JPH0238103B2 - Taiyuseigomusoseibutsu - Google Patents

Taiyuseigomusoseibutsu

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JPH0238103B2
JPH0238103B2 JP18002482A JP18002482A JPH0238103B2 JP H0238103 B2 JPH0238103 B2 JP H0238103B2 JP 18002482 A JP18002482 A JP 18002482A JP 18002482 A JP18002482 A JP 18002482A JP H0238103 B2 JPH0238103 B2 JP H0238103B2
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JP
Japan
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component
acrylonitrile
rubber
weight
copolymer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP18002482A
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English (en)
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JPS59140239A (ja
Inventor
Shinichiro Zen
Nobuyuki Sakabe
Toshio Myabayashi
Yasuhiko Takemura
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐油性、耐寒性のすぐれたゴム組成物
に関する。 従来、オイル、ガソリン、溶剤等に対する抵抗
性の強いゴムとして各種の耐油性ゴムが使用され
てきた。中でも1,3ブタジエン−アクリロニト
リル共重合ゴム(以下NBRと略す)は耐油性が
すぐれており、加工時の作業性もすぐれているこ
とから最もよく用いられているが、高度な耐油性
を得ようとすれば耐寒性が犠牲になることがしば
しば指摘されてきた。 すなわち、NBRにおいては、耐油性と耐寒性
は主にその平均結合アクリロニトリル量(重量%
で示した共重合体中のアクリロニトリルの結合量
で、以下AN量という)に支配される。従つて
AN量が高くなると耐油性は良くなるが、耐寒性
が悪くなる。そこで、従来NBRの使用にあたつ
ては、使用目的に応じ耐油性、耐寒性のバランス
を考慮して、適当なAN量のNBRを選ぶのが常
であつた。しかし、これら単純なNBRの選択に
よつては、最近の各種ゴム用途において要求され
ている高度の性能を十分に満足させることが困難
になつてきた。このため種々の添加物による
NBRの改質が試みられてきた。しかしその効果
は小さいか、あるいは他の物性を犠牲にせざるを
得なかつた。そこで、耐油性を低下させずに耐寒
性のよりすぐれたゴム組成物、あるいは耐寒性を
犠牲にしないで耐油性のよりすぐれたゴム組成物
を提供し得る耐油性ゴムの出現が強く望まれてい
た。 本発明の目的は耐油性及び耐寒性のすぐれた耐
油性ゴムを提供することである。 本発明に従つて共役ジエン−2−メチレングル
タロニトリル共重合体(A成分)並びに共役ジエ
ン−アクリロニトリル及び/又はメタアクリロニ
トリル系共重合体ゴム(B成分)を必須成分とす
るゴム組成物が提供される。 本発明において使用されるA成分及びB成分の
共役ジエンとしては例えば1,3−ブタジエン、
2−クロロ−1,3ブタジエン、イソプレンなど
が示されるが、1,3−ブタジエンが特に好まし
い。 B成分はアクリロニトリル及び/又はメタアク
リロニトリルである。B成分は上記共役ジエンの
少なくとも1種とアクリロニトリル及び/又はメ
タアクリロニトリルとの共重合体ゴム、あるいは
共役ジエンの一部を不飽和カルボン酸エステル
(例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、
イタコン酸などのメチルエステル、ブチルエステ
ルなど)で置換したものとアクリロニトリル及
び/又はメタアクリロニトリルとの共重合体ゴム
である。具体的にはブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体ゴム、アクリロニトリル−イソプレン
共重合体ゴム、アクリロニトリル、−ブタジエン
−イソプレン共重合体ゴム、アクリロニトリル−
ブタジエン−メチルアクリレート共重合体ゴム、
アクリロニトリル−ブタジエン−ブチルアクリレ
ート共重合体ゴムなどが例示できるが、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体ゴムが最も適して
いる。 A成分の共役ジエン−2−メチレングルタロニ
トリル共重合体における2−メチレングルタロニ
トリルの含有率は30〜70重量%が好ましく、40〜
70重量%がより好ましい。含有率が30重量%未満
では耐油性改良効果が小さく、一方70重量%をこ
えると耐寒性改良効果が低下する。 B成分の共役ジエン−アクリロニトリル及び/
又はメタアクリロニトリル系共重合体ゴムにおけ
るアクリロニトリル及び/又はメタアクリロニト
リルの含有率は15〜60重量%が好ましく、20〜50
重量%が特に好ましい。含有率が15重量%未満で
は共役ジエン−2−メチレングルタロニトリル共
重合体との相溶性が悪く、一方60重量%をこえる
と樹脂状となり耐寒性が悪くなり実用的でない。 B成分の共重合体の分子量は特に制限されない
が、ムーニー粘度ML1+4(100℃)で25〜150であ
ることが、好ましい。 本発明のゴム組成物においてA成分及びB成分
の混合量はそれぞれ3〜40重量%及び60〜97重量
%が好ましく、5〜30重量%及び70〜95重量%が
とくに好ましい。 A成分の混合量が3重量%未満では本発明の目
的は十分には達成されず、一方40重量%をこえる
と樹脂的性質が強くなりゴム弾性が損なわれるの
で好ましくない。 本発明で使用するA成分及びB成分のそれぞれ
の共重合体を製造するための重合様式は特に制限
されず、たとえば乳化重合、懸濁重合、溶液重
合、塊状重合のいづれを用いてもよいが、特に乳
化重合が好ましい。以下乳化重合を例として説明
する。 乳化重合に用いることのできる乳化剤として
は、ロジン酸金属塩、脂肪酸金属塩、硫酸化脂肪
酸エステル、脂肪族スルフオン酸塩等があり、開
始剤としては過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、アゾビス−イソブチロニトリル、過酸化水素
−第一鉄塩、クメンヒドロペルオキシド−第一鉄
塩等を用いることができ、重合温度として一般に
0℃から50℃の範囲である。 本発明のゴム組成物を構成するA成分とB成分
の混合方法はとくに限定されない。例えばA成分
とB成分とをロール、バンバリーミキサーなでの
混合機中で加熱下に混練混合する方法、あるいは
A成分とB成分をそれぞれ重合反応後の生成ラテ
ツクスの状態で混合し共沈させた後乾燥する方法
が用いられる。 本発明のゴム組成物は必要に応じて、通常用い
られる加硫剤、加硫促進剤、補強剤、充てん剤、
可塑剤、軟化剤、老化防止剤、安定剤、発泡剤な
どの配合剤を配合することができる。 また加硫にさいしては通常の加硫方法や条件が
使用でき、加硫剤としては硫黄系、チウラム系及
び有機過酸化物などの一般の加硫系から任意に選
択される。 また、本発明のゴム組成物は必要に応じて通常
のブタジエン−アクリロニトリルゴムと同様にポ
リ塩化ビニル、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン共重合体ゴム、クロロプレンゴムなどとブレ
ンドして使用することもできる。本発明のゴム組
成物は加硫されることによつて耐油性−耐寒性の
バランスのすぐれた加硫物を与えるので、耐油性
ゴム材料としてホース、パツキング、ロール等の
各種用途に好適に使用される。 次に本発明の実施例を示すが、本発明はその要
旨をこえない限り、これらの実施例により限定さ
れるものではない。 以下に示す「部」は重量基準による。 〔実施例および比較例で用いる共重合体の合
成〕:
【表】 上記に示す単量体および重合薬剤をオートクレ
ーブ中に仕込みp−メンタンヒドロペルオキシド
−硫酸第1鉄を開始剤として13℃の温度で重合を
行なつた。次いで第1表および第2表に示す重合
転化率に適したのち単量体100部あたり0.2部のヒ
ドロキノンを添加して重合を停止させ、A成分、
B成分および共役ジエン−アクリロニトリル及
び/又はメタアクリロニトリル−2−メチレング
ルタロニトリル三元共重合体のそれぞれの共重合
体を得た。 次いでゴム固形分100部あたり、老化防止剤の
アルキル化アリルフオスフアイト1.5部を添加し
減圧下加温して残留単量体を除去した。各試料の
ムーニー粘度、または極限粘度および共重合体組
成を、第1表および第2表に示す。尚共重合体組
成は重合終了後の残留単量体をガスクロマトグラ
フで定量する方法を用いて求めた。 実施例 1〜5 第1表に示した1,3ブタジエン−2−メチレ
ングルタロニトリルよりなるA成分及びブタジエ
ン−アクリロニトリルよりなるB成分をラテツク
ス状態で第3表に示す組合せおよび混合比で混合
し、塩化カルシウム水溶液中でラテツクスを凝固
し得られたクラムを水洗したのち、50℃で減圧下
で乾燥し評価用試料を調製した。 <加硫物特性の試験> 第3表に示したゴム組成物を下記の配合に従つ
て配合物を調製し、150℃で20分間加硫を行なつ
た。 配合内容 (部) ポリマー 100 亜鉛華 5 ステアリン酸 1 カーボンブラツク(FEFカーボン) 40 ジオクチルフタレート 5 硫 黄 0.5 促進剤TT* 1.5 〃 CZ** 1.5 * テトラメチル チウラムジスルフイド ** N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
ールスルフエンアミド 得られた加硫物の特性をJIS K6301に従つて測
定した。結果を第3表に示した。その結果をもと
に第1図に得られた加硫物の耐油性−耐寒性のバ
ランス図を示した。 比較例 1〜8 比較例1〜6は第1表に示した1,3ブタジエ
ン−2−メチレングルタロニトリルよりなるA成
分または1,3ブタジエン−アクリロニトリルよ
りなるB成分を単独で用いて、実施例と同様に配
合物を調製し加硫を行なつた。得られた加硫物の
特性を同様に測定した。その結果を第3表に示
す。 また比較例7〜8は第1表に示す1,3ブタジ
エン−アクリロニトリル−2−メチレングルタロ
ニトリル三元共重合体を用いて同様に試験を行な
つた。その結果を第3表に示す。その結果をもと
に第1図に得られた加硫物の耐油性−耐寒性のバ
ランス図を示した。 実施例 6〜7 第2表に示したイソプレン−2−メチレングル
タロニトリルよりなるA成分およびイソプレン−
アクリロニトリルよりなるB成分を用いて、実施
例と同様に配合物を調製し加硫を行なつた。 得られた加硫物の特性を同様に示した。その結
果は第4表に示す。その結果をもとに第2図に得
られた加硫物の耐油性−耐寒性のバランス図を示
した。 比較例 9〜10 比較例9〜10はイソプレン−アクリロニトリル
よりなる成分Bを単独で用いて、実施例と同様に
配合物を調製し加硫を行なつた。得られた加硫物
の特性を同様に測定した。その結果を第4表に示
す。その結果をもとに第2図に得られた加硫物の
耐油性−耐寒性のバランス図を示した。
【表】
【表】 *5) イソプレン
【表】
【表】
【表】 第1図及び第2図よりあきらかなように本発明
のゴム組成物は、A成分およびB成分のそれぞれ
の単独重合体よりも耐油性−耐寒性のバランスが
優れている。 また共役ジエン−2−メチレングルタロニトリ
ル−アクリロニトリル及び/又はメタアクリロニ
トリル三元共重合体に比べても本発明のゴム組成
物は耐油性−耐寒性のバランスに優れたゴム組成
物である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はゴム加硫物の耐油性と耐寒
性のバランスを示すグラフである。耐寒性はT100
(℃)が低温ほど、又耐油性は△V(%)が小さい
ほど良好である。 第1図 〇1〜5は実施例1〜5を示し、×1
〜8は比較例1〜8を示す。第2図 〇6〜7は
実施例6〜7を示し、×9〜10は比較例9〜10を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 共役ジエン−2−メチレングルタロニトリル
    共重合体(A成分)並びに共役ジエン−アクリロ
    ニトリル及び/又はメタアクリロニトリル系共重
    合体ゴム(B成分)を必須成分とするゴム組成
    物。 2 A成分とB成分との共重合体中の含有率がそ
    れぞれ3〜40重量%及び60〜97重量%である特許
    請求の範囲第1項記載のゴム組成物。
JP18002482A 1982-10-15 1982-10-15 Taiyuseigomusoseibutsu Expired - Lifetime JPH0238103B2 (ja)

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JPS59140239A JPS59140239A (ja) 1984-08-11
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