JPH053881A - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

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JPH053881A
JPH053881A JP3261913A JP26191391A JPH053881A JP H053881 A JPH053881 A JP H053881A JP 3261913 A JP3261913 A JP 3261913A JP 26191391 A JP26191391 A JP 26191391A JP H053881 A JPH053881 A JP H053881A
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Hiroaki Kagawa
裕昭 加川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】屈曲角度の異なる種々のプローブの状態を選択
して使用できる超音波治療装置の提供。 【構成】超音波振動子3からの超音波振動の振幅を拡大
するホ−ン1の先端部に着脱自在な屈曲部材20を介し
て処置用プローブ6を連結し、前記屈曲部材20の基端
部を、超音波振動の腹位置近傍において前記ホーン1の
先端部に連結するとともに、この屈曲部材20の先端部
に前記プローブ6の基端部を前記超音波振動の腹位置近
傍において前記プローブ6の中心軸を前記ホーン1の中
心軸と屈曲させて連結したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動により生体
の患部を治療する超音波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−159953号公報におい
て、超音波振動を利用して生体患部の治療を行なう超音
波治療装置が知られている。この種の超音波治療装置に
おいて、超音波振動を伝達する処置用プローブは、金属
製のパイプによって構成されている。このプローブは、
その基部がホーンを介して超音波振動子に連結されてい
る。そして、プローブの先端を作業端としている。
【0003】この超音波治療装置を使用するときには、
生体における患部にそのプローブの先端を押し当てなが
ら、前記プローブの先端を超音波振動の腹とする駆動周
波数で超音波振動子を作動して、プローブ先端での超音
波振動により患部の生体組織の乳化・切除等を行なう。
【0004】このような超音波治療装置の中には、体腔
内でのプローブの取り回しの容易さを考えて、例えば特
開昭62−207450号公報や、米国特許第4,63
4,419号で示されているように、そのプローブの先
端側部分を屈曲させたものが提案されている。このよう
にプローブの先端側部分を屈曲させる場合、直線状のパ
イプ素材を任意の角度に曲げたり、2本の直管状パイプ
等の突合わせ端面を中心軸に対して斜めに切り、この突
合わせ端面を、ねじ締結・溶接などの手段によって固着
したりして、先端側部分を屈曲させる所定の角度を得て
いる。
【0005】しかしながら、従来の屈曲型プローブで
は、以下のような問題があった。すなわち、直管状のパ
イプ等を曲げ加工によって、所定の屈曲角を得ているタ
イプでは、その素材を曲げることによって、曲げた箇所
にクラックや歪みが残り、プローブの疲労強度を著しく
低下させ、プローブが破損し易くなる。
【0006】このため、この種、曲げ加工を加えたもの
では、プローブに伝える振動振幅を小さく押さえて使用
しなければならず、手術時間が長くなる。なお、破損し
易くなることは、例えば脳外科等の手術のようにその手
術中にプローブが破損することは、極力避けなければな
らないことから、この種の超音波治療装置としては、重
大な欠点になる。
【0007】一方、図11および図12で示すように、
直線状の2つのパイプ部材を斜めに突き合わせて全体と
して屈曲した超音波プローブを構成したものが知られて
いる。
【0008】この種の超音波治療装置は、図11で示す
ように、前面板を兼ねたホーン1と裏打板2との間に、
超音波振動発生部としての圧電素子3を挟み込み、その
ホーン1と裏打板2をボルト4とナット5によって締め
付けることにより、圧電素子3が一定の振動特性になる
ようなトルクで締め付けている。また、ホーン1の先端
には、作業を行なう振動伝達部材からなるプローブ6を
連結している。
【0009】図12ではそのプローブ6の屈曲連結部の
詳細を示している。すなわち、プローブ6の基端は、前
記ホーン1の先端部に形成した筒状部7の先端に対して
斜めに連結されている。筒状部7の先端壁の端面8は、
その筒状部7の中心軸に対して斜めにいわゆる切落し端
面状に形成されている。
【0010】また、プローブ6の基端側の端面9は、そ
れを形成するパイプ部材の軸方向に垂直に形成されてい
る。さらに、プローブ6の基端には、その端面9に垂直
な雄ねじ10が突設されている。この雄ねじ10は、筒
状部7の先端壁に形成した雌ねじ11にねじ込み、各端
面8,9が突き当たる状態で筒状部7にプローブ6を締
結固定している。なお、前記プローブ6、ホーン1、圧
電素子3、ボルト4の内側内部には、それらにわたって
連通する吸引孔12が形成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
超音波治療装置では、ホーン1が前面板を兼ねており、
裏打板2との間に圧電素子3を挟んで一定の振動特性に
なるように締め付けて固定しているため、そのホーン1
を容易に取り換えることはできない。
【0012】したがって、プローブ6の屈曲角度は、ホ
ーン1の筒状部7の端面8の中心軸に対する角度によっ
て一定の角度に決まってしまう。このため、別の屈曲角
度のものや、屈曲していないプローブ6のものを使用し
たい場合、それぞれ端面8の角度が異なるホーン1を持
つ超音波治療装置を用意しなければならないという不具
合があった。
【0013】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、屈曲角度の異なる種々の
プローブを選択してこれを着脱自在に装着して使用でき
る超音波治療装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
超音波治療装置は、超音波振動発生部と、この超音波振
動発生部からの超音波振動の振幅を拡大するホ−ンと、
ホーンの先端部に屈曲して連結され、生体の目的部位へ
超音波振動を伝達させるためのプローブとを有する超音
波治療装置において、前記ホーンの先端部に着脱自在な
屈曲部材を介して前記プローブを連結し、前記屈曲部材
の基端部を、超音波振動の腹位置近傍において前記ホー
ンの先端部に連結するとともに、この屈曲部材の先端部
に前記プローブの基端部を前記超音波振動の腹位置近傍
において前記プローブの中心軸を前記ホーンの中心軸と
屈曲させて連結したものである。このため、屈曲角度の
異なる種々のプローブの状態を選択して使用できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る超音波治
療装置を示す。この超音波治療装置の一般的な構成は上
述したものと同じであるから、同様な箇所については同
一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0016】図1は、前記ホーン1における筒状部7の
先端部に着脱自在な屈曲部材20を介して前記プローブ
6を屈曲する向きで連結する部分の構成を示している。
すなわち、屈曲部材20は筒状の部材によって構成され
ている。屈曲部材20の基端には、その中心軸a´と同
軸に雄ねじ21が形成されている。
【0017】この雄ねじ21は、ホーン1の先端側にあ
る筒状部7の先端に、そのホーン1の中心軸aに対して
同軸的に形成した雌ねじ22にねじ込まれるようになっ
ている。
【0018】また、前記屈曲部材20の整合面23と筒
状部7の先端面24とは、ホーン1の中心軸aに対して
垂直な面として形成されている。しかして、屈曲部材2
0は、その雄ねじ21と雌ねじ22とを利用して着脱自
在にねじ込まれ、屈曲部材20の整合面23はホーン1
の先端面24に当接して固定し、屈曲部材20の中心軸
a´は、ホーン1の中心軸aと一致する状態で連結され
る。
【0019】屈曲部材20の先端部分は壁部として形成
され、その先端面25は、屈曲部材20の中心軸a´に
対して例えば60°で傾斜する面として形成されてい
る。屈曲部材20の先端には、前記先端面25に対して
垂直な雌ねじ26が穿設されている。
【0020】この雌ねじ26の中心軸bは、前記屈曲部
材20の中心軸a´と先端面25の交点dより下方へオ
フセット(オフセット量C)しており、屈曲部材20の
中心軸a´と雌ねじ26の中心軸bとは屈曲部材20の
内部で交差している。前記屈曲部材20の雌ねじ26に
は、前記プローブ6の雄ねじ10がねじ込まれ、プロー
ブ6の整合面9は、屈曲部材20の先端面25に当接し
ている。
【0021】さらに、プローブ6の基端部には、そのプ
ローブ6の中心軸bと同心的に雄ねじ10が突設されて
いるため、プローブ6の中心軸は前記雌ねじ26の中心
軸bと一致しており、各中心軸a´,bは屈曲部材20
の内部で交差している。そして、各中心軸a´,bの交
点に超音波振動の腹の位置を一致させている。したがっ
て、振動の腹は屈曲部材20の先端面25より基端側に
設けられている。
【0022】ホーン1と屈曲部材20との連結部27は
前記振動の腹からホーンの基端側λ/4(λは波長)ま
での任意の位置に設けることができるが、超音波振動時
に発生する応力によってねじ結合部分が破損するおそれ
があるため、100〜300μm程度の大きな振幅で使
用するには、発生する応力が小さい前記振動の腹近傍で
連結する。
【0023】このように構成された超音波治療装置によ
れば、屈曲部材20をホーン1から取り外すことができ
るため、ホーン1に屈曲していないプローブ6を取り付
けることができる。
【0024】また、屈曲角度の異なる各種の屈曲部材2
0を用意することにより、1つのホーン1で各種屈曲角
度を持つプローブ6を使用することができる。一方、超
音波治療装置の全長は、図11,図12に示した屈曲部
材20を用いない従来のものと変わらず、必要以上に全
長を長くして操作性を損なうこともない。
【0025】図2ないし図3は、本発明の第2の実施例
を示すものである。この実施例では、屈曲部材20の先
端面25における突出部(図2において2点鎖線で示
す。)を切り落とし、この縁部を球状部28としたもの
である。さらに、屈曲部材20の先端面25とプローブ
6の整合面9とが全面的に接触するように一致させてい
る。その他の構成等は前記実施例のものと同じである。
【0026】このように構成することによって、突出部
によって視野が妨げられることはなく、安全に手術を行
うことができるとともに、屈曲部材20の先端面25と
プローブ6の整合面9とが全面的に接触しているため、
超音波振動の伝達効率を向上させることができる。
【0027】図4は、本発明の第3の実施例を示すもの
である。この実施例は、屈曲部材35の整合面36は、
その屈曲部材35の中心軸b´に対して例えば60°で
傾斜する面として形成されている。屈曲部材35には、
整合面36に対して垂直な雄ねじ37が設けられてお
り、この雄ねじ37はホーン1の筒状部7の雌ねじ22
に着脱自在にねじ込まれ、屈曲部材35の整合面36は
ホーン1の先端面24に当接している。
【0028】屈曲部材35の先端面38は、屈曲部材3
5の中心軸b´に対して垂直な面として形成されてお
り、屈曲部材35には先端面38に対して垂直な雌ねじ
39が穿設されている。屈曲部材35の雌ねじ39には
前記第1の実施例と同様にプローブ6の雄ねじ10が連
結されている。したがって、屈曲部材35の中心軸b´
はプローブ6の中心軸bと一致している。このように構
成しても、第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0029】図5は、本発明の第4の実施例を示すもの
である。この実施例ではホーン40の筒状部41の先端
面42はホーン40の中心軸eに対して例えば75°で
傾斜する面として形成されている。筒状部41には、そ
の先端面42に対して垂直な雌ねじ43が穿設されてい
る。雌ねじ43には前記第1の実施例に示した屈曲部材
20の雄ねじ21がねじ込むことができる。屈曲部材2
0を取り付けたとき、その整合面23は、ホーン40の
先端面42が当接する。屈曲部材20の先端側には前記
第1の実施例と同様にプローブ6を連結する。
【0030】このように構成することによって、プロー
ブ6は、ホーン40に対して2回屈曲するため、第1の
実施例のように屈曲部材20の中心軸a´がホーン1の
中心軸aと一致する場合に比べ、より大きな屈曲角度を
得ることができる。
【0031】図6は、本発明の第5の実施例を示すもの
である。この実施例では屈曲部材44の整合面45が、
その屈曲部材44の中心軸fに対して例えば75°で傾
斜する面として形成されている。屈曲部材44には、そ
の整合面45に対して垂直な雄ねじ46が設けられてい
る。屈曲部材44の雄ねじ46は、ホーン1の筒状部7
にホーン1の中心軸aに平行に穿設された雌ねじ22に
ねじ込まれ、屈曲部材44の整合面45は、ホーン1の
中心軸aに対して垂直に形成された先端面24に当接し
ている。屈曲部材44の先端側には、前記第1の実施例
と同様にプローブ6が連結されている。
【0032】このように構成しても、第4の実施例と同
様、第1の実施例に比べより大きな屈曲角度を得ること
ができる。さらに本実施例ではホーン1の筒状部7の先
端面24が、そのホーン1の中心軸aに対して垂直に形
成されており、雌ねじ22も先端面24に対して垂直に
穿設されているため、ホーン1に屈曲していないプロー
ブ6を取り付けることもできる。
【0033】図7は、本発明の第6の実施例を示すもの
である。この実施例では、圧電素子3の付近、ホーン1
の先端部分を除く他の部分をそれぞれ覆う振動子カバー
50と、ホーン1の先端部分、およびプローブ6の先端
を除く他の部分を覆うシース51とを有してなり、この
振動子カバー50とシース51は電気絶縁材料で形成し
ている。前記シース51はパイプ51a,51bを連結
して屈曲形成されている。振動子カバー50とシース5
1は連結リング52によって締結して着脱自在に連結さ
れている。
【0034】さらに、ホーン1には高周波電源コード5
3が接続され、この高周波電源コード53の導出先端は
図示しないコネクタを介して高周波電源ユニット54に
接続されている。この他の構成は前記第1の実施例のも
のと同様である。
【0035】しかして、この第6の実施例においては、
高周波電源ユニット54で発生した高周波電流を高周波
電源コード53を通じてホーン1と、これに連なる屈曲
部材20、そして、プローブ6へ伝えることができる。
つまり、プローブ6の先端を高周波処置電極とするもの
である。なお、これに対応して図示しない例えば体外電
極を設ける。そして、術中において生体組織から出血し
た場合、高周波電流を流すことにより、その出血部位の
生体組織を高周波で凝固させて止血することができる。
【0036】このように高周波電源コード53からホー
ン1、屈曲部材20およびプローブ6を通じて高周波電
流を流したとしても、その超音波振動発生部用振動子
3、ホーン1およびプローブ6を覆う振動子カバー50
とシース51は電気絶縁材料で形成してあるから、超音
波治療装置外面へ止血用高周波電流が漏電することがな
く、患者の患部以外の部分には高周波電流が流れない。
したがって、患者や術者が感電する危険がなく、安全に
処置することができる。
【0037】図8、図9、図10(b)及び(c)は、
各々本発明の第2の実施例の変形例を示すものである。
上記各実施例では屈曲部材の先端部に雌ねじ、基端部に
雄ねじを形成し、それぞれプロ−ブ基端部の雄ねじ、ホ
−ン先端部の雌ねじと螺着していたが、これに限らず以
下に示すように構成してもよい。
【0038】図8に示す第1の変形例では、第2の実施
例において屈曲部材20の先端部に先端面25に対して
直角に雄ねじ71が形成されている。この雄ねじ71に
は、プロ−ブ6の基端部に整合面9に対して垂直に穿設
された雌ねじ72がねじ込まれ、プロ−ブの整合面9は
屈曲部材の先端面25に当接している。その他の構成は
第2の実施例と同様である。
【0039】図9に示す第2の変形例では、第2の実施
例において屈曲部材20の基端部に基端面76に対して
直角に雌ねじ74が穿設されている。この雌ねじ74に
は、ホ−ン1の筒状部7にホ−ンの中心軸A1に対して
同心状に形成された雄ねじ73がねじ込まれ、屈曲部材
20の基端面76はホ−ン1の整合面75に当接して固
定される。その他の構成は第2の実施例と同様である。
【0040】なお、図9では、屈曲部材20の基端面7
6が屈曲部材20の中心軸A2に対して直角であり、屈
曲部材20の基端部の雌ねじ74は屈曲部材20の中心
軸A2と同心状に形成されているため、屈曲部材20の
中心軸A2とホ−ン1の中心軸A1とは一致している
が、屈曲部材20の基端面76を屈曲部材20の中心軸
A2に対して例えば75°で傾斜する面として形成して
もよい。このとき屈曲部材20の中心軸A2は、ホ−ン
1の中心軸A1に対して15°の角度をなして接続され
るので、プロ−ブ6とホ−ン1との屈曲角度がさらに大
きくなる。
【0041】図10(a)は上記第2の実施例を示し、
図に示すように、ホ−ン1、屈曲部材20、プロ−ブ6
がそれぞれ着脱自在にねじ締結され、先端面25の角度
が異なる屈曲部材20を用意するだけで、プロ−ブ6の
屈曲角度を容易に変更することができる。
【0042】図10(b)は第3の変形例を示し、この
変形例では、屈曲部材20とプロ−ブ6とを接合部81
でろう付け、接着または溶接等により固着し、これをホ
−ン1に対して着脱自在にねじ締結している。従って、
先端面の角度が異なる屈曲部材20がついたプロ−ブ6
を各種取り揃えることにより、プロ−ブ6の屈曲角度を
容易に変更することができる。また、着脱部が1ヶ所に
なるため取扱いが簡単になる。
【0043】図10(c)は第4の変形例を示し、この
変形例では、ホ−ン1に屈曲部材20を接合部82でロ
−付け、接着または溶接等により固着し、これにプロ−
ブ6を着脱自在にねじ締結している。従って、ハンドピ
−スの屈曲角度は、屈曲部材20の先端面25の角度に
より一定となるが、この変形例では、屈曲部材20を除
く他の部分、すなわち、ホ−ン1、圧電素子3、裏打板
2、ボルト4、及びナット5からなる超音波振動子を、
プロ−ブの種類とは無関係に共通化して量産できるた
め、従来品よりも安価に製造できる。なお、上記プロ−
ブ6とホ−ン1とが成す屈曲角度は、以下に示す操作性
と超音波駆動上の理由から5°〜60°望ましくは10
°〜45°が適当である。
【0044】消化器外科分野等の開腹手術では、操作上
の制約が小さいため5°〜30°程度の屈曲角度が適当
である。また、脳神経外科分野等のマイクロサ−ジャリ
−では操作上の制約が大きいため15°〜60°の屈曲
角度を術部の深さに応じて適宜選択して使用する。
【0045】一方、屈曲角度が大きくなるほど、プロ−
ブ先端に伝達される超音波振動の減衰が大きくなり、プ
ロ−ブの先端振幅が小さくなるため、組織の切除能力が
低下してしまう。また、減衰した超音波振動エネルギ−
の大部分は、熱に変化するため、超音波振動子やプロ−
ブ等の温度が上昇する。これを冷却するために、冷却用
灌流液の流量を多くしなければならない。このような超
音波駆動上の理由から屈曲角度は60°程度までが適当
である。なお、本発明は上記各実施例及び変形例によっ
て限定されることなく、その要旨を変更しない範囲で種
々の変形が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ーンの中心軸と振動伝達用プローブの中心軸とを略超音
波振動の腹において斜めに交差させるとともに、前記ホ
ーンの先端部と前記プローブの基端部とを前記腹近傍に
おいて、ホーンに対して着脱自在な屈曲部材を介して連
結したから、屈曲部材をホーンから取り外すことがで
き、ホーンに屈曲角度の異なる種々のプローブを取り付
けることができる。また、超音波治療装置の全長が必要
以上に長くなることがなく、操作性が損なわれることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の超音波治療装置におけ
る要部の断面図。
【図2】本発明の第2の実施例の超音波治療装置の側面
図。
【図3】本発明の第2の実施例の超音波治療装置におけ
る要部の断面図。
【図4】本発明の第3の実施例の超音波治療装置におけ
る要部の側断面図。
【図5】本発明の第4の実施例の超音波治療装置におけ
る要部の断面図。
【図6】本発明の第5の実施例の超音波治療装置におけ
る要部の側断面図。
【図7】本発明の第6の実施例の超音波治療装置の側断
面図。
【図8】上記第2の実施例の第1の変形例を示す要部の
側断面図。
【図9】上記第2の実施例の第2の変形例を示す要部の
側断面図。
【図10】(a)は上記第2の実施例の超音波治療装置
の分解図、(b)及び(c)は上記第2の実施例の他の
変形例を示す分解図。
【図11】従来の超音波治療装置の側面図。
【図12】従来の超音波治療装置の一部の側断面図。
【符号の説明】
1…ホーン、3…圧電素子、6…プローブ、20…屈曲
部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 超音波振動発生部と、この超音波振動発
    生部からの超音波振動の振幅を拡大するホ−ンと、ホー
    ンの先端部に屈曲して連結され、生体の目的部位へ超音
    波振動を伝達させるためのプローブとを有する超音波治
    療装置において、前記ホーンの先端部に着脱自在な屈曲
    部材を介して前記プローブを連結し、前記屈曲部材の基
    端部を、超音波振動の腹位置近傍において前記ホーンの
    先端部に連結するとともに、この屈曲部材の先端部に前
    記プローブの基端部を前記超音波振動の腹位置近傍にお
    いて前記プローブの中心軸を前記ホーンの中心軸と屈曲
    させて連結したことを特徴とする超音波治療装置。
JP3261913A 1991-01-11 1991-10-09 超音波治療装置 Expired - Lifetime JP2532780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3261913A JP2532780B2 (ja) 1991-01-11 1991-10-09 超音波治療装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-1993 1991-01-11
JP199391 1991-01-11
JP3261913A JP2532780B2 (ja) 1991-01-11 1991-10-09 超音波治療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053881A true JPH053881A (ja) 1993-01-14
JP2532780B2 JP2532780B2 (ja) 1996-09-11

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