JPH0239717B2 - Reitokaironoriikutesutohoho - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、ロータリー圧縮機を使用した冷凍サ
イクルを構成し、この冷凍サイクル内にロータリ
ー圧縮機の吸入側からの逆流を防止する逆止弁を
配設して成る冷凍回路のリークテスト方法に関す
る。

(ロ) 従来技術 第１図乃至第２図を参照して従来技術を説明す
る。第１図はロータリー圧縮機を用いた冷凍回路
が示されており、１はロータリー圧縮機、２は凝
縮器、３はデハイドレータ、４は減圧器としての
キヤピラリチユーブ、５はキヤピラリチユーブ４
の流出側４ａに設けられた該流出側４ａと圧縮機
１の吸入側１ａの圧力差によつて動作される差圧
弁で、圧縮機１の停止時に流路を閉鎖して蒸発器
６への高温冷媒の流入を阻止する。７は冷媒液溜
めとしてのアキユムレータ、８は圧縮機１の吸入
側１ａからの逆流を阻止する逆止弁で、それぞれ
所定の冷凍サイクルを構成するように配管接続さ
れている。なお前記逆止弁８はロータリー圧縮機
１の構造上、停止状態で吸入側１ａが高圧となる
ため、高温冷媒がアキユムレータ７を介して蒸発
器６に逆流入するのを防止するために設けられ
る。

そしてかかる構成の冷凍回路は第２図に示すよ
うに、冷蔵庫９の外箱１０と、凍結温度に冷却さ
れる冷凍室１１ａ、氷点未満に冷却される冷蔵室
１１ｂを形成した内箱１１との間に冷凍回路の大
部分を収納される。即ち、凝縮器２、キヤピラリ
チユーブ４、差圧弁５、アキユムレータ７及び逆
止弁８は内箱１１と外箱９との間に現場発泡方式
にて充填される断熱材１２内に埋設され、蒸発器
６は冷凍室１１ａと冷蔵室１１ｂとの間に配設
し、圧縮機１、デハイドレータ３、及びリークテ
スト用のチツソガスの注入排出と冷媒注入のため
のチヤージパイプ１３は冷蔵庫１下端後部に配設
された構成である。

そしてかかる構成における冷凍回路のリークテ
ストは、冷凍回路の配管途中で、かつ外箱１０の
背板１０ａを取付ける前の断熱材１２充填前に行
なうもので、例えば圧縮機１を除いてチヤージパ
イプ１３と凝縮器２との間の冷凍回路内にチツソ
ガスを注入加工してリークテストを行なう場合、
または圧縮機１と凝縮器２及びデハイドレータ３
を除くチヤージパイプ１３とキヤピラリチユーブ
４との間の冷凍回路内にチツソガスを注入加圧し
てリークテストを行なつている。しかしながら何
れの場合でも、逆止弁８側から冷凍回路内にチツ
ソガスを注入することが出来ないため、キヤピラ
リチユーブ４側からチツソガスを注入加圧しなけ
ればならなかつた。従つてキヤピラリチユーブ４
がチツソガス注入の抵抗となり、注入が極めて長
時間となる欠点を生じるとともに、冷凍回路内へ
のチツソガスによる加圧も不充分となり易く、確
実なリークテストが出来ないため、上記したよう
に冷凍回路を断熱材１２内に埋設された後にリー
クが判つたとしても、その場合には冷凍回路の不
良にとどまらず外箱１０、内箱１１をも交換しな
ければならない大きな欠点を生じていた。

(ハ) 発明の目的 本発明は上記のようなことから、リークテスト
用ガスの冷凍回路内への注入を短時間に出来、か
つ充分な加圧の出来る冷凍回路のリークテスト方
法を提供するものである。

(ニ) 発明の構成 本発明は、ロータリー圧縮機、凝縮器、キヤピ
ラリチユーブ、蒸発器、アキユムレータ、及び前
記圧縮機の吸入側からの逆流を防止する逆止弁と
により所定の冷凍サイクルを構成するものにおい
て、前記逆止弁を短絡するバイパス管を配設し、
前記冷凍サイクル配管途中にて冷凍サイクル回路
内にリークテスト用ガスを注入加圧してリークテ
ストを行ない、該リークテスト後に前記バイパス
管を閉鎖処理することを特徴とする構成である。

(ホ) 実施例 第１図乃至第２図は本発明の実施例を示し、従
来例として既に説明した符号は説明を省略する。

１４は逆止弁８を短絡するように一端をアキユ
ムレータ７に配管し他端をコネクタ１５に配管し
たバイパス管で、キヤピラリチユーブ４の内径よ
りも充分に太い内径を形成したものである。そし
てバイパス管１４を配管した冷凍回路を背板１０
ａ取付前の外箱１０後方から取付ける。即ち蒸発
器６を冷凍室１１ａと冷蔵室１１ｂとの間に挿入
設置し、凝縮器２、キヤピラリチユーブ４、差圧
弁５、アキユムレータ７及び逆止弁８を内箱１１
の後部に配管して位置せしめ、チヤージパイプ１
３とデハイドレータ３、及び圧縮機１の流出側１
ｂに配管される凝縮器２の吸入側の管２ａを内箱
１１下端後部に延下させる。そして図示しないリ
ークテスト用のチツソガス管をチヤージパイプ１
３とキヤピラリチユーブ４との間、またはチヤー
ジパイプ１３と管２ａとの間に連結してチツソガ
スを注入加圧しガス検知器等にてリークテストを
行なう。このリークテスト終了後にバイパス管１
４をピンチして漬し閉鎖する。この閉鎖処理後、
外箱１０背面に背板１０ａを取付けるとともに外
箱１０と内箱１１間に現場発泡方式の断熱材１２
を注入発泡して該外箱１０と内箱１１との間に介
在する冷凍回路を断熱材１２内に埋設する。そし
て残る圧縮機１等を内箱１１下端後部に固定して
配管し、真空引き及び冷媒の注入封鎖を行なう。
即ち、リークテスト用のチツソガスを冷凍回路内
へ注入加圧する際は、バイパス管１４を通して蒸
発器６等にチツソガスを速かに注入することがで
き、かつ充分な加圧を加えることが出来る。そし
てリークテスト終了後にバイパス管１４を閉鎖処
理することによつて逆止弁８の機能を損うことな
く圧縮機１の停止時における吸入側１ａからの高
温冷媒の逆流を阻止出来るものである。

(ヘ) 発明の効果 本発明は上記したように、ロータリー圧縮機、
凝縮器、キヤピラリチユーブ、蒸発器、アキユム
レータ、及び前記圧縮機の吸入側からの逆流を防
止する逆止弁とにより所定の冷凍サイクルを構成
するものにおいて、前記逆止弁を短絡するバイパ
ス管を配設し、前記冷凍サイクル配管途中にて冷
凍サイクル回路内にリークテスト用ガスを注入加
圧してリークテストを行ない、該リークテスト後
に前記バイパス管を閉鎖処理するようにしたもの
であるから、リークテスト用ガスの注入が極めて
短時間となり作業時間の短縮が図れるとともに、
充分なガス圧を冷凍回路に加えることが出来るた
め、リークの発見が確実に出来て断熱材充填後に
おけるリーク不良等を生じさせることがない。従
つて冷凍回路を断熱材内に埋設する構成の冷蔵庫
等にあつては極めて好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例を示し、第
１図は本発明を適用せる冷蔵庫の冷凍回路図、第
２図は本発明を適用せる冷蔵庫の背面斜視図であ
る。 １……ロータリー圧縮機、２……凝縮器、４…
…キヤピラリチユーブ、６……蒸発器、７……ア
キユムレータ、８……逆止弁、１４……パイパス
管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ロータリー圧縮機、凝縮器、キヤピラリチユ
   ーブ、蒸発器、アキユムレータ、及び前記圧縮機
   の吸入側からの逆流を防止する逆止弁とにより所
   定の冷凍サイクルを構成するものにおいて、前記
   逆止弁を短絡するバイパス管を配設し、前記冷凍
   サイクル配管途中にて冷凍サイクル回路内にリー
   クテスト用ガスを注入加圧してリークテストを行
   ない、該リークテスト後に前記バイパス管を閉鎖
   処理することを特徴とする冷凍回路のリークテス
   ト方法。