JPH0238481Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はAM受信機のループアンテナ装置に
関する。

［従来の技術］ 従来AM又はAMFM受信機にはAMループア
ンテナ装置が付属されているのが普通である。

第５図はその一例で略長方形状又は長楕円形状
を有し、導線をループ状に巻回したループアンテ
ナ２と、当該ループアンテナ２を保護するための
ケース１より構成され、当該ケース１は合成樹脂
成形品が多用されており、当該ケース１の一片に
第６図に示す受信機本体の３裏面に付設したフツ
ク部４に係合する係合片１１ａが、他片にビス等
が挿通する孔を有する取付部１３ａがそれぞれ一
体に形成されている。

なお、１ａはアンテナリード線である。

そして、受信機を梱包時には第６図に示すよう
に、係合片１１ａをフツク部４に係合せしめてあ
り、開梱後は係合片１１ａをフツク部４に係合せ
しめた状態もしくは前記係合片１１ａとフツク部
４の係合を解除し、取付部１３ａに挿通したビス
等により壁面又は鴨居等に固定して使用する。

受信機の後部空間が狭く良好な受信位置にルー
プアンテナを回動できない場合とか、受信機設置
位置以外に良好な受信位置が取れる場合後者のル
ープアンテナ配置が望ましい。

［考案の解決すべき問題点］ 上記従来例のループアンテナ装置においては長
方形状又は長楕円形状が殆んどある。

これは、長方形状断面を有する受信機の裏面に
配置する必要によるものであるが、周知のごとく
ループアンテナは長方形状よりも正方形状又は円
形状に形成した方が受信能率は良好である。

したがつて、ループアンテナ装置を受信機から
取り外して使用するばあい又は受信機後部に充分
な空間が取れる場合は正方形状のループアンテナ
を使用した方が望ましい。

一方、近年受信機は薄型化される傾向にあり、
ループアンテナは更に偏平状に形成されざるを得
なく受信能率が低下する問題があつた。

［問題点を解決するための手段］ この考案は上記問題を解決するため、略長方形
状のループアンテナの長方形の対抗する２つの頂
点および２つの長辺のそれぞれにおける前記頂点
から等距離点に関節部を形成したループアンテナ
装置である。

［作用］ 上記構成により、必要に応じて関節部を回動す
ることにより正方形状に形成し、単一のループア
ンテナ装置により前記相反する要望を満足せしめ
ることができたものである。

［実施例］ 第１図において、１１は第１ケース部材であり
略Ｌ字状に形成され、その一片に受信機後面に配
置されたフツク部と係合する係合部１１ａが一体
成形されている。

当該ケース部材１１の上端部において、第２ケ
ース部材１２が回動自在に、すなわち関節接続さ
れている。

当該関節接続構造は第２図に一例を示すよう
に、第１ケース部材１１の接続部１１ｂに形成し
た接続孔１１ｃに第２ケース部材１２の接続部１
２ａに形成した膨大頭部を有する接続ピン１２ｂ
を嵌合することにより両者を関節接続することが
できる。

前記第２ケース部材１２は略逆Ｌ字状に形成し
た第３ケース部材１３と関節接続し、当該第３ケ
ース部材にはビス等の挿通する孔を設けた取付部
１３ａが一体成形されている。

前記第３ケース部材１３は第４ケース部材１４
と、当該第４ケース部材１４は前記第１ケース部
材１１とそれぞれ関節接続されている。

尚図において、２は前記各ケース部材に収納さ
れたループアンテナ、１ａはループアンテナリー
ド線である。

上記構成によれば第１ケース部材１１と第２ケ
ース部材１２の関節接続部、および第３ケース部
材１３と第４ケース部材１４の関節接続部をそれ
ぞれ90゜に、第２ケース部材１２と第３ケース部
材１３の関節接続部、および第４ケース部材１４
と第１ケース部材１１の関節接続部をそれぞれ
180゜に設定することにより図示するように略長方
形状のループアンテナを現出することができ、第
１ケース部材１１と第２ケース部材１２の関節接
続部、および第３ケース部材１３と第４ケース部
材１４の関節接続部をそれぞれ180゜に、第２ケー
ス部材１２と第３ケース部材１３の関節接続部、
および第４ケース部材１４と第１ケース部材１１
の関節接続部をそれぞれ90゜に設定することによ
り図において一点鎖線１２′，１３′，１４′に示
すように略正方形状のループアンテナを現出する
ことができる。

第３図は他の実施例で前記各関節接続部を弾力
性を有するチユーブ部材３１で被覆しループアン
テナを保護する構成であり、第４図は各関節接続
部に合成樹脂製コーナー部材４１及び断面コ字状
部材４２を嵌着することによりループアンテナの
露出部分を保護するとともに長方形状及び正方形
状の形状保持性を高めた構成である。

［考案の効果］ この考案は上記構成であるので、梱包時は長方
形状に保持しておき、使用時において、受信機の
後部に充分な空間が存在する場合受信機後面に取
り付けたまま正方形状に形成、又は受信機の後部
に充分な空間が存在しない場合受信機から取り外
して正方形状に形成して鴨居等に固定して使用す
ることにより良好な受信を可能にすることができ
る実用上優れた効果を有する。

なお、関節構造は実施例に制限されるものでな
く、たとえば一体に成形したケースの関節部を形
成する部分のみの肉厚を薄くして屈曲可能にする
等周知の関節構造が採用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例のAMループアンテナ
装置の斜視図、第２図はこの考案実施例のAMル
ープアンテナ装置の関節構造の一例を示す一部切
断斜視図、第３図および第４図はそれぞれこの考
案の他の実施例の要部斜視図、第５図および第６
図はそれぞれ従来のAMループアンテナ装置の一
部切断斜視図および背面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略長方形状のループアンテナの長方形の対抗す
   る２つの頂点および２つの長辺のそれぞれにおけ
   る前記頂点から等距離点に関節部を形成したAM
   ループアンテナ装置。