JPH0238673Y2 -

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は二つ折り収納用パツクシート体、更に
詳細にはパツク用化粧液を吸収含浸せしめて使用
するパツク用シート体に関する。

〔従来の技術〕

パツク化粧法の一つとして、パツク用化粧液を
含浸せしめたパツク用シートを目の周囲等の顔面
に貼着することが一般に行なわれている。

而して、従来斯かるパツク用シートは、単にシ
ート本体そのものにより構成せられていたに過ぎ
なかつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

そのため、従来パツク用シートは、パツク用化
粧液の吸収含浸後に於ては、パツク用シート相互
あるいはパツク用シートとその包装器や包装袋と
の間で付着が生じ易い結果、使用時に於ける一枚
ずつの取り出しが甚だ困難となつていたのが実状
であつた。

また、パツク用シートは顔面に貼着して使用す
るものであるため、それ自体は非可撓性のものを
用いざるを得ないが故に、従来のパツク用シート
では摘み取り出しの容易な丸味屈曲部を形成せし
めた容器への二つ折り収納は不可能なことであつ
た。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本考案者は斯かる従来の欠点を解決す
べく種々検討を重ねた結果、可撓性合成樹脂フイ
ルムで、パツク用シートをサンドイツチ状の積層
体とすれば、極めて良い結果が得られることを見
い出し、本考案を案出した。

すなわち、本考案はパツク化粧液吸収含浸用非
可撓性シート両面に丸味を呈した二つ折り屈曲部
形成用可撓性合成樹脂フイルムを積層せしめ、当
該屈曲部を上部にして容器に収納することを特徴
とする二つ折り収納用パツクシート体である。

〔実施例〕

以下一実施例を示す図面と共に本考案を更に説
明する。

１はパツク用シートで、パツク用化粧液吸収含
浸用非可撓性シートより成り、その具体的形状は
パツク部位に対応せしめて適宜選定されるが、そ
の材質としては、毛細管現象の生じ易い材質、例
えば紙、布、不織布等を用いるのがパツク用化粧
液の吸収含浸作用上良い結果を与える。

２は可撓性合成樹脂フイルムで、丸味を呈した
二つ折り屈曲部を形成するものであつて、パツク
用シート１の両面をサンドイツチ状に積層挾持
し、当該屈曲部を上部にして容器に収納されるも
のである。尚、この可撓性合成樹脂フイルム２の
形状は、パツク用シート１の形状に対応して成形
される。

〔作用〕

本考案は以上の如く構成せられているものであ
るため、可撓性合成樹脂フイルム２がセパレータ
ーとして作用し、パツク用シート相互あるいはパ
ツク用シートと包装器・袋との付着が防止され
る。

また、当該フイルム２が可撓性を有するが故
に、パツク用シート１を二つ折りにした場合にも
折曲部が丸味を呈した曲面となるため、第２図に
示す如く、二つ折りにして容器本体３の区分域部
４に収納することにより摘み取り出しの容易なパ
ツク用シート収納体が提供される。

更にまた、パツク用シート１が可撓性合成樹脂
フイルム２によりサンドイツチ状に挾持せられて
いるため、毛細管現象によるパツク化粧液のパツ
ク用シート１へのより効率的な吸収含浸作用が得
られる。

〔考案の効果〕

以上従つて、本考案二つ折り収納用パツクシー
ト体を用いれば、従来の如き付着が生じることも
なく、パツク用化粧液が吸収含浸された後に於て
も、極めて容易に一枚ずつ取り出し使用し得るの
で、シートパツクを極めて手軽に行なうことがで
きる。

また、特に本考案二つ折り収納用パツクシート
体を用いれば、複数の区分域部を有する容器体へ
の摘み取り出しの容易な二つ折り収納を効果的に
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案二つ折り収納用パツクシート体
の斜視説明図、第２図は本考案二つ折り収納用パ
ツクシート体の二つ折り収納例を示す斜視図であ
る。

【実用新案登録請求の範囲】

パツク化粧液吸収含浸用非可撓性シート両面
に、丸味を呈した二つ折り屈曲部形成用可撓性合
成樹脂フイルムを積層せしめ、当該屈曲部を上部
にして容器に収納することを特徴とする二つ折り
収納用パツクシート体。