JPH0236848A

JPH0236848A - 医療用カプセル

Info

Publication number: JPH0236848A
Application number: JP18763188A
Authority: JP
Inventors: Shunichi Yuda; 湯田　春一; Hiroshi Ito; 広伊藤; Mamoru Tanaka; 守田中
Original assignee: Miyarisan KK
Current assignee: Miyarisan KK
Priority date: 1988-07-27
Filing date: 1988-07-27
Publication date: 1990-02-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、生体内の所定位置で、体内液等のサンプリン
グあるいは薬剤の投４を行う医療用カプセルに関する。

（従来の技術）従来から、病気の診断等を行なうことを目的として、胃
液等の体液をサンプリングすることがある力釈このよう
なサンプリングを行なう器具に、医療用カプセルがある
。

この医療用カプセルは、カプセル状をした密閉ケーシン
グの一部に該密閉ケーシングを開放する部分を設けたも
ので、患者等が飲み込んだ後に、この医療用カプセルが
、体内の所定位置に到達すれば、前記開放部分を開き、
体液のサンプリングを行ったり、予めカプセル内に封入
された薬剤の投与を行ない、用済後は肛門から排出して
回収するようにしたものである（例えば、特公昭５３５
３１８２号公報、特公昭５５−９０３３号公報、特公昭
５５−４９８５３号公報、　特公昭５７１２５５号公報
、特公昭５７−３９７７６号公報、特公昭６１−１１１
０４号公報等参照）。

この医療用カプセルは、きわめて小型で飲み込み易く、
苦痛を伴なわないことから、医療業界においては、きわ
めて注目されている。

さらに詳述すれば、この医療用カプセルには、第７図（
実公昭５７−５７，６８４号公報参照）に示すように、
本体フレームａと外筒すとによって構成される密閉ケー
シングＣを有し、前記外筒す内をピストンｄが移動する
ことによりこの外筒す内に負圧領域を形成し、この負圧
により密閉ケーシング外周付近の体液を通孔ｅ、ｆより
吸引するようにしたものである。

この医療用カプセルにおけるビス［・ンｄは、ばねｇの
弾溌力により作動するが、このばねｇは、当初糸ｌ〕に
より押し縮められ、弾溌的突出習性が付与された状態と
されている。したがって、レンＩ・ゲン等の外部監視装
置により前記医療用カプセルを追跡し、このカプセルが
体内所定位置（こ到達したときに、外部からの指令電波
によって共振回路を共振させ、フィラメントｊに通電す
れば、前記ばねｇの弾溌力を中割している糸１〕は溶断
されることになり、このばねｇの弾１発力によりビス１
−ンｄは体液を吸引すべく突出作動することＧこなる。

また、他の方式の医療用カプセルとしては、（１）前記
外部監視装置あるいは電波装置等の外部装置を廃止し、
密閉ケーシングの一部に体内の所定環境によって溶解す
る消化膜を設け、この消化膜が溶解すれば前述した糸を
破断するカッターが作動するようにしたもの（特公昭５
５−３０３８５号公報参照）、（２）外部から振動を与えることにより、カプセル内に
収容した振動子を振動させて固定糸を機械的に切断する
もの（特公昭５５−３０．３８６号公報参照）、（３）超音波によりヒータを発熱させることによって前
述の糸を切断するようにしたもの（特公昭５７−２．０
１５号公報参照）も知られている。

なお、前述した薬剤とは、薬、微生物等、病気の診断、
治療、処置又は予防のために使用するものを指称し、投
薬とは、当該薬剤を投与することを言う。

（発明が解決しようとする課題）ところが、従来の医療用カプセルにおいて、外部からの
指令電波によって共振回路を共振させフィラメンＩ・に
通電する方式のものは、−旦組立てると確実に作動させ
るために、常時電流が流れるようにし、そのスイッチン
グ作用は、トランジスタにより行うようにしていること
から、電池の消耗が激しく、医療用カプセルを長期にわ
たり保存した後に、このカプセルを確実に作動させるこ
とは難しく、しかも、電波によって医療用カプセルが有
効に作動する距離、つまり作動有効距離が特定される（
例えば、現状のものは、６〜１０ｃｍＬかない〉ので、
患者によって個人差が生じ、特に肥満体の人では医療用
カプセルが正確に作動しないという不具合かある。

また、消化膜方式のものは、医療用カプセルの体内での
作動位置の特定が難しく、しかも患者によって個人差も
あることから、前記サンプリング等が不正確になる虞れ
がある。

さらに、振動方式のものは、糸の切断が不正確になり、
サンプリングあるいは投薬の不確実さが残存しているの
みでなく、構造が複雑で、小型化、低コスト化が難しい
という欠点がある。

そこで、本発明者らは鋭意努力した結果、フィラメント
を加熱し糸を溶断する場合に、磁力により常開スイッチ
を作動させるようにすれば、電流を常時流す必要もなく
、このスイッチを確実に所定位置で作動させることもで
き、医療用カプセルを長期にわたり保存した後に使用し
ても、適確に作動させることができ、しかも作動有効距
離を長くすることもでき、使用が容易な医療用カプセル
とすることができるという知見に基づいて、本発明を完
成するに至った。

本発明は、上述した従来技術に伴う欠点、問題点に鑑み
てなされたもので、消費電力が少なく、長期的に保存が
可能で、適確に作動し、作動有効距離が長い医療用カプ
セルを提供することを１」的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するための本発明は、全体が略長惰円形
となるように本体ブロック両端に取付けられた外筒及び
蓋体と、前記外筒に設けた第１試料採取口と、前記外筒
内で摺動可能に設けられたピストンと、このビスＩ〜ン
を一方に付勢するために前記本体ブロックとの間に設け
られたコイルばねと、前記ピストンの側部に形成された
第２試料採取口と、前記本体ブロックに設けられたフィ
ラメントと、前記ピストンに一端が固定され他端が本体
ブロックに装着され、前記ビスＩ・ンを本体ブロックに
対して固定する固定糸と、前記フィラメントに給電する
電池と、この電池からの給電をオンオフ制御するスイッ
チング手段とを有し、前記フィラメントに通電すること
により前記固定糸を切断してピストンを摺動させるよう
にした医療用カプセルにおいて、前記スイッチング手段
は、磁力によりオンオフ作動する常開のリードスイッチ
により構成したことを特徴とする医療用カプセルである
。

（作用）このように構成した本発明にあっては、スイッチング手
段を、磁力作動の常開リードスイッチにより構成したの
で、外部から磁力発生装置等を用いて前記リードスイッ
チを作動させれば、所定位置のサンプリンク゛を行なう
ことができ、作動有効距離が長くなるのでその操作も容
易となり、電池の摩耗も少なく、長期的保存が可能とな
り、しかも、磁力を用いるので生体への悪影響もない。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図はリー
ドスイッチの斜視図、第３．４図は同実施例の作動状態
を示す断面図、第５図は同実施例の作動装置の概略斜視
図、第６図は同作動装置の使用状態を示す概略図である
９この医療用カプセル１は、第１図に示す如く、本体ブロ
ック３の両端に外筒２及び蓋体４を連結し、全体を略長
惰円形に成形したものであり、その内部にピストン５が
摺動自在に設けられている。

前記外筒２は、有底円筒状をしたポリカーボネイト製で
あり、その底部２ａの外周面はドーム状で、体内で円滑
に移動し得るようになっている。

この底部２ａに穿設されたエアー抜き孔６は、とストン
５が作動した際に外筒２内の空気を外部に放出するもの
である。この外筒２の内壁２ｂは、略円筒形状で、その
開口端２Ｃに形成されたねし部７には、○リング８を介
して前記本体ブロック３が螺着されているが、その中央
部には第１試料採取口９が穿設されている。

なお、この第１試料採取口９は、本実施例の場合、４個
設けているが、ピストン５に開設した後述の第２試料採
取口１０と対応する個数であれば、これに限定されるこ
とはない。

前記本体グロック３も、ポリカーボネイＩ・製であり、
右端側に駆動源である電池Ｂを収納するための四部が形
成され、これを電池収納部３ａとしであるが、この電池
収納部３ａからは中心軸線に沿って中心孔３ｂが形成さ
れ、この中心孔３ｂにリードスイッチＳが収納されてい
る。

このリードスイッチＳは、常開スイッチであり、第２図
に示す如く、前記電池収納部３ａに収納された２個の銀
電池Ｂ、Ｂ（各１．５Ｖ）に接触された２本のリード線
１１．１２を有し、この一方のリード線１２の他端は接
点１３に接続されている。この接点１３は、ガラス管１
４内に収容保持され、不必要に他方の接点］−５と接触
しないようになっている。この接点１−５及び前記リー
ド線Ｙ１は、このガラス管１４より外方に伸延され、前
記両接点１３．１５が導通状態されたときに、電池Ｂか
らの電流により発熱するフィラメント・１６］○ が接続されている。

特に、この接点１３．１５は、弾性を有する磁性体から
なり、図中矢印左方向の磁力に対し鋭敏に感応してオン
し、磁力が作用しない場合は、接点自体が有する弾抗力
によってオフ状態となる。

したがって、前記フィラメント１６は、このリードスイ
ッチＳに磁力を加えることにより、接点１３．１５がオ
ンし、前記銀電池１２の電流がフィラメント１６に流れ
、発熱することになる。

このリードスイッチＳは、第１図に示すように前記中心
孔３ｂに挿通されているが、この中心孔３ｂには、縦孔
１７が貫通して設けられ、この縦孔１７に臨むような位
置に前記フィラメント１６が設けられている。

前記蓋体４は、ポリカーボネイト製で、前記本体ブロッ
ク３の電池収納部３ａに形成されたねじ部１８と螺合す
るねじ部１９を有し、Ｏリング２０によって電池収納部
３ａの密閉性を確保しつつ銀電池Ｂを押えばね２１によ
り固定するようになっている。そして、その外表面形状
はドーム状で、前記外筒２と同様に、医療用カプセル１
の体内豚動の円滑化を図っている。

前記ビス１ヘン５は、ポリカーボネイト製の円筒体であ
り、前記外筒２の内壁２ｂに沿って摺動するようになっ
ているが、その一端側には、糸止めキャップ２２が圧入
嵌着され、他端側には、前記本体ブロック３との間に空
間部２３が生じるように段部２４が設けられ、この段部
２４と前記本体ブロック３側の段部２５との間にコイル
ばね２６が介装され、ビスＩ〜ン５をその弾溌力によっ
て常時図中左方に付勢している。

一方、このピストン５の中間部には、前記外筒２の第１
試料採取口９と連通し得るような位置に、第２試料採取
口１０が穿設されているが、これら両試料採取口９，１
０より流入した体液等は、ビス■・ン５の内周壁と本体
ブロック３とによって仕切られた部分である試料採取室
２７に貯溜されることになる５つまり、このピストン５
が、第１図に示す位ＺＰ、から第３図に示す位置Ｐ２を
経て、第４図に示す位置Ｐ３へと移動したときに前記試
料採取室２７はその容積が次第に増大し、内部が負圧と
なり、外部から体液等を吸引し、ここに前記体液等を貯
溜することになる。

この点につき、さらに詳述すれば、第１図に示すピスト
ン作動前の状態では、ピストン５は、コイルばね２６の
弾撓力に抗して縦孔１７に挿通された、ナイロン糸等の
ように高強度でしかも比較的低融点（ナイロンにあって
は、２００〜２７０°Ｃ〉の固定糸２８により保持され
ている。このとき、前記縦孔↑７を挿通した固定糸２８
は、フィラメント１６に接触した状態で設置されている
。なおこの状態では、外筒２の第１−試料採取口９と試
料採取室２７とは、Ｏリング２９によって遮断されてい
る。

この状態から、前記固定糸２８が加熱溶断されると、コ
イルは゛ね２６の弾溌力によってピストン５は図中左方
向に移動し、第３図に示すように、外筒２の第１試料採
取口つとピストン５の第２試料採取口１０とが一時的に
重なり合った状態となる。そして、この状態においては
、０リング３０によって外筒２の内壁２ｂとシールされ
た試料採取室２７は、カプセル千の外部と比較すると負
圧となるため、第１及び第２試料採取口９．１０から外
部の体液等を試料採取室２７内に吸引することになる。

更に、この状態からコイルばね２６の弾椀力により、ピ
ストン５が図中左方向に移動すると、第４図に示すよう
に、Ｏリング２９によって前記体液等の収容を完了した
試料採取室２７を密閉した状態となる。

第５図は、前記医療用カプセルを作動するための作動装
置を示している。この作動装置５０は、ＭＱｇ己カフチ
ル１１八］に阪（アらｎたリードスイッチＳの接点１３
．１４を磁気によりオン、オフ作動させる磁界発生部５
１．５１と、この磁界発生部５１．５１に電流を供給す
る電流制御部５２とから梢或されている９磁界発生部５１は、略同−形状の２つの箱体５３．５３
内に、それぞれリード線等を巻回したコイル５４を配設
したものである。

なお、電流制御部５２には、電源プラグ５５と、主回路
のヒユーズ５６、起動ランプＲＬ、起動スナップスイッ
チ５７、作動スイッチ接続用コネクタ５８、直流電流供
給用コネクタ５９、作動スイッチ６３等が設けられてい
る。

電流制御部５２の起動スナップスイッチ５７をオンして
、作動スイッチ６３を押せば、２つの磁界発生部５１．
５１に電流が供給され、コイル５４に電流が流れ、コイ
ル５４の両端間に磁界が発生する。

ここに、磁界発生部５１の起磁力は、実験によれば、１
４０００〜１５０００Ａ’ｒで、磁界発生部５１がらカ
プセル１までの作動有効距離は、水中では３０ａｎ、生
体内では２０１となる。

次に、作用を説明する。

第１図に示すような状態の医療用カプセル１を飲込み、
生体内における位置をＸ線透視カメラ等の外部監視装置
により監視する。医療用カプセル１が所定の位置に到達
したら、第６図に示すように、生体Ｍを相互に並設した
磁界発生部５１５１に近接させる。この状態で、作動装
置５０の起動スイッチ５７及び作動スイッチ６３をオン
すると、フィル５４に電流が流れて、磁界発生部５１．
５１に磁界が発生する。

この磁界によって、生体Ｍ内のカプセル１に設けられた
常開のリードスイッチＳの接点１３１５がオンする。つ
まり、この両接点１３．１５がオンするまでは電池Ｂか
らの電流は流れないことになり、電池の無駄な消耗が防
止される。

このスイッチオンによりフィラメント１６に電流が流れ
、赤熱する。この赤熱によりピストン５を固定している
固定糸２８は溶断され、ピストン５は、コイルは゛ね２
６の弾抗力によって突出する。

この場合、ピストン５が第１図に示す位置Ｐ１から第４
図に示す位ＷＰ３に至る間に負圧となった試料採取室２
７内に体液は吸入されることになる。

この吸入は、第１試料採取口９と第２試料採取口１０と
が重合している間のみ行なわれ、これを経過すると、前
記測探取口９．１０の間は連通せず、ピストン５と外筒
２との間はシール状態となる。そして、ピストン５が第
４図に示す位置Ｐ３に移動すると、採取した試料は試料
採取室２７内に封止される。

このようにしてサンプリングを完了した医療用カプセル
１は、排便時に生体Ｍの肛門から体外に排出されるが、
これを収拾し、カプセル１の外部２と本体ブロック３と
を分解すれば、試料採取室２７内から体液等を取出すこ
とができ、病気の診断等に供することができる上述した実施例は、医療用カプセル１を使用して体液等
を採取する場合であるが、薬剤を投与（投薬）すること
もできる。

この場合は、前述した第１図に示す医療用カプセル１に
おいて、ピストン５と外筒２との間に形成される空間を
薬剤収容室３１とし、ここに投与する所定の薬剤を封入
すれば良い。このとき、前記薬剤収容室３１は、エアー
抜き孔６によって外部と連通しているが、この孔６に逆
止弁等を設ければ薬剤の流出をより確実に防止すること
ができる。

さらに、場合によっては、前記体液のサンプリングと薬
剤の投与とを同時に行なうことも可能である。

［発明の効果］以上述べたように、本発明によれば、スイッチング手段
を、磁力作動の常開リードスイッチにより構成したので
、所定位置のサンプリング等が容易となり、電池の摩耗
も少なく、磁力を用いるので生体への影響がなく、構造
も簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図はリー
ドスイッチの斜視図、第３，４図は同実施例の作動状態
を示す断面図、第５図は同実施例の作動装置の概略斜視
図、第６図は同実施例の使用状態を示す概略図、第７図
は従来の医療カプセルを示す要部断面図である。？・・・外筒、　　　　　３・・・本体ブロック、４・
・・蓋ボ、　　　　　　５・・・ビス１〜ン、９・第１試料採取口、１０・・・第２試料採取口、１６・・・フィラメント、２６・コイルばね、２８・・・固定糸、電池、リードスイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

全体が略長惰円形となるように本体ブロック（３）両端
に取付けられた外筒（２）及び蓋体（４）と、前記外筒
（２）に設けた第１試料採取口（９）と、前記外筒（２
）内で摺動可能に設けられたピストン（５）と、このピ
ストン（５）を一方に付勢するために前記本体ブロック
（３）との間に設けられたコイルばね（２６）と、前記
ピストン（５）の側部に形成された第２試料採取口（１
０）と、前記本体ブロック（３）に設けられたフィラメ
ント（１６）と、前記ピストン（５）に一端が固定され
他端が本体ブロック（３）に装着され、前記ピストン（
５）を本体ブロック（３）に対して固定する固定糸（２
８）と、前記フィラメント（１６）に給電する電池（Ｂ
）と、この電池（Ｂ）からの給電をオンオフ制御するス
イッチング手段とを有し、前記フィラメント（１６）に
通電することにより前記固定糸（２８）を切断してピス
トン（５）を摺動させるようにした医療用カプセルにお
いて、前記スイッチング手段は、磁力によりオンオフ作
動する常開のリードスイッチ（ｓ）により構成したこと
を特徴とする医療用カプセル。