内面又は内フラツプ外面の接着部に印刷部を設
けることにより開梱作業を極めて容易にできる電池およ
び電池応用商品の包装箱を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する 第２図において１１は上下面を開口した四つの側面を有
する段ボールなどの箱本体で、この箱本体１１は一方の
相対向する側面つまり巾寸法の小さい所謂内面の上側縁
に夫々内フラツプ１２１゜１２２を設け、また他方の相
対向する側面つまり巾寸の大きい所謂長さ面の上側縁に
夫々外フラップ１３１．１３２を設は上面開口を閉塞す
る蓋部を形成している。

この場合外フラップ１３１，１３２は一方の外フラツプ
１３１の先端両角部を三角形状に切り落し切断部１４を
形成するとともにこの切断部１４に対応する他方の外フ
ラツプ１３２の先端両角部の内面に厚み方向に途中まで
切り込んだミシン目１５を形成している。

また、外フラップ１３１，１３２の内面又は内フラツプ
１２１．１２２の外面の接着部に印刷部１６を形成して
いる。

なお、箱本体１１は内面および長さ面の図示しない下側
縁にも夫々内フラツプおよび外フラツプを有しており、
これらフラップにより箱本体１１の下面開口を塞ぐ底部
を形成している。

この場合外フラツプに上述と同様に切断部およびミシン
目を形成してもよい。

このように構成した包装箱は梱包に際しては箱本体１１
中に製品を収めた状態で、まず内フラップ１２１．１２
２を折りたたみその上に印刷部１６および接着剤１７を
介して外フラツプ１３１゜１３２を折りたたみ梱包を完
了する。

第２図はこの状態を示している。

次に、開梱する場合は外フラツプ１３１により一部が露
出した例えば内フラツプ１２２の上面を指先で押圧する
とこの部分がへこみ外フラツプ１３２との間に隙間がで
きる。

この状態で外フラツプ１３２の角部の下に指先を入れて
ミシン目１５から折り曲げこの角部分を立ち上げる。

そしてこの角部分をもって外フラツプ１３２を強く引き
起すことにより接着剤１７より引き離すようにする。

しかして、このようにすると切断部１４の存在によって
引き離すべく外フラツプ１３２を容易に知ることができ
るので引き剥すべく外フラツプ１３２を見つけ出すのに
手間がかかったり誤ってミシン目のない外フラツプを引
き剥し開梱を失敗するような不都合も除去することがで
きる。

さらに開梱するためミシン目などを有する外フラップ１
３２先端角部の下に指先を入れる場合この部分に対応す
る外フラップ１３１先端角部の切断部１４により例えば
内フラツプ１２２の一部が露出しているのでこの露出し
ている内フラツプ１２２の折り曲げ部より比較的離れた
位置の面も指先で押圧すればこの部分がへこみ、内フラ
ツプ１２２と外フラツプ１３２の間に容易に隙間ができ
るため外フラップ１３２先端角部の下に簡単に指先を入
れることができ、この角部を容易に立ち上げることがで
きる。

この場合箱の材料として段ボール紙が用いられると、切
断部により露出している内フラツプを押したとき段ボー
ル紙自体が波状の中芯紙よりなるため簡単にへこみが得
られ外フラップ１３２先端角部への指先の差し入れがよ
り簡単になる。

この結果従来わずかな隙間より指先を差し込まなければ
ならないものに比べ作業者の指先を痛めるなどの不都合
を除去でき開梱作業を能率的にできる。

また、外フラツプ１３２の立ち上がった角部をもって引
き起す場合、このときの引き起し力を図示矢印方向に作
用させることができ、しかも外フラツプ１３２と内フラ
ツプ１２１．１２２の接着部には印刷部１６が介在され
、この部分での接着強度を弱める効果が期待できるので
外フラツプ１３の先端角部がこの引き起しの際ミシン目
１５から取れてしまうようなことがないだけでなく、段
ボール中芯紙の液部が外フラツプ１３２の先端側縁に沿
って形成されていても外フラツプ１３２が裂けるような
ことがなく確実に接着剤１７より引き離すことができ、
これにより開梱作業を極めて容易に行なうことができる
。

なお、この考案は上記実施例にのみ限定されず要旨を変
更しない範囲で適宜変形して実施できる。

例えば上述した実施例では外フラツプ１３１の先端両角
部に切断部１４および外フラップ１３２の先端両角部に
ミシン目１５を夫々形成したが、外フラツプ１３１先端
の一方角部のみに切断部１４を形成するとともにこの切
断部１４に対応する外フラツプ１３２先端の一方角部の
みにミシン目１５を形威してもよい。

また、外フラツプ１３２にはミシン目１５に代えて連続
する切り込み部を形威してもよい。

更に外フラツプ１３１の切断部１４は三角形状以外でも
よいことは勿論である。

更にまた上述では段ボール材を用いたものについて述べ
たが他の材料のものにも適用できる。

以上述べたようにこの考案によれば相対向する一対の外
フラツプのうちの一方の外フラツプの先端角部を切断す
るとともにこれに対応する他方の外フラツプの先端角部
にミシン目又は切り込みを形威し、且つ外フラツプ内面
又は内フラツプ外面の切着部に印刷部を設けることによ
り開梱作業を極めて容易にできる電池および電池応用製
品の包装箱を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の包装箱の一例を示す斜視図、第２図はこ
の考案の一実施例を示す斜視図である。 １．１１・・・・・・箱本体、２，１２１．１２２・・
・・・・内フラツプ、３，１３１，１３２・・・・・・
外フラツプ、４，１７・・・・・・接着剤、１４・・・
・・・切断部、１５・・・・・・ミシン目、１６・・・
・・・印刷部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上下面を開口した四つの側面を有する箱本体と、
   この本体の一方の相対向する側面に夫々形成された内フ
   ラツプと、上記本体の他方の相対向する側面に夫々形成
   されるとともに上記内フラツプ上に接着剤により接着さ
   れる外フラツプと、これら外フラツプのうち一方の外フ
   ラツプの先端角部に形成された切断部およびこの切断部
   に対応する他方の外フラツプの先端角部内面に形成され
   たミシン目又は切込み部と、上記内フラツプ外面又は外
   フラツプ内面の接着部に形成された印刷部とを具備した
   ことを特徴とする電池および電池応用商品の包装箱。
2. （２）上記切断部およびこの切断部に対応するミシン目
   又は切込み部は外フラツプの先端両角部に形成したこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の電池
   および電池応用商品の包装箱。
3. （３）上記切断部は外フラツプの先端角部を三角形状に
   切り落したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項又は第２項記載の電池および電池応用商品の包装箱
   。