JPH0235256Y2 - - Google Patents

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JPH0235256Y2
JPH0235256Y2 JP16726884U JP16726884U JPH0235256Y2 JP H0235256 Y2 JPH0235256 Y2 JP H0235256Y2 JP 16726884 U JP16726884 U JP 16726884U JP 16726884 U JP16726884 U JP 16726884U JP H0235256 Y2 JPH0235256 Y2 JP H0235256Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、飲食品用容器に関し、特に容器内に
加工食品や液汁、飲料水などを収容したまま電子
レンジ等で加熱調理するのに好適な飲食品用容器
に関するものである。
〔従来技術〕
各種の加工食品等を収容したまま電子レンジ等
で加熱調理しうる樹脂製の所謂使い捨て容器につ
いては、近年になつて諸種の構造が提案されてい
る。
しかしながら、従来のこの種の容器は、実開昭
58−84935号公報に例示されるように、通常は、
材質の異なる複数の非発泡性の樹脂層を重ね合わ
せて一体的に相互に密着した複層の壁部構造から
なるものであり、これでは耐熱性が著しく低下す
るので、電子レンジ等による高温の加熱には到底
耐えられないものであつた。
また一部には外容器層が発泡樹脂を素材とした
容器も提案されているが、この構造の場合であつ
ても内外容器樹脂層は互いに密着した複層構造を
なしているので、容器の耐熱温度が比較的低く、
約70℃程度の加熱温度雰囲気中であつても容易に
熱変形してしまう虞れがあつた。これでは油性食
品を収容した容器をそのまま電子レンジ等で加熱
することは出来ず、例えば肉ダンゴ、酢ブタ、グ
ラタン、ハンバーグ等の油性加工食品の収容され
た容器をそのまま電子レンジ等で加熱すると、こ
の油性食品の温度は加熱調理に最適な約130〜140
℃にも達するので、この食品温度がそのまま容器
に伝導される結果、容器が熱変形し、時には容器
の樹脂が溶融して内容物である食品と混つて器内
の食品衛生を害する危険性がある。また上記の容
器は、電子レンジ等で加熱されると高熱を帯有す
るので、触手すると熱くて素手では持てなくな
り、調理に不便を伴う不都合もあつた。
更に、外容器層が発泡樹脂からなる上記の複層
容器の場合、この容器を電子レンジ等に入れて高
温に加熱すると、内容器層に伝達された食品の高
熱がそのまま外容器層に伝わり、その結果、外容
器層を形成している発泡樹脂層の無数の気泡が膨
張して破裂し、このとき抜き出た空気が内外樹脂
層間の接着部の弱い個所に集合してその接着部が
局部内に剥離し容器の壁部が膨出するので、容器
の内外表面がデコボコになつて容器の原形を損な
うといつた、所謂気泡溜り現象が発生する問題点
を有していた。
一方、近時には容器の底部樹脂層間にのみ空気
層の形成された構造も提案されているが(実開昭
58−137376号公報)、この容器に形成された空気
層はあくまで容器の底部に限られ、他の容器周壁
部は樹脂層同志が互いに密着しているため、この
周壁部に気泡溜りが生じたり、手でつかむ個所に
あたる外容器層周壁部が高温になつて素手では熱
くて持てなくなるといつた、上記従来の問題点を
何ら解決するには至らないものであつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記従来の問題点を考慮してなされた
ものであつて、容器の耐熱性および断熱性を大幅
に向上させると共に、この容器を電子レンジ等で
所定の調理温度に高温加熱しても、器壁部が溶融
したり容器自体が熱変形することがなく素手でも
容易に持つことの出来る飲食品用容器の提供を目
的とするもである。
〔考案の構成〕
本考案の飲食品用容器は、熱可塑性発泡樹脂製
の外容器と、該外容器の内周に配したポリエステ
ル樹脂製の内容器とからなる複合構造であつて、
前記外容器と内容器の口縁部同志を固着すると共
に、上記内外容器間には前記口縁部を除くほぼ全
周面に亘つて空気層を形成したことを特徴とする
ものである。
〔実施例 1〕 本考案の一実施例について説明すれば、第1図
はトレイ状容器に適用した実施例を示したもので
あつて、底浅の容器形状を有する熱可塑性の発泡
樹脂製の外容器1と、該外容器1の内周に配され
外容器1とほぼ同形状を有するポリエステル樹脂
製の内容器2とから構成された複合構造をなして
いる。上記外容器1と内容器2の各口縁部1a,
2aは、その口縁部同志が一体的に固着されてい
ると共に、内外両容器1,2の壁部間には、前記
口縁部1a,2aの固着部を除くほぼ全周面に亘
つて閉断面空間3が形成され、該閉断面空間3内
に空気層4が形成されている。
上記外容器1の材質として明示した熱可塑性発
泡性樹脂をより具体化すれば、発泡性を有するポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の
単体、若しくはスチレン−マレイン酸共重合体、
ポリエチレン粒子を核としてスチレンモノマーを
グラフト重合したポリエチレン−スチレン共重合
体などが例示されるが、外容器1としては断熱性
の優れた発泡ポリスチレン樹脂を使用するのが好
ましい。この発泡ポリスチレン樹脂は、粒子径が
約0.21mm〜0.84mm程度の発泡性ポリスチレン粒子
を予備発泡して加熱成形したものを使用するか、
もしくは押出機を用いて製造した発泡ポリスチレ
ンシートを真空成形等により成形したものが使用
される。この場合、外容器1の壁厚は約0.5〜3.5
mm程度とし、より好ましくは保形性および材料コ
ストを考慮して、1〜3mmの範囲内に決定するの
が良い。
また上記内容器2の材質として示したポリエス
テル樹脂は、具体的に例示すると、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ
ン−2,6−ジカルボキシレート、ポリテトラメ
チレンナフタレン−2,6−ジカルボキシレー
ト、ポリヘキサメチレンナフタレン−2,6−ジ
カルボキシレート、ポリテトラメチレンジフエニ
ル−4,4′−ジカルボキシレート、ポリヘキサメ
チレンジフエニル−4,4′−ジカルボキシレー
ト、ポリエチレンジフエノキシエタン−4,4′−
ジカルボキシレート、ポリ−4−β−オキシエト
キシベンゾエート及びそれらの共重合ポリエステ
ルの如き線状飽和芳香族ポリエステル;これらは
1種又は2種以上のブレンド体であつてもよく、
また他の汎用樹脂たとえばポリエチレン、ポリス
チレン等がブレンドされたものであつても良い。
上記のポリエステル樹脂は結晶化度により耐熱性
が異なるので、適宜の結晶化度のものを使用すれ
ば良い。この内容器2の壁厚は、50〜300μ、好
ましくは50〜200μの範囲内に決定するのが良い。
また、内外容器1,2間に形成される空気層4
は、厚さが0.5〜5mm、好ましくは1.0〜3mmの範
囲に層の厚さを決定するのが好適である。
尚、以上に示した数値は、いずれも本考案の要
旨を制限するものではない。
内外両容器1,2の口縁部1a,2aは、その
口縁部同志が一体的に固着されているが、その固
着手段としては、例えばポリウレタン系接着剤を
使用して容器の口縁部全周を接着したり、或いは
内外両容器1,2を構成する樹脂層同志をその口
縁部1a,2aで熱融着して一体化させても良
く、その固着手段については具体的に問わないも
のである。
上記の構成において、本考案の容器を製造する
場合、外容器1と内容器2とを予め別々に熱成形
した後、器壁間のほぼ全周面に亘つて空気層4を
形成するように外容器1の内周に内容器2を配
し、内外容器1,2の口縁部1a,2a同志をそ
の全周縁で固着することによつて容器が完成す
る。
尚、上記の製造方法の他に、例えば外容器1を
形成するための樹脂シートと内容器2を形成する
ための樹脂シートとを重ね合わせ、下位の樹脂シ
ートをその下に設定した真空成形型により吸引し
て外容器1を吸引成形する一方、上位の樹脂シー
トはその上から下方に押圧する加熱プレスによつ
て加圧成型して内容器2を成形することによつ
て、内外容器1,2間に所定の空気層4を形成
し、次いで容器状口縁部1a,2a同志を貼着ま
たは熱融着することによつて、当該容器を製造す
るようにしても良い。
〔実施例2及び3〕 第2図は本考案を底深のコツプ状容器に適用し
た第2実施例を示したものであり、また第3図に
示した第3実施例の容器はその全体が丼鉢状の形
態をなしている。このように、本考案の容器は、
各種食料品(加工食品を含む)、液汁、飲料水な
どを収容し得る種々の形態を有するものであり、
上記第1図乃至第3図に示した形状の容器に限ら
ないことは勿論である。
尚、上記の第2、第3の実施例に示した容器の
構成については、先述した第1実施例と全く同様
であり、同一機能を有する構成該当部については
それぞれ第1実施例と同一の符号を付記してあ
る。
〔考案の効果〕 本考案は以上の如く構成されているから、下記
に列挙したような優れた諸効果を顕著に奏する。
(1) 外容器と内容器との間のほぼ全周面に空気層
が形成されているので、この空気層が断熱機能
を発揮して容器の耐熱性が著しく向上する。外
容器を発泡ポリスチレン樹脂で形成し内容器を
ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成した本
考案の容器を電子レンジで加熱した実験結果に
よれば、この容器は約230℃の耐熱性を有して
いることが判明した。この耐熱温度は、油性食
品を収容した容器をそのまま電子レンジ等に入
れて加熱調理するのに必要な容器の耐熱温度約
130℃〜140℃を充分に満たすものであり、従つ
て当該容器が加熱調理中に熱変形したり容器の
樹脂が溶融して器内の食品と混り合うといつた
不都合は招来しない。それ故、加熱中に容器か
ら食品等が漏出したり脱落するのを防止すると
共に、器内食品の汚染も防止され、食品衛生を
保つことの出来る利点がある。
(2) また内外両容器間の空気層は断熱効果を有す
るので、容器内の油性食品等が加熱されて仮に
容器内面が140〜230℃の高温に達しても、この
内容物の保有熱はそのまま外容器へは伝導され
ず、前記空気層によつてその大半が断熱され且
つ外容器の発泡体樹脂による効果的な断熱機能
と相まつて、電子レンジ等で加熱された直後の
容器でも素手で容易に持つことが可能である。
(3) 複層構造をなす容器の内容器と外容器の間の
ほぼ全周に亘つて断熱空気層を形成したので、
この容器を電子レンジ等に入れて高温に加熱し
ても、内容器に伝達された食品の高熱は断熱空
気層によつてその大半が断熱される。それ故、
外容器を形成している発泡樹脂層の無数の気泡
には一部の熱が伝達されるも、この気泡が熱膨
張して破裂するような事態は招来せず、従つて
前記気泡から空気が抜け出ることもないので気
泡溜りの生じる虞れもなく容器の内外表面がデ
コボコになつて容器の原形を損なうといつた問
題点は完全に解消されるものである。そして内
容器と外容器とが元々非密着構造ゆえ、内外容
器層が熱影響を受けて剥離するといつた不都合
も招来することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す容器の縦断面
図、第2図及び第3図はそれぞれ本考案の変形実
施例を示す縦断面図である。 1は外容器、2は内容器、1a,2aは口縁
部、3は閉断面空間、4は空気層である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱可塑性発泡樹脂製の外容器と、該外容器の
    内周に配したポリエステル樹脂製の内容器とか
    らなる複合構造であつて、前記外容器と内容器
    の口縁部同志を固着すると共に、上記内外容器
    の壁部間には前記口縁部を除くほぼ全周面に亘
    つて空気層を形成したことを特徴とする飲食品
    用容器。 2 上記外容器は、発泡ポリスチレン成形体から
    なり、また上記内容器は、ポリエチレンテレフ
    タレート成形体からなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の飲食品用容器。
JP16726884U 1984-11-02 1984-11-02 Expired JPH0235256Y2 (ja)

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