JPH02366Y2 - - Google Patents

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JPH02366Y2
JPH02366Y2 JP8824784U JP8824784U JPH02366Y2 JP H02366 Y2 JPH02366 Y2 JP H02366Y2 JP 8824784 U JP8824784 U JP 8824784U JP 8824784 U JP8824784 U JP 8824784U JP H02366 Y2 JPH02366 Y2 JP H02366Y2
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JP
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axle
ring
retaining ring
shaft end
end side
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、鉄道車輛用車軸の軸受装置に関す
る。
「従来技術」 鉄道車輛車軸用軸受装置の車軸は車輛の保全と
運行の安全性を期するため、定期的に超音波探傷
法によつて、車軸に亀裂が発生しているか否かの
検査を行つているので、車軸の軸端にねじ孔があ
つては正確な探傷検査ができ得ない問題があつ
た。そこで超音波探傷の容易化と軽量化を計つた
ものが実開昭55−139953号として知られている。
ところが、この構造は第3図に示すように、軸
端側のシールリング9の抜け止めを軸端に刻設し
た周溝14に嵌着する止め輪11で行つているの
で、製作上、止め輪11の側面とシールリング9
の端面との間には隙間がある。
従つて、使用中にシールリング9が止め輪11
の方へ弛むことになり、内輪間座12とシールリ
ング9との間隔すなわちみぞ幅aが初期の値より
大きくなり、ころ10の案内が不充分(ころがス
キユーする。)となり、エツジロード等が発生し、
ころ軸受の寿命が著しく低下する。
また、分割型止め輪の拡径により、止め輪が周
溝より外れるような事態になつた場合は車輛故障
を誘発しかねない。
要するに、内輪みぞ幅寸法に対し、ころ10お
よび内輪間座12は適正値となるよう製作されて
いるため、内輪8の端面とシールリング9の端面
13間に隙間ができることは軸受性能上好ましく
ない。
「考案の目的」 本考案の技術的課題は、超音波探傷検査を容易
ならしむるべく軸端に締付け用ボルト孔を形成し
ないことと、内輪端面とシールリングの端面との
隙間を生ぜしめないこと、及びカラーと接する止
め輪の拡径を防止することにある。
「考案の構成」 上記技術的課題を解決するための本考案の構成
すなわち技術的手段は次のとおりである。
車軸用軸受の内輪を、車軸の軸端側に配置する
シールリングと該車軸の反軸端側の段部との間の
車軸上に設け、前記車軸の軸端部に刻設された周
溝と、該周溝に嵌着する分割形の止め輪と、該止
め輪の反軸端側に位置し、前記軸端部に遊嵌し、
軸端側の側面が前記止め輪の反軸端側の側面に当
接し、かつ、軸方向に複数個のねじ孔を有するカ
ラーと、前記止め輪に対し前記カラーの位置とは
軸方向反対位置に配置され、前記ねじ孔に対応す
るボルト挿通孔を有し、前記シールリングの軸端
側端面に当接するインナーカバーと、前記ボルト
挿通孔を挿通し、前記ねじ孔に螺着するボルトと
からなり、前記ボルトを締結することにより、前
記インナーカバーを押圧することにより固定する
車軸用軸受の固定装置であつて、前記インナーカ
バーは該止め輪に遊嵌する環状凹部が備えられて
いることを特徴とする車軸用軸受の固定装置にあ
る。
「考案の効果」 上記技術的手段により、止め輪の軸端側外周は
インナーカバーの止め輪側の側面より反軸端側に
形成される環状の突出部により覆われるので、該
止め輪の拡径が防止され、併せて止め輪は軸端側
に移動するカラーの側面を支承でき、さらにカラ
ーのストツプにともなつて反軸端側へインナーカ
バーを確実に前進せしむる作用効果を奏する。
「実施例」 以下本考案の一実施例を添付図面の第1図に基
いて詳細に説明する。
101はその両端部内面に軸受シールするシー
ル体102,103が固定された外輪、104は
車軸105にしまりばめにより固定されている内
輪、106,107はそれぞれ保持器1061,
1071に保持案内される円筒ころ、108は前
記外輪101に座乗するくらである。
外輪101は、その内周面の中央部にのみ円筒
ころ106,107を案内し、同時にスラスト負
荷を受ける固定つば111を有し、両端側にはつ
ばは形成されていない。
また、内輪104は反軸端側に前記円筒ころ1
07を案内しスラスト負荷を受ける前記内輪10
4と一体の固定つば113を備え、軸端側にシー
ルリング110(別称抑え部材ともいう。)を有
し、前記外輪101の固定つば111と対向する
位置にころ案内用リング(内輪間座)112を備
える。
そして、軸端に向つて内輪104に加わるスラ
スト荷重は、前記外輪の固定つば111と前記内
輪104の固定つば113との間のころ列のみぞ
幅を軸端側のころ列のみぞ幅よりも小さくして、
反軸端側のころ列の円筒ころ107によつて受け
る。
前記外輪101に固定されたシール体102,
103のうち反軸端側シール体102は、内輪1
04の反軸端側の端面側に位置して車軸105に
嵌合され、該車軸105の反軸端側の段部105
1と前記内輪104の固定つば113側端面とに
接して軸端に向つて前記車軸105に加わるスラ
スト荷重を前記内輪104に伝えるシールリング
109(別称位置決め部材ともいう)の外周面に
接触しており、前記シール体102,103のう
ち軸端側のシール体103は、内輪104の軸端
側に位置して車軸105に嵌挿されたシールリン
グ110の外周面に接触している。
前記シールリング109は軸受の車軸105上
の軸方向位置決めの役目も果している。
該前記車軸105の軸端部(縮径部)1053
に遊嵌したカラー114はねじ孔1141が形成
されており、該カラー114が車軸105の軸端
部1053に形成された周溝1052に装着され
た分割形の止め輪116により受止される。
また、車軸105の軸端部1053にインナー
カバー117(別称前蓋ともいう)が遊嵌されて
いる。
インナーカバー117は基部1171と基部1
171より軸端側に突出する環状円筒壁1172
と反軸端側に突出する環状の突出部1177とか
らなる、突出部1177の径方向端面とカラー1
14の軸端側端面との間は隙間を備えている。
インナーカバー117には突出部1177の内
周面1173が止め輪116の外径より若干大き
く形成され、その結果、該内周面1173と基部
1171の止め輪側の側面1178とで止め輪1
16を囲む環状凹部1179が備えられる。
基部1171の外周面には段部が形成され、該
段部の外周面1174は前記シールリング110
の内周面111にゆるく嵌合され、前記段部の垂
直壁面1176にシールリング110の軸端側端
面が当接している。
そして、基部1171には円周等分4ケ所軸方
向に締付けボルト115挿通用のボルト挿通孔1
175が形成されるとともに、該ボルト挿通孔1
175は前記カラー114のねじ孔1141に一
致する個所に形成されている。
前記環状円筒壁1172の外周にバンド118
を介してアウターカバー119が固定される。
「作用効果」 締付けボルト115は回り止め120を介して
インナーカバー117のボルト挿通孔1175に
挿通するとともにカラー114のねじ孔1141
に螺合する。
さらに、該締付けボルト115の回転に比例し
てカラー114は軸端側に後退し、該カラー11
4の軸端側端面が止め輪116に受け止められる
と、該締付けボルト115はインナーカバー11
7を押圧前進させることになり、該インナーカバ
ー117の垂直壁面1176がシールリング11
0の軸端側端面を反軸端側へ押圧し、内輪104
の軸端側端面とシールリング110の反軸端側端
面との隙間を皆無ならしむるとともに、止め輪1
16の外周とインナーカバー117の内周面11
73との間の隙間は充分に小さいので、円周2ケ
所が切れている止め輪の拡径を防止することがで
きる。
第2図は本考案軸受装置の他の実施例であつ
て、前記実施例と相違する点は複列円筒ころ軸受
に代つて円錐ころ121を用いた複列円錐ころ軸
受と、アウターカバーの取付け手段がバンド11
8に代えて取付けボルト122を用いる。
その他は前記実施例と同一であるので、同符号
を付してその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す縦断面
図、第2図は本考案装置の他の実施例を示す縦断
面図、第3図は従来の車輛用円筒ころ軸受装置の
縦断面図である。 104……内輪、105……車軸、109,1
10……シールリング、114……カラー、11
5……ボルト、116……止め輪、117……イ
ンナーカバー、1052……周溝、1141……
ねじ孔、1175……ボルト挿通孔、1179…
…環状凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車軸用軸受の内輪を、車軸の軸端側に配置する
    シールリングと該車軸の反軸端側の段部との間の
    車軸上に設け、前記車軸の軸端部に刻設された周
    溝と、該周溝に嵌着する分割形の止め輪と、該止
    め輪の反軸端側に位置し、前記軸端部に遊嵌し、
    軸端側の側面が前記止め輪の反軸端側の側面に当
    接し、かつ、軸方向に複数個のねじ孔を有するカ
    ラーと、前記止め輪に対し前記カラーの位置とは
    軸方向反対位置に配置され、前記ねじ孔に対応す
    るボルト挿通孔を有し、前記シールリングの軸端
    側端面に当接するインナーカバーと、前記ボルト
    挿通孔を挿通し、前記ねじ孔に螺着するボルトか
    らなり、前記ボルトを締結することにより、前記
    インナーカバーを押圧することにより固定する車
    軸用軸受の固定装置であつて、前記インナーカバ
    ーは、該止め輪に遊嵌する環状凹部が備えられて
    いることを特徴とする車軸用軸受の固定装置。
JP8824784U 1984-06-15 1984-06-15 車軸用軸受の固定装置 Granted JPS60173404U (ja)

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JP8824784U JPS60173404U (ja) 1984-06-15 1984-06-15 車軸用軸受の固定装置

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JP8824784U JPS60173404U (ja) 1984-06-15 1984-06-15 車軸用軸受の固定装置

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JPS60173404U JPS60173404U (ja) 1985-11-16
JPH02366Y2 true JPH02366Y2 (ja) 1990-01-08

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JP8824784U Granted JPS60173404U (ja) 1984-06-15 1984-06-15 車軸用軸受の固定装置

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JP2008082350A (ja) * 2006-09-25 2008-04-10 Jtekt Corp 車輪用転がり軸受装置
JP2010180954A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Jtekt Corp 密封構造および軸受装置
JP2011208682A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Ntn Corp 鉄道車両用車軸軸受ユニット

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JPS60173404U (ja) 1985-11-16

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