JPH02394B2 - - Google Patents

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JPH02394B2
JPH02394B2 JP56086502A JP8650281A JPH02394B2 JP H02394 B2 JPH02394 B2 JP H02394B2 JP 56086502 A JP56086502 A JP 56086502A JP 8650281 A JP8650281 A JP 8650281A JP H02394 B2 JPH02394 B2 JP H02394B2
Authority
JP
Japan
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fluid
fluid device
parts
sealing member
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP56086502A
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English (en)
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JPS57200476A (en
Inventor
Yasuyoshi Furukawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8650281A priority Critical patent/JPS57200476A/ja
Publication of JPS57200476A publication Critical patent/JPS57200476A/ja
Publication of JPH02394B2 publication Critical patent/JPH02394B2/ja
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Lift Valve (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、腐食性の大きい酸性液体や蒸気等を
通す電磁弁装置や配管等の流体装置に組込む弁シ
ートやガスケツト等のシール部材に関する。 従来から化学工業、食品・医薬関連産業などに
おいて、各種薬品や蒸気等の腐食性流体が介在す
る流体装置のシール部材としては、フツ素ゴムが
多く用いられていたが、フツ素ゴムは耐熱性、耐
油性などには良好であるが、耐酸性、耐蒸気性、
耐薬品性についてはなお一層の改善が望まれてい
た。 本発明は、上記従来からの要望を満すべく、腐
食性流体が介在する流体装置に組込んで、該流体
を密封するシール部材として耐腐食性、特に耐酸
性、耐水蒸気性の良好なシール部材を新規に創作
して、これを組込んだ流体装置の耐久性をより向
上させるようにしたものである。すなわち、本発
明は、腐食性流体が介在する流体装置に組み込ん
で上記流体を密封するシール部材であつて、フツ
素ゴムおよび有機過酸化物ならびに多官能性化合
物から成る加硫ゴム組成物即ち、マグネシウム、
カルシウム、鉛、亜鉛などの金属酸化物又は水酸
化物を含まないフツ素ゴムの加硫組成物を成型加
硫で所定形状に形成して、上記流体装置に組み込
んでなる流体装置のシール部材である。上記加硫
ゴム組成物に含むフツ素ゴムは、40〜85モル%の
ビニリデンフルオライドを含有し、さらに0.01〜
5重量%の沃素を含有するものであり、その主体
は、ビニリデンフルオライドと少くとも一種の他
の含フツ素エチレン性不飽和単量体との弾性状共
重合体から成るものである。 また、上記加硫ゴム組成物に含む有機過酸化物
としては、加硫条件下でパーオキシラジカルを発
生するものであれば良く、たとえば1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロキシパーオキシド、ジ−t−ブ
チルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、α,α′−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ
ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベン
ゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオ
キシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネートなどを例示することができる。
通常、活性−O−O−の量、分解温度などから種
類ならびに使用量が選ばれるが、一般に使用量
は、フツ素ゴム100部(重量部。以下同じ)に対
し約0.1〜5部、好ましくは0.5〜3部の割合で用
いられるのが望ましい。さらに、上記加硫ゴム組
成物に含む多官能性化合物としては、パーオキシ
ラジカルとポリマーラジカルとに対して反応性を
有するものであれば原則として有効であつて、特
に種類は制限されないが、好ましいものを例示す
れば、トリアリルイソシアヌレート(以下、
TAICという)、トリアクリルホルマール、トリ
アリルトリメリテート、N,N′−m−フエニレ
ンビスマレイミド、ジプロパギルテレフタレー
ト、ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタ
ールアミド、トリス(ジアリルアミン)−s−ト
リアジン、亜燐酸トリアリル、N,N−ジアリル
アクリルアミドなどが挙げられる。使用量は、フ
ツ素ゴム100部に対し0.1〜10部、好ましくは0.5
〜6部の割合が望ましい。 なお、上記加硫ゴム組成物においては、加硫ゴ
ムの耐薬品性を阻害しない範囲で顔料、増量剤、
滑剤その他の充填剤を添加することができる。 本発明フツ素ゴム組成物の加硫は、通常のフツ
素ゴムの加硫条件下で行うことができる。たとえ
ばフツ素ゴム組成物をロール混練り後、金型に入
れ、100〜200℃、20〜100Kg/cm2Gで5〜180分間
保持することによりプレス加硫を行い、次いで
150〜300℃の炉中で0〜40時間保持することによ
りオーブン加硫を行うことにより加硫ゴムを得
る。 このような加硫ゴムでシール部材として所定形
状に形成して流体装置に組み込んで用いると、第
1表に示す如く、当該シール部材の耐腐食性、特
に耐酸性は非常に良く長時間の使用に際しても従
来品に比べてその体積増加率が小さくて変形がな
く、また耐スチーム性も良好でその体積増加率が
小さく、圧縮永久ひずみも小さく、したがつて、
流体装置のシール性および耐久性を増すことが分
る。
【表】 但し、、、、の各共重合体には、下記
の成分を共重合体100重量部当たり表に示す量
(重量部)で添加した。 なお、後記第3表、第4表および第5表におい
て同じ名称で示す共重合体は第1表に示したもの
と同じ共重合体である。 また、各表に示した体積増加率、引張強さ、伸
び、硬さ変化は、試験ピース形状を4号ダンベル
として、JIS K6301に準じて測定した。
【表】 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細
に説明する。 第1図は電磁弁装置を示し、1は一側に流入口
1a、他側に流出口1bを有する弁本体、2は電
磁装置、3は該電磁装置2のロツドに設けたパイ
ロツト流路1cを開閉する弁シート、4はメイン
流路1dを開閉する主弁シート、5は上記弁本体
1の取付部に埋設したガスケツトにして、流体は
流入口から入り、主弁シート4と弁シート3の開
放によりパイロツト流路1cとメイン流路1dを
経て流出口1bへ流れる。上記電磁弁装置におい
て、上記弁シート3、主弁シート4、ガスケツト
5は入出する流体を密封するシール部材にして、
夫々のシール部材はフツ素ゴムおよび有機過酸化
物ならびに多官能性化合物から成る加硫ゴム組成
物を成型加硫で所定形状に形成して、上記電磁弁
装置の所定位置に組み込む。 上記加硫ゴム組成物はパーオキサイド加硫フツ
素ゴムとして、分子中に沃素を含むビニリデンフ
ルオライド〜ヘキサフルオロプロペン系共重合体
を含むものであり、市販品としてはダイエルG−
801、G−901が相当する。 ダイエルG−801はビニリデンフルオライド〜
ヘキサフルオロプロペン共重合体で、フツ素含有
量は約66重量%であり、ダイエルG−901、G−
902はビニリデンフルオライド〜ヘキサフルオロ
プロペン〜テトラフルオロエチレン共重合体で、
フツ素含有量は約71重量%である。ダイエルG−
901の高温における硫酸浸漬試験結果としての耐
硫酸性は第2表の通りである。
【表】 第2表よりダイエルG−901は125℃という苛酷
な条件で長時間の使用に耐え得ることが分る。 また、耐塩素水(15%Nacl、塩素飽和水溶液)
性は第3表の通りである。
【表】 また、ダイエルG−801およびダイエルG−902
の高温(165℃)における経時変化における耐ス
チーム性は第4表の通りである。
【表】 注:括弧内の数値は、耐スチーム性試験前の各
物性値である。
第4表により、ダイエルG−902およびダイエ
ルG−801は165℃という苛酷な条件で長時間の使
用に耐え得ることが分る。 これらの特長は体積増加率が小さく、圧縮永久
ひずみも小さいことである。従来タイプで空気中
で圧縮永求ひずみの最も小さいダイエルG−701
の耐酸配合は、やせの現象が認められ、圧縮永久
ひずみが大きいという欠点がある。従来、耐スチ
ーム性のよいといわれているTFE−Prと比べて
も格段に優れている。シリコーンゴムはやせの現
象が認められ軟化現象を示し、また圧縮永久ひず
みも大きく、長期の使用には問題がある。 さらに、第1図の電磁弁装置を用いて弁シート
3,4の動的耐スチーム性試験をスチーム圧力
11.5〜12.0Kgf/cm2Gでソレノイド作動間隔ON時間
0.5秒、OFF時間0.5秒、ソレノイド作動回数100
万回行ない弁シートのスチームのもれ及び外観の
結果は第5表に示す通りである。
【表】 第5表より、本発明の弁シートが従来のものに
比べて極めて優れたシール特性を示すことが理解
できる。 以上の結果から、本発明の受酸剤を必要としな
いフツ素ゴム加硫組成物から得られた加硫ゴム組
成物は、従来の受酸剤を用いたフツ素ゴム加硫組
成物から得られた加硫ゴムに比較して耐薬品性、
特に無機酸や水蒸気に対して極めて優れた耐性を
示すことがわかる。 したがつて、上記の如き加硫ゴム組成物を成型
加硫で所定形状に形成してなる夫々のシール部材
は、耐腐食性、特に耐酸性に秀れると共に耐蒸気
性も良好なものであるから、強酸や水蒸気を上記
電磁弁装置に通しても、シール特性が良好でシー
ル部材が長期にわたつて破損することがなく、そ
の寿命を長く使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例として電磁弁装置の
概略断面斜視図である。 1……弁本体、3……弁シート、4……主弁シ
ート、5……ガスケツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 腐食性流体が介在する流体装置に組み込んで
    上記流体を密封するシール部材であつて、40〜85
    モル%のビニリデンフルオライドと残余の少なく
    とも1種の他の含フツ素エチレン性不飽和単量体
    とから成り0.01〜5重量%の沃素を含有するフツ
    素ゴムおよび有機過酸化物ならびに多官能性化合
    物から成り、受酸剤を含まない加硫ゴム組成物を
    成型加硫で所定形状に形成して、上記流体装置に
    組み込んでなる流体装置のシール部材。 2 上記加硫ゴム組成物における有機過酸化物の
    割合が、フツ素ゴム100重量部に対して0.1〜5重
    量部であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の流体装置のシール部材。 3 上記加硫ゴム組成物における多官能性化合物
    の割合が、フツ素ゴム100重量部に対して0.1〜10
    重量部であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の流体装置のシール部材。 4 上記流体装置が電磁弁装置であつて上記シー
    ル部材が弁シートであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の流体装置のシール部材。
JP8650281A 1981-06-04 1981-06-04 Sealing member for fluid apparatus Granted JPS57200476A (en)

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JPS57200476A JPS57200476A (en) 1982-12-08
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