JPH0236856A - 超音波手術用ハンドピース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は超音波の振動エネルギを先端部から患部に与え
、外科手術を行う超音波手術用ハンドピースに関する。

［従来の技術］ 一般外科あるいは脳神経材、泌尿器科、眼科等の外科領
域において、超音波の振動エネルギを利用して病変組織
を細分化又は乳化させる超音波手術器が周知である。

このような手術器においては、患部への超音波振動の伝
達はハンドピースにて行われている。

第３図及び４図は、従来の超音波手術用ハンドピースを
示しており、第３図はハンドピース外枠１０が直線的に
形成された直線型ハンドピースを示し、第４図はハンド
ピースの先端部に角度付けを行うためハンドピース外枠
１０の所定個所を屈曲させた屈曲型ハンドピースをそれ
ぞれ示している。

図において、ハンドピース外枠１０は、ハンドピース本
体１１、このハンドピース本体１１の一端に取り付けら
れたホルダ１２、更にこのホルダ１２の先端部に取り付
けられたホーンカバー１４にて構成されており、上記ハ
ンドピース本体１１とホルダ１２の接続部は密閉されて
いる。

そして、このハンドピース本体１１の内部には、第５図
及び第６図に示す超音波振動部１６がそれぞれ内蔵され
ている。

この超音波振動部１６は図示しない高周波電源からの高
周波イハ号を受けて、この信号を超音波振動（機械的振
動）に変換する振動子１８と発生した超音波振動によっ
て患部組織の破砕等を行うホーン２０と振動子１８から
の超音波振動をホーン２０に伝達するコーン２２とから
構成されている。

このホーン２０及びコーン２２は振動子１８からのμｍ
単位の微弱な振幅の振動波を超音波手術に必要な振幅と
するまで増幅する機能を有している。

振動子１８は、電歪型振動子又は磁歪型振動子など高周
波電流あるいは高周波電圧を超音波振動に変換する素子
にて構成されており、コーン２２及びホーン２０はステ
ンレス、チタン合金など、超音波振動の伝達性がよく、
かつ金属疲労に対して強い祠質で構成されている。

この超音波振動部１６のハンドピース外枠１０への装填
は、ホーン２０の先端部がホーンカバー１４から所定長
さだけ突出するように行われる。

そして、ハンドピース本体１１の他端からケーブル２４
がハンドピース本体１１に対して直線的に引き出されて
いる。

なお、ホーンカバー１４の外周にはイリゲーションパイ
プ２６が設けられており、このイリゲーションパイプ２
６からホーン２０の先端部に患部の洗浄並びにホーン２
０の冷却を行うための洗浄液を供給している。また、ホ
ーン２０は中空構造とされており、手術中における患部
の被破砕物及び洗浄液をホーン先端２０の開口部から吸
引する。

そして、ホーン２０の尾端部に連結された吸引チューブ
２８を介して廃棄している。

従来のハンドピースは以上のように構成されており、ハ
ンドピースの操作者は、／’％ンドピース本体１１の部
分を把持し、患部にホーン２０の先端部を当てることに
より手術を行うものである。

第４図に示した屈曲型のハンドピースによれば、ハンド
ピース本体１１に対してホルダ１２が所定角度だけ角度
（＝１けされて取り（＝１けられており、内蔵されてい
る超音波振動部１６もコーン２２の部分を同様に所定角
度だけ屈曲させている。従って、ホーン２０はハンドピ
ース本体１１の軸方向に対して所定角度だけ角度付けさ
れて突出されている。

この屈曲型ハンドピースによれば、操作者は〕λンドピ
ースを回転させることにより、様々な方向へ超音波の伝
達が容易なものとなり、また手術中における手術部位の
視野を拡大し、目標点を見やすくし、操作性の向−ヒが
図られている。なお、本出願人はこの屈曲型ハンドピー
スに関して昭和５９年７月１７日付にて実用新案登録出
願（実願昭５９−１０７１４２号）を行っている。

［発明が解決しようとする課題］ −に記従来のハンドピースにおいて、ハンドピース本体
１１の尾端部から引き出されているケーブル２４には、
第７図のケーブル断面図に示すように、振動子１８に高
周波信号を伝達するための導線３０が通されており、更
にハンドピース本体１１内の超音波振動部１６を冷却す
るため、ハンドピース本体１１内に冷却水を供給・排出
する供給チューブ３２及び排出チューブ３４が通されて
いる。このケーブル２４の直径は約ＩＣ１１１程度のも
のとなっており、その重量も大きなものとなっている。

この結果、生体内深部における手術を行う場合等におい
て、ハンドピースをほぼ垂直方向に立てて使用すること
となるが、このような場合には、ケーブル２４の重さに
よってハンドピース本体１１の尾端部にケーブルの荷重
により過大な引っ張り力が加えられる。

また、屈曲型のハンドピースを用いる場合においても、
その屈曲角度の分だけハンドピースを傾けることができ
るので、ケーブル２４の荷重による引っ張り力をその分
だけ軽減させることができるか、それでもなおケーブル
２４の引っ張り力により手術時における操作かしづらく
、適性な手術を行うについて支障があるという問題があ
った。

発明の目的 本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目
的は、手術時においてハンドピースの尾端部に加えられ
るケーブルの荷重による引っ張り力を有効に低減させ、
ハンドピースの操作性の向上を図った超音波手術器用ハ
ンドピースを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 」１記目的を達成するため、請求項（１）に記載の超音
波手術用ハンドピースは、ハンドピース外枠内に収納さ
れた超音波振動子と、ハンドピース外枠の先端側から一
端を突出され前記超音波振動子の振動を共振増幅して前
記一端から手術部位に与える振幅拡大子と、前記超音波
振動子への電力の供給及び冷却水の供給・排出を行うた
めハンドピース外枠の尾端側から引き出されるケーブル
と、を含む超音波手術用ハンドピースにおいて、前記ハ
ンドピース外枠の尾端部に前記ケーブルをハンドピース
の軸力向に対して所定角度だけ角度付けさせて引き出す
ための屈曲部を設けたことを特徴とする。

そして、請求項（２）に記載の超音波手術用ハンドピー
スは、請求項（１）に記載の超音波手術用ハンドピース
において、前記ハンドピース外枠及び振幅拡大子を共振
振動波の腹位置で屈曲させたことを特徴とする。

し作用］ 請求項（１）に記載の構成によれば、ハンドピース本体
の尾端部に屈曲部を設はケーブルの引き出しをハンドピ
ースの軸方向に対して所定角度だけ角度付けしたことに
より、手術中、特に生体深部の手術を行う際に、ハンド
ピースをほぼ垂直方向に立てたような場合であっても、
ケーブルの荷重によりハンドピース本体に加えられる力
のモーメントを角度付けした分だけ小さくすることがで
きる。これにより、ハンドピース本体に加えられる引っ
張り力が軽減され、手術中における操作性の向上が達成
される。

更に、請求項（２）に記載の構成によれば、ハンドピー
ス本体の尾端部の屈曲部に加え共振振動波の腹位置での
ハンドピースの屈曲が行われているので、ホーン２０へ
の振動は振幅の減衰をほとんど伴うことなく、かつ２個
所の屈曲部を設けたことにより、ホーン２０の先端部を
患部に垂直に当てる操作をより一層容易に行うことがで
き操作性の向上が図られている。

［実施例］ 以下、本発明に係る超音波手術器用ハンドピースの好適
な実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図はハンドピース全体を示す側面図であ
り第１図は直線型のハンドピース、第２図は屈曲型のハ
ンドピースをそれぞれ示している。

図において、ｍ３図及び第４図と同様の要素には同一の
符号を付しその説明を省略する。

本発明において特徴的な事項は、ハンドピース本体１１
の尾端部に屈曲部を設けたことであり、本実施例におい
て、ハンドピース本体１１とケーブル２４との結合部に
屈曲部３６が設けられている。

この屈曲部３６は中央部に屈曲コネクタ３６ａを有し、
その両端にそれぞれハンドピース本体結合部３６ｂ及び
ケーブル結合部３６ｃが形成されている。

このようにハンドピース本体１１の尾端部に屈曲部３６
を形成してこの屈曲部３６からケーブル２４を引き出し
ているので、ケーブル２４はハンドピースの軸方向に対
し屈曲部３６の屈曲角度（本実施例においては約４０度
）だけ角度付けされた状態で引き出されている。このケ
ーブル２４の引き出しの角度付けによって、ハンドピー
ス本体１１の尾端部を屈曲部を形成することなく直線的
に形成しそこからケーブル２４を引き出した場合に比べ
、ハンドピースの操作中においてケーブル２４の荷重に
より加えられる力のモーメントを小さくすることができ
る。

すなわち、操作者が把持するハンドピース本体１１の部
分を支点とした場合に、この支点からケ−プル２４の荷
重が加えられる点までの距離を短くすることができ、こ
れにより、力のモーメントを小さくしたものである。

従って、生体の深部等の手術においてハンドピースをほ
ぼ垂直方向に立てて操作を行うような場合にハンドピー
スへ加えられるケーブル２４の弓っ張り力を大幅に軽減
することができる。

第２図に示した屈曲型ハンドピースの場合には、屈曲部
３６の屈曲と、ハンドピース外枠の屈曲、本例ではホル
ダ１２部分の屈曲部３８の屈曲とは、同一面上での屈曲
とされている。

なお、上記屈曲部３８を形成する位置は、ハンドピース
の振動波の腹位置に当たる部分に設定される。すなわち
、第８図の屈曲型ハンドピース及びその振幅特性曲線に
示すように、振動波の腹位置である点ＡＩの位置に対応
する位置Ａ点の部分にて屈曲させるものである。このよ
うに共振振動波の腹位置での屈曲によって、ハンドピー
スを屈曲させることによる振動波振幅の減衰をほとんど
抑制することができる。

このように、ハンドピース外枠を所定個所で屈曲させた
屈曲型ハンドピースに更に本発明の特徴事項であるハン
ドピースの尾端部の屈曲部３６を合わせて形成すること
によって、ハンドピース本体１１とホルダ１２との結合
部に与えられている角度付けが組み合わされることとな
り、より一層のハンドピースの操作性の向」−が図られ
る。

すなわち、ハンドピース本体１１とホルダ１２との結合
部分の屈曲により、ホーン２０の先端部を患部に垂直方
向から当てようとする場合、その屈曲角度の分だけハン
ドピース本体１１の部分は傾斜させることができ、更に
屈曲部３６によりケーブルによる引っ張り力を軽減して
いるので、ハンドピース本体１１の尾端部に加えられる
力は二重に低減される。

なお、本実施例においてはハンドピース本体１１の尾端
部の屈曲部の形成をハンドピース本体１１とは別部祠で
ある屈曲部３６を取り付けることによって行ったか、こ
れに限られるものではなく、例えばハンドピース本体１
１の尾端部自体を所定角度屈曲させることにより形成す
ることも可能である。

Ｅ発明の効果］ 以上説明したように、本発明に係る超音波手術器用ハン
ドピースによれば、ハンドピース本体の尾端部に屈曲部
を形成し、ケーブルをハンドピースに対して所定角度角
度付けして引き出したことにより、ハンドピースの操作
中にハンドピース本体の尾端部に加えられるケーブルの
荷重による弓っ張り力を低減することができ、手術時に
おけるハンドピースの操作性の向にを達成させることが
できる。

更に、屈曲型ハンドピースの尾端部に屈曲部を形成する
ことにより、２つの屈曲部の組合せによってハンドピー
スのより一層の操作性の向上が達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る直線型ハンドピースの実施例を示
す側面図、 第２図は本発明に係る屈曲型ハンドピースの実施例を示
す側面図、 第３図は従来の直線型ハンドピースの側面図、第４図は
従来の屈曲型ハンドピースの側面図、第５図は直線型ハ
ンドピースに内蔵される超音波振動部の側面図、 第６図は屈曲型ハンドピースに内蔵される超音波振動部
の側面図、 第７図はハンドピースのケーブルの断面図、第８図は屈
曲型ハンドピースの屈曲位置を説明するための説明図で
ある。 １０・・・ハンドピース外枠 １１・・・ハンドピース本体 １６・・・超音波振動部 ２０・・・ホーン ２４・・・ケーブル ３６・・・屈曲部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハンドピース外枠内に収納された超音波振動子と
   、ハンドピース外枠の先端側から一端が突出され前記超
   音波振動子の振動を共振増幅して前記一端から手術部位
   に与える振幅拡大子と、前記超音波振動子への電力の供
   給及び冷却水の供給・排出を行うためハンドピース外枠
   の尾端側から引き出されるケーブルと、を含む超音波手
   術用ハンドピースにおいて、前記ハンドピース外枠の尾
   端部に前記ケーブルをハンドピースの軸方向に対して所
   定角度だけ角度付けさせて引き出すための屈曲部を設け
   たことを特徴とする超音波手術用ハンドピース。
2. （２）請求項（１）に記載の超音波手術用ハンドピース
   において、前記ハンドピース外枠及び振幅拡大子を共振
   振動波の腹位置で屈曲させたことを特徴とする超音波手
   術用ハンドピース。