JP2000000248A - 超音波メス - Google Patents
超音波メスInfo
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- JP2000000248A JP2000000248A JP10165413A JP16541398A JP2000000248A JP 2000000248 A JP2000000248 A JP 2000000248A JP 10165413 A JP10165413 A JP 10165413A JP 16541398 A JP16541398 A JP 16541398A JP 2000000248 A JP2000000248 A JP 2000000248A
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Abstract
野を良好に確保できる超音波メスを実現する。 【解決手段】超音波発振回路からの高周波電力に応じて
メス部に超音波振動を発生させるハンドピースを具え、
前記ハンドピースは、メス部を具えたホーンと、振動素
子とその両端に接続固定される前面板および裏打板から
なり、超音波発振回路から出力される高周波電力を機械
的超音波振動に変換して、その機械的振動をホーンを介
し前記メス部に伝達する超音波変換器と、前記超音波変
換器とホーンとからなる振動系を格納するケ−シング
と、を具え、前記超音波変換器の振動特性において、振
幅に係る応力が零となる位置近傍に前記前面板とホ−ン
との連結点を設定するとともに、ホ−ンの軸線が前面板
の軸線に対して所定角度を有するようにホ−ンを前面板
に接続固定したことを特徴とする超音波メスである。
Description
るメス部によって生体組織の破砕・切断などを行うよう
にした超音波メス、詳しくは顕微鏡下における外科手術
に術者の視野を良好に確保できる超音波メスに関するも
のである。
レス刃や鋼刃等を形成した通常のメスの他に、超音波振
動によって手術部位の破砕・切断を行う、いわゆる超音
波メスが使用されている。
示すようなものが使用されている。図示において、1は
ハンドピ−スであり、ケ−ブル1aを介して連結される
不図示の超音波発振回路とともに超音波メスを構成して
いる。2は内部に超音波振動機構が格納されたハンドピ
−ス1のケ−シングで、その先端から鈎状刃先3を有す
るメス部6aが突出している。
前記超音波振動機構4を示す図で、この超音波振動機構
4は、超音波変換器5とこれに連結されたホ−ン6とを
具えている。ホ−ン6の自由側端部は前記メス部6aを
構成しており、前記鈎状刃先3がその先端に形成されて
いる。また、超音波変換器5は、振動素子5aとその両
端に取り付けた金属製の裏打ち板5b及び前面板5cと
により構成されており、図外の超音波発振回路から供給
された高周波電力は、この超音波変換器5で機械的振動
に変換され、その機械的振動はホーン6に伝達され、メ
ス部6aが振動することにより、その先端の鈎状刃先3
は生体における骨の切削等の所定の動作を実行できるよ
うになっている。
来の超音波メスに係るハンドピ−スの超音波振動機構に
あっては、裏打板、振動素子、前面板、ホ−ン等は、そ
れらの軸線が同一軸線となるように直列に配設され、し
たがってこれらを格納するケ−シングも通直形状である
ため、次のような問題があった。すなわち、術者のメス
部の刃先に対する視野を確保するには常時ハンドピ−ス
を一定の角度以上に傾斜させる必要があり、対象部位に
よっては適正な手術をなし得ない場合が生じる。このよ
うな不都合は、特に顕微鏡下での手術において顕著とな
る。
なされたもので、ハンドピースを所定箇所で折曲させる
ことにより、精細な手術においても術者のメス部への視
野を良好に確保できる安全性に優れた超音波メスの提供
を目的とする。
回路とハンドピースを具えた超音波メスにおいて、前記
ハンドピースを、メス部を具えたホーンと振動素子とそ
の両端に接続固定される前面板および裏打板からなり、
超音波発振回路から出力される高周波電力を機械的超音
波振動に変換して、その機械的振動をホーンを介し前記
メス部に伝達する超音波変換器と、前記超音波変換器と
ホーンとからなる振動系を格納するケ−シングと、で構
成し、前記超音波変換器の振動特性において、振幅に係
る応力が零となる位置に前記前面板とホ−ンとの連結点
を設定するとともに、ホ−ンの軸線が前面板の軸線に対
して所定角度を有するようにホ−ンを前面板に接続固定
することにより、上記従来の課題を解決しようとするも
のである。
線との交差角度は20度とすることがある。
を、メス部を具えたホーンと振動素子とその両端に接続
固定される前面板および裏打板からなり、超音波発振回
路から出力される高周波電力を機械的超音波振動に変換
して、その機械的振動をホーンを介し前記メス部に伝達
する超音波変換器と、前記超音波変換器とホーンとから
なる振動系を格納するケ−シングと、で構成し、前記超
音波変換器の振動特性において、振幅に係る応力が零と
なる位置をホ−ンのメス部の所定位置および前記前面板
とホ−ンとの連結点に設定するとともに、ホ−ンのメス
部における前記所定位置でメス部を所定角度に折曲させ
ることにより、上記従来の課題を解決しようとするもの
である。
とすることがある。
て、ホ−ンのメス部先端には鈎状刃先を形成することが
ある。
て説明する。図1は、本願発明に係るハンドピ−スの一
実施形態を示す外観図であり、図において11は、ハン
ドピ−スであり、ケ−ブル11aを介して連結される不
図示の超音波発振回路とともに超音波メスを構成してい
る。12は内部に超音波振動機構が格納されたハンドピ
−ス11のケ−シングで、その先端から鈎状刃先13を
有するメス部16aが突出している。
振動素子等を格納する握り部、23は握り部22の一端
に通直に結合された後述の前面板の外被管、24は外被
管23の先端に取り付けられた後述するホ−ンの外套で
あり、それぞれがネジ結合により連結されてケ−シング
25を構成している。そして、外套24は外被管23に
対して、連結点Aにおいて所定の角度、すなわちこの実
施形態ではそれぞれの軸線が20度となるように連結さ
れている。このようにして構成されるケ−シング25に
は、後述の超音波振動機構が格納されハンドピ−ス11
を構成している。
る超音波振動機構14を示す図で、この超音波振動機構
14は、超音波変換器15とこれに連結されたホ−ン1
6とを具えている。ホ−ン16の自由側端部は前記メス
部16aを構成しており、前記鈎状刃先13がその先端
に形成されている。また、超音波変換器15は、振動素
子としての電歪型振動子15a、この電歪型振動子15
aの前後、図2では左右に超々ジェラルミンあるいは硬
力アルミ合金等の高張力金属材からなる裏打板15bお
よび前面板15cとを設け、これらは、互いに高張力金
属材からなる不図示のボルトの緊締により通直に接続固
定されている。そして、前面板15cとホ−ン16との
連結点Bにおいて、ホ−ン16は前面板15cに対して
所定角度だけ折曲して接合されている。すなわち、ホ−
ン16はその軸線が前面板15cの軸線に対して20度
の交差角度を形成するように、高張力金属材からなるイ
モネジで前面板15cに接続固定されている。そして、
前記メス部16aの先端に一体に形成される前記鈎状刃
先13の位置は、ホ−ン16の軸線をはさんで前記連結
点Bの内側部B1とは反対側(図では上側)に設定され
ている。
4の各部における応力特性分布と応力に係る変位特性を
図3に基づき説明する。図3上段に示すグラフは、超音
波振動機構14の各部における振動に係る応力分布と応
力に係る変位のパタ−ンである。前面板15cとホ−ン
16との前記連結点Bは、超音波振動機構14において
応力がゼロとなる地点又はその近傍に設定されている。
換言すれば、連結点Bは、振動の腹にあたる部分であ
り、波の原則にしたがって縦振動させたとき、この点で
の応力はゼロ又はほぼゼロになる。すなわち、図4に示
すように、Y方向の応力ベクトルもゼロということで横
振動は発生せず、したがって前記連結点Bでの前面板1
5cとホ−ン16との連結部分が応力により破損される
ことなく、メス部16aの先端の鈎状刃先13での適切
な振動が維持される。 一方、図3において、応力が発
生している部分に前記連結点Bを設定する場合、図4に
示すようにこの部分の応力がX方向とY方向のベクトル
に分かれて、Y方向の応力ベクトルがホ−ン16を横振
動させてしまうので、ホ−ン16は正確な振動を得るこ
とができない結果となる。
例を図5により説明する。図は、本願に係る超音波メス
の顕微鏡下における使用例を示す図である。ハンドピ−
ス11は上述の折曲された各連結点A,Bにより折曲部
C1を有するから、術者はハンドピ−ス11を過度に傾
斜させることなく、顕微鏡17を介しての視線18によ
り手術部位を十分に捕捉することができる。同時に、図
示のような手術部位19に対してメス部16aの先端の
鈎状刃先13は正対することができる。従来方式のハン
ドピ−スの場合は、顕微鏡17とハンドピ−スとの当接
を避け併せて視野を確保するためにハンドピ−ス11を
大きく傾斜させる必要があり、このため鈎状刃先13を
手術部位19の所要箇所に適切に正対させることが出来
ない場合が生じる。
6のメス部16aの任意点に応力がゼロとなる箇所を設
定して、当該箇所においてメス部16aを所定角度に折
曲する。
波メスを構成するハンドピースに折曲部を形成し、この
折曲部を超音波振動機構における振動に係る応力がゼロ
となる位置に設定したので、術者のメス先端に対する視
野を良好に確保でき、しかも折曲部において異常振動の
発生がない超音波メスを実現することができる。
観を示す側面図である。
る。
分布と応力による変位のパタ−ンを各部との関係で示し
た図である。
る。
図である。
を示す側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 超音波発振回路からの高周波電力に応じ
てメス部に超音波振動を発生させるハンドピースを具
え、前記メス部の超音波振動によって生体組織などの破
砕・切断を行うようにした超音波メスであって、 前記ハンドピースは、 メス部を具えたホーンと 振動素子とその両端に接続固定される前面板および裏打
板からなり、超音波発振回路から出力される高周波電力
を機械的超音波振動に変換して、その機械的振動をホー
ンを介し前記メス部に伝達する超音波変換器と、 前記超音波変換器とホーンとからなる振動系を格納する
ケ−シングと、 を具え、 前記超音波変換器の振動特性において、振幅に係る応力
が零となる位置近傍に前記前面板とホ−ンとの連結点を
設定するとともに、ホ−ンの軸線が前面板の軸線に対し
て所定角度を有するようにホ−ンを前面板に接続固定し
たことを特徴とする超音波メス。 - 【請求項2】 請求項1において、ホ−ンの軸線と前面
板の軸線との交差角度は20度としたことを特徴とする
超音波メス。 - 【請求項3】 超音波発振回路からの高周波電力に応じ
てメス部に超音波振動を発生させるハンドピースを具
え、前記メス部の超音波振動によって生体組織などの破
砕・切断を行うようにした超音波メスであって、 前記ハンドピースは、 メス部を具えたホーンと振動素子とその両端に接続固定
される前面板および裏打板からなり、超音波発振回路か
ら出力される高周波電力を機械的超音波振動に変換し
て、その機械的振動をホーンを介し前記メス部に伝達す
る超音波変換器と、 前記超音波変換器とホーンとからなる振動系を格納する
ケ−シングと、 を具え、 前記超音波変換器の振動特性において、振幅に係る応力
が零となる位置近傍をホ−ンのメス部の所定位置および
前記前面板とホ−ンとの連結点に設定するとともに、ホ
−ンのメス部における前記所定位置でメス部を所定角度
に折曲させたことを特徴とする超音波メス。 - 【請求項4】 請求項3において、前記所定角度は20
度としたことを特徴とする超音波メス。 - 【請求項5】 ホ−ンのメス部先端には、鈎状刃先を形
成するともに、その位置をホ−ンをはさんで前記連結点
の内側折曲部とはホ−ンをはさんで反対側に設定したこ
とを特徴とする請求項1または2いずれか記載の超音波
メス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165413A JP2000000248A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 超音波メス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165413A JP2000000248A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 超音波メス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000000248A true JP2000000248A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15811952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10165413A Pending JP2000000248A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 超音波メス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000000248A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113180786A (zh) * | 2021-04-29 | 2021-07-30 | 杭州淳通新材料科技有限公司 | 一种tc4超声波手术刀及其制造方法 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10165413A patent/JP2000000248A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113180786A (zh) * | 2021-04-29 | 2021-07-30 | 杭州淳通新材料科技有限公司 | 一种tc4超声波手术刀及其制造方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051115 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060110 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060620 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060831 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060921 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20061117 |