JPH02369Y2 - - Google Patents
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- JPH02369Y2 JPH02369Y2 JP1982129373U JP12937382U JPH02369Y2 JP H02369 Y2 JPH02369 Y2 JP H02369Y2 JP 1982129373 U JP1982129373 U JP 1982129373U JP 12937382 U JP12937382 U JP 12937382U JP H02369 Y2 JPH02369 Y2 JP H02369Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- oil
- vehicle speed
- pressure oil
- oil pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000010485 coping Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000035807 sensation Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自動車等に使用されるパワーステアリ
ング装置、特に詳細には操舵補助力を車両の走行
速度に応じて変えるようにしたパワーステアリン
グ装置に関するものである。
ング装置、特に詳細には操舵補助力を車両の走行
速度に応じて変えるようにしたパワーステアリン
グ装置に関するものである。
運転者の操舵力を油圧手段によつて補助するパ
ワーステアリング装置は、操舵抵抗の大きい低速
走行時(停止時も含めて)には大きな操舵補助力
を発生して運転者の負担を著しく軽減し、車両の
走行速度が上昇して操舵抵抗が小さくなるにつ
れ、ステアリングが軽くなりすぎないように操舵
補助力を減小するように形成されることが望まれ
る。
ワーステアリング装置は、操舵抵抗の大きい低速
走行時(停止時も含めて)には大きな操舵補助力
を発生して運転者の負担を著しく軽減し、車両の
走行速度が上昇して操舵抵抗が小さくなるにつ
れ、ステアリングが軽くなりすぎないように操舵
補助力を減小するように形成されることが望まれ
る。
従来の多くのパワーステアリング装置は、ステ
アリングの操舵力を補助するパワーシリンダに、
エンジンに直結されたオイルポンプによつて圧油
を供給するものであつた。一般に走行速度が大き
いときエンジンの回転数は高いから、エンジンに
直結されたオイルポンプの圧油の吐出量は走行速
度が大きいほど多くなり、大きな操舵補助力が発
生する。このような傾向は前述した要望とは相反
するものであり、したがつてこのようなエンジン
直結のオイルポンプを備える従来のパワーステア
リング装置にあつては、パワーシリンダへの油圧
系統にコントロールバルブを設ける等して、パワ
ーシリンダへの圧油供給量を頭打ち、あるいは高
速時ほど少なくなるように制御していた。
アリングの操舵力を補助するパワーシリンダに、
エンジンに直結されたオイルポンプによつて圧油
を供給するものであつた。一般に走行速度が大き
いときエンジンの回転数は高いから、エンジンに
直結されたオイルポンプの圧油の吐出量は走行速
度が大きいほど多くなり、大きな操舵補助力が発
生する。このような傾向は前述した要望とは相反
するものであり、したがつてこのようなエンジン
直結のオイルポンプを備える従来のパワーステア
リング装置にあつては、パワーシリンダへの油圧
系統にコントロールバルブを設ける等して、パワ
ーシリンダへの圧油供給量を頭打ち、あるいは高
速時ほど少なくなるように制御していた。
上記のような制御を行なえば、車両の走行速度
が高い場合には適度に大きな操舵抵抗が生じ、操
舵感覚が向上し操縦安定性も高められる。しかし
ながら、この操舵感覚は各運転者によつて異なる
ものであり、例えば非力な女性,老人等はより高
速域までパワーステアリング装置の操舵補助力を
必要とするし、体力に勝る成年男性等は、あまり
に高速域まで操舵補助力が作用すると前述のよう
にステアリングが軽くなり過ぎて危険感を抱くこ
とにもなる。
が高い場合には適度に大きな操舵抵抗が生じ、操
舵感覚が向上し操縦安定性も高められる。しかし
ながら、この操舵感覚は各運転者によつて異なる
ものであり、例えば非力な女性,老人等はより高
速域までパワーステアリング装置の操舵補助力を
必要とするし、体力に勝る成年男性等は、あまり
に高速域まで操舵補助力が作用すると前述のよう
にステアリングが軽くなり過ぎて危険感を抱くこ
とにもなる。
特開昭51−118225号公報には、上記問題点を解
消するようにしたパワーステアリング装置が開示
されている。すなわちこの特開昭51−118225号公
報のパワーステアリング装置は、パワーシリンダ
の両端を連通するバイパス通路に電磁弁を設け、
この電磁弁を、車速信号に応じて駆動信号を出力
する駆動回路によつて駆動してパワーシリンダへ
の圧油供給を制限し、上記駆動回路には車速設定
可変回路を組み込んで任意の車速において電磁弁
を駆動できるようにしたものである。
消するようにしたパワーステアリング装置が開示
されている。すなわちこの特開昭51−118225号公
報のパワーステアリング装置は、パワーシリンダ
の両端を連通するバイパス通路に電磁弁を設け、
この電磁弁を、車速信号に応じて駆動信号を出力
する駆動回路によつて駆動してパワーシリンダへ
の圧油供給を制限し、上記駆動回路には車速設定
可変回路を組み込んで任意の車速において電磁弁
を駆動できるようにしたものである。
上記構成によれば、運転者は操舵補助力制限点
を、各自の操舵感覚や走行路の状態に合わせて自
由に設定することが可能になる。しかしこの装置
においては、オイルポンプから離れたパワーシリ
ンダのバイパス通路によつてパワーシリンダへの
圧油供給を制限するようになつているので、操舵
補助力を弱めるべく圧油供給を制限した場合、オ
イルポンプから吐出された圧油はオイルポンプと
パワーシリンダとの間の細くて長い圧油配管内を
不必要に循環することになる。このように圧油が
細くて長い配管中を流れれば、当然オイルポンプ
への負荷も大きくなり、エンジンの動力損失が増
して燃費悪化を招く。
を、各自の操舵感覚や走行路の状態に合わせて自
由に設定することが可能になる。しかしこの装置
においては、オイルポンプから離れたパワーシリ
ンダのバイパス通路によつてパワーシリンダへの
圧油供給を制限するようになつているので、操舵
補助力を弱めるべく圧油供給を制限した場合、オ
イルポンプから吐出された圧油はオイルポンプと
パワーシリンダとの間の細くて長い圧油配管内を
不必要に循環することになる。このように圧油が
細くて長い配管中を流れれば、当然オイルポンプ
への負荷も大きくなり、エンジンの動力損失が増
して燃費悪化を招く。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、操舵補助力を制限する設定車速が変更可能
で、しかもエンジンの動力損失を極力抑えたパワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする
ものである。
り、操舵補助力を制限する設定車速が変更可能
で、しかもエンジンの動力損失を極力抑えたパワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする
ものである。
本考案のパワーステアリング装置は、オイルポ
ンプと、パワーシリンダへの圧油の供給方向を切
り換えるコントロールバルブとの間の圧油配管
の、前記オイルポンプに近接した位置に、オイル
ポンプからパワーシリンダに供給される圧油をド
レンし得る油路切換弁を設けるとともに、運転者
により継続的に設定車速を設定可能なマニユアル
設定回路を有し、該設定回路により設定された設
定車速以上のときに前記油路切換弁を圧油ドレン
位置に切り換えるコントローラを設けたことを特
徴とするものである。
ンプと、パワーシリンダへの圧油の供給方向を切
り換えるコントロールバルブとの間の圧油配管
の、前記オイルポンプに近接した位置に、オイル
ポンプからパワーシリンダに供給される圧油をド
レンし得る油路切換弁を設けるとともに、運転者
により継続的に設定車速を設定可能なマニユアル
設定回路を有し、該設定回路により設定された設
定車速以上のときに前記油路切換弁を圧油ドレン
位置に切り換えるコントローラを設けたことを特
徴とするものである。
上述のように、コントロールバルブとは独立し
た油路切換弁を新たにオイルポンプに近接させて
設ければ、圧油供給カツト時に圧油は、オイルポ
ンプから吐出された後、上記油路切換弁を経て直
ちにオイルポンプに戻るので、管路抵抗等に因る
圧油の圧力損失は最小に抑えられ、エンジンの動
力損失が極力抑えられる。
た油路切換弁を新たにオイルポンプに近接させて
設ければ、圧油供給カツト時に圧油は、オイルポ
ンプから吐出された後、上記油路切換弁を経て直
ちにオイルポンプに戻るので、管路抵抗等に因る
圧油の圧力損失は最小に抑えられ、エンジンの動
力損失が極力抑えられる。
以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。
説明する。
第1図は本考案の1実施例によるパワーステア
リング装置を示す系統図である。本実施例のパワ
ーステアリング装置はマニユアルステアリングと
してラツクピニオン式のステアリングを備えるも
のであり、ステアリングホイール1により回転さ
れるステアリングシヤフト2はジヨイント3,4
を介してピニオン5に連結されている。このピニ
オン5はラツク6に噛合され、このラツク6の両
端には、軸7a,7bを中心に回動可能に支持さ
れたナツクルアーム8a,8bに係合されたタイ
ロツド9a,9bが連結されている。ステアリン
グホイール1が操作され、ステアリングシヤフト
2の回転がピニオン5を介してラツク6に伝達さ
れると、ラツク6は図中左右方向に動き、タイロ
ツド9a,9bを介してナツクルアーム8a,8
bを回動させ、操舵輪(一般には前輪)10a,
10bに舵角を与える。
リング装置を示す系統図である。本実施例のパワ
ーステアリング装置はマニユアルステアリングと
してラツクピニオン式のステアリングを備えるも
のであり、ステアリングホイール1により回転さ
れるステアリングシヤフト2はジヨイント3,4
を介してピニオン5に連結されている。このピニ
オン5はラツク6に噛合され、このラツク6の両
端には、軸7a,7bを中心に回動可能に支持さ
れたナツクルアーム8a,8bに係合されたタイ
ロツド9a,9bが連結されている。ステアリン
グホイール1が操作され、ステアリングシヤフト
2の回転がピニオン5を介してラツク6に伝達さ
れると、ラツク6は図中左右方向に動き、タイロ
ツド9a,9bを介してナツクルアーム8a,8
bを回動させ、操舵輪(一般には前輪)10a,
10bに舵角を与える。
上記ラツク6にはパワーシリンダ11のピスト
ン11cが固定され、このピストン11cにより
画成された油室11a,11bに連通する配管1
2a,12bは、コントロールバルブ13を介し
てオイルポンプ14に接続されている。コントロ
ールバルブ13は、従来からこの種のパワーステ
アリング装置に一般的に使用されているものであ
り、オイルポンプ14の吐出配管15と戻し配管
16を操舵方向に応じて各々配管12aと12
b、あるいは12bと12aに接続するように油
圧系統を切り換える。例えばラツク6が図中右方
に移動するように操舵されたとき、吐出配管15
は配管12bに、戻し配管16は配管12aに接
続される。その結果パワーシリンダ11内の油圧
によりラツク6の右方への移動が補助される。ま
たこのコントロールバルブ13は、ステアリング
シヤフト2が回転されていないときには、吐出配
管15と戻し配管16を直接連通させ、パワーシ
リンダ11に圧油を送らない。
ン11cが固定され、このピストン11cにより
画成された油室11a,11bに連通する配管1
2a,12bは、コントロールバルブ13を介し
てオイルポンプ14に接続されている。コントロ
ールバルブ13は、従来からこの種のパワーステ
アリング装置に一般的に使用されているものであ
り、オイルポンプ14の吐出配管15と戻し配管
16を操舵方向に応じて各々配管12aと12
b、あるいは12bと12aに接続するように油
圧系統を切り換える。例えばラツク6が図中右方
に移動するように操舵されたとき、吐出配管15
は配管12bに、戻し配管16は配管12aに接
続される。その結果パワーシリンダ11内の油圧
によりラツク6の右方への移動が補助される。ま
たこのコントロールバルブ13は、ステアリング
シヤフト2が回転されていないときには、吐出配
管15と戻し配管16を直接連通させ、パワーシ
リンダ11に圧油を送らない。
上記オイルポンプ14はベルト17を介して、
エンジン18によつて直接駆動される。したがつ
てエンジン18が高速で回転されるほど、オイル
ポンプ14の回転数が上昇し、圧油吐出量も増大
する。しかし前述したように、快的な操舵感覚,
操縦安定性を得るためには、車両の走行速度増大
に応じてパワーシリンダ11への圧油供給量を減
じ、操舵補助力を弱める必要があり、上記オイル
ポンプ14の挙動はこうした要求に背反するもの
となつている。
エンジン18によつて直接駆動される。したがつ
てエンジン18が高速で回転されるほど、オイル
ポンプ14の回転数が上昇し、圧油吐出量も増大
する。しかし前述したように、快的な操舵感覚,
操縦安定性を得るためには、車両の走行速度増大
に応じてパワーシリンダ11への圧油供給量を減
じ、操舵補助力を弱める必要があり、上記オイル
ポンプ14の挙動はこうした要求に背反するもの
となつている。
しかしながら本実施例のパワーステアリング装
置は独特の構成により、車両の高速走行時に操舵
補助力をカツトさせるものとなつている。以下、
その点について説明する。圧油の吐出配管15
の、オイルポンプ14に近い位置には、油路切換
弁19が介設されている。この油路切換弁19
は、ケーシング19a内を図中上下方向に摺動可
能に形成された弁体19bと、この弁体19bを
図中下方に付勢するばね19c、およびソレノイ
ド19dとからなり、ケーシング19aは吐出配
管15に接続された第1,2ポート19e,19
f、および戻し配管16に接続された第3ポート
19gを備えている。
置は独特の構成により、車両の高速走行時に操舵
補助力をカツトさせるものとなつている。以下、
その点について説明する。圧油の吐出配管15
の、オイルポンプ14に近い位置には、油路切換
弁19が介設されている。この油路切換弁19
は、ケーシング19a内を図中上下方向に摺動可
能に形成された弁体19bと、この弁体19bを
図中下方に付勢するばね19c、およびソレノイ
ド19dとからなり、ケーシング19aは吐出配
管15に接続された第1,2ポート19e,19
f、および戻し配管16に接続された第3ポート
19gを備えている。
ソレノイド19dが消磁されているとき弁体1
9bは、ばね19cに押されて上記第3ポート1
9gを閉じている。そしてこのとき、弁体19b
の周囲に刻設された環状溝19hが第1,2ポー
ト19e,19fとに整合し、これら第1,2ポ
ート19e,19fが互いに連通される(第1図
図示の状態)。一方ソレノイド19dが励磁され
ると、弁体19bはばね19cの付勢力に抗して
図中上方に引き上げられる。したがつて、それま
で弁体19bによつて閉じられていた第3ポート
19gは、第1ポート19eに連通し、第2ポー
ト19fは閉じられるようになる。
9bは、ばね19cに押されて上記第3ポート1
9gを閉じている。そしてこのとき、弁体19b
の周囲に刻設された環状溝19hが第1,2ポー
ト19e,19fとに整合し、これら第1,2ポ
ート19e,19fが互いに連通される(第1図
図示の状態)。一方ソレノイド19dが励磁され
ると、弁体19bはばね19cの付勢力に抗して
図中上方に引き上げられる。したがつて、それま
で弁体19bによつて閉じられていた第3ポート
19gは、第1ポート19eに連通し、第2ポー
ト19fは閉じられるようになる。
上記油路切換弁19のソレノイド19dは、車
速センサ20、切替スイツチ21の出力が入力さ
れ、電源としてのバツテリ22が接続されたコン
トローラ23によつて制御される。以下、このコ
ントローラ23を詳しく示す第2図を参照して上
記油路切換弁19の制御について説明する。コン
トローラ23は、比較器23aとスイツチングト
ランジスタ23bとからなり、比較器23aには
車速センサ20から出力される車速信号S1と、切
替スイツチ21から出力される設定車速信号S2と
が入力される。車速センサ20は例えば、トラン
スミツシヨンの出力軸に固定された磁石と、ピツ
クアツプコイルの組合せ等からなるものであり、
車速に比例した電圧信号である上記車速信号S1を
出力する。一方切替スイツチ21は、バツテリ2
2によつて供給される定電圧Vボルトを、抵抗2
1a、可変抵抗21bによつて減圧し、設定車速
信号S2として比較器23aに入力する。前述した
車速信号S1が上記設定車速信号S2を上回ると、比
較器23aから信号S3が出力される。この信号S3
によつてスイツチングトランジスタ23bがON
となり、その結果該スイツチングトランジスタ2
3bと直列にバツテリ22に接続されているソレ
ノイド19dが通電、励磁される。
速センサ20、切替スイツチ21の出力が入力さ
れ、電源としてのバツテリ22が接続されたコン
トローラ23によつて制御される。以下、このコ
ントローラ23を詳しく示す第2図を参照して上
記油路切換弁19の制御について説明する。コン
トローラ23は、比較器23aとスイツチングト
ランジスタ23bとからなり、比較器23aには
車速センサ20から出力される車速信号S1と、切
替スイツチ21から出力される設定車速信号S2と
が入力される。車速センサ20は例えば、トラン
スミツシヨンの出力軸に固定された磁石と、ピツ
クアツプコイルの組合せ等からなるものであり、
車速に比例した電圧信号である上記車速信号S1を
出力する。一方切替スイツチ21は、バツテリ2
2によつて供給される定電圧Vボルトを、抵抗2
1a、可変抵抗21bによつて減圧し、設定車速
信号S2として比較器23aに入力する。前述した
車速信号S1が上記設定車速信号S2を上回ると、比
較器23aから信号S3が出力される。この信号S3
によつてスイツチングトランジスタ23bがON
となり、その結果該スイツチングトランジスタ2
3bと直列にバツテリ22に接続されているソレ
ノイド19dが通電、励磁される。
前述した通り、ソレノイド19dが励磁される
と、油路切換弁19のポート19eおよび19g
が連通しポート19fが閉じた状態となる。した
がつてオイルポンプ14から吐出された圧油は、
吐出配管15→第1ポート19e→第3ポート1
9g→戻し配管16の経路を経て、オイルポンプ
14に戻される。そのためパワーシリンダ11へ
の圧油供給が断たれ、パワーシリンダ11による
操舵補助力がカツトされる。このようにして、車
両の走行速度が設定車速を上回るとステアリング
が適度に重くなり、快適な操舵感覚、操縦安定性
が得られる。
と、油路切換弁19のポート19eおよび19g
が連通しポート19fが閉じた状態となる。した
がつてオイルポンプ14から吐出された圧油は、
吐出配管15→第1ポート19e→第3ポート1
9g→戻し配管16の経路を経て、オイルポンプ
14に戻される。そのためパワーシリンダ11へ
の圧油供給が断たれ、パワーシリンダ11による
操舵補助力がカツトされる。このようにして、車
両の走行速度が設定車速を上回るとステアリング
が適度に重くなり、快適な操舵感覚、操縦安定性
が得られる。
車両の走行速度が設定車速を下回ると、比較器
23aから信号S3は出力されなくなり、スイツチ
ングトランジスタ23bがOFFとなつてソレノ
イド19dが消磁される。その結果、オイルポン
プ14から吐出される圧油は、油路切換弁19の
第1,2ポート19e,19fを経て全量がパワ
ーシリンダ11に供給され、車両低速化による操
舵抵抗の増大に対処すべく操舵補助力が増大さ
れ、運転者の操舵負担が低減される。
23aから信号S3は出力されなくなり、スイツチ
ングトランジスタ23bがOFFとなつてソレノ
イド19dが消磁される。その結果、オイルポン
プ14から吐出される圧油は、油路切換弁19の
第1,2ポート19e,19fを経て全量がパワ
ーシリンダ11に供給され、車両低速化による操
舵抵抗の増大に対処すべく操舵補助力が増大さ
れ、運転者の操舵負担が低減される。
ここで上記切替スイツチ21の可変抵抗21b
の抵抗値を、手動操作によつて変えてやれば、比
較器23aに入力される設定車速信号S2のレベル
が変えられ、ソレノイド19dを励磁してパワー
シリンダ11への圧油供給を断つ設定車速を変え
ることができる。したがつて運転者は各自の好み
や体力、走行路の状態等に合わせて、パワーシリ
ンダ装置の操舵補助力をカツトするポイントを自
由に設定することが可能となる。切替スイツチ2
1は、上記のような使用法を考慮して、運転室内
に設けられることが好ましい。
の抵抗値を、手動操作によつて変えてやれば、比
較器23aに入力される設定車速信号S2のレベル
が変えられ、ソレノイド19dを励磁してパワー
シリンダ11への圧油供給を断つ設定車速を変え
ることができる。したがつて運転者は各自の好み
や体力、走行路の状態等に合わせて、パワーシリ
ンダ装置の操舵補助力をカツトするポイントを自
由に設定することが可能となる。切替スイツチ2
1は、上記のような使用法を考慮して、運転室内
に設けられることが好ましい。
なお、前述したように油路切換弁19はオイル
ポンプ14に近接して設けてあるので、該油路切
換弁19の操作によつて圧油を直ちにオイルポン
プ14に戻す場合、この戻りの圧油が流れる距離
は最小限に抑えられ、管摩擦抵抗等による圧油の
圧力損失は極限まで低く抑えられる。
ポンプ14に近接して設けてあるので、該油路切
換弁19の操作によつて圧油を直ちにオイルポン
プ14に戻す場合、この戻りの圧油が流れる距離
は最小限に抑えられ、管摩擦抵抗等による圧油の
圧力損失は極限まで低く抑えられる。
なお上記実施例のパワーステアリング装置は、
その操舵補助力が車速あるいはエンジン回転数の
上昇につれて低下するいわゆる車速感応型のもの
であつてもよい。また、上記実施例においては、
切替スイツチ21に可変抵抗21bが用いられ、
設定車速信号S2の大きさが連続的に変えられるよ
うになつているが、上記可変抵抗21bの代わり
に何種類かの固定抵抗を用い、操舵補助力を制限
する設定車速を段階的に切り替えることも勿論可
能である。
その操舵補助力が車速あるいはエンジン回転数の
上昇につれて低下するいわゆる車速感応型のもの
であつてもよい。また、上記実施例においては、
切替スイツチ21に可変抵抗21bが用いられ、
設定車速信号S2の大きさが連続的に変えられるよ
うになつているが、上記可変抵抗21bの代わり
に何種類かの固定抵抗を用い、操舵補助力を制限
する設定車速を段階的に切り替えることも勿論可
能である。
以上詳細に説明した通り本考案のパワーステア
リング装置は、車両高速走行時に操舵補助力を制
限する際に、圧油の流れによるエンジンの動力損
失を最小限に抑えるものであり、エンジンの燃費
性能を改善する効果大である。
リング装置は、車両高速走行時に操舵補助力を制
限する際に、圧油の流れによるエンジンの動力損
失を最小限に抑えるものであり、エンジンの燃費
性能を改善する効果大である。
第1図は本考案の1実施例を示す系統図、第2
図は第1図の実施例の電気回路を示す回路図であ
る。 11……パワーシリンダ、13……コントロー
ルバルブ、14……オイルポンプ、15……吐出
配管、16……戻し配管、19……油路切換弁、
20……車速センサ、21……切替スイツチ、2
2……コントローラ。
図は第1図の実施例の電気回路を示す回路図であ
る。 11……パワーシリンダ、13……コントロー
ルバルブ、14……オイルポンプ、15……吐出
配管、16……戻し配管、19……油路切換弁、
20……車速センサ、21……切替スイツチ、2
2……コントローラ。
Claims (1)
- オイルポンプと、パワーシリンダへの圧油の供
給方向を切り換えるコントロールバルブとの間の
圧油配管の、前記オイルポンプに近接した位置
に、オイルポンプからパワーシリンダに供給され
る圧油をドレンし得る油路切換弁を設けるととも
に、運転者により継続的に設定車速を設定可能な
マニユアル設定回路を有し、該設定回路により設
定された設定車速以上のときに前記油路切換弁を
圧油ドレン位置に切り換えるコントローラを設け
たことを特徴とするパワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12937382U JPS5932570U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | パワ−ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12937382U JPS5932570U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | パワ−ステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5932570U JPS5932570U (ja) | 1984-02-29 |
JPH02369Y2 true JPH02369Y2 (ja) | 1990-01-08 |
Family
ID=30293155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12937382U Granted JPS5932570U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | パワ−ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5932570U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006521255A (ja) * | 2003-03-26 | 2006-09-21 | ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー | ディスペンサー付きカートン |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51118225A (en) * | 1975-04-07 | 1976-10-18 | Toyota Motor Corp | Speed responsive power steering |
JPS5594855A (en) * | 1979-01-12 | 1980-07-18 | Nissan Motor Co Ltd | Steering force controller of power steering |
-
1982
- 1982-08-27 JP JP12937382U patent/JPS5932570U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51118225A (en) * | 1975-04-07 | 1976-10-18 | Toyota Motor Corp | Speed responsive power steering |
JPS5594855A (en) * | 1979-01-12 | 1980-07-18 | Nissan Motor Co Ltd | Steering force controller of power steering |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006521255A (ja) * | 2003-03-26 | 2006-09-21 | ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー | ディスペンサー付きカートン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5932570U (ja) | 1984-02-29 |
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