JPH0237585B2 - - Google Patents

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JPH0237585B2
JPH0237585B2 JP56072201A JP7220181A JPH0237585B2 JP H0237585 B2 JPH0237585 B2 JP H0237585B2 JP 56072201 A JP56072201 A JP 56072201A JP 7220181 A JP7220181 A JP 7220181A JP H0237585 B2 JPH0237585 B2 JP H0237585B2
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Takeshi Hashimoto
Izuru Matsui
Koichi Takashima
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Fuji Xerox Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真、静電記録等に於いて使用す
る電気的潜像を現像する乾式現像剤、特に圧力定
着性を有する現像剤組成物に関する。
電気的潜像の形成法は従来周知であり、例えば
電子写真法においては、通常光導電体層を帯電さ
せた後、原図に基いた光像を照射し、光照射部分
の静電荷を減少又は消滅させて静電潜像を形成す
る。次いで、この潜像はトナーと呼ばれる現像剤
で現像される。周知の如く、現像法は湿式現像剤
を用いる方法と乾式現像剤を用いる方法に大別さ
れ、後者は更にキヤリアとトナーの二種の粒子を
使用する二成分現像法及びトナーのみを使用する
一成分現像法とに分類される。
この様な現像法にて現像された画像は必要に応
じて紙等に転写され、その後加熱によりトナーを
溶融させるか、又は溶剤によりトナーの結着樹脂
を軟化させるか、或いは又単に圧力によりトナー
を変形させるかして紙等に定着される。
トナーを熱、溶剤を使う事なく圧力のみで定着
する圧力定着法は他の定着法に比べ、省エネルギ
ーであること、無公害であること、火災の危険が
ないこと、定着装置の予熱が不要であることとい
つた多くの利点を有する。しかしながら、トナー
が実用的な圧力に応じて感圧変形する性質と定着
トナー像の強度、或いはトナーの製造性、耐ブロ
ツキング性、耐衝撃性等とは相反する要求特性で
あるため、これら諸特性をすべて満足させる事は
極めて困難な問題であり、過去に多くの研究開発
が行なわれてきた。
例えば、特公昭44−9880号には、炭素数6〜25
の脂肪族炭化水素成分を含むトナーが、又特開昭
52−119231号には、結晶性ワツクスとエチレン酢
酸ビニル共重合体等とを含むトナーが提案されて
いる。
この様なワツクス状材料は感圧変形性といつた
面では確かに優れているが、定着像強度が弱く、
指等で定着像を擦ると簡単にはがれたり、画像を
汚染したりする。又、感光体及び二成分現像剤と
して使用した場合にはキヤリア粒子表面に付着し
やすく、それらの劣化、特性変動の原因ともな
る。更に、ポリエチレン等の結晶性樹脂を主結着
樹脂として用いる場合には、トナーの製造性が悪
く、結晶化度、結晶形態の制御が難しいため、特
性の安定したトナーが得られないという欠点を有
する。
一方、特開昭48−75033号、特開昭48−78931号
には、硬質樹脂と軟質樹脂から成るブロツク共重
合体等を用い、前記の多くの要求特性を満足させ
ようという提案がなされている。この場合、トナ
ーに十分な感圧変形性を付与する程度に軟質成分
の量を多くすると、混練・粉砕法によりトナーを
調整する場合には粉砕が不能となる。又、スプレ
イドライ法でトナーを調整する場合には、粉砕工
程が不要であるため、この様な問題は生じない
が、調液が困難となり、出来上つたトナーの定着
性と耐ブロツキング性の両立が難しい。更に、ど
の様な製造法でトナーを調製する場合でも、これ
らのブロツク或いはグラフト共重合体の様な多相
ポリマーは前記の結晶性ポリマーと同様にその多
相構造、つまりモルフオロジーの制御が難しく、
製造条件、原料特性の些細な変化によつてトナー
のモルフオロジーが、そして最終的にはトナーの
特性が大きく変動するといつた問題がある。
又、特開昭51−87042号には、ポリエチレンワ
ツクスの様な結晶性樹脂を主体に若干のビニル系
樹脂等をブレンドする事により、圧力定着性の改
善を図つているが、主結着樹脂として結晶性樹脂
を用いる限りは前述の様な結晶性樹脂特有の問題
が存在する。更に、ブレンドをする場合には、相
溶性の良好な樹脂どうしをブレンドするのでは、
相反する多くの要求特性を満足しえず、当然非相
溶性の樹脂どうしをブレンドする事となるが、こ
の場合も同様にその多相分散構造の制御が極めて
難しい。非相溶性の樹脂どうしをブレンドする場
合には、その製造性が不安定であるばかりでな
く、トナーの粉体流動性、帯電性等の電気特性が
著しく悪化してしまう。
この様に従来の材料組成では圧力定着トナーの
多くの相反する要求特性は両立しえず、又安定に
製造する事が困難であつた。
従つて、本発明の目的は圧力定着性に優れた現
像剤組成物を提供する事である。
本発明の他の目的は粉体流動性、耐ブロツキン
グ性、耐衝撃及び耐摩耗性の良好な現像剤組成物
を提供する事である。
本発明の更に他の目的は製造安定性の良好な現
像剤組成物を提供する事である。
本発明の更に他の目的は環境及び経時変化に対
して安定な現像剤組成物を提供する事である。
本発明の更に他の目的はどの様な現像、転写プ
ロセスに対しても良好かつ安定な画像を形成しう
る現像剤組成物を提供する事である。
本発明の更に他の目的はクリーニング性の良好
な現像剤組成物を提供する事である。
前述の目的は、(A)―OH基、―COOH基もしく
は>C=O基の官能基を含有するガラス転移温度
が0℃以下のオレフイン系重合体および(B)―OH
基または―COOH基の官能基を含有するガラス
転移温度が40℃以上のスチレン系共重合体もしく
はポリエステル樹脂を混合してなる結着剤樹脂を
含有することを特徴とする現像剤組成物により達
成することができる。
以下、本発明の構成を詳細に説明する。先づ、
結着剤樹脂中の成分(A)はガラス転移温度が0℃以
下、好ましくは−30℃以下のオレフイン系重合体
であり、常温で約200Kg/cm2以下の圧力にて容易
に塑性変形もしくは粘弾性変形可能であり、かつ
前記官能基を有しているオレフイン系重合体から
選択される。
樹脂(A)としては例えば塩素化パラフイン、塩素
化ポリエチレン及びポリプロピレン、酸化ポリエ
チレン及びポリプロピレン、エチレン―アクリル
酸共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチ
レン―ビニルアルコール共重合体、有機酸グラフ
ポリエチレンなどが挙げられる。
一方、結着樹脂中の成分(B)はガラス転移温度が
40℃以上、好ましくは60℃以上80℃以下で、前記
官能基を有するスチレン系共重合体もしくはポリ
エステル樹脂から選択する事が出来る。
ところで、成分(A)と(B)とは化学的に非相溶性で
あり、かつ成分(A),(B)両者の有する前記官能基は
各々相互作用可能なものでなければならない。相
溶性の指標としては溶解性パラメーターが適切で
ある。成分(A)の溶解性パラメーターをδA、成分(B)
の溶解性パラメーターをδBとしたとき、両者の差
の絶対値|δA―δB|が約0.5以上の場合を本明細
書では一応非相溶性であるとした。なお、各樹脂
の溶解性パラメーターの値は計算で求める事も出
来るが、それらの値の基準としてはPolymer
Handbook 2nd Ed(John Wiley & Sons社)
に従つた。
又、官能基の相互作用としては疎水結合性、
静電結合性、水素結合性、電荷移動結合
性、共有結合性の相互作用が考えられるが、こ
こでは極性官能基の相互作用を前提としているの
で、主としてからが重要である。
以上の観点から終着樹脂の成分(A)及び(B)は多く
の組合せが可能であるが、トナーとして要求され
る電気的、力学的、レオロジー的、熱的、光学
的、そして化学的等の諸性質を適度に満たす材料
としては、成分(A)が―OH基、―COOH基、もし
くは>C=0基を有するオレフイン系重合体であ
り、成分(B)が―OH基、―COOH基を有するスチ
レン系共重合体もしくはその変性樹脂、或いはポ
リエステル樹脂である組合わせが望ましい。(A)と
(B)の官能基相互作用としては、例えばアルコール
性―OH基と酸性―COOH基の相互作用が特に良
好である。
因みに成分(A)のオレフイン系樹脂のベースとし
て、ポリエチレンを考えると、その溶解性パラメ
ーターは約8.0であり、成分(B)のベース樹脂の一
つであるポリスチレンの溶解性パラメーター約
9.0と比べると、両者が本質的に非相溶性である
事がわかる。前記官能基の位置は成分(A),(B)につ
いてともに任意であるが、側鎖、分子鎖末端に存
在する場合が利用しやすい。
官能基の濃度は、成分(A),(B)共に例えば―
COOH基の場合、酸価が5以上であり、その他
の極性基濃度もこれに準ずる。但し、官能基濃度
が高過ぎる場合には、同種分子間、分子内或いは
異種分子間の相互作用、反応性が強くなり過ぎ、
欠陥を生ずる場合があるので、注意を要する。通
常―COOH基の場合には酸価が約10〜100程度の
樹脂が望ましい。なお、酸価は樹脂1g中に含ま
れる酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg
数で表わす。
現像剤組成物の電気特性等を制御するため、結
着樹脂中に前記官能基を導入することは従来より
試みられている。しかしながら、本発明の特微は
各々非相溶性であり、物理的そして化学的性質の
大きく異なる結着樹脂成分(A)及び(B)に、各々相互
作用を及ぼし合う様に前記官能基を導入する点に
あり、これによつてはじめて本発明の目的が達成
されるものである。つまりたゞ単に結着樹脂中に
前記官能基を導入したのみでは、何ら本発明の如
き効果は得られない。
以下、本発明の効果を説明する。前述の如く圧
力定着トナーは多くの相反する特性を要求され
る。画像形成プロセスの個々の過程において、ト
ナーはそれら相反する特性を独立に発揮しうる様
に設計されねばならない。この様な目的を達成す
るためには、異なる物性を保有する結着樹脂が適
当な多相構造を形成している状態が望ましい。
異なる物性を保持する二種以上の結着樹脂を混
合する場合、両者の相溶度が高いと、得られた混
合物の物性は異なる物性を独立に発揮しえなくな
る。一方、両者が非相溶性の場合には確かにその
混合物は相反する多様な要求特性を満たしうる
が、それらの分散多相構造を定常的に制御する事
は難しく、又両者の異相界面は多くの場合にトナ
ー特性を損う事となる。本発明者等は本質的に非
相溶性であり、異なる物性を保持する結着樹脂中
(A),(B)間に官能基相互作用を導入することによ
り、従来の問題を一挙に解決しうることを見出し
た。
即ち、結着樹脂(A),(B)は各々適度に非相溶性で
あるため、両者を混合した場合に(A),(B)は、それ
ぞれ独立のドメインを形成し、所望の多相構造を
達成しうる。更に、(A)成分と(B)成分の前記官能基
間に相互作用が存在するため、(A),(B)間の異相界
面は固定され、多相分散構造自体も安定となる。
この場合の相互作用は水素結合性、静電結合性等
の二次結合的なものであつても良いし、グラフト
化、架橋化等の共有結合的なものであつても良
い。
特に、二次結合性の場合には、ただ単に多相分
散構造が安定化される事により、電気特性、力学
特性等の制御が容易になるだけでなく、トナーと
しての力学特性の剪断応力、剪断時間依存性が強
まり、圧力定着にとつて有利であることも分つ
た。
又、トナー中に磁性粉その他の極性表面を有す
る充てん剤が含まれる場合には、結着樹脂成分(A)
及び(B)の前記官能基とそれら充てん剤との相互作
用が期待でき、この点においてもトナーの分散高
次構造はより安定化され、更に力学的、熱的性質
等が改善される。
更に、又これら(A)成分及び(B)成分の極性官能基
の電子供与性或いは電子吸引性を調節することに
より、従来知られている様にトナーの電気特性を
好ましいように制御することも可能である。
ガラス転移温度が0℃以下の軟質成分である成
分(A)は結着樹脂全重量の5〜50重量%、好ましく
は10〜30重量%の範囲で含ませるのが望ましい。
5重量%以下では圧力定着時の感圧変形性に乏し
く、50重量%以上ではトナーの耐ブロツキング
性、粉体流動性、製造性等が極度に劣悪化する。
一方、ガラス転移温度が40℃以上の硬質成分で
ある(B)は結着樹脂全重量の5〜95重量%、好まし
くは10〜80重量%の範囲で含ませるのが望まし
い。
結着樹脂として、(A)、(B)両成分以外の樹脂状物
をも使用する場合には、それがガラス転移温度0
℃以下の軟質成分であるときには、(A)成分と、又
それがガラス転移温度40℃以上の硬質成分である
ときには(B)成分と相溶性の良好な材料を採用する
のが良い。
そしてこのとき(A)成分を含む全軟質成分が結着
樹脂中5〜50重量%、(B)成分を含む全軟質成分が
50〜95重量%となる様に調製する必要がある。
トナー中には着色剤等の各種添加剤を含ませる
ことが出来る。着色剤としては従来公知のカーボ
ンブラツク、マゼンタ、イエロー、シアン系の各
種顔料、ニグロシン、フアストブルーその他各種
の染料を用いることが出来る。
本発明のトナーを圧力定着磁性トナーとして、
例えば一成分現像法等に用いる場合には、各種磁
性体粉末をトナー中に混合して用いる事が出来
る。トナー中の磁性粉の量は現像プロセス等の条
件により異なるが、トナーの全重量に対して、20
〜80重量%の範囲で用いるのが望ましい。
磁性体としては、鉄、コバルト、ニツケル等の
金属及びこれらの合金、金属酸化物等が使用でき
る。磁性トナーの場合にはFe3O4,γ―Fe2O3
コバルト添加酸化鉄、及びMnZnフエライト、
NiZnフエライトの様なフエライト粉末が利用さ
れる。
これら磁性粉末は用途により粒状粉、針状粉の
どちらを選択することも可能であり、粒径は0.01
〜2μ程度のものが使用しやすい。又、これら磁
性粉は、界面活性剤、長鎖脂肪酸やシラン系、チ
タネート系等のカツプリング剤でその表面を処理
してから用いても良い。
この外必要に応じてトナー中に可塑剤、粒状或
いは繊維状の有機及び無機補強充てん剤、着色を
目的としない体質顔料、酸化防止剤、発泡剤、導
電性又は帯電性制御剤、イオン性及び非イオン性
界面活性剤等を含んでも良い。
更に又、トナー粒子の流動性、現像及び転写
性、保存安定性をより以上に改善するために、或
いは光導電体表面へのトナーのフイルミングを防
止したり、トナーのクリーニング性を向上させる
ためにトナー粒子と共に混合して使用する外部添
加剤を併用しても良い。この外部添加剤はステア
リン酸等の長鎖脂肪酸及びそのエステル、アミ
ド、金属塩、更には二硫化モリブデン、カーボン
ブラツク、グラフアイト、フツ化黒鉛、炭化ケイ
素、窒化ホウ素、シリカ、酸化アルミニウム、二
酸化チタン、酸化亜鉛等の微粉末、フツ素系樹脂
等の微粉末、多環芳香族化合物、ワツクス状物
質、架橋又は非架橋樹脂微粉末であり必ずしも限
定できないが、通常、臨界表面張力30dyn/cm以
下の低表面エネルギーを有するか、摩擦係数が
0.1以下の平滑な表面を有する固体微粒子或いは
非粘着性、若干の研磨性を有する微粒子である。
なお、更に必要がある場合にはこれら外部添加剤
を熱風等によりトナー粒子表面に固着させる処理
等を施してもよい。
本発明の現像剤組成物を製造する場合には、全
成分を溶融混練し粉砕する方法、結着樹脂を溶液
で混合した後、全成分を溶融混練し、その後粉砕
する方法或いはスプレイドライ法その他のいかな
る製造法でも基本的に使用しうる。混練粉砕法で
現像剤組成物を製造する場合には現像剤組成物粒
子表面の組成を均一化するため、(B)成分を含む硬
質成分の分子量を制御するのが望ましい。数平均
分子量を1000〜30000程度に調整することにより
粉砕界面を選択的に(B)成分を含む硬質成分相とす
る事が出来る。
なお、トナーの粒径は1〜50μ、好ましくは5
〜30μ程度が望まれ、そのため必要に応じて、分
級作業により粒径を調節する。
本発明の現像剤組成物の使用形態は特に限定さ
れない。二成分現像剤のトナーとして用いる場合
は、帯電制御剤等でトナーの帯電性を調整して鉄
粉等のキヤリア材料を共に混合して用いる事が出
来る。又、現像剤組成物中に磁性粉を混入し、二
成分現像剤のキヤリア粒子として用いる事も、或
いは一成分トナーとして用いる事もできる。キヤ
リアとして用いる場合には、粒径がトナーと同程
度かやや大きいもの(15〜60μm)を用いるのが
よい。本発明の組成物を用いることによつてキヤ
リアとしての電気的特性を制御できる。磁性トナ
ーとして用いる場合は電気的潜像の外、磁気的潜
像を現像する事も可能である。
更に又、本発明の現像剤組成物は圧力のみで優
れた定着性を示すが熱と圧力、或いは熱又は溶剤
によつても勿論良好に定着しうる。
以下に本発明を実施例及び比較例により説明す
るが、勿論本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。なお以下の例中、部は重量部
を表わし、使用した樹脂のガラス転移温度は次の
通りである:ピコラスチツクD―125…50℃以上、
RJ―100…約45℃、デユミランC―2280…0℃以
下、デユミランD―129…0℃以下、ST―120…
約70℃、2203A…0℃以下、G―1652…スチレン
部分は90℃で軟質部分は0℃以下、GU―700…
5℃以上、E―300…0℃以下、UE―722…0℃
以下。
比較例 1 ポリスチレン樹脂(ピコラステイツクD―125、
エツソ化学製)70部、エチレン―酢酸ビニル共重
合体(エバフレツクス220、三井ポリケミカル製)
30部、カーボンブラツク(BP―1300、キヤボツ
ト社製)10部を、ローター回転型の混練機により
10分間、溶融混練し、冷却後、クラツシヤーで粗
粉砕、更にジエツト粉砕機で微粉砕、その後風力
分級機で5μm以下の微粉及び40μm以上の粗粉を
除去し、平均粒度14μmのトナーを得た。このト
ナーに疎水性コロイド状シリカ微粉末を0.8重量
%添加、混合し、更に粒径約80μmの鉄粉キヤリ
ア粒子と混合、キヤリア/トナーの重量比が約
100/5となる様に調製し、富士ゼロツクス(株)
XEROX(登録商標)2300機を改造した複写機に
よつて画像テストを行つた。なお、定着は3本金
属ロールから構成される圧力定着装置を用い、線
圧25Kg/cmで定着した。初期画質は比較的良好で
あつたが、5000枚繰返しコピーを行つたところ、
画像濃度が低下し、背景部のかぶりが著しく増大
した。又、定着は見かけ上良好だが、指で強くこ
すると部分的に欠落し、指、依服等を汚染しやす
かつた。
この原因を追求するため現像剤物性を各種評価
したところ、帯電量分布が広く、又トナーがキヤ
リア表面に固着し劣化しやすい事が判明した。こ
のトナーを再度分級し、10μm以下、10〜20μm、
20μm以上と三分割し、各々のレオロジー特性を
評価したところ微粉側と粗粉側とでは特性が異な
る事が解つた。
電気特性等他の特性とは違い、レオロジー特性
の場合粉体の粒度差に基づく差は関与しえない。
つまり、非相溶性の結着樹脂混合物であるこのト
ナーはトナー粒子表面及び内部の組成、構造が広
い分布を有し、不安定であるため微粉側と粗粉側
ではトナーの組成もしくは構造が異なり、特性が
変化していると考えられる。
又、このトナーは粉体流動性、高温下での耐ブ
ロツキング性も劣つていた。
比較例 2 ポリスチレン樹脂(ST―120、三洋化成製)28
部、―COOH基を含む低分子量ポリエチレン系
ワツクス(2203A、酸価40、三井石油化学製)12
部、磁性体(EPT―1000、戸田工業製)60部か
ら、比較例1と同様の製造法で、平均粒度16μm
のトナーを得た。このトナーに0.5重量%のカー
ボンブラツクを添加混合し、XEROX(登録商標)
2300を改造した一成分現像機でコピーテストを行
つた。通常の環境下で初期には良好な現像、転写
性を示したが、2000枚連続コピーを行つたところ
画像の荒れが観察される様になつた。この原因は
感光体上へのトナーのフイルミング及び選択的に
現像、転写が行なわれるため、時間と共にトナー
の粒径が変化したためと考えられる。因みに、こ
のトナー粗粒部分と微粉部分の諸特性を比較した
ところ、やはり差が有り、トナーの組成、分散高
次構造の分布が広く、不安定と考えられる。
又、25Kg/cmの線圧で圧力定着を行つたが、比
較例1と同様の欠点があつた。
比較例 3 比較例2のカルボキシル基を含むワツクスを未
変性ポリエチレンワツクス(171―P、三洋化成
製)に置き換え、比較例2と同様にして実験を行
つたが、画像特性、定着性に顕著な差は見られな
かつた。
比較例 4 比較例3のポリスチレン樹脂を、末端に―OH
基を有するポリエステル樹脂(GV―700、東洋
紡製)に置きかえ比較例2及び3と同様の実験を
行つたが画像特性及び定着性は改善されなかつ
た。
実施例 1 下記組成のトナーを比較例1と同様の方法で調
製し、平均粒度14μmのトナーを得た。
ポリスチレン樹脂(ピコラステイツクD―125、
エツソ化学製) 30部 スチレン―アリルアルコール共重合体(RJ―
100、モンサント製) 40部 ―OH及び―COOH基を含むエチレン系変性樹
脂(デユミランC―2280、武田薬品製) 30部 カーボンブラツク(BP―1300、キヤボツト製)
10部 このトナーに疎水性コロイド状シリカ微粉末を
0.8重量%添加、混合し、更に粒径約80μmの鉄粉
キヤリア粒子とキヤリア/トナー重量比が約
100/5となる様に混合して現像剤を調製し、
XEROX2300改造機で比較例1と同様のテストを
行つた。20000枚繰返しコピーを行つたが画質は
常に良好であり、経時変化は見られなかつた。
線圧20Kg/cm、25Kg/cm、30Kg/cmで圧力定着
性を評価したがいずれも良好な定着性を示した。
これはスチレン系共重合体と変性エチレン樹脂間
の官能基相互作用により、安定、かつ適当な分散
多相構造が形成されたためと考えられる。又、ト
ナー粒子表面組成もスチレン系樹脂が主体で均一
なために帯電量分布が狭くなつていると考えられ
る。これはESCA等による分析結果からも裏づけ
られた。
実施例 2 下記組成のトナーを比較例2と同様の方法で調
製し平均粒度15μmの磁性トナーを得た。
ポリスチレン樹脂(ST―120、三洋化成製)
12部 スチレン―アリルアルコール共重合体(RJ―
100、モンサント製) 12部 有機酸グラフトエチレンワツクス(2203A、三
井石油化学製) 12部 スチレン系ブロツク共重合体(G―1652、シエ
ル化学製) 4部 磁性体(EPT―1000、戸田工業製) 60部 このトナーに0.5重量%のカーボンブラツクを
添加混合し、XEROX2300を改造した、一成分現
像機でコピーテストを行つたところ、どの様な環
境下でも良好な現像、転写性を示した。又10000
枚連続コピーを行つたが、画質の変化は見られな
かつた。25Kg/cmの線圧で圧力定着を行つたが、
定着像は強固であり、粘着テープハクリテスト、
指こすりに対しても画像が欠落したり、依服等が
汚線されることはなかつた。
実施例 3 ポリエステル樹脂(GV―700、―OH基含有、東
洋紡製) 20部 酸化ワツクス(E―300、酸価22、三洋化成製)
7部 エチレン酢ビ共重合体(UE―722、東洋曹達製)
3部 磁性体(RB―BL、チタン工業製) 70部 から他の例と同様の方法で平均粒度17μmのトナ
ーを試作した。このトナーに0.4重量%のカーボ
ンブラツク及び0.2重量%のシリカ粉末を添加し、
実施例2と同様のテストを試みたが、良好な圧力
定着レベルと画質を達成した。
実施例 4 スチレン、メチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、メタクリル酸から重合された酸価
30、ガラス転移温度65℃、重量平均分子量36000、
数平均分子量8000のスチレン系共重合体45部と水
酸基を含む変性エチレン系樹脂(デユミランD―
219、武田薬品製)25部、更にカーボンブラツク
(Raven3500、コロンビアンカーボン製)5部、
磁性体(EPT―1000、戸田工業製)30部とを他
の例と同様にして溶融混練、粉砕、分級して平均
粒度13μmの磁性トナーを得た。このトナーにス
テアリン酸亜鉛0.2重量%、及び疎水性シリカ微
粉末0.6重量%を添加混合し、EXROX2300を改
造した一成分現像機で、コピーテストを行つた。
10000枚の繰返し複写を試みたが現像、転写性、
画質は常に良好であり、線圧30Kg/cmでの圧力定
着も非常に優れていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) ―OH基、―COOH基もしくは>C=O
    基の官能基を含有するガラス転移温度が0℃以
    下のオレフイン系重合体、および (B) ―OH基または―COOH基の官能基を含有す
    るガラス転移温度が40℃以上のスチレン系共重
    合体もしくはポリエステル樹脂 を混合してなる結着剤樹脂を含有することを特徴
    とする現像剤組成物。
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