JPH0237316Y2 - - Google Patents

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JPH0237316Y2
JPH0237316Y2 JP15786884U JP15786884U JPH0237316Y2 JP H0237316 Y2 JPH0237316 Y2 JP H0237316Y2 JP 15786884 U JP15786884 U JP 15786884U JP 15786884 U JP15786884 U JP 15786884U JP H0237316 Y2 JPH0237316 Y2 JP H0237316Y2
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shaft
sun gear
coupling sleeve
carrier
gear
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は二軸を高低2段に変速可能に断続する
(ローレンジ、ハイレンジ又はニユートラルレン
ジに切換可能な)遊星歯車式変速機、例えば、4
輪駆動車のトランスフアにおいて使用するに適し
た遊星歯車式変速機に関する。
〔従来技術〕
この種の遊星歯車式変速機は、従来、米国特許
第4440042号明細書にて提案されている。しかし
て、従来の遊星歯車式変速機は、ハウジングに回
転可能に軸支された第1軸と、この第1軸と同軸
的に配置されて前記ハウジングに回転可能に軸支
された第2軸と、前記ハウジング内にて前記第1
軸上に軸方向へ移動不能かつ一体回転可能に組付
けたサンギヤと、これと同心的に配置されて前記
ハウジングの内壁に固定されたリングギヤと、こ
のリングギヤと前記サンギヤ間に軸方向へ移動不
能かつ回転可能に組付けられて前記リングギヤ及
び前記サンギヤに噛合するプラネタリギヤを軸方
向へ移動不能かつ回転可能に軸支するキヤリアを
備えるとともに、前記第1軸に係脱可能に係合す
る係合部と前記キヤリアに係脱可能に係合する係
合部を有して前記第2軸上に軸方向へ移動可能か
つ一体回転可能に組付けられ第1位置にて前記第
1軸に係合しかつ前記キヤリアから離脱して前記
第1軸と第2軸を動力伝達可能に連結しまた第2
位置にて前記第1軸及びキヤリアから離脱して前
記第1軸と第2軸及び前記キヤリアと第2軸の連
結を遮断し更に第3位置にて前記キヤリアに係合
しかつ前記第1軸から離脱して前記キヤリアと第
2軸を動力伝達可能に連結する結合スリーブを備
えている。
このため、結合スリーブを第1位置に移動させ
れば、第1軸と第2軸を結合スリーブにて直結さ
せることができ、また結合スリーブを第2位置に
移動させれば、第1軸と第2軸の動力伝達を遮断
でき、更に結合スリーブを第3位置に移動させれ
ば、第1軸と第2軸をサンギヤ、リングギヤ、プ
ラネタリギヤ、キヤリア等からなるプラネタリギ
ヤユニツトを介して動力伝達可能に接続すること
ができて、ハイレンジ、ニユートラルレンジ又は
ローレンジに切換ることができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記した従来の遊星歯車式変速機に
おいては、第1軸の回転時、上記プラネタリギヤ
ユニツトを介して動力を伝達する必要のないハイ
レンジやニユートラルレンジにおいてもプラネタ
リギヤユニツトの構成部材が回転(空転)する。
このため、かかる空転時においてもプラネタリギ
ヤユニツトの構成部材を潤滑してやる必要がある
ばかりか、空転による動力損失やギヤノイズの発
生が避けられない。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はかかる問題に対処すべく、当該遊星歯
車式変速機を、ハウジングに回転可能に軸支され
た第1軸、この第1軸と同軸的に配置されて前記
ハウジングに回転可能に軸支された第2軸、前記
ハウジング内にて前記第1軸上に軸方向へ移動不
能かつ回転可能に組付けられたサンギヤ、このサ
ンギヤと同心的に配置されて前記ハウジングの内
壁に固定されたリングギヤ、このリングギヤと前
記サンギヤ間に軸方向へ移動不能かつ回転可能に
組付けられて前記リングギヤ及び前記サンギヤに
噛合するプラネタリギヤを軸方向へ移動不能かつ
回転可能に軸支するキヤリア、このキヤリアに係
脱可能に係合する係合部を有して前記第2軸上に
軸方向へ移動可能かつ一体回転可能に組付けられ
第1位置にて前記キヤリアに係合して前記キヤリ
アと前記第2軸を動力伝達可能に連結しまた第2
位置及び第3位置にて前記キヤリアから離脱して
前記キヤリアと前記第2軸の連結を遮断する第1
結合スリーブ、前記サンギヤに係脱可能に係合す
る係合部と前記第2軸に係脱可能に係合する係合
部を有して前記第1結合スリーブに軸方向へ移動
不能かつ回転可能に組付けられるとともに前記第
1軸上に軸方向へ移動可能かつ一体回転可能に組
付けられ前記第1位置にて前記サンギヤに係合し
かつ前記第2軸から離脱して前記サンギヤと第1
軸を動力伝達可能に連結しまた前記第2位置にて
前記サンギヤ及び第2軸から離脱して前記第1軸
とサンギヤ及び前記第1軸と第2軸の連結を遮断
し更に前記第3位置にて前記第2軸に係合しかつ
前記サンギヤから離脱して前記第1軸と第2軸を
動力伝達可能に連結する第2結合スリーブを備え
る構成とした。
〔考案の作用〕
上記のように構成した遊星歯車式変速機におい
ては、両結合スリーブを第1位置に移動させれ
ば、第2結合スリーブが第1軸とサンギヤを連結
しまた第1結合スリーブがキヤリアと第2軸を連
結するため、第1軸と第2軸をサンギヤ、リング
ギヤ、プラネタリギヤ、キヤリア等からなるプラ
ネタリギヤユニツトを介して動力伝達可能に接続
することができ、また両結合スリーブを第2位置
に移動させれば、第2結合スリーブが第1軸とサ
ンギヤ及び第1軸と第2軸の連結を遮断しまた第
1結合スリーブがキヤリアと第2軸の連結を遮断
するため、第1軸と第2軸の動力伝達を遮断で
き、更に両結合スリーブを第3位置に移動させれ
ば、第2結合スリーブが第1軸と第2軸を連結し
また第1結合スリーブがキヤリアと第2軸の連結
を遮断するため、第1軸と第2軸を上記したプラ
ネタリギヤユニツトを介さず動力伝達可能に接続
する(直結する)ことができる。
〔考案の効果〕
ところで、両結合スリーブが第2位置及び第3
位置に移動しておれば、第1軸及び第2軸から上
記したプラネタリギヤユニツトに動力が伝わら
ず、同プラネタリギヤユニツトは回転(空転)し
ない。したがつて、両結合スリーブが第2位置及
び第3位置にあるときには、上記したプラネタリ
ギヤユニツトへの潤滑油の供給が不要であるばか
りか、同プラネタリギヤユニツトの空転による動
力損失やギヤノイズの発生が防止される。
〔実施例〕
以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る遊星歯車式変速機を4輪
駆動車のトランスフアに実施した例を示してい
て、同トランスフアにおいては、第1軸(入力
軸)10と第2軸(出力軸)20が同軸的かつ相
対回転可能に嵌合されケーシング30にそれぞれ
回転可能に軸支されている。またケーシング30
内の第1軸10上にはプラネタリギヤユニツト4
0が配設され、第2軸20上には出力ギヤ90が
回転可能に軸支されている。なお、出力ギヤ90
は第2軸20の外スプライン20a上にスプライ
ン結合され図示しないシフトフオークによつて移
動されて固定される結合スリーブ80によつて第
2軸20に断続されるようになつている。
プラネタリギヤユニツト40は、第1軸10上
に軸方向へ移動不能かつ回転可能に組付けられた
サンギヤ41と、このサンギヤ41と同心的に配
置されてハウジング30の内壁に固定されたリン
グギヤ42と、このリングギヤ42とサンギヤ4
1間に軸方向へ移動不能かつ回転可能に組付けら
れてリングギヤ42及びサンギヤ41に噛合する
複数のプラネタリギヤ43を軸方向へ移動不能か
ら回転可能に軸支するキヤリア44を主要構成部
材としていて、サンギヤ41の右端小径部外周に
は外スプライン41aが形成され、またキヤリア
44の右側には内外周にスプラインを有する環状
のスプラインピース45が一体的に取付けられて
いる。しかして、このプラネタリギヤユニツト4
0は後述する結合スリーブ50及び60によつて
第1軸10及び第2軸20に動力伝達可能に連結
されたとき、第1軸10の回転を減速して第2軸
20に伝える。
結合スリーブ50は、図示しないシフトフオー
クによつて図示,,位置に移動されて固定
されるもので、スプラインピース45の内スプラ
イン45aに係脱可能に係合する外スプライン5
0aを有していて、右側部内周に設けた内スプラ
イン50bにて第2軸20の外スプライン20a
上にスプライン結合されている。しかして、この
結合スリーブ50は、位置にてキヤリア44と
一体のスプラインピース45の内スプライン45
aに係合してキヤリア44と第2軸20を動力伝
達可能に連結し(第1図及び第2図参照)、また
位置及び位置にてスプラインピース45の内
スプライン45aから離脱してキヤリア44と第
2軸20の連結を遮断する(第3図及び第4図参
照)。
一方、結合スリーブ60は、第1軸10の右端
に形成した外スプライン10aに常時スプライン
係合するとともにサンギヤ41の外スプライン4
1a又は第2軸20の外スプライン20aに係脱
可能に係合する内スプライン60aを有してい
て、結合スリーブ50の左端部内周に軸方向へ移
動不能かつ回転可能に組付けられている。しかし
て、この結合スリーブ60は、結合スリーブ50
が位置に移動されたときサンギヤ41の外スプ
ライン41aに係合しかつ第2軸20の外スプラ
イン20aから離脱してサンギヤ41と第1軸1
0を動力伝達可能に連結し(第1図及び第2図参
照)、また結合スリーブ50が位置に移動され
たときサンギヤ41の外スプライン41a及び第
2軸20の外スプライン20aから離脱して第1
軸10とサンギヤ41及び第1軸10と第2軸2
0の連結を遮断し(第3図参照)、更に結合スリ
ーブ50が位置に移動されたとき第2軸20の
外スプライン20aに係合しかつサンギヤ41の
外スプライン41aから離脱して第1軸10と第
2軸20を動力伝達可能に連結する(第4図参
照)。
上記のように構成した本実施例においては、両
結合スリーブ50,60を位置に移動させれ
ば、第1図及び第2図にて示したように、結合ス
リーブ60が第1軸10とサンギヤ41を連結し
また結合スリーブ5がキヤリア44と第2軸20
を連結するため、第1軸10と第2軸20をプラ
ネタリギヤユニツト40を介して動力伝達可能に
接続することができてローレンジとすることがで
き、また両結合スリーブ50,60を位置に移
動させれば、第3図にて示したように、結合スリ
ーブ60が第1軸10とサンギヤ41及び第1軸
10と第2軸20の連結を遮断しまた結合スリー
ブ50がキヤリア44と第2軸20の連結を遮断
するため、第1軸10と第2軸20の動力伝達を
遮断できてニユートラルレンジとすることがで
き、更に両結合スリーブ50,60を位置に移
動させれば、第4図にて示したように、結合スリ
ーブ60が第1軸10と第2軸20を連結しまた
結合スリーブ50がキヤリア44と第2軸20の
連結を遮断するため、第1軸10と第2軸20を
プラネタリギヤユニツト40を介さず動力伝達可
能に接続する(直結する)ことができてハイレン
ジとすることができる。
ところで、両結合スリーブ50,60が位置
及び位置に移動しておれば、第1軸10及び第
2軸20からプラネタリギヤユニツト40に動力
が伝わらず、同プラネタリギヤユニツト40は回
転(空転)しない。したがつて、両結合スリーブ
50,60が位置及び位置にあるときには、
プラネタリギヤユニツト40への潤滑油の供給が
不要であるばかりか、同プラネタリギヤユニツト
40の空転による動力損失やギヤノイズの発生が
防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図、第3図及び第4図は第1図に示した実施例の
作動説明図である。 符号の説明、10……第1軸、10a……第1
軸に設けた外スプライン、20……第2軸、20
a……第2軸に設けた外スプライン、30……ハ
ウジング、41……サンギヤ、41a……サンギ
ヤに設けた外スプライン、42……リングギヤ、
43……プラネタリギヤ、44……キヤリア、4
5……スプラインピース、45a……スプライン
ピースに設けた内スプライン、50……(第1)
結合スリーブ、50a……(第1)結合スリーブ
に設けた外スプライン、50b……(第1)結合
スリーブに設けた内スプライン、60……(第
2)結合スリーブ、60a……(第2)結合スリ
ーブに設けた内スプライン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングに回転可能に軸支された第1軸、こ
    の第1軸と同軸的に配置されて前記ハウジングに
    回転可能に軸支された第2軸、前記ハウジング内
    にて前記第1軸上に軸方向へ移動不能かつ回転可
    能に組付けられたサンギヤ、このサンギヤと同心
    的に配置されて前記ハウジングの内壁に固定され
    たリングギヤ、このリングギヤと前記サンギヤ間
    に軸方向へ移動不能かつ回転可能に組付けられて
    前記リングギヤ及び前記サンギヤに噛合するプラ
    ネタリギヤを軸方向へ移動不能かつ回転可能に軸
    支するキヤリア、このキヤリアに係脱可能に係合
    する係合部を有して前記第2軸上に軸方向へ移動
    可能かつ一体回転可能に組付けられ第1位置にて
    前記キヤリアに係合して前記キヤリアと前記第2
    軸を動力伝達可能に連結しまた第2位置及び第3
    位置にて前記キヤリアから離脱して前記キヤリア
    と前記第2軸の連結を遮断する第1結合スリー
    ブ、前記サンギヤに係脱可能に係合する係合部と
    前記第2軸に係脱可能に係合する係合部を有して
    前記第1結合スリーブに軸方向へ移動不能かつ回
    転可能に組付けられるとともに前記第1軸上に軸
    方向へ移動可能かつ一体回転可能に組付けられ前
    記第1位置にて前記サンギヤに係合しかつ前記第
    2軸から離脱して前記サンギヤと第1軸を動力伝
    達可能に連結しまた前記第2位置にて前記サンギ
    ヤ及び第2軸から離脱して前記第1軸とサンギヤ
    及び前記第1軸と第2軸の連結を遮断し更に前記
    第3位置にて前記第2軸に係合しかつ前記サンギ
    ヤから離脱して前記第1軸と第2軸を動力伝達可
    能に連結する第2結合スリーブを備える遊星歯車
    式変速機。
JP15786884U 1984-10-18 1984-10-18 Expired JPH0237316Y2 (ja)

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JP15786884U JPH0237316Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

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JP15786884U JPH0237316Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

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JPS6173859U (ja) 1986-05-19

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