JPH0238509B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エレベータの乗場呼び或いはかご
呼びを登録する装置の改良に関するものである。

〔従来の技術及び問題点〕

一般に、エレベータは各階の乗場で登録される
乗場呼びと、かご内で登録される各階のかご呼び
に応答して運転される。

ところで、何らかの原因、例えば乗場呼び釦の
機構部分の動作不円滑により、乗場呼び釦が押さ
れ続ける故障発生すると、その乗場呼びはかごが
その階に到着し出発した後もリセツトされず常時
登録されたままとなる。そのため、その乗場に人
がいなくてもかごはその乗場呼びに対して応答す
るので、エレベータ全体の運転効率は著しく低下
する。かご呼び釦についても同様である。

また、ある階に停止しているかごが戸を閉じよ
うとしたとき、後から乗場に来た人がそのかごの
運転方向と同方向の乗場呼び釦を押すと、かごの
戸を反転して聞くようにしたものにおいては、乗
場呼び釦が押され続ける故障が発生すると、その
かごはいつまでも戸を閉じることができず、やは
り運転効率の著しく低下を招くことになる。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記問題点を解消するためになさ
れたもので、乗場呼び釦やかご呼び釦が押され続
ける故障が発生したときでも、かごの運転に支障
を生じることのない呼び登録装置を提供すること
を目的とする。

本発明の特徴とするところは、乗場呼び釦或い
はかご呼び釦がオフからオンに変化したことを検
出する手段と、このオフからオンへの変化を検出
したときのみ乗場呼び或いはかご呼びを登録する
手段とを備え、従つて呼び釦が押され続けたのと
同様な状態になつてもかごが到着すればその呼び
はリセツトされ、以後登録されないようにした点
にある。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は、乗場呼びを登録する場合についての
本発明の構成の一実施例を示す図である。第１図
において、１は上昇方向の乗場呼び釦で、その信
号は入力インターフエイス回路２に入力される。
３はエレベータ制御用のマイクロコンピユータ
（以下マイコンという）で、その内部に備えた入
力レジスタ４により、入力インターフエイス回路
２を介して、乗場呼び釦１からの信号を取り込
む。尚、マイコン３は同時にエレベータ制御に必
要な各種信号を入力し処理して各種制御信号を出
力し、エレベータの運転を制御するが、本発明と
は直接関係しないので詳細な説明は省略する。５
はマイコン３の内部に備えた出力レジスタで、乗
場呼び登録灯の点灯信号を出力し、出力インター
フエイス回路６に伝える。７は乗場呼びの登録状
態を待客に知らせる乗場呼び登録灯、８及び９は
電源ラインである。

第２図に、本発明における乗場呼び登録のフロ
ーチヤートを示す。この処理は、マイコン３が行
なうエレベータ制御プログラムの一部に組込まれ
るが、乗場呼び登録に関する部分のみ抜枠して示
している。

次に動作を説明する。まず、ステツプＰ１でイ
ンデツクスＩを１とし、１階の乗場呼び釦の信号
を入力レジスタから読み込む。ステツプＰ２では
１階の乗場呼び釦がオンかオフかを判断し、オン
であればステツプＰ３へ、オフであればステツプ
Ｐ５へと進む。ステツプＰ３では、１階の乗場呼
び釦が前回の処理でもオンであつたかどうかを判
断し、前回もオンであればステツプＰ５へと進
む。前回オフであればステツプＰ４へと進む。ス
テツツプＰ４では１階の乗場呼びを登録し、出力
レジスタ５に点灯信号をセツトして、１階の乗場
呼び登録灯を点灯する。これをステツプＰ５及び
Ｐ６によつてすべての階について行ない、以後こ
れが繰り返される。

従つて、乗場呼び釦がオフからオンへ変化した
直後の処理ではその乗場呼びがステツプＰ３によ
つて処理されるが、乗場呼び釦がオン状態を継続
していれば、２回以降の処理はステツプＰ３から
Ｐ５へと進むので、以後はその乗場呼びを登録す
る状態ではなくなり、一旦リセツトされると乗場
呼びは登録されなくなる。すなわち、乗場呼び釦
が押され続ける故障が発生した場合は、最初に押
されたときだけその階の乗場呼びが登録され、エ
レベータがその階をサービスしてその乗場呼びが
リセツトされた後は、呼び釦がオンであつても呼
びが登録されず登録灯も点灯しないことになる。

以上は上昇方向の乗場呼び登録について説明し
たが、下降方向の乗場呼び或いはかご呼びの登録
についても同様である。

また、上記の説明ではマイコンを用いてすべて
を処理する例について示したが、上記実施例に限
定されないことは言うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、乗場呼び釦やかご呼び釦が押
され続ける故障が発生した場合、最初に押された
時だけ呼びを登録し、エレベータが応答サービス
してリセツトされた後はその呼びを登録しないよ
うにしたので、むだな応答による運転効率の低下
を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成の一実施例を示す図、第
２図は本発明の一実施例を説明するためのフロー
チヤートである。 １……乗場呼び登録釦、２……入力インターフ
エイス回路、３……マイクロコンピユータ、４…
…入力レジスタ、５……出力レジスタ、６……出
力インターフエイス回路、７……乗場呼び登録
灯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 乗場呼び釦或いはかご呼び釦の操作により乗
   場呼び或いはかご呼びを登録し、かごが応答して
   その階に到着するとその呼びをリセツトするよう
   にしたエレベータの呼び登録装置において、乗場
   呼び釦或いはかご呼び釦がオフからオンに変化し
   たことを検出する手段と、このオフからオンへの
   変化を検出したときのみ乗場呼び或いはかご呼び
   を登録する手段とを備えたことを特徴とするエレ
   ベータの呼び登録装置。