JPH0238609B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0238609B2
JPH0238609B2 JP61120080A JP12008086A JPH0238609B2 JP H0238609 B2 JPH0238609 B2 JP H0238609B2 JP 61120080 A JP61120080 A JP 61120080A JP 12008086 A JP12008086 A JP 12008086A JP H0238609 B2 JPH0238609 B2 JP H0238609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
mol
meth
acrylate
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61120080A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62277457A (ja
Inventor
Tsuneo Tsubakimoto
Tadao Shimomura
Hiroya Kobayashi
Kazuhiro Okamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP12008086A priority Critical patent/JPS62277457A/ja
Publication of JPS62277457A publication Critical patent/JPS62277457A/ja
Publication of JPH0238609B2 publication Critical patent/JPH0238609B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、各種構造物の間隙に充填して密封す
るためのシール剤等として有用な水膨潤材に関す
る。更に詳しくは、塩類、特に多価金属イオンを
含む水性液体と接した時に、多量の水性液体を吸
収しかつ経時的に膨潤倍率が低下せず、よつて、
外部または内部からの該水性液体の浸出を完全に
防止することができる止水材等として有用な耐塩
性水膨潤材に関する。 (従来の技術) 従来から、熱可塑性樹脂やゴムに吸水性物質を
分散させ水膨潤性組成物を調製し、これを止水材
等として使用する技術が数多く提案されている。
しかしながら、これらはすべて耐塩性に乏しく、
高濃度の塩特に多価金属イオンを含む水性液体に
接したり、あるいは低濃度でも長期にわたつて連
続的に新規な塩を含む水性液体と接する場合に
は、膨潤率が低下し充分な止水効果を発揮できな
いという欠点を有している。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、上記欠点を改良し、塩を含む水
性液体に接しても充分な膨潤率を持ち、しかも経
時的に膨潤率がほとんど低下しない耐塩性水膨潤
材を開発すべく鋭意検討した結果、本発明を完成
するに至つた。 (問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、一般式 (ただしRは水素またはメチル基、Xは炭素数
2〜4のアルキレン基、Yは水素、炭素数1〜5
のアルキル基、フエニル基または炭素数1〜9の
アルキル基を1〜3個置換基として有するアルキ
ルフエニル基であり、nは平均で1〜100の数で
ある。)で表わされる(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体(A)(以下、単量体(A)という。)3〜95
モル%、スルホン酸基含有不飽和単量体(B)(以
下、単量体(B)という。)5〜97モル%およびその
他の重合性単量体(C)(以下、単量体(C)という。)
0〜50モル%(ただし、(A),(B)および(C)成分の合
計は100モル%である。)からなる単量体混合物
を、架橋剤の存在下に重合して得られる水不溶性
吸水性樹脂()を熱可塑性樹脂および/または
ゴムからなる基材()に分散せしめてなる耐塩
性水膨潤材を提供するものである。 本発明に用いられる単量体(A)は前記一般式で表
わされる(メタ)アクリル酸エステル系単量体
で、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリブチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、メト
キシポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、エトキシポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシ
ポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコール・ポリプロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フ
エノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ベンジルオキシポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート等を挙げることが
でき、これらの1種又は2種以上を用いることが
できる。 本発明に用いられる単量体(B)としては、例えば
ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリル
スルホン酸、スチレンスルホン酸、2―アクリル
アミド―2―メチルプロパンスルホン酸、3―ア
リロキシ―2―ヒドロキシプロパンスルホン酸、
2―スルホエチル(メタ)アクリレート、3―ス
ルホプロピル(メタ)アクリレート、1―スルホ
プロパン―2―イル(メタ)アクリレート、2―
スルホプロピル(メタ)アクリレート、1―スル
ホブタン―2―イル(メタ)アクリレート、2―
スルホブチル(メタ)アクリレート、3―スルホ
ブタン―2―イル(メタ)アクリレート等の不飽
和スルホン酸やそれらのアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩もしくは置換アン
モニウム塩を挙げることができ、これらの中から
1種または2種以上を用いることができる。 本発明に用いられる単量体(C)としては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸等の
不飽和カルボン酸ならびにそれらのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
は置換アンモニウム塩等のカルボキシル基含有不
飽和単量体または(メタ)アクリルアミド等を挙
げることができ、これらの中から1種または2種
以上を用いることができる。また単量体(C)として
は、これらの水溶性単量体だけでなく、水不溶性
の単量体であつても、単量体(A)または(B)と共重合
可能なものであれば、得られる架橋重合体の吸水
能を著しく低下させない範囲で用いることができ
る。 単量体(A)は非解離性の親水基により、得られる
水不溶性吸水性樹脂()に耐塩性及び吸水性を
与える作用をする。単量体(B)は、スルホン酸基の
強解離性により、得られる水不溶性吸水性樹脂
()に、多価金属イオンを含む水性液体に対す
る高吸水性を与える作用をする。 本発明においては、単量体混合物中、単量体(A)
は3〜95モル%、単量体(B)は5〜97モル%、単量
体(C)は0〜50モル%(ただし、(A),(B)および(C)成
分の合計は100モル%である。)の比率で使用す
る。単量体(A)が3モル%未満の少ない量では得ら
れる水不溶性吸水性樹脂()の耐塩性が不充分
となる。単量体(A)が95モル%を超えたり単量体(B)
が5モル%未満の少ない量では得られる水不溶性
吸水性樹脂()の吸水能力が低下する。単量体
(C)を50モル%を超えて使用すると耐塩性が低下し
たり、吸水能力が低下したりするので好ましくな
い。 単量体(B)や単量体(C)としてのカルボン酸基含有
不飽和単量体の使用にあたつて不飽和スルホン酸
や不飽和カルボン酸は、多用すると得られる水不
溶性吸水性樹脂()の吸水能力を低下させるこ
とがあるので注意を要するが、水不溶性吸水性樹
脂()のPHを中性又はその他の所望の範囲に調
整したり、架橋剤として多価アルコールを使用し
た際の架橋点となる点で有用である。従つて、単
量体混合物中、単量体(B)が不飽和スルホン酸のア
ルカリ金属塩であり、かつ単量体(C)が不飽和カル
ボン酸1〜75モル%および不飽和カルボン酸のア
ルカリ金属塩25〜99モル%の比率で使用するの
が、得られる水不溶性吸水性樹脂()の吸水能
を高く保ち、かつ水不溶性吸水性樹脂()のPH
を中性に調整することもできるため好ましい。 本発明では前記単量体混合物を架橋剤の存在下
に重合して水不溶性吸水性樹脂()を得るが、
架橋剤は、単量体混合物を重合する際の架橋密度
を自由自在に制御して高吸水性の水不溶性吸水性
樹脂()を得るために必須のものである。架橋
剤の不存在下での重合においても単量体混合物は
一部自己架橋するが、吸水性樹脂として一般に使
用可能な程度にまで高吸水性の水不溶性吸水性樹
脂()とはならない。架橋剤の種類や使用量を
適宜選択して使用することにより、耐塩性に優れ
た水不溶性吸水性樹脂()を得ることができ
る。 本発明における架橋剤としては、例えばエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレー
ト、N,N―メチレンビスアクリルアミド、イソ
シアヌル酸トリアリル、トリメトロールプロパン
ジアリルエーテル等の1分子中にエチレン系不飽
和基を2個以上有する化合物;エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポ
リグリセリン、プロピレングリコール、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ポリプロピ
レングリコール、ポリビニルアルコール、ペンタ
エリスリトール、ソルビツト、ソルビタン、グル
コース、マンニツト、マンニタン、シヨ糖、ブド
ウ糖等の多価アルコール;エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、プロピレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6―ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンジグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル
等のポリエポキシ化合物等が挙げられ、これらの
1種または2種以上を用いることができる。架橋
剤として多価アルコールを用いる場合には150℃
〜250℃で、ポリエポキシ化合物を用いる場合は
50℃〜250℃で重合後熱処理することが好ましい。
架橋剤の使用量としては、好ましくは前記単量体
混合物に対してモル比で0.00001〜0.1の範囲であ
る。0.1を超える量では、得られる水不溶性吸水
性樹脂()の架橋密度が大きくなりすぎて増粘
性や吸水能が低下する傾向がある。逆に0.00001
未満の少量では、架橋密度が小さすぎて増粘性が
低く水性液体を吸収したあとにべとつきが生じ、
初期吸水速度が不充分となる。 本発明における水不溶性吸水性樹脂()を得
るための重合方法は、従来から知られているいか
なる方法でも良く、ラジカル重合触媒を用いる方
法、放射線、電子線、紫外線等を照射する方法等
が挙げられる。ラジカル重合触媒としては、過酸
化水素、ベンゾイルパーオキサイド、キユメンハ
イドロパーオキサイド等の過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリル等のアゾ化合物、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩等のラジカ
ル発生剤や、これらと亜硫酸水素ナトリウム、L
―アスコルビン酸、第一鉄塩等の還元剤との組み
合わせによるレドツクス系開始剤が用いられる。
重合系溶媒としては、例えば水、メタノール、エ
タノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等やこれらの混合物を使用す
ることができる。重合時の温度は用いる触媒の種
類により異なるが、比較的低温の方が水不溶性吸
水性樹脂()の分子量が大きくなり好ましい。
しかし、重合が完結するためには20℃以上100℃
以下の範囲内であることが好ましい。前記した如
く架橋剤の使用により得られる水不溶性吸水性樹
脂()の架橋密度を自由自在に制御できるた
め、重合系の単量体混合物の濃度には特に制限は
ないが、重合反応の制御の容易さと収率・経済性
を考慮すれば、20〜80重量%の範囲にあることが
好ましい。重合形態としては種々の形態を採用で
きるが、逆相懸濁重合、注型重合、双腕型ニーダ
ーの剪断力により含水ゲル状重合体を細分化しな
がら重合する方法(特開昭57−34101)が好まし
い。 前記方法によつて得た水不溶性吸水性樹脂
()は基材()に分散するに先立つて、乾
燥・粉砕しておく事が好ましい。更に、粉砕化さ
れた該樹脂()の表面に分布するスルホン酸基
やカルボキシル基を疎水性基を有するアルコール
および/又はエポキシ化合物で反応させることに
より、該樹脂()の表面が疎水化され基材
()により均一に分散せしめることができるの
で、膨潤率を一層高めることができる。 本発明において水不溶性吸水性樹脂()を分
散せしめる基材()としては、各種の熱可塑性
樹脂および/またはゴムの中から適宜選んで用い
ることができる。 本発明において用いられる熱可塑性樹脂として
は、例えばエチレン―酢酸ビニル共重合体、エチ
レン―酢酸ビニル共重合体のケン化物、エチレン
―イソブチレン共重合体、エチレン―アクリル酸
塩共重合体、塩化ビニル重合体、ポリウレタン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ABS樹脂、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル等を挙
げることができる。 またゴムとしては、例えばエチレン―プロピレ
ンゴム、ポリプタジエンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、スチレン―プタジエン共重合ゴム、アクリロ
ニトリル―プタジエン共重合ゴム、クロロプレン
ゴム、フツ素ゴム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、
多硫化ゴム、アクリルゴム、プチルゴム、エピク
ロルヒドリンゴム、天然ゴム等を挙げることがで
きる。 本発明の耐塩性水膨潤材は、水不溶性吸水性樹
脂()を熱可塑性樹脂および/またはゴムから
なる基材()に機械的な方法によつて均一に分
散して得られる。分散方法には特に制限はない
が、例えば吸水性樹脂()と基材()とをロ
ールやバンバリーミキサー等の通常用いられる混
合装置により混練する方法、基材()を構成す
る単体量もしくはプレポリマーに吸水性樹脂
()を分散したのち重合もしくは硬化反応を行
う方法等を挙げることができる。 本発明の耐塩性水膨潤材における基材()に
対する水不溶性吸水性樹脂()の好ましい配合
割合は、用いる基材()の種類や吸水性樹脂
()の分散方法によつて異なるため一概にいえ
ないが、一般には基材()100重量部に対して
吸水性樹脂()5〜300重量部の割合である。
吸水性樹脂()の量が5重量部未満では、得ら
れる水膨潤材が水性液体に接した時充分な膨潤率
を示すものが得られない。また、300重量部を超
えると、得られる水膨潤材の強度が小さくなつた
り吸水ゲルの脱落が著しくなるため、長期間安定
した性能を示すものが得られない。 本発明の水膨潤材には、カーボンブラツク、ケ
イ酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、ク
レー等の充填剤;ロジン、石油樹脂、クマロン樹
脂、フエノール樹脂等の改質剤;硫黄、多硫化ゴ
ム等の加硫剤;2―メルカプトベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルジスルフイド等の加硫促進
剤;安定剤;老化防止剤;顔料;加工助剤;可塑
剤等を添加してもよい。更に、本発明の水膨潤材
は、プレス成形等各種成形方法によつて所望の形
状に成形してもよい。 (発明の効果) 以上のようにして得られた本発明の耐塩性水膨
潤材は、高濃度の塩を含む水性液体と接しても大
きく膨潤し、かつ多価金属イオンを含む水性液体
と接しても経時的に膨潤倍率が低下しないので、
塩を含む水性液体等に海水等の保水や通過を阻止
するのに使用することができる。従つて、たとえ
ば土木建築用の止水材、トンネル工事のセグメン
ト間のシール材、ヒユーム管接続部のシール材、
農園芸用の保水ベツド、医療衛生材等に有効に使
用できる。 (実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが
本発明の範囲がこれらの実施例にのみ限定される
ものではない。 実施例 1 1000mlの円筒形セパラブルフラスコに2―スル
ホエチルメタクリレートのナトリウム塩141g
(0.65モル)、メタクリル酸4.35g(0.05モル)メ
タクリル酸ナトリウム16.2g(0.15モル)、メト
キシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(平均1分子あたり10個のエチレンオキサイド単
位を含むもの)81g(0.15モル)、N,N―メチ
レンビスアクリルアミド0.154g(0.001モル)お
よび水250gを仕込み蝌拌して均一に溶解させた。
窒素置換した後、湯浴で40℃に加熱し10%過硫酸
アンモニウム水溶液1.0gおよび1%L―アスコ
ルビン酸水溶液0.5gを添加し、攪拌を停止して
重合させた。重合開始後発熱し、55分後に53℃ま
で上昇した。重合系の温度が下がり始じめたのを
確認した後、湯浴を90℃に上昇させ、更に1時間
加熱した。得られた架橋重合体の含水ゲルを細分
化したのち、150℃の熱風乾燥器で5時間乾燥し、
粉砕して吸水性樹脂(以下吸水性樹脂(1)という。)
を得た。 得られた吸水性樹脂(1)80g及びエチレン―酢酸
ビニル共重合体(エバフレツクス 、三井ポリケ
ミカル社製)100gをロールで15分間混練したの
ち、100℃でプレス加工して、1mm厚のシート上
に成形された本発明の耐塩性水膨潤材(以下水膨
潤材(1)という。)を得た。 実施例 2 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素ガス導
入管を備えた1000mlの四つ口フラスコにn―ヘキ
サン220mlを仕込み、ソルビタンモノステアレー
ト1.8gを添加溶解した後、窒素で置換した。滴
下ロートに2―アクリルアミド―2―メチルプロ
パンスルホン酸ナトリウム218g(0.95モル)、エ
トキシポリエチレングリコールモノアクリルレー
ト(平均1分子あたり50個のエチレンオキサイド
単位を含むもの)115g(0.05モル)、エチレング
リコールジグリシジルエーテル0.348g(0.002モ
ル)、水368gおよび過流酸カリウム0.05gを加え
て溶解した後、窒素ガスを吹き込んで水溶液内に
存在する酸素を除去した。次いで、滴下ロートの
内容物を上記四つ口フラスコに加えて分散させ、
わずかに窒素ガスを導入しつつ湯浴により重合系
の温度を60〜65℃に保持して3時間重合反応を続
けた。その後n―ヘキサンを減圧下に留去し、残
つた架橋重合体の含水ゲルを90℃で減圧乾燥して
吸水性樹脂を得た。 得られた吸水性樹脂35g、ポリエーテルポリオ
ール(EP―550H、三井日曹ウレタン社製)100
g、シリコン界面活性剤(F―258、信越化学社
製)2g、オクチル酸スズ0.15g、水2g及びト
リレンジイソシアネート30.8gを混合して得た組
成物を、直径20mm、高さ5mmのシヤーレ状の型中
で硬化させて、円板状に成形された本発明の耐塩
性水膨潤材(以下、水膨潤材(2)という。)を得た。 実施例 3 1000mlの円筒形セパラブルフラスコにビニルス
ルホン酸ナトリウムの25%水溶液41.6g(0.08モ
ル)、アクリル酸7.20g(0.10モル)、アクリル酸
ナトリウム4.70g(0.05モル)、メトキシポリエ
チレングリコールモノアクリレート(平均1分子
あたり5個のエチレンオキサイド単位を含むも
の)236g(0.77モル)、グリセリン0.46g(0.005
モル)および水342gを仕込み10%過硫酸アンモ
ニウム水溶液1.0gおよび1%L―アスコンビン
酸水溶液0.5gを用いて、実施例1と同様に重合
した。得られた架橋重合体の含水ゲルを細分化し
て180℃で2時間乾燥し、粉砕して吸水性樹脂を
得た。 得られた吸水性樹脂60g、クロロプレンゴム
100g、亜鉛華(1号)5g、酸化マグネシウム
4g、ステアリン酸1g、P.P―ジアミノジフエ
ニルメタン(考化防止剤)2g及び2―メルカプ
トベンゾチアゾール(加硫促進剤)2gをロール
で15分間混練したのち、150℃で10分間プレス加
硫して、1mm厚のシート状に成形された本発明の
耐塩性水膨潤材(以下、水膨潤材(3)という。)を
得た。 実施例 4 1000mlの円筒形セパラブルフラスコに3―スル
ホプロピルアクリレートのカリウム塩139g
(0.60モル)、ポリエチレングリコールモノアクリ
レート(平均1分子あたり10個のエチレンオキサ
イド単位を含むもの)76.8g(0.15モル)、アク
リルアミド17.8g(0.25モル)、トリメチロール
プロパントリアクリレート0.296g(0.001モル)
および水300gを仕込み、10%過硫酸アンモニウ
ム水溶液1.0gおよび1%L―アスコルビン酸水
溶液0.5gを用いて、実施例1と同様に重合した。
得られた架橋重合体の含水ゲルを細分化して150
℃で3時間乾燥し、粉砕して吸水性樹脂を得た。 得られた吸水性樹脂を用いて、実施例2と同様
にして、円板状に成形された本発明の耐塩性水膨
潤材(以下、水膨潤材(4)という。)を得た。 実施例 5 実施例1で得られた吸水性樹脂(1)20g及びエチ
レン―酢酸ビニル共重合体(エバフレツクス 三
井ポリケミカル社製)100gを用いて、実施例1
と同様にして、1mm厚のシート状に成形された本
発明の耐塩性水膨潤材(以下、水膨潤材(5)とい
う。)を得た。 実施例 6 実施例1で得られた吸水性樹脂(1)100g及びエ
チレン―酢酸ビニル共重合体(エバフレツクス
、三井ポリケミカル社製)40gを用いた、実施
例1と同様にして、1mm厚のシート状に成形され
た本発明の耐塩性水膨潤材(以下、水膨潤材(6)と
いう。)を得た。 比較例 1 実施例1において、1000mlの円筒形セパラブル
フラスコに仕込んだ内容物の配合を2―スルホエ
チルメタクリレートのナトリウム塩216g(1.0モ
ル)、N,N―メチレンビスアクリルアミド0.154
g(0.001モル)および水324gとする以外は実施
例1と同様にして吸水性樹脂を得た。 得られた吸水性樹脂80g及びエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体(エバフレツクス 、三井ポリケミ
カル社製)100gを実施例1と同様に混合、プレ
ス加工して、1mm厚のシート状に成形された比較
用の水膨潤材(以下、比較水膨潤材(1)という。)
を得た。 比較例 2 実施例1において、1000mlの円筒形セパラブル
フラスコに仕込んだ内容物の配合をメトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(平均1
分子あたり10個のエチレンオキサイド単位を含む
もの)540g(1.0モル)、N,N―メチレンビス
アクリルアミド0.154g(0.001モル)、水200gと
する以外は実施例1と同様にして吸水性樹脂を得
た。 得られた吸水性樹脂80g及びエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体(エバフレツクス 、三井ポリケミ
カル社製)100gを実施例1と同様に混合、プレ
ス加工して、1mm厚のシート状に成形された比較
用の水膨潤材(以下、比較水膨潤材(2)という。)
を得た。 実施例 7 実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた水膨
潤材(1)〜(6)及び比較水膨潤材(1)〜(2)を試験片とし
て、水膨潤率を測定した。 水膨潤率の測定は、各試験片を第1表に示した
組成の合成海水2000ml中に24時間浸漬したのち取
り出し、試験片の浸漬前の体積に対する浸漬後の
体積の比を測定して行つた。結果を第2表に示し
た。
【表】 実施例 8 実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた水膨
潤材(1)〜(6)及び比較水膨潤材(1)〜(2)を5cm×5cm
に切断し、それぞれ0.05%塩化カルシウム水溶液
1000mlに1日間浸漬したのち、体積を測定し、膨
潤率を求めた。カルシウムイオンの影響により、
膨潤率は経時的に低下するので、耐塩性の評価法
として、0.05%塩化カルシウム水溶液に20日間浸
漬した場合の膨潤率を測定し、20日間浸漬後の膨
潤率が1日後の膨潤率に比べてどれだけ低下する
か(膨潤率減少率)を下記式により求めた。 膨潤率減少率=10020日間浸漬後の膨潤率/1日浸漬後
の膨潤率×100 その結果を第2表に示した。 なお、この場合1日毎に0.05%塩化カルシウム
水溶液を新しいものと交換した。
【表】 第2表より明らかなように、本発明の水膨潤材
は合成海水のような塩濃度の高い水性液体でも高
い膨潤率を示し、またカルシウムイオンと接触し
ても膨潤率の経時的な低下が少ないという特徴を
有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ただしRは水素またはメチル基、Xは炭素数
    2〜4のアルキレン基、Yは水素、炭素数1〜5
    のアルキル基、フエニル基または炭素数1〜9の
    アルキル基を1〜3個置換基として有するアルキ
    ルフエニル基であり、nは平均で1〜100の数で
    ある。) で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系単量
    体(A)3〜95モル%、スルホン酸基含有不飽和単量
    体(B)5〜97モル%およびその他の重合性単量体(C)
    0〜50モル%(ただし、(A),(B)および(C)成分の合
    計は100モル%である。)からなる単量体混合物
    を、架橋剤の存在下に重合して得られる水不溶性
    吸水性樹脂()を熱可塑性樹脂および/または
    ゴムからなる基材()に分散せしめてなる耐塩
    性水膨潤材。
JP12008086A 1986-05-27 1986-05-27 耐塩性水膨潤材 Granted JPS62277457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12008086A JPS62277457A (ja) 1986-05-27 1986-05-27 耐塩性水膨潤材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12008086A JPS62277457A (ja) 1986-05-27 1986-05-27 耐塩性水膨潤材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62277457A JPS62277457A (ja) 1987-12-02
JPH0238609B2 true JPH0238609B2 (ja) 1990-08-31

Family

ID=14777407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12008086A Granted JPS62277457A (ja) 1986-05-27 1986-05-27 耐塩性水膨潤材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62277457A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI292768B (en) * 2001-06-12 2008-01-21 Toagosei Co Ltd Thermoplastic resin composition and product thereof
JP2007169372A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Dainippon Ink & Chem Inc 水膨潤性シール材

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555640A (en) * 1978-06-28 1980-01-16 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Salt resistive water absorbing material
JPS60130640A (ja) * 1983-12-16 1985-07-12 Dainippon Ink & Chem Inc ビニル共重合体樹脂水分散液の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555640A (en) * 1978-06-28 1980-01-16 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Salt resistive water absorbing material
JPS60130640A (ja) * 1983-12-16 1985-07-12 Dainippon Ink & Chem Inc ビニル共重合体樹脂水分散液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62277457A (ja) 1987-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6303711B1 (en) Water-absorbent or water-retention material and production method thereof
US20020128618A1 (en) Hydrogels
US20030144386A1 (en) Mixtures of hydrogel-forming polymers and building materials
JP3207785B2 (ja) 吸水又は保水剤
JPH0238609B2 (ja)
JP2514202B2 (ja) セメント複合体
JP2007169372A (ja) 水膨潤性シール材
JPS635427B2 (ja)
KR100447838B1 (ko) 카르복실기함유중합체조성물
JP4711122B2 (ja) 吸水材
JP2574881B2 (ja) 耐塩性水膨潤材
JP2574882B2 (ja) 耐塩性水膨潤材
JPS6136309A (ja) 耐塩,耐光性吸水剤
JPH0940837A (ja) 水膨潤性ゴム
JP2592567B2 (ja) 水膨潤性ゴム
JPH0649830B2 (ja) 耐塩性水膨潤材
JP2002194202A (ja) ゴム組成物、その架橋物およびシール材
JP2003041065A (ja) 水膨潤性ゴム用吸水性材料、その製造方法及び水膨潤性ゴム
JPH0218899B2 (ja)
JP3323419B2 (ja) 吸水又は保水剤並びにその製造方法
JPH0417090B2 (ja)
JP2843779B2 (ja) 水膨潤性ゴム用組成物および水膨潤性ゴム
CA1327246C (en) Water-swellable composition for water-leakage prevention
JPS63307613A (ja) 光・電力ケ−ブル用止水剤
JPH021715A (ja) 水膨潤性樹脂組成物