JPH0236644Y2 - - Google Patents

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JPH0236644Y2
JPH0236644Y2 JP8981785U JP8981785U JPH0236644Y2 JP H0236644 Y2 JPH0236644 Y2 JP H0236644Y2 JP 8981785 U JP8981785 U JP 8981785U JP 8981785 U JP8981785 U JP 8981785U JP H0236644 Y2 JPH0236644 Y2 JP H0236644Y2
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cutting tool
tool
ring
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deburring
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ワークに形成された円柱状の中空部
の内面に発生するバリを取り去るためのバリ取り
用工具に関するものである。
(従来の技術) 円柱状の中空部を有する例えば鋳物製のワーク
にドリルのような工具で中空部に向けて孔を穿け
ると中空部の内面にバリが発生し、これを除去す
ることが必要とされる。この場合、バリ取り機の
主軸にバリ取り用工具を付けて、これをワークの
中空部内に挿入し、そして正逆回転させてバリを
取り去るようにするのが一般的である。ところ
で、上述の如きバリ取りに用いる工具には条件が
あつて、それは工具がワークの中空部内に挿入さ
れる際、この中空部の内面を傷付けないことであ
る。
この条件を満たすべく、従来にあつては、ナイ
ロン繊維のはけまたは砥粒入のはけを回転軸に円
柱状に密集させるか或いはコイル状に巻き付けて
ブラシとして構成したバリ取り用工具が用いられ
ていた。
第8図はその一例を示すものであり、この図に
おいて、Wはワーク、51はバリ取り用工具であ
る。
ワークWは円柱状の中空部w1を有し、かつこ
の中空部w1内に開口する孔w2,w3,w4がドリル
によつて穿設されており、例えば、中空部w1
内面w5における孔w2が開口する部分に第9図に
示すようにバリw6が発生している。
バリ取り用工具51は、チヤンネルブラシとし
て構成されているもので、このバリ取り用工具5
1は回転駆動される鉄棒52とはけ53とを有
し、鉄棒52を正逆回転させて、はけ53により
バリw6を払い取るようになつているものである。
そして、はけ53は中空部w1の内面w5を傷付け
ない程度に軟らかいもので形成されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来のバリ取り用工具
51では、中空部w1の内面w5を傷付けない代り
に摩耗が激しく、短期使用で中空部w1と同径か
それよりも小さくなつてバリ取りが行なえなくな
つてしまい、工具寿命が極めて短いという問題点
があつた。このことは、ワークWの品質低下なら
びに工具に関してのコスト高に通じるため、その
解決が強く望まれていた。
本考案は、この点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、中空部の内面を傷付けないほどに軟ら
かいものを用いずにバリ取りが行なえるようにし
て、長寿命化が図れ、もつてワークの品質向上な
らびに工具コストの低減が図れるようにしたバリ
取り用工具を提供することにある。
(課題を解決するための手段) そのため、本考案にあつては、 ワークに形成された円柱状の中空部に軸線を一
致させて送り込まれ、該中空部の軸線回りに回転
駆動されるホルダと、 該ホルダに、前記中空部の内面に対して前進・
後退自在に取り付けられた刃具と、 該刃具を前進方向に付勢する刃具付勢部材と、 前記ホルダの一端部に該ホルダの軸線回りを回
転可能にかつ該軸線方向に移動可能に外嵌された
リング状の部材であつて、ホルダの軸線方向の前
記刃具側へ移動させたとき刃具に該部材の内周面
が係合して刃具を前記中空部の内面から後退さ
せ、かつ刃具から離れる側へ移動させたとき刃具
との係合が外れて刃具を前記刃具付勢部材の付勢
力により前記中空部の内面側に前進させる係合面
を有し、前記中空部の径よりも大きな外径で形成
されたリング部材と、 該リング部材を該リング部材が前記刃具に係合
する方向に付勢するリング付勢部材と、 を備えたことを特徴とする。
(作用) かかる構成により、刃具をワークの中空部内に
送り込む際には、リング部材がリング付勢部材に
よつて刃具側へ移動されていて刃具にリング部材
の内周面が係合しているため、刃具が刃具付勢部
材の付勢力に抗して中空部の内面側から後退した
状態、すなわち中空部の内面に刃具の刃先が当接
しない状態となつている。そして、刃具を中空部
内に送り込むと、そのときリング部材がワークの
中空部の開口端部に当接し、リング部材が刃具の
送り込み方向と相対的に反対方向へ移動すること
となつて、刃具との係合が外れる。そのため、刃
具は刃具付勢部材により中空部の内面側に前進し
てバリ取りが行なえる状態となる。また、バリ取
り後、刃具を中空部内から抜き取る際には、送り
込むときと同様に、リング部材が刃具に係合する
ように移動して刃具を中空部の内面から後退させ
た状態とする。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図は本考案に係る一実施例のバリ取り
用工具をその刃具が前進している状態で示す一部
断面を有する側面図、第2図は第1図に示す工具
の方向矢視図、第3図は同じく方向矢視図、
第4図は同じく−線に沿う断面図、第5図は
第1図〜第4図の工具の刃具が後退しているとき
の状態を第1図の一部を取り出して示す図、第6
図は第3図と同じ方向からの矢視図で刃具が後退
した状態を示す図、第7図は第4図と同じ線に沿
う断面図で刃具が後退した状態を示す図、であ
る。
これらの図において、1は本考案の一例のバリ
取り用工具であり、2はそのホルダである。この
ホルダ2は図示しないバリ取り機の主軸に装着さ
れてワークWの中空部w1の軸線回りに回転駆動
されるもので、図中RHはその回転方向を示して
いる。ホルダ2の主軸に装着される側とは反対側
の端部には刃具保持部3が形成されている。この
刃具保持部3は半円柱状のもので、その下方に刃
具4を保持している。
刃具4はブレード5に超硬製のチツプ6,6を
取付けて形成たもので、ブレード5の両端上部に
はアーム部7,8が形成されている。9は刃具保
持部3の先端部に固定された支持プレートであ
り、アーム部7はこの支持プレート9に軸着さ
れ、アーム部8はホルダ2の刃具保持部3の基端
近傍に軸着されている。これにより、この軸着部
を中心としてブレード5は回動可能とされてい
て、ブレード5と一体となつたチツプ6,6も共
に回動する。すなわち、ブレード5が回動するこ
とは、バリ取りを行なう中空部w1の内面w5に対
して刃具4が前進・後退自在とされることであ
る。
刃具保持部3には、ばね受け部10が形成さ
れ、ブレード5のこのばね受け部10と対向する
部分には、ばね座11が形成されている。ばね受
け部10とばね座11との間には刃具付勢部材と
してのコイルばね12が介装されており、このコ
イルばね12によつて刃具4が前進する方向に付
勢されている。
ばね受け部10にはボルト13が摺動可能に挿
通され、このボルト13は、ばね座11に螺合さ
れている。これにより、このボルト13を回すこ
とによつてチツプ6,6の内面w5への当り具合
が調整可能とされている。
14は移動リングであり、この移動リング14
はホルダ2の軸線方向に移動自在にホルダ2に外
嵌されている。この移動リング14はその内周側
に傾斜状の係合面14Aを有し、この係合面14
Aは、ホルダ2に対して移動リング14の一方向
(図中左方向)の移動によりブレード5の一端に
係合し、他方向(図中右方向)の移動によりブレ
ード5から外れる。また、移動リング14は中空
部w1の径よりも大なる外径を有していて、刃具
4の最大送り込み位置(第1図に示す位置)近傍
において中空部w1の開口端部に当接するように
なつている。ホルダ2の後端部にはフランジ部2
Aが一周して形成されており、このフランジ部2
Aにはストツプリング15が嵌着されていて、移
動リング14は、このストツプリング15によつ
てブレード5から離れる方向への移動が規制され
ている。ホルダ2の刃具保持部3が形成されてい
る側にはストツプリング18が嵌着されており、
移動リング14は、このストツプリング18によ
つてブレード5方向への移動が規制されている。
移動リング14の内周には、ばね受け部14B
が一周して形成されており、このばね受け部14
Bと前記フランジ部2Aとの間にはリング付勢部
材としてのコイルばね16が介装されており、コ
イルばね16により移動リング14はその係合面
14Aがブレード5に係合する方向に付勢され
る。
コイルばね16とフランジ部2Aとの間にはベ
アリング17が介装されており、移動リング14
は、このベアリング17によつてホルダ2に対し
て相対的に回転自在とされているため、ホルダ2
が回転しているときに共に回転してワークWの中
空部w1の開口端部を傷付けてしまうことがない
ようになつている。
次に上記構成のバリ取り用工具1の作用を説明
する。
まず、バリ取り用工具1は、ワークWの近傍の
所定位置まで早送りで送られ、そこからゆつくり
送られて刃具4が中空部w1内にその最大送り込
み位置まで送り込まれる。
この過程において、バリ取り用工具1はその最
大送り込み位置近傍まで第5図〜第7図に示すよ
うに移動リング14の係合面14Aがブレード5
に係合しており、このブレード5が押し上げられ
ている状態で、すなわち、刃具4が後退している
状態にある。したがつて、刃具4が中空部w1
に送り込まれるときは、この刃具4とワークWの
内面w5との間には、第7図に符号Rで示す間隔
が確保されるため、刃具4によつてワークWの内
面w5が傷付けられることがない。
そして、バリ取り用工具1が最大送り込み位置
近傍まで送られると、移動リング14が中空部
w1の開口端部に当接し、更に送られるのに伴な
い、移動リング14がホルダ2に対し相対的にコ
イルばね16を押し縮めて移動しブレード5から
外れる。この結果、刃具4のチツプ6,6はコイ
ルばね12の付勢力で前進し、かつ内面w5に圧
接してバリ取りが行なえる状態となる。
その後、バリ取り用工具1は回転駆動されて、
バリ取りを行ない、このバリ取り完了後、中空部
w1から抜き取られる。このときは、ホルダ2に
対して移動リング14がブレード5側に相対的に
移動し、移動リング14の係合面14Aがブレー
ド5に係合し、このブレード5が押し上げられる
こととなる。したがつて、刃具4は内面w5から
後退して離間することとなるから、刃具4が中空
部w1から抜き取られるときも、刃具4によつて
内面w5が傷付けられることはない。
なお、刃具付勢部材としてのコイルばね12と
ボルト13とは複数設けてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、刃具を中
空部内に送り込むときおよび刃具を中空部内から
抜き取るときには、リング部材が刃具に係合して
いて刃具を中空部の内面に対して後退させた状態
とし、刃具が中空部に所定量送り込まれたときに
リング部材が刃具と相対的に移動して刃具との係
合が外れ、刃具が中空部側に前進して刃具が中空
部の内面のバリ取りが行なえる状態になるように
したから、中空部の内面を傷付けることがない程
に軟らかいものを用いなくとも、該内面を傷付け
ないようにすることができるので、工具の長寿命
化が図れるという効果を奏する。
これによつて、ワークの品質向上ならびに工具
コストの低減が図れることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例のバリ取り用工
具をその刃具が前進している状態で示す一部断面
を有する側面図、第2図は第1図に示す工具の
方向矢視図、第3図は同じく方向矢視図、第4
図は同じく−線に沿う断面図、第5図は第1
図〜第4図の工具の刃具が後退しているときの状
態を第1図の一部を取り出して示す図、第6図は
第3図と同じ方向からの矢視図で刃具が後退した
状態を示す図、第7図は第4図と同じ線に沿う断
面図で刃具が後退した状態を示す図、第8図は従
来のバリ取り用工具の一例を示す一部断面を有す
る側面図、第9図はワークにバリの発生した状態
を第8図の一部を取り出して示す図、である。 1……バリ取り用工具、2……ホルダ、4……
刃具、12……コイルばね(刃具付勢部材)、1
4……移動リング(リング部材)、16……コイ
ルばね(リング付勢部材)、17……ベアリング、
W……ワーク、w1……中空部、w5……内面、w6
……バリ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ワークに形成された円柱状の中空部の内面に出
    ているバリを取り去るためのバリ取り用工具であ
    つて、前記中空部に軸線を一致させて送り込ま
    れ、該中空部の軸線回りに回転駆動されるホルダ
    と、 該ホルダに、前記中空部の内面に対して前進・
    後退自在に取り付けられた刃具と、 該刃具を前進方向に付勢する刃具付勢部材と、 前記ホルダの一端部に該ホルダの軸線回りを回
    転可能にかつ該軸線方向に移動可能に外嵌された
    リング状の部材であつて、ホルダの軸線方向の前
    記刃具側へ移動させたとき刃具に該部材の内周面
    が係合して刃具を前記中空部の内面から後退さ
    せ、かつ刃具から離れる側へ移動させたとき刃具
    との係合が外れて刃具を前記刃具付勢部材の付勢
    力により前記中空部の内面側に前進させる係合面
    を有し、前記中空部の径よりも大きな外径で形成
    されたリング部材と、 該リング部材を該リング部材が前記刃具に係合
    する方向に付勢するリング付勢部材と、を備えて
    いるバリ取り用工具。
JP8981785U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0236644Y2 (ja)

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JPS61205706U JPS61205706U (ja) 1986-12-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5698181B2 (ja) * 2012-04-18 2015-04-08 三明電機株式会社 バリ取り工具

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JPS61205706U (ja) 1986-12-25

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