JP6542773B2 - アンモニアおよび/または尿素接触向けのフルオロエラストマー構成要素 - Google Patents

アンモニアおよび/または尿素接触向けのフルオロエラストマー構成要素 Download PDF

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Description

本開示は、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素であって、フルオロエラストマーおよびハイドロタルサイト化合物を含む、構成要素に関する。特に、本開示は、高温で尿素および/またはアンモニア、より特定すると、アンモニアを接触させた場合に、フルオロエラストマー組成物の耐性を改善するハイドロタルサイト化合物の使用に関する。
尿素および/またはアンモニアに接触させた場合に、耐性を有するフルオロエラストマー組成物を特定することが望まれている。
一実施形態では、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触する表面を有する、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素であって、該表面が、フルオロポリマーおよびハイドロタルサイト化合物を含む、フルオロエラストマー組成物を含んでいる、構成要素が提供される。
別の実施形態では、フルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるために、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素からなるフルオロエラストマー組成物中でハイドロタルサイト化合物を利用することを含む方法が提供される。
さらに別の実施形態では、フルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるための、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素からなるフルオロエラストマー組成物中でのハイドロタルサイト化合物の使用が提供される。
前述の概要は、実施形態の各々を記述することを意図するものではない。本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細も、以下の説明に記載される。他の特徴、目的および利点は、説明ならびに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
本明細書で使用する場合、以下の用語
「a」、「an」、および「the」は、互換可能なものとして使用され、1つまたは複数を意味する。
「および/または」は、生じ得る記載事例の一方または両方を指すために用いられ、たとえば、Aおよび/またはBは、(AおよびB)および(AまたはB)を含む。
また、本明細書において、端点による範囲の列挙は、その範囲内に包含されるすべての数(たとえば、1〜10は1.4、1.9、2.33、5.75、9.98などを含む)を含む。
また、本明細書において、「少なくとも1つの」の列挙は、1つおよびそれを超えるすべての数(たとえば、少なくとも2つ、少なくとも4つ、少なくとも6つ、少なくとも8つ、少なくとも10、少なくとも25、少なくとも50、少なくとも100など)を含む。
1990年代の初め以来、欧州連合は、新しい自動車の排出許容に対して、ますます一層厳格になった一連の排ガス基準を発効した。対象となる特定の排出の1つは、公知の汚染物資であるNOであり、これは、ある条件下(高い燃焼温度および圧力など)で、排気ガスとして発生する。NOの排出を低減する方法の1つは、排気ガスを処置することである。排気ガス中のNOは、アンモニアおよび酸素と反応して、Nおよび水を形成することができ、これらは、次に、排ガス中に放出される。
商標名「ADBLUE」は、ディーゼルエンジンからの排気ガスの排出中のNO濃度を低下させるために使用される、32.5%尿素を含む、尿素水溶液である。尿素は分解し、アンモニアおよびCOを形成する。次に、アンモニアは選択的な接触還元(SCR)でNOと反応し、排ガス中のNO濃度を低下させる。これらのシステムでは、ADBLUEが、SCRの前面の粗製排気ガスに注入される。
伝統的に、EPDM(エチレンプロピレンゴム)およびHNBR(水素化ニトリルゴム)などの物質は、ADBLUEを収容して輸送するために使用されてきたが、尿素がとりわけ高温(たとえば、>100℃)で分解し、アンモニアを発生させるおそれがあり、このアンモニアが、EPDMおよびHNBRを化学的に攻撃する。パーフルオロエラストマーは、高温で、ADBLUEに対して化学的な耐性をもたらし得るが、これらの物質は、通常、高価であり、一部の例では、それらは、冷却温度では、適切な特性に欠けるおそれがある。
本開示において、部分フッ素化エラストマーポリマーおよびハイドロタルサイトを含む、フルオロエラストマー組成物は、高温条件下で、アンモニアに対する膨張耐性の改善を実現し得ることが発見された。
本開示は、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素(たとえば、住居、反応および/または輸送)を対象としている。本明細書で使用する場合、「アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素」とは、標準的な使用中、尿素および/またはアンモニアに接触する可能性がある、任意の構成要素(たとえば、容器、ホース、シール、ガスケットなど)を指す。こうした構成要素は、たとえば、自動車の排気システムにおいて、およびアンモニアまたは尿素を利用する産業的な製造工程(たとえば、反応容器)において見いだすことができる。
用語「アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素」とは、尿素および/またはアンモニアの保管、供給、輸送、反応、計量および管理において使用される構成要素であって、尿素および/またはアンモニアに曝露または接触される、構成要素の全体を意味する。非限定的に、こうした構成要素には、成形品および/または押出品、たとえば、タンク、ホースおよびタンクキャップシール;ホースまたは管などの供給用構成要素;バルブ;ダイアフラム;注入用構成要素;反応用構成要素(たとえば、SCR);反応用容器(すなわち、反応が起こる容器);シャフトシール;およびO−リングなどの接続用構成要素が含まれる。
本明細書において開示されているとおり、「アンモニア」は、たとえば、NHOHおよびアンモニウムアルコキシド(たとえば、アンモニウムメトキシド)を含めた、液体およびガス形態のアンモニア(NH)の両方を指す。
本明細書において開示されているとおり、「尿素」とは、尿素またはポリ尿素を指す。
以下に示されているとおり、フルオロエラストマーおよびハイドロタルサイト化合物を含む、本開示のフルオロエラストマー組成物は、アンモニアおよび尿素中での膨張に耐性を有することが見いだされ、これにより、アンモニアおよび/または尿素に対する耐性、特に高温でのアンモニアに対する耐性を有する、コストがより低いエラストマーが必要な電気機器に特によく適合する。
本開示において使用されるハイドロタルサイト化合物は、天然または合成ハイドロタルサイト化合物、またはこれらの混合物を含み得る。特に、適したハイドロタルサイト化合物は、合成または天然由来のMgおよび/またはAl炭化水素鉱物である。天然化合物の例には、ハイドロタルサイトMgAl(OH)16CO.4HO、およびスティヒタイトMgCr(OH)16CO.4HO、パイロオーロ石MgFe(III)(OH)16CO.4HO、デソーテルス石MgMn(III)(OH)16CO.4HOなどのハイドロタルタイトの群のメンバーが含まれる。
ハイドロタルサイト化合物はまた、合成ハイドロタルサイト化合物であってもよい。合成ハイドロタルサイト化合物の例には、MgAl(OH)16CO.4HO、Mg4.5Al(OH)13CO.3.5HO、Mg4.5Al(OH)13CO、MgAl(OH)12CO.3.5HO、MgAl(OH)14CO.4HO、MgAl(OH)10CO.1.7HO、MgZnAl(OH)12CO.wHOおよびMgZnAl(OH)12COが含まれる。市販されている合成ハイドロタルサイトには、たとえば、販売名「DHT−4A」、「DHT−4V」および「ZHT−4A」でKisuma Chemicals BV、Veendam、オランダから入手可能なもの、ならびにCiba Specialties Chemicals、Basel、スイスから市販されている、「HYCITE 713」が含まれる。
本開示に関連して使用することができるハイドロタルサイト化合物は、特に、式:
[(M 2+(M 2+](M3+)y(OH)2x+3y−2(An−y/nwH
(式中、M 2+は、Mg2+、Ca2+、Sr2+およびBa2+からなる群から選択される少なくとも1種の二価金属を表し、M 2+は、Zn2+、Cd2+、Pb2+およびSn2+からなる群から選択される、少なくとも1種の二価金属を表し、は、M3+は、三価の金属イオンを表し、An−は、F、Cl、Br、NO 、CO 2−、SO 2−、Fe(CN) 4−、CHCOO、シュウ酸イオンまたはサリチル酸イオンなどのn価の陰イオンを表し、aおよびbは、0〜10の値をそれぞれ表し、xは、a+bを表し、1〜10の値を有しており、yは、1〜5の整数を表し、wは、実数を表す)により表すことができるものが含まれる。
一実施形態では、ハイドロタルサイト化合物は、フルオロエラストマー組成物内に分散している。
ハイドロタルサイト化合物は、通常、フルオロエラストマー組成物中に、フルオロポリマーの量に対して0.1重量%〜20重量%の間:少なくとも、0.3、0.5、0.7、1、2または4重量%にさえなり、最大10、15または20重量%にもなる量で使用される。
本開示において、本フルオロエラストマー組成物は、部分フッ素化骨格鎖を有するフルオロポリマーを含み、これは、フルオロポリマー骨格鎖上の炭素が、水素とフッ素原子の両方を含むことを意味する。一部の実施形態では、たとえば、塩素原子または酸素原子を含めた他の原子は、フルオロポリマー骨格鎖に沿って存在している。特に好ましいフルオロポリマーは、少なくとも30重量%がフッ素化された、好ましくは少なくとも50重量%がフッ素化された、より好ましくは少なくとも65重量が%フッ素化された骨格鎖を有するものである。本開示に使用するためのフルオロポリマーの例としては、場合により1種または複数の非フッ素化モノマーと組み合わせた1種または複数のフッ素化モノマーのポリマーが挙げられる。フッ素化モノマーの例として、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、2−クロロペンタフルオロプロペン、ジクロロジフルオロエチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン(VDF)およびフッ素化アルキルビニルモノマー(ヘキサフルオロプロピレン(HFP)など)、フッ素化ビニルエーテル(完全フッ素化ビニルエーテル(PVE)を含む)およびフッ素化アリルエーテル(完全フッ素化アリルエーテルを含む)などの、水素および/または塩素原子を有することができる、フッ素化C〜Cオレフィンが挙げられる。好適な非フッ素化コモノマーとしては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ならびにエチレン(E)およびプロピレン(P)などのC〜Cオレフィンが挙げられる。
本明細書の上記および下記において使用される場合、用語「コポリマー」は、明示的に列挙されていない他のモノマー(コモノマー)に由来する他の繰り返し単位が存在する選択肢を除外することなく、列挙されているモノマー(コモノマー)に由来する繰り返し単位を含むポリマーを意味する。
本開示に使用することができる完全フッ素化ビニルエーテルの例としては、以下の式:
CF=CF−O−R
(式中、Rは、1個または複数の酸素原子を含有してもよい完全フッ素化脂肪族基を表す)に対応するものが挙げられる。
特に、以下の式に相当する完全フッ素化ビニルエーテル:
CF=CFO(R O)(R O)
(式中、R およびR は、1〜6個の炭素原子、特に2〜6個の炭素原子からなる、異なる直鎖状または分枝状のパーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは、独立して、0〜10であり、R は、1〜6個の炭素原子からなるパーフルオロアルキル基である)が好ましい。完全フッ素化ビニルエーテルの具体例としては、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)、パーフルオロ(エチルビニル)エーテル(PEVE)、パーフルオロ(n−プロピルビニル)エーテル(PPVE−1)、パーフルオロ−2−プロポキシプロピルビニルエーテル(PPVE−2)、パーフルオロ−3−メトキシ−n−プロピルビニルエーテル、パーフルオロ−2−メトキシ−エチルビニルエーテル、およびCF−(CF−O−CF(CF)−CF−O−CF(CF)−CF−O−CF=CFが挙げられる。
好適なフルオロアルキルビニルモノマーは、以下の一般式:
CF=CF−R またはCH=CH−R
(式中、R は、1〜10個、好ましくは、1〜5個の炭素原子からなるパーフルオロアルキル基を表す)に相当する。フルオロアルキルビニルモノマーの典型例は、ヘキサフルオロプロピレンである。
本開示に関連して使用するためのフルオロポリマーは、フルオロポリマーを作製するための既知の重合法のいずれかにしたがって作製することができる。こうした方法には、限定はされないが、水性乳化重合、懸濁重合、および有機溶剤中での重合が挙げられる。
本開示に関連して使用するためのフルオロポリマーは、あったとしても、いかなる融点も示さない、実質的にアモルファスなポリマーである。こうしたフルオロポリマーは、フルオロエラストマーを提供するのに特に好適であり、このフルオロエラストマーは、フルオロエラストマーガムとも呼ばれる、アモルファスフルオロポリマーを硬化すると通常、得られる。一実施形態では、アモルファスフルオロポリマーとしては、たとえば、フッ化ビニリデンと、二重結合している各炭素原子上に少なくとも1個のフッ素原子置換基を含有する少なくとも1種の末端エチレン性不飽和フルオロモノマーとのコポリマーであって、該フルオロモノマーの各炭素原子が、フッ素だけにより、および塩素、水素、低級フルオロアルキルラジカルまたは低級フルオロアルコキシラジカルにより場合により置換されている、コポリマーが挙げられる。一実施形態では、アモルファスフルオロポリマーとしては、たとえば完全フッ素化または完全ハロゲン化モノマー、および少なくとも1種の部分フッ素化、または非フッ素化モノマーが挙げられる。コポリマーの具体例としては、たとえば、以下のとおり:VDF−HFP、TFE−P、VDF−TFE−HFP、VDF−PVE、VDF−TFE−PVE、VDF−TFE−P、TFE−PVE、E−TFE、E−TFE−PVEのモノマーの組合せを有するコポリマーが挙げられ、上述のコポリマーのいずれも、CTFEなどの塩素含有モノマーに由来する単位をさらに含む。好適なアモルファスコポリマーのさらなる例としては、CTFE−Pなどのモノマーの組合せを有するコポリマーが挙げられる。
好ましいアモルファスフルオロポリマーは、一般に、1種または複数の他のフッ素化エチレン性不飽和モノマー、ならびに/またはエチレンおよびプロピレンなどの1種または複数の非フッ素化C〜Cオレフィンと共重合している、VDF、TFE、HFPおよび/またはCTFEから誘導される繰り返し単位を20〜85モル%、好ましくは50〜80モル%含む。存在する場合、フッ素化エチレン性不飽和コモノマーから誘導される単位は、一般に、5〜45モル%、好ましくは10〜35モル%の間である。存在する場合、非フッ素化コモノマーの量は、一般に、0〜50モル%、好ましくは1〜30モル%の間である。
フルオロエラストマー組成物は、通常、硬化されることになろう。フルオロエラストマー組成物としては、通常、フルオロポリマーが硬化され得る、硬化組成物が挙げられる。硬化組成物は、通常、フルオロポリマー鎖を互いに連結させて、これにより、三次元網目構造が形成する1つまたは複数の成分を含む。こうした成分としては、触媒、硬化剤および/または助剤を挙げることができる。
本開示では、フルオロエラストマー組成物を硬化するために、いわゆる過酸化物硬化系が使用され得る。通常の過酸化物硬化系では、過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンまたは窒素を含む、1つまたは複数の硬化部位、および有機過酸化物を有する、フルオロポリマーが提供される。
過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンは、通常、臭素またはヨウ素であり、ポリマー鎖に沿って分布してもよく、且つ/またはフルオロポリマーの末端基に含有されていてもよい。通常、フルオロポリマー中に含有されている臭素またはヨウ素の量は、フルオロポリマーの総重量に対して0.001〜5重量%の間、好ましくは0.01〜2.5重量%の間である。ヒドリド官能基MH(Mは、Si、Ge、SnまたはPbから選択される)を含む有機化合物が存在している場合、塩素もやはり、フルオロポリマーの過酸化物硬化反応に関与することができることがさらに見いだされた。したがって、塩素原子、および/または臭素もしくはヨウ素を含有しているフルオロポリマーもまた、過酸化物硬化反応において硬化させるために使用することができる。フルオロポリマー中の塩素の量は、フルオロポリマーの重量に対して、0.001重量%〜10重量%とさまざまになり得るが、通常、0.01重量%〜5重量%の間である。過酸化物硬化反応において使用するためのフルオロポリマーは、分子量が10〜5×10g/molを有し、分子量分布は、モノモーダル、およびバイモーダルまたはマルチモーダルとなり得る。
鎖に沿って、過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンを導入するために、フルオロポリマーの塩基性モノマーの共重合が、好適なフッ素化硬化部位モノマーを用いて実施され得る(たとえば、米国特許第4,745,165号、同第4,831,085号および同第4,214,060号を参照されたい)。こうしたコモノマーは、たとえば、以下から選択され得る:
(a)以下の式を有する、ブロモまたはヨード−(パー)フルオロアルキル−(パー)フルオロビニルエーテル:
Z−R−O−CX=CX
(式中、各Xは同一または異なっていてもよく、且つHまたはFを表し、ZはBrまたはIであり、Rfは、場合により、塩素および/またはエーテル酸素原子を含有する(パー)フルオロアルキレンC〜C12、たとえば:BrCF−O−CF=CF、BrCFCFOCF=CF、BrCFCFCF−O−CF=CF、CFCFBrCF−O−CF=CFなどである)、
(b)以下の式を有するものなどのブロモまたはヨード−パーフルオロオレフィン:
Z’−(R’)−CX=CX
(式中、各Xは、独立してHまたはFを表し、Z’はBrまたはIであり、R’は、場合により塩素原子を含有する、パーフルオロアルキレンC〜C12であり、rは0または1であり、たとえば、ブロモトリフルオロエチレン、4−ブロモ−パーフルオロブテン−1など、または、1−ブロモ−2,2−ジフルオロエチレンおよび4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1などのブロモフルオロオレフィンである)
(c)臭化ビニルおよび4−ブロモ−1−ブテンなどの、非フッ素化ブロモ−オレフィン、および、
(d)たとえば、CTFEなどの塩素含有フッ素化C〜Cオレフィンなどの、塩素含有フッ素化モノマー、ならびに塩化ビニルおよび塩化ビニリデンなどの塩素化C〜Cオレフィンなどの、非フッ素化塩素含有モノマーを含む、塩素含有モノマー。
過酸化物硬化反応に関与することができる窒素はまた、参照により本明細書に組み込まれている、米国公開第2011−0152487号(Cookら)において開示されている部分フッ素化エラストマーを硬化するために使用され得る。過酸化物硬化反応に関与することができる窒素は、通常、ニトリル基であり、このニトリル基は、たとえば、ニトリル含有硬化部位モノマーの使用により導入することができる。
ニトリル含有硬化部位を含むフルオロポリマーを調製するのに有用なニトリル含有基を含むモノマーの例としては、フリーラジカル重合可能なニトリルが挙げられる。
ニトリル含有モノマーは、完全フッ素化硬化部位モノマーから選択されてもよい。有用なニトリル含有硬化部位モノマーとしては、たとえば、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)、CF=CFO(CFCN(式中、Lは、2〜12の整数である)、CF=CFO(CFOCF(CF)CN(式中、uは、2〜6の整数である)、CF=CFO[CFCF(CF)O](CFO)CF(CF)CN(式中、qは、0〜4の整数であり、yは、0〜6の整数である)、またはCF=CF[OCFCF(CF)]O(CFCN(式中、rは1または2であり、tは1〜4の整数である)ならびに、上記の誘導体および組合せが挙げられる。
例示的なニトリル含有モノマーとしては、CF=CFO(CFCN、CF=CFOCFCF(CF)OCFCFCN、CF=CFOCFCF(CF)OCFCF(CF)CN、CF=CFOCFCFCFOCF(CF)CN、CF=CFOCFCF(CF)OCFCFCN、およびこれらの組合せが挙げられる。
フルオロエラストマーの側鎖位置にあるニトリル含有硬化部位の量は一般に、総ポリマーに対して、約0.05〜約5モルパーセント、または0.1〜2モルパーセントにさえなる。
硬化部位コモノマーの代わりまたは追加として、フルオロポリマーが、米国特許第4,501,869号において記載されているか、または適切な開始剤から誘導されるとおり、ポリマー調製中に反応媒体において導入される好適な連鎖移動剤に由来する、末端位における硬化部位成分を含有することができる。有用な開始剤の例には、n=1〜10であるX(CFSONa(Xは、BrまたはIである)が挙げられる。さらには、開始および/または重合は、フルオロポリマーの末端位にハロゲン化物を導入するために、たとえば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、臭化カリウム、臭化アンモニウムまたは塩化アンモニウム、およびヨウ化カリウムまたはヨウ化ナトリウムを含む、金属ハロゲン化物またはハロゲン化アンモニウムなどの、ハロゲン化物の塩の存在下で実施されてもよい。
適切な連鎖移動剤は、当該技術分野で周知である。連鎖移動剤の一例には、式RBrを有するものが挙げられ、式中、Rは、場合により塩素原子を含有している、x価の(パー)フルオロアルキルラジカルC〜C12であり、一方、xは1または2である。例としては、CFBr、Br(CFBr、Br(CFBr、CFClBr、CFCFBrCFBrなどが挙げられる。連鎖移動剤の別の例には、式I−(CX−Iを有するものが含まれ、Xは、FまたはHであり、nは、2、3、4、5、6または7である。例として、1,2−ジヨードメタン、1,4−ジヨードパーフルオロブタンおよび1,6−ジヨードパーフルオロヘキサンが含まれる。連鎖移動剤の別の例としては、式Y(CFCHCHIを有するものが挙げられ、式中、mは、3〜12の整数であり、Yは、たとえば米国特許第5231154号において開示されている、−Fまたは−CHCHIである。好適な連鎖移動剤のさらなる例は、米国特許第4,000,356号、欧州特許第407 937号および同第101 930号、ならびに米国特許第4,243,770号に開示されている。
本開示のフルオロポリマーは、過酸化物硬化性である。好適な有機過酸化物は、硬化温度でフリーラジカルを発生するものである。50℃を超える温度で分解するジアルキル過酸化物またはビス(ジアルキル過酸化物)がとりわけ好ましい。多くの場合、過酸の酸素に結合している三級炭素原子を有するジ−第三級ブチル過酸化物を使用することが好ましい。このタイプの過酸化物の中で最も有用なものは、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三級ブチルパーオキシ)ヘキシン−3および2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三級ブチルパーオキシ)ヘキサンである。他の過酸化物は、過酸化ジクミル、過酸化ジベンゾイル、第三級ブチル過安息香酸、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−ジイソプロピルベンゼン)、およびジ[1,3−ジメチル−3−(t−ブチルパーオキシ)−ブチル]カーボネートなどの化合物から選択することができる。一般に、フルオロポリマー100部あたり約1〜3部の過酸化物が使用される。
有機過酸化物に基づく、硬化組成物中に通常、含まれる別の成分は、過酸化物と協同して有用な硬化をもたらすことができる、ポリ不飽和化合物からなる、助剤である。これらの助剤は、フルオロポリマー100部あたり0.1〜10部、好ましくはフルオロポリマー100部あたり2〜5部の間の量で添加され得る。当業者は、所望の物理的性質に基づいて、従来の助剤を選択することができる。有用な助剤の例としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、トリ(メチルアリル)イソシアヌレート、トリス(ジアリルアミン)−s−トリアジン、トリアリルホスファイト、N,N−ジアリルアクリルアミド、ヘキサアリルホスホルアミド、N,N,N’,N’−テトラアルキルテトラフタルアミド、N,N,N’,N’−テトラアルキルマロンアミド、トリビニルイソシアヌレート、2,4,6−トリビニルメチルトリシロキサン、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリル−フタレート、およびトリ(5−ノルボルネン−2−メチレン)シアヌレートが挙げられる。トリアリルイソシアヌレートが特に有用である。他の有用な助剤としては、EPA 0 661 304 A1、EPA 0 784 064 A1およびEPA 0 769 521 A1において開示されているビスオレフィンが挙げられる。
一実施形態では、二重硬化系を用いてよい。たとえば、過酸化物硬化系は、ビスフェノール硬化および/またはトリアジン硬化と組み合わせると、本開示の硬化済みフルオロエラストマー組成物を得ることができる。
一実施形態では、ハイドロタルサイト化合物に加えて、フルオロエラストマー組成物はフルオロエラストマーにおいて一般に使用される、酸受容体をさらに含有することができる。こうした酸受容体は、無機酸受容体、または無機酸受容体と有機酸受容体とのブレンドとすることができる。無機酸受容体の例としては、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、二塩基性亜リン酸鉛、酸化亜鉛、炭酸バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸カルシウムなどが挙げられる。有機酸受容体としては、エポキシ、ステアリン酸ナトリウム、およびシュウ酸マグネシウムが挙げられる。ハイドロタルサイト化合物に加える酸受容体の量は、使用されるハイドロタルサイト化合物の量、および使用される酸受容体の性質に一般に依存することになろう。通常、使用される酸受容体の量は、本組成物のハイドロタルサイト成分によりもたらされる利点および改善をなくさないようにすべきである。一般に、酸受容体の量は、使用されるハイドロタルサイトの量より少なく、通常、使用されるハイドロタルサイの重量に対して、20重量%未満になろう。
一実施形態では、本フルオロエラストマー組成物は、ZnO、Ca(OH)、および/またはMgOなどの酸受容体を実質的に含まない(フルオロエラストマーの量に対して、0.05、0.01または0.001重量%未満である)か、またはそれらを含有しない。
本フルオロエラストマー組成物は、カーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、充填剤、および通常、フルオロポリマーの化合において利用される加工助剤などのさらなる添加剤を含有してもよいが、ただし、それらの添加剤は、意図される使用条件に適切な安定性を有することを条件とする。
本フルオロエラストマー組成物は、従来のゴム加工装置内で、フルオロポリマー、ハイドロタルサイト、硬化組成物、および他の添加剤を混合することにより調製することができる。こうした装置としては、ラバーミル、バンバリーミキサなどの密閉式ミキサ、および混合押出成形器が挙げられる。
フルオロエラストマー組成物プレミックスを調製することがさらに可能であり、これにより、このプレミックスは、フルオロポリマーおよび全組成物の別の構成要素の一部を含むが、それらのすべてを含むわけではない。こうしたプレミックスの組成は、所望の保管期間にわたり、該プレミックスの所望の安定性に依存するであろう。たとえば、プレミックスは、フルオロポリマー、ハイドロタルサイト、および硬化組成物の1種または複数の成分を含み得るが、硬化性組成物を得るために必要な成分のすべてを含むわけではない。たとえば、硬化組成物が過酸化物を含む場合、プレミックスから過酸化物を除外することが一般に望まれ、フルオロエラストマー組成物の調製時に過酸化物が加えられるだけとなる。
アンモニア接触向けの構成要素を作製するための、本開示の方法によれば、硬化反応に関与することができる1個または複数のハロゲンを好ましくは有するフルオロポリマー、有機過酸化物およびハイドロタルサイト化合物を含む硬化性フルオロエラストマー組成物が硬化されて成形され、使用時にアンモニアおよび/または尿素に接触するフルオロエラストマー組成物が形成される。通常、ハイドロタルサイト化合物は、フルオロエラストマー組成物中に存在することになり、該フルオロエラストマー組成物は、上記の硬化組成物をやはり含むことができる。
本開示の例示的な実施形態は以下を含む。
実施形態1。尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触される表面を有する、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素であって、該表面は、フルオロポリマーおよびハイドロタルサイト化合物を含む、フルオロエラストマー組成物を含む。
実施形態2。ハイドロタルサイト化合物が、合成ハイドロタルサイト化合物を含む、実施形態1に記載の構成要素。
実施形態3。ハイドロタルサイト化合物が、以下の式:
[(M 2+(M 2+](M3+(OH)2x+3y−2(An−y/nwH
(式中、M 2+は、Mg2+、Ca2+、Sr2+およびBa2+からなる群から選択される、少なくとも1種の二価金属を表し、M 2+は、Zn2+、Cd2+、Pb2+およびSn2+からなる群から選択される少なくとも1種の二価金属を表し、M3+は、三価の金属イオンを表し、An−は、n価陰イオンを表し、aおよびbはそれぞれ独立して、0から10の値を表し、xはa+bを表して1〜10の値を有しており、yは1〜5の整数を表し、wは実数を表す)に相当する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態4。ハイドロタルサイト化合物が天然のハイドロタサイト(hydrotacilte)化合物である、実施形態1に記載の構成要素。
実施形態5。構成要素が、反応容器または排気ガスシステムの一部である、実施形態1から4のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態6。構成要素が、成形品、ホースまたはO−リングの少なくとも1つから選択される、実施形態1から5のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態7。フルオロエラストマー組成物が、(i)部分フッ素化骨格鎖、ならびに過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンおよび/またはニトリルを有するフルオロポリマー、および(ii)有機過酸化物を含む、硬化性組成物の硬化製品を構成する、実施形態1から6のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態8。フルオロポリマーが、(i)ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンおよびフッ化ビニリデン、(ii)ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン、(iii)フッ化ビニリデンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(iv)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(v)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、(vi)テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、または(vii)エチレン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテルに由来するポリマーである、実施形態1から7のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態9。ハイドロタルサイト化合物が、フルオロポリマーに対して、0.1〜20重量%の量で存在する、実施形態1から8のいずれか1つに記載の構成要素。
実施形態10。フルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるために、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素からなるフルオロエラストマー組成物中でハイドロタルサイト化合物を利用する工程を含む方法。
実施形態11。ハイドロタルサイト化合物が式:
[(M 2+(M 2+](M3+(OH)2x+3y−2(An−y/nwH
(式中、M 2+は、Mg2+、Ca2+、Sr2+およびBa2+からなる群から選択される、少なくとも1種の二価金属を表し、M 2+は、Zn2+、Cd2+、Pb2+およびSn2+からなる群から選択される少なくとも1種の二価金属を表し、M3+は、三価の金属イオンを表し、An−は、n価陰イオンを表し、aおよびbはそれぞれ独立して、0から10の値を表し、xはa+bを表して1〜10の値を有しており、yは1〜5の整数を表し、wは実数を表す)に相当する、実施形態10に記載の方法。
実施形態12。構成要素が反応容器または排気ガスシステムの一部である、実施形態10から11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13。構成要素が成形品、ホースまたはO−リングである、実施形態10から12のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14。フルオロエラストマー組成物が、(i)部分フッ素化骨格鎖、ならびに過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンおよび/または窒素を有するフルオロポリマー、および(ii)有機過酸化物を含む、硬化性組成物の硬化製品を構成する、実施形態10から13のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15。フルオロエラストマー組成物が、(i)ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンおよびフッ化ビニリデン、(ii)ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン、(iii)フッ化ビニリデンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(iv)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(v)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、(vi)テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、または(vii)エチレン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテルに由来するポリマーを含む、実施形態10から14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16。フルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるために、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素からなるフルオロエラストマー組成物中でのハイドロタルサイト化合物の使用。
実施形態17。ハイドロタルサイト化合物が、フルオロエラストマー組成物中のフルオロポリマーに対して、0.1〜20重量%の量で存在している、実施形態16に記載の使用。
実施形態18。ハイドロタルサイト化合物が、式:
[(M 2+(M 2+](M3+(OH)2x+3y−2(An−y/nwH
(式中、M 2+は、Mg2+、Ca2+、Sr2+およびBa2+からなる群から選択される、少なくとも1種の二価金属を表し、M 2+は、Zn2+、Cd2+、Pb2+およびSn2+からなる群から選択される少なくとも1種の二価金属を表し、M3+は、三価の金属イオンを表し、An−は、n価陰イオンを表し、aおよびbはそれぞれ独立して、0から10の値を表し、xはa+bを表して1〜10の値を有しており、yは1〜5の整数を表し、wは実数を表す)に相当する、実施形態16から17のいずれか1つに記載の使用。
実施形態19。フルオロエラストマー組成物が、(i)部分フッ素化骨格鎖、ならびに過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンおよび/またはニトリルを有するフルオロポリマー、および(ii)有機過酸化物を含む、硬化性組成物の硬化製品を構成する、実施形態16から18のいずれか1つに記載の使用。
実施形態20。フルオロエラストマー組成物が、(i)ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンおよびフッ化ビニリデン、(ii)ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン、(iii)フッ化ビニリデンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(iv)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(v)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、(vi)テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、または(vii)エチレン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテルに由来するフルオロポリマーである、実施形態16から19のいずれか1つに記載の使用。
本開示の利点および実施形態を以降の実施例によってさらに説明するが、これら実施例において列挙される特定の材料およびそれらの量、ならびに他の条件および詳細は、本発明を不当に制限するものと解釈されるべきではない。これらの実施例では、すべての百分率、割合および比率は、特に指示しない限り重量基準である。
すべての原料は、たとえば、Sigma−Aldrich Company(Saint Louis、Missouri)などの一般の化学製品供給業者から入手したかもしくは入手可能であり、または特に明記しない限り、従来の方法によって合成してもよい。
Figure 0006542773
試験法
物理特性試験は、150mm(ミリメートル)×150mm×2mmのフルオロエラストマーガムのシートをプレスして加硫処理を施し、次いで、以下の温度条件にしたがう、空気循環式オーブン中でシートを加熱することによる硬化後処理を行った後に得た。
Figure 0006542773
体積膨張(ASTM D471−95)は、硬化済み2mmシートから裁断したS2ダンベルから測定し、表に示されている必要な時間および温度で、密封したPARR容器中でエージングした。この後、PARR容器を、圧力が開放するのに十分低くなるまで冷却した。次に、S2ダンベルを30min(分間)、新しい冷却試験液に入れ、洗浄して乾燥し、秤量して、%膨張に関する計算をASTM D471−95とおりに行った。次に、破断点引張り強さ、破断点伸び、および100%伸びにおける応力を、INSTRON機械試験機を使用し、1kNのロードセルでDIN 53504−1985(S2ダイ)に準拠して、おなじダンベルで決定した。すべての試験は、200mm/分の一定のクロスヘッド変位速度で3回行った。報告されている値は3回の試験の平均であった。ショア硬度A(2”(10.2cm))、100%伸びにおける応力、破断点伸び、および破断点引張り強さは、メガパスカル(MPa)、%およびMPaの単位でそれぞれ報告した。
比較例CEA−CECおよび実施例1(EX1)
硬化性組成物は、表1により成分を混合することによって、2ロールミルで作製した。量は、ゴム業界の慣例とおり、ゴムまたはフルオロエラストマー100部あたりの部(phr)として表す。
Figure 0006542773
さまざまな温度および時間の長さで、尿素溶液またはアンモニア溶液のどちらか一方に浸漬した後の、膨張および物理特性変化について、CEA−CECおよび実施例1を試験した。結果を表2−5に示す。
Figure 0006542773
Figure 0006542773
Figure 0006542773
Figure 0006542773
本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、本発明の予測可能な修正および変更が当業者にとって自明であろう。本発明は、例示を目的とする、本出願に記載されている実施形態に限定されるべきではない。

Claims (10)

  1. 尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触される表面を有する、アンモニアおよび/または尿素接触向けの構成要素であって、前記表面が、フルオロポリマーおよびハイドロタルサイト化合物を含む、フルオロエラストマー組成物を含む、反応容器または排気ガスシステムの一部である構成要素。
  2. ハイドロタルサイト化合物が、フルオロポリマーに対して、0.1〜20重量%の量で存在する、請求項1に記載の構成要素。
  3. フルオロエラストマー組成物が、(i)部分フッ素化骨格鎖、ならびに過酸化物硬化反応に関与することができるハロゲンおよび/またはニトリルを有するフルオロポリマー、および(ii)有機過酸化物を含む、硬化性組成物の硬化製品を構成する、請求項1に記載の構成要素。
  4. 構成要素が、成形品、ホースまたはO−リングの少なくとも1つから選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成要素。
  5. フルオロポリマーが、(i)ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンおよびフッ化ビニリデン、(ii)ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン、(iii)フッ化ビニリデンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(iv)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテル、(v)フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、(vi)テトラフルオロエチレンおよびプロピレン、または(vii)エチレン、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロメチルビニルエーテルに由来するポリマーである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成要素。
  6. フルオロポリマーが、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、およびヘキサフルオロプロピレンから誘導される繰り返し単位を50〜80モル%含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の構成要素。
  7. フルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるために、アンモニアおよび/または尿素接触向けの、反応容器または排気ガスシステムの一部である構成要素を構成するフルオロエラストマー組成物中でハイドロタルサイト化合物を利用する工程を含む方法。
  8. フルオロポリマーを含むフルオロエラストマー組成物が、尿素およびアンモニアの少なくとも1つに接触した際に、フルオロエラストマー組成物の膨張を防止または低減させるための、アンモニアおよび/または尿素接触向けの、反応容器または排気ガスシステムの一部である構成要素を構成するフルオロエラストマー組成物中でのハイドロタルサイト化合物の使用。
  9. フルオロポリマーが、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、およびヘキサフルオロプロピレンから誘導される繰り返し単位を50〜80モル%含む、請求項8に記載の使用。
  10. フルオロポリマーが、フッ化ビニル、完全フッ素化ビニルエーテル、および完全フッ素化アリルエーテルの少なくとも1つより選ばれるフッ素化エチレン系不飽和モノマーから誘導される繰り返し単位をさらに含む、請求項9に記載の使用。
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