JPH023487A - 塗装鋼板の接合方法 - Google Patents

塗装鋼板の接合方法

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JPH023487A
JPH023487A JP15059288A JP15059288A JPH023487A JP H023487 A JPH023487 A JP H023487A JP 15059288 A JP15059288 A JP 15059288A JP 15059288 A JP15059288 A JP 15059288A JP H023487 A JPH023487 A JP H023487A
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JP
Japan
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adhesive
coated steel
steel plates
prepolymer
och
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Application number
JP15059288A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Akazawa
赤沢 敏幸
Shinya Kato
晋哉 加藤
Shoji Shichijo
七條 昭二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH023487A publication Critical patent/JPH023487A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塗装鋼板の接合方法に関し、更に良好な接着性
(初期接着力、常態接着力等)、耐久性(耐熱性、耐水
性、耐薬品性等)を有す塗装鋼板の接合方法に関する。
(従来の技術) 鋼板を主材料とした各種構造体は種々の分野で用いられ
ている。ところが鋼板は本質的に錆が発生し易いもので
あり、塗装が不可欠である。近年の省エネルギー 作業
工程の合理化等の社会的要請により、あらかじめ塗装を
施したいわゆる塗装鋼板を裁断付型して各種構造体を製
造する方法がおこなわれつつある。ところがその組立て
に際し、鋼板に通常採用されている溶接を実施する事が
出来ないため、ねじ止めとかりベットにより接合すると
か、塗装を剥離して溶接する等の方法がとられている。
塗装を剥離して溶接する方法は多大の労力を有し、ねじ
止めとかリベットにより接合する方法はねじ切シ加工ま
たは穴あけ加工が必要であり加工時間、コスト等の面で
難点がある。
特開昭60−223881号公報には塗装または化粧鋼
板を装着して冷蔵庫箱体を製造するものにおいて、接着
面に塗布する接着剤としてウレタン系を用い、その接着
剤硬化は誘導加熱方法で行なう事を特徴とする冷蔵庫箱
体の製造方法が示され、そのエポキシ系接着剤とかアク
リル系接着剤に対する優位性を主張している。
特開昭61−293280号公報にはパリを有す2枚の
塗装鋼板をその間に熱硬化性接着剤を付与し、且つ一方
の前記塗装鋼板のパリが他方の前記塗装鋼板の塗装表面
に重ね合わせ、その後高周波誘導加熱により前記接着剤
の固化を促進して接合する塗装鋼板接合方法が示されそ
の有意性を主張している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら接着剤の接着特性は一般に被着体の表面特
性やその材料の特性に大きく依存する。
例えば通常のポリウレタン系接着剤にあっては成る被着
体には良好な性能を示す接着剤が別種の被着体には全く
接着性を示さないとか、ある場合はきわめて耐久性に劣
るとかの難点がある。またウレタン系接着剤を充分に硬
化を進ませようとして加熱を充分に行なうと塗装面が損
傷を受け、一方塗装面が損傷を受は無い程度の加熱条件
では該ウレタン系接着剤が充分に硬化が進まず接着性能
が発揮用きないとの問題点もある。更に接着剤に微量に
含まれる揮発性物質、有機溶剤等のため発泡するとかの
難点が有る。従って通常のポリウレタン系接着剤を用い
て円滑に塗装鋼板を接合するのは困難であった。
本発明の目的はウレタン系接着剤の接着性、耐久性等の
接着剤性能を改良し、塗−鋼板の塗料の種類によらず、
かつ充分に硬化が進行し接着性能が発揮出来る塗装鋼板
の接合方法を得んとするものである。
(課題を解決するための手段) かかる現状に鑑み、本発明者等はウレタン系接着剤の基
本分子構造設計と基本的硬化反応の進行を制御し、接層
性能を充分発揮せしめるべく検討し、特定構造を有すポ
リエステル系重合体をベースとした無溶剤ポリウレタン
系反応型接着剤が塗装鋼板の接合方法に用いる接着剤と
して良いことを見出し本発明を完成したものである。従
来のポリアルキレンポリオールとか直鎖ポリラクトンと
かさらには直鎖のジオール残基や炭素数5以下の分岐ジ
オール残基を構成単位とするポリエステル系重合体をベ
ースにするウレタン系接着剤に比較して特定構造の分岐
ジオール残基を構成単位とする重合体をベースとした無
溶剤ウレタン系反応型接着剤を用いる事によシかくも優
れた塗装鋼板の接合方法が得られたことは驚くべきこと
である。
本発明は塗装鋼板の少なくとも一方に主鎖分子内に下記
(1)〜(IID式で示される群より選ばれる少くとも
1種の分岐構造単位および活性インシアネート基を含む
プレポリマーと平均官能基数が2より大である活性水素
を有す多官能化合物とからなる樹脂形成性組成物を主体
とする無溶剤ポリウレタン系反応型接着剤を付層せしめ
た後、該塗装鋼板をはり合わせ、次いで該接肩剤を硬化
せしめる事を特徴とする塗装鋼板の接合方法である。
−0CR2CH(CH3)(CH2)60−     
 (1)−0CH2CH2CH(CH3)CH2CH2
O−(11)−OCR2CH2CH(CH3)CH2C
O−alD本発明において用いられるプレポリマーとし
ては、上記(1)、 (II)又は(2)式で示される
構造単位及び末端に活性イソシアネート基を含む構造で
あればよい。該構造単位の含有量は特に制限はないが、
プレポリマー中5重量−以上であることがよく、好まし
くは10重量%以上である。末端の活性イソシアネート
基の含有量も特に制限はない、が、通常フレポリマー1
分子中に2より大であるイソシアネート基を含むポリイ
ソシアネートが用いられるつ 該プレポリマーはいかなる製造法により得られたもので
もよい。簡単には、前記の(I)〜(III)式で示さ
れる構造単位の少なくとも1種類を主鎖骨格に含む高分
子量ポリオール等のプレポリマー前駆体(以下単に前駆
体ということがある)に、ジイソシアネート及び/又は
2官能より多い多官能ポリイソシアネートを反応させる
ことにより得られる。
反応に際しては、これらのインシアネートは単独で又は
混合して用いることができる。
上記プレポリマーの製造に用いられるインシアネートの
種類に特に制限はない。
ジイソシアネートとしては、インシアネート基を分子内
に2個含有する公知の脂肪族、脂環族又:は芳香族ジイ
ンシアネートが包含される。通常、4.4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、トルイレンジイ
ソシアネート(TDI)又はインホロンジイソシアネー
)(IHDI)が用いられる。他にp−フェニレンジイ
ソシアネート、、5−ナフチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネ−)、4.4’−ジシクロジイソシアネート等も用い
ることができる。これらの中で、MDI又はTDI等の
芳香族ジイソシアネートが得られた接着剤の塗工性、接
着性、耐水性、耐衝撃性等の面から好適に用いられる場
合が多い。
多官能ポリインシアネートも同様に、分子内に2個より
多いインシアネート基を有する公知の脂肪族、脂環族又
は芳香族ポリイソシアネートが包含される。例えばトリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル等の水酸基の全てをトルイレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジインシア
ネート、イソホロンジインシアネート等でウレタン化さ
せた化合物、クルードMDI、液状MDIさらにはジイ
ソシアネート化合物と水等との縮合反応により多官能に
せしめた化合物、ジインシアネートの熱反応により三量
化した化合物等があげられる。
本発明において、プレポリマーを得るために用いられる
ポリイソシアネートとしては・、下記(財)式で示され
るポリイソシアネートを使用するのがよい0 (nは1以上の整数、好ましくはnは1〜3の整数)上
記式(転)を含むポリイソシアネートはプレポリマーの
粘性を適切に保つことも容易にする。°従って該ポリイ
ソシアネートを使用することによシ得られた接着剤は、
塗工性、接着性、耐水性、耐衝撃性等の全てにおいて満
足する性能を有す。これらのポリイソシアネート及びジ
イソシアネートはそれぞれ単独でまたは混合して用いら
れる。本発明において最も好ましい例はポリイソシアネ
ートとして、上記儀式の化合物を10重量%以上、特に
は2O重量%以上含み、残余成分が芳香族ジイソシアネ
ートである。混合割合は目的とするプレポリマーの粘性
等により、適宜設定されるべきである。
上述の前駆体としては、上記(1)式、(II)式又は
(2)式で示される構造単位が導入され、その末端にイ
ンシアネート基が導入可能な活性水素を有するものが挙
げられる。前駆体骨格において、上記(I)式、(II
)式又は(IID式で示される構造単位が導入されれば
、その導入法は制限はない。任意のジカルボン酸成分と
の反応で導入されるポリエステル型であるのが特に良い
。ポリエステルポリウレタンやポリカーボネート等で導
入されていてもよい。前駆体中上記(1)式、(If)
式又は(2)式で示される構造単位の含有割合は特に制
限はないが、前駆体中通常は5重i:%以上、とりわけ
10重量%以上で用いられる場合が多い。
上記式(1)又は(II)の分岐構造単位を含む前駆体
の例としてはジカルボン酸と2−メチル−1,8−オク
タンジオールもしくは3−メチル−1,5−ベンタンジ
オールと要すれば他種の多官能のポリオールとかポリカ
ルボン酸の存在下に縮重合せしめて得られるポリエステ
ルポリオールが挙げられる。
ここで共重合可能なモノマージオールとしては特に制限
は無く、例えばエチレングリコール、、4−ノナンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1゜9−ノナンジオ
ール、、10−デカンジオール、、12−ドデカンジオ
ール等の直鎖ジオール、プロピレンクリコール、ネオペ
ンチルクリコール等の分岐ジオールさらにはジエチレン
グリコール等およびこれらの任意の混合物が用いられる
。中で4、6−ヘキサンジオール、、9−ノナンジオー
ル、、10−デカンジオール、、12−ドデカンジオー
ル等の炭素鎖長が5〜12.さらには、9−ノナンジオ
ールが得られた接着剤の塗工性、接着性、耐水性、耐衝
撃性等の面から好適に用いられる場合が多い。2−メチ
ル−1,8−オクタンジオールにあっては、9−ノナン
ジオールとの混合割合が30/70〜9515で有る混
合ジオールを用いて得られた接着剤は塗工性、接着性、
耐水性、 耐衝撃性等の面から好適に用いられる場合が多い。
縮重合に用いられるジカルボン酸としては特に制限はな
いが、例えばコI・り酸、グルタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セパチン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,5−ナフタレ
ンジカルボン酸、2.5−ナフタレンジカルボン酸、2
.6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸
およびこれらの任意の混合物が用いられる。中でもアジ
ピン酸、アゼライン酸、セパチン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸が得られた接着剤の塗工性、接着性、耐水性、耐衝
撃性等の面から好適に用いられる場合が多い。
上記式(2)の分岐構造単位を含む前駆体の例としては
、β−メチル−δ−バレロラクトンの開環重合により得
られたポリエステルポリオールが挙げられる。
前駆体がポリエステルポリウレタン系である場合はポリ
エステルポリオールは上記のポリエステルポリオールの
場合と同様の組成であって良い。
上記式(2)の分岐構造単位を含む前駆体の例としては
ポリ(β−メチル−δ−バレロラクトン)ポリオールが
好適に用いられる。具体的にはβ−メチル−δ−バレロ
ラクトンをエチレンクリコールやブチレングリコール場
合によってはトリメチロールプロパン等の低分子多価ア
ルコールをもちいて開環重合する事により得られる。
前駆体の分子量に制限はないが、通常は数平均分子量で
SOO〜5ooooo、中でも800〜2O000で用
いられる場合が多い。
プレポリマーの製造は特に制限は無く、通常のウレタン
化反応に用いられる方法が適用できる。
すなわち前記主鎖形成性前駆体とジイソシアネートと要
すれば多官能ポリイソシアネートとの混合物を同時もし
くは逐次添加反応する事ができる。
この時、上記主鎖形成性ポリオールに加えて、ジアミン
化合物、チオール化合物等を同時もしくは逐次反応せし
めることもできる。
このようにして得られた主鎖分子内に前記(1)式で示
される構造単位および活性イソシアネート基を含むプレ
ポリマーは、その粘度は何等制限は無いが1通常は1〜
5000ポイズ、さらには5〜3000ボイズ(25℃
)で用いられる場合が多い。
本発明において活性水素を有す多官能化合物とは前記活
性インシアネート基を含むプレポリマーと反応活性な基
(活性水素)を同一分子内に2個を越えて有す化合物で
ある。
活性末端基としては水酸基、チオール基、アミノ基、カ
ルボキシル基等の単独もしくはそれらの任意の配合組成
が例示される。
水酸基含有多官能化合物としてはひまし油(リシノール
酸トリグリセライド)、多糖類等の天然ポリオール、多
官能ポリ−ε−カプロラクトンポリオール、多官能yt
!’)−β−メチル−δ−バレロラクトンポリオール、
多官能ポリエステルポリオール、多官能ポリカーボネー
トポリオール、多官能ポリエステルポリウレタンポリオ
ール、多官能ポリプロピレンポリオール、多官能ポリエ
チレン−プロピレンポリオール等が例示される。中でも
ひまし油(す7ノール酸トリグリセライド)、多官能ポ
リ−β−メチル−δ−バレロラクトンポリオール、多官
能ポリエステルポリオール、多官能ポリプロピレンポリ
オール、多官能ポリエテレンープロピレンボリオール等
の単独もしくはそれらの任意の混合組成が、とりわけ多
用されるばあいが多い。多官能ポリエステルポリオール
にあっては上記主鎖形成性前駆体の製造に用いた原料の
組合せに多官能重合性化合物を併用して得られる。
そこで用いられる多官能重合性化合物としては例えばト
リメアクプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール
等の多官能ポリオール類、アコニット酸、ピロメリット
酸、トリメリット酸等のポリカルボン酸類の単独もしく
は任意の混合組成がある。
アミノ基含有多官能化合物としてはエチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテ1” 7 ミ/
 %  ピペラジン等が例示される。
これらの多官能化合物は単独又は任意の配合組成で用い
られることができるが、好ましくは水酸基含有多官能化
合物又は水酸基含有多官能化合物とアミノ基含有多官能
化合物との配合組成である。
このようにして得られた活性水素・を有す多官能化合物
はその粘度は同等制限は無いが、通常は25℃において
0.1〜5000、さらには0.5〜2O00ポイズで
用いられる場合が多い。
本発明に用いる前記活性インシアネー ト基を含むプレ
ポリマーおよび活性水素・を有す多官能化合物を主体と
する接着剤はそのままで用いることができるが、塗工方
法、要求性能によっては通常のウレタン化反応に公知の
触媒を添加することができる。添加にあたっては前記プ
レポリマーおよび多官能化合物の混合時に添加する方法
、一方もしくは両方に予め添加しておく方法等があるが
、通常は多官能化合物にあらかじめ添加しておく事が多
い。そのような触媒としてはトリエチルアミン、トリエ
チレンジアミン、モルフォリン、トリメチルチンハイド
ロオキサイド、塩化第二スズ、カリウムオレエート、ス
タナスオクトエート等の金属塩類がある。触媒として、
8−ジアザビシクロ〔5,4,0)ウンデセン−7(以
下DBUと略す)またはその誘導体(有機酸付加体)%
、2−ジメチルイミダゾール等の1−アルキル置換イミ
ダゾール、ジブチルチンジラウレート等のジアルキルチ
ンシアルキレート、及びN−メチル−N’−(2−ジメ
チルアミノエチル)ピペラジン等のN、N’−置換ピペ
ラジンの群より選ばれる1種以上の触媒を用いると誘導
加熱方式の塗装鋼板の接合方法に極めて有効である。特
に、ジアルキルチンシアルキレートを添加した場合、常
態接着強度が剪断、剥離接着強度共に高く、またDBU
又はその誘導体、イミダゾールおよびピペラジン系触媒
を用いた場合は、初期接着力に優れる。その配合量は使
用される触媒の種類、前記活性インシアネート基を含む
プレポリマーおよび活性水素−を有、す多官能化合物の
組成、接合された塗装鋼板の要求性能等によっても異な
るが接着剤100重量部当り0.0001〜1なかでも
0.001〜0.5重量部で用いられる場合が多い。
本発明においてプレポリマーと活性水素・を有す多官能
化合物との配合量は特に制限は無く、前記プレポリマー
および多官能化合物の特性値、接着剤の要求性能によっ
て異なるが、接着性、耐熱性、耐久性(耐水性、耐湿熱
性、耐候性)等の面で前記プレポリマーの100重景部
当シ多官能化合物を30〜300重量部中でも50〜2
O0重量部で用いられる場合が多い。イソシアネート基
(NCO)と活性水素(H)の当量比が0.9〜2.0
、好ましくは、05〜、5の範囲内であるのがよい。該
当量比を0.9以上とすることにより、充分な架橋構造
を形成し、耐久性及び耐水性を増大させることができる
。また該当量比を2以下にすることにより、水との反応
によ)生ずる発泡を抑制し、より実用性のある十分な接
着強度を得ることができる。
本発明に従う無溶剤ポリウレタン系反応型接着剤はその
まま用いることができるが1通常のポリウレタン系接着
剤に用いられるところの公知の配合処方を適用する事は
本発明の目的を損なわない範囲で何等差しつかえ無い。
そのような配合処方として例えば、リン系化合物の添加
もしくにグラフト、エポキシ化合物の添加、7ランカツ
プリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、
タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、コロイダルシリ
カ等の無機フィラー、ガラスピーズ、各種溶剤類等の添
加等が有る。それらは活性イソシアネート基を含むプレ
ポリマーに配合する場合、活性水素・を有す多官能化合
物に配合する場合、その両者に配合する場合、さらには
両者の混合時に配合する場合等あるが本発明の目的を損
なわない範囲で任意に選択できる。
塗装鋼板の種類は特に制限は無く、厚さ0.2〜2Il
Ijの通常カラートタンとかプリント鋼板と称されてい
るものが使用される。その製造は例えば、リン酸亜鉛と
かクロム酸等で前処理された鋼板に電着塗装、カーテン
フロー塗装、ロール塗装、スプレー塗装、浸漬塗装等の
方法で要すれば多層の塗装を施した物がある。その塗料
は特に制限は無いが、例えばポリエステル系、メラミン
アルキッド系、アクリル系、シリコンポリエステル系等
がある。またJIS−G−3321に規格された1類お
よび2類のカラートタンも好適に適用することができる
接着にあたって接着剤層厚みに特に制限は無く被着体の
種類、要求性能等によっても異なるが、通常は10〜1
000ミクロン、さらには2O〜400ミクロンで用い
られる場合が多い。
接着にあたっては高周波誘導加熱方式が採用される。高
周波誘導加熱とはコイルに通常は2OkHz〜lOMH
z1さらには40〜3 M Hz ty)高周波電流を
通して、コイル内においた材料を加熱する方法である。
導体の場合は電磁誘導で生じる渦電流によって加熱され
、誘電体も誘電損失によって加熱される。投入電力は被
着体の構成、厚み、接合体の要求性能等によっても異な
るが、通常は0.2〜2O0 kW、さらには0.5〜
s o kWでおこなわれる場合が多い。
この様にして得られた塗装鋼板接合体は例えば建築関係
、電機製品、玩具、家庭用品、自動車部品等まことに多
岐にわたって応用され有用なものである。
(実施例) 以下に実施例により本発明をより詳細に説明する。なお
実施例中の部は断りのない限り重量に関する。
また、実施例中の諸特性は以下の方法に従って測定した
(イ)接着操作及び接着強度測定 J I S  K6850(剪断接着強度)およびJI
 S K 6854 (T−剥離強度)に準じて測定し
た。
(ロ) 耐高温高湿特性(耐久性) 試験片を70℃、95%RH下に2週間保った後の接着
強度の保持率を以下の3段階評価に従って示した。
◎:保持率が100%であるもの ○:保持率が6O%以上であるもの ×:保持率が70チ以下であるもの 実施例1 (プレポリマーの合成) ジオール成分として2−メチル−1,8−オクタンジオ
ール(以下MODと略す)及び、9−ノナンジオール(
以下NDと略す)の混合物(混合比80/2O )及び
ジカルボン酸としてアジピン酸より常法に従い数平均分
子量2O00のポリエステルジオール(以下PNOA−
1と略す)を得た。
次に、このポリエステルジオールの28部にMDI44
部及び本文中の式(IV)においてnが、18であるポ
リイソシアネート28部を窒素気流下、80°Cの条件
で反応させインシアネート末端プレポリマーを合成した
(多官能化合物の調整) グリセリンにプロピレンオキサイドを重付加反応させた
ポリオールであって、数平均分子量330のもの(以下
PG3と略す)12.8部及び同数平均分子量780の
もの(以下PG7と略す)87.2部を混合し、末端に
活性水素を有する多官能化合物を調整した。
(接着試験) 上記の多官能化合物に触媒としてN−メチル−N−(2
−ジメチルアミノエチル)ピペラジンヲ所定量添加した
。次いで、上記インシアネート末端プレポリマーと多官
能性化合物配合液とを(NCo)/(H)の当量比力、
10/ 、0とナルヨウに配合し、接着剤とした。
該接着剤を塗装鋼板に塗布し、他の塗装鋼板と積層した
。次いで高周波誘導加熱装置によシ、周波数400KH
z、電圧2.7 K V、電流0.2Aの条件で硬化反
応を行った。混合時、塗布時、硬化反応時の作業性が極
めて良好であった。諸特性を測定し結果を表■に示した
比較例1 実施例1においてPNOA−2O00に変えて数平均分
子量2O00のポリプロピレンエーテルグリコールを用
いて以下同様にして塗装鋼板を接合した。結果を併せて
表n<示した。
実施例2 実施例1において、NDとMODの仕込みモル比を50
150に変えた以外は略同様にして得られた数平均分子
量2O00のポリエステルジオール(以下PNOA−2
と略す)25部にMDI40部及び本文中の式(■)で
示されるポリイソシアネート25部よりなる混合物を添
加し、実施例1と同条件下で反応させ末端インシアネー
トのプレポリマーを合成した。
(多官能化合物の調整) 多官能化合物として、PG3の28.6部に対しヒマ7
油の7、4部を混合して用いた。
(接着試験) 上記プレポリマーの6O部に対し°タルクを10部配合
した。一方上記多官能化合物に対し触媒としてDBU系
化合物(サンアプロ社製U−CAT−8A−603)の
所定量を添加した。次いで上記により得られたプレポリ
マー配合液と多官能化合物配合液とを(NcO’)/(
OH)の当量比が、10/、0となるように配合し、接
着剤とした。
以下実施例1と同様にして高周波誘導加熱による塗装鋼
板の接合を行ない、結果を表■に示した。
実施例3,4及び5 実施例1又は実施例2に準じて表Iに示した組成の接着
剤を調整し、実施例1と同様にして塗装鋼板の接合を行
なった。結果を併せて表■に示した。
比較例2 数平均分子量2O00のポリジエチレンアジペートグリ
コールを用い、実施例2又は実施例4に準じて表Iに示
した組成の接着剤を調整した。実施例1と同様にして塗
装鋼板の接合を行ない、結果を併せて表■に示した。
表 ■ (発明の効果) 以上説明したとおり、本発明によれば、剪断接着強度と
T−剥離接着強度のバランスが極めて良好であり、高温
高湿下での接着強度保持率の高い塗装鋼板の接合方法が
提供される。
特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塗装鋼板の少なくとも一方に主鎖分子内に下記(
    I )〜(III)式で示される群より選ばれる少なくとも
    1種の分岐構造単位および活性イソシアネート基を含む
    プレポリマーと平均官能基数が2よりも大である活性水
    素を有する多官能化合物とからなる樹脂形成性組成物を
    主体とする無溶剤ポリウレタン系反応型接着剤を付着せ
    しめた後、該塗装鋼板をはり合わせ、次いで該接着剤を
    硬化せしめる事を特徴とする塗装鋼板の接合方法。 −OCH_2CH(CH_3)(CH_2)_6O−(
    I ) −OCH_2CH_2CH(CH_3)CH_2CH_
    2O−(II) −OCH_2CH_2CH(CH_3)CH_2CO−
    (III)
  2. (2)プレポリマーが下記( I )及び/又は(II)式
    を含むポリエステルの構造単位である請求項(1)に記
    載の塗装鋼板の接合方法。 −OCH_2CH(CH_3)(CH_2)_6O−(
    I ) −OCH_2CH_2CH(CH_3)CH_2CH_
    2O−(II)
  3. (3)プレポリマーが下記( I )式で示される分岐構
    造単位および(V)式で示される構造単位を含み、かつ
    ( I )/(V)=30/70〜95/5(モル比)で
    ある請求項(1)又は(2)に記載の塗装鋼板の接合方
    法。 −OCH_2CH(CH_3)(CH_2)_6O−(
    I )−O(CH_2)_9O−(V)
  4. (4)接着剤がジアザビシクロウンデセンおよび/もし
    くはその有機酸塩を含有する事を特徴とするところの請
    求項1〜3のいずれかに記載の塗装鋼板の接合方法。
  5. (5)接着剤を誘導加熱により硬化する事を特徴とする
    請求項(4)に記載の塗装鋼板の接合方法。
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