JPH0238915Y2 - - Google Patents

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JPH0238915Y2
JPH0238915Y2 JP6966587U JP6966587U JPH0238915Y2 JP H0238915 Y2 JPH0238915 Y2 JP H0238915Y2 JP 6966587 U JP6966587 U JP 6966587U JP 6966587 U JP6966587 U JP 6966587U JP H0238915 Y2 JPH0238915 Y2 JP H0238915Y2
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heat treatment
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、熱処理炉内で高温に加熱されたアル
ミダイカスト等の金属製品を冷却液タンク内に落
とし込んで焼き入れする焼入装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の焼入装置は、熱処理炉内で高温に加熱
して搬出された金属製品を冷却液タンク内に落と
し込んで焼き入れすると共に、焼き入れを終了し
た金属製品を冷却液タンク内から引き揚げて次工
程に送り出すように成されている。
焼き入れを行う際に最も重要なことは、熱処理
炉内で高温に加熱された金属製品をできるだけ速
やかに急冷することであり、そのために従来は冷
却液タンクを熱処理炉の搬出口に隣接して設け、
熱処理炉から搬出された金属製品を昇降機のケー
ジに載せて当該ケージと共に冷却液タンク内に落
とし込む方式を採用している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、昇降機は、ケージを懸吊するワ
イヤロープのみならず、当該ワイヤロープを牽引
するトラクシヨンシーブや、トラクシヨンシーブ
を正逆切換回転駆動させる電動機及び減速機、更
にはこれら電動機及び減速機に接続する給電線又
は制御用電線等を配設しなければならないから、
焼入装置全体が大型化すると共にその機構が煩雑
化して設備費が嵩むという欠点があつた。
また、本出願人は、上記の如く設備費の嵩む昇
降機を使用した従来一般の焼入装置に代わつて、
特開昭60−77099号公報に示すように油圧シリン
ダのピストンロツドを伸縮して正逆切換回転駆動
される滑車に昇降台を懸吊し、当該昇降台をその
上に載せられた金属製品と共に冷却液タンク内に
落とし込む簡易な構成の焼入装置を提案した。
しかし、何れの構成によるも、金属製品が載せ
られたケージや昇降台を、夫々電動機や油圧シリ
ンダの動力によつて冷却液タンク内に降下させる
ように成されているから、熱処理炉から搬出され
た金属製品が冷却液タンク内に落とし込まれて冷
却液中に完全に没するまでに時間がかかり、熱処
理炉の扉を開いてから5秒以内という理想的な時
間内に完没させることが困難であつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、設備費の嵩まない極めて簡易
な構成によつて熱処理炉から搬出された金属製品
を冷却液タンク内に瞬時に落とし込める焼入装置
を提供することを目的とし、この目的を達成する
ために、熱処理炉内で高温に加熱された金属製品
を冷却液タンク内に落とし込んで焼き入れする焼
入装置において、熱処理炉内から搬出された金属
製品を載せて当該金属製品と共に冷却液タンク内
に落とし込まれる昇降台が、当該昇降台を冷却液
タンク内から引き揚げるウインチのウオームに係
脱自在に噛み合わされるウオームホイールと連動
して回転する滑車に懸吊されていることを特徴と
する。
〔作用〕
本考案によれば、熱処理炉内から搬出された金
属製品が昇降台に載せられると同時に、ウインチ
のウオームをウオームホイールから離脱させて当
該ウオームホイールを回転フリーな状態にさせ
る。
これにより、ウオームホイールと連動して回転
する滑車が、当該滑車に懸吊された昇降台とその
上に載せられた金属製品の荷重を受けて当該荷重
の作用する方向に高速回転し、金属製品を載せた
昇降台が冷却液タンク内に瞬時に落下する。
このようにして昇降台と共に冷却液タンク内に
落とし込まれた金属製品の焼き入れが終了する
と、ウインチのウオームを再びウオームホイール
に噛み合わせて昇降台の引揚方向に回転駆動させ
る。
これにより、ウオームホイールと連動する滑車
が回転駆動され、当該滑車に懸吊された昇降台が
上昇して金属製品と共に冷却液タンクから引き揚
げられる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本考案による焼入装置の一例を示す側
面図、第2図はその要部の拡大図である。
本例に示す焼入装置1は、バツチ式熱処理炉2
の搬入口3に隣接して上面を開口した冷却液タン
ク4と、当該冷却液タンク4の上面を通つて熱処
理炉2に搬入出される金属製品Wの搬送路にもな
る水平な昇降台5が設けられている。
冷却液タンク4内の上面側には、その開口部の
前後に夫合一対のチエーン滑車6a,6b及び7
a,7bが互いに離隔して配設されると共に、各
チエーン滑車6a及び6b(7a及び7b)同士
が左右に一定の間隔で配設され、また、冷却液タ
ンク4内の底部側には、チエーン滑車6a及び6
bの直下に夫々チエーン滑車8a,8bが配設さ
れると共に、チエーン滑車7a及び7bの直下に
も夫々チエーン滑車9a,9bが配設されて、チ
エーン滑車6a,6bとチエーン滑車8a,8b
間に無端チエーン10が平行掛けされると共に、
チエーン滑車6a,6b,7a,7b及び9a,
9b間に無端チエーン11が掛け渡されている。
そして、一方の無端チエーン10には、チエー
ン滑車6a,6bが第1図に矢印で示す方向に回
転した際に当該チエーン滑車6a,6bの進入側
となる部分に昇降台5の前端部が連結され、他方
の無端チエーン11には、チエーン滑車7a,7
bとチエーン滑車9a,9b間に掛け渡された部
分に昇降台5の後端部が連結されて、昇降台5が
水平状態を保つて昇降可能に懸吊されている。
また、チエーン滑車6a及び6bを取り付ける
回転軸12の一端が冷却液タンク4の外部に突出
せられ、当該突出端にウオームホイール13が同
軸的に固設されている。
そして、ウオームホイール13に対してその下
方側からウインチ14のウオーム15が係脱自在
に噛み合わされるように成されている。
ウインチ14は、手動操作ハンドル16が取り
付けられたウオーム軸15aの一端側を支点Xと
して上下方向に揺動可能に配設されると共に、ウ
オーム軸15aの他端側にリンク17を介してエ
アシリンダ18のピストンロツド19が連結さ
れ、当該ピストンロツド19の伸縮によつてウオ
ーム15をウオームホイール13に係脱させるよ
うに成されている。
なお、昇降台5は、複数の搬送用ローラ20,
20…が一定の間隔で並設されたローラコンベア
に形成されて、熱処理炉2内に金属製品Wを円滑
に搬入出し得るように成されている。
しかして、常時は第2図に示すようにウインチ
14のウオーム15をウオームホイール13に係
合させて噛み合わせ、昇降台5を第1図鎖線図示
の如く冷却液タンク4の上面に位置させておく。
この状態において、ウオームホイール13とウ
オーム15は互いに逆転不能に噛み合つているか
ら、ウオームホイール13と連動するチエーン滑
車6a,6bの回転が阻止されると共に、当該チ
エーン滑車6a,6bとの間に無端チエーン11
が掛け渡されたチエーン滑車7a,7bの回転も
阻止されている。したがつて、これらチエーン滑
車6a,6b及び7a,7bに懸吊された昇降台
5に金属製品Wが載せられてもその荷重で昇降台
5が降下したり落下することはないから、熱処理
炉2の搬入出口3に送られて来る金属製品Wを昇
降台5の搬送用ローラ20,20…に載せて熱処
理炉2内に円滑に搬入することができる。
そして、熱処理炉2内に金属製品Wが搬入され
ると、熱処理炉2の搬入出口3を閉鎖して金属製
品Wを高温に加熱する。
このようにして、金属製品Wが所定の温度に加
熱されると、まず熱処理炉2の扉を開けて搬入出
口3を開放し、次いで当該熱処理炉2内から金属
製品Wを引き出して昇降台5に載せると同時に、
エアシリンダ18のピストンロツド19を収縮さ
せて、ウインチ14のウオーム15をウオームホ
イール13から離脱させ、当該ウオームホイール
13を回転フリーな状態にする。
これにより、ウオームホイール13を固設して
いる回転軸12に取り付けられたチエーン滑車6
a,6bのみならず、当該各チエーン滑車6a,
6bとの間に夫々無端チエーン11が掛け渡され
たチエーン滑車7a,7bも回転フリーな状態と
なり、これらチエーン滑車6a,6b及び7a,
7bが昇降台5とその上に載せられた金属製品W
の荷重を受けて当該荷重の作用する方向に高速回
転し、昇降台5が金属製品Wと共に冷却液タンク
4内に瞬時に落下する。
したがつて、熱処理炉2の搬入出口3を開放し
てから当該熱処理炉2内の金属製品Wが冷却液タ
ンク4内に落とし込まれて第1図実線図示の如く
冷却液中に完全に没するまでの所要時間を5秒以
内にすることができ、焼入品質が著しく向上す
る。
そして、金属製品Wの焼き入れが終了すると、
エアシリンダ18のピストンロツド19を伸長さ
せてウインチ14のウオーム15を再びウオーム
ホイール13に噛み合わせ、ウオーム軸15aの
一端に取り付けられた手動操作ハンドル16を昇
降台5の引揚方向に回転させる。
これにより、無端チエーン10,11を介して
昇降台5を懸吊するチエーン滑車6a,6b及び
7a,7bが、ウオームホイール13と連動して
第1図に矢印で示す昇降台5の引揚方向に回転駆
動され、金属製品Wを載せた昇降台5が冷却液タ
ンク4内から引き揚げられる。
そして、昇降台5が第1図に鎖線で示す原位置
に復帰すると、手動操作ハンドル16の回転を停
止して、昇降台5に載つている金属製品Wを搬送
用ローラ20,20…上を滑らせながら次工程に
送り出す。
以上のように、焼入装置1は、熱処理炉2に搬
入出される金属製品Wの搬送路ともなる昇降台5
を懸吊するチエーン滑車6a,6b及び7a,7
b等の滑車と、チエーン滑車6a,6bの回転軸
12に固設されたウオームホイール13に対して
ウオーム15を係脱自在に噛み合わせるウインチ
14とから成る極めて簡易な構成によつて、熱処
理炉2内で高温に加熱された金属製品Wを冷却液
タンク内に瞬時に落とし込んで急冷することがで
きる。
また、昇降台5を、チエーン滑車6a,6b及
び8a,8b間に掛け渡された無端チエーン10
と、チエーン滑車7a,7b,6a,6b及び9
a,9b間に掛け渡された無端チエーン11に連
結してチエーン滑車6a,6b及び7a,7bに
懸吊するようにしているから、当該昇降台5が冷
却液タンク4内に急激に落下しても、その反動で
無端チエーン10,11が絡まつたり各滑車から
脱落したりすることがない。
なお、ウインチ14は、ウオーム15を手動操
作ハンドル16で回転させる手動ウインチに限ら
ず、ウオーム15をモータで回転させる電動ウイ
ンチであつても良い。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、熱処理炉
内で高温に加熱して搬出された金属製品を冷却液
タンク内に落とし込んで焼き入れし、焼き入れを
終了した金属製品を冷却液タンク内から引き揚げ
る機構が極めて簡素化されるから、焼入装置の設
備費を大幅に低減できると同時に、焼入装置全体
を小型化できるという優れた効果がある。
また、熱処理炉内から搬送された金属製品が、
当該金属製品を載せる昇降台と共にその荷重によ
つて冷却液タンク内に瞬時に落下し、極めて短時
間で急冷されるから、焼入品質が著しく向上する
という大変優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による焼入装置の一例を示す側
面図、第2図はその要部の拡大図である。 符号の説明、1……焼入装置、2……熱処理
炉、3……熱処理炉の搬入出口、4……冷却液タ
ンク、5……昇降台、6a,6b,7a,7b…
…チエーン滑車、13……ウオームホイール、1
4……ウインチ、15……ウオーム、16……手
動操作ハンドル、18……エアシリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱処理炉内で高温に加熱された金属製品を冷却
    液タンク内に落とし込んで焼き入れする焼入装置
    において、熱処理炉内から搬出された金属製品を
    載せて当該金属製品と共に冷却液タンク内に落と
    し込まれる昇降台が、当該昇降台を冷却液タンク
    内から引き揚げるウインチのウオームに係脱自在
    に噛み合わされるウオームホイールと連動して回
    転する滑車に懸吊されていることを特徴とする焼
    入装置。
JP6966587U 1987-05-12 1987-05-12 Expired JPH0238915Y2 (ja)

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JP6966587U JPH0238915Y2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12

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JP6966587U JPH0238915Y2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2621974B2 (ja) * 1989-02-28 1997-06-18 トリニティ工業株式会社 焼入装置
JP5642986B2 (ja) * 2010-03-30 2014-12-17 光洋サーモシステム株式会社 油焼入装置

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JPS63183257U (ja) 1988-11-25

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