JPH0234745A - クロム基合金線材およびその製造方法 - Google Patents

クロム基合金線材およびその製造方法

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JPH0234745A
JPH0234745A JP18368388A JP18368388A JPH0234745A JP H0234745 A JPH0234745 A JP H0234745A JP 18368388 A JP18368388 A JP 18368388A JP 18368388 A JP18368388 A JP 18368388A JP H0234745 A JPH0234745 A JP H0234745A
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JP
Japan
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chromium
wire
based alloy
wire rod
base alloy
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Pending
Application number
JP18368388A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hanawa
浩一 花輪
Tsutomu Kuniya
勉 國谷
Tomoyuki Oikawa
智之 及川
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクロム基合金線材およびその製造方法に関する
ものである。
[従来の技術] 金属クロムは高温においても耐酸性、耐アルカリ性等の
耐薬品性に優れ、かつ耐候性に優れており極めて有用な
金属の一つである。
しかしながら、このように優れた性質を持つにもかかわ
らず低温で靭性が低く加工が困難であるために、金属ク
ロムおよびクロム基合金の線材としては一部を除いてほ
とんど実用化されていない状況にある。さらに、実用化
が試みられた線材についても実用材としては必ずしも充
分な特性を有しているとは言えにい。
これまでにクロムを含んだ合金の成形加工方法としては
次の方法が知られている。
■)熱間圧延により、コイル全長を単一組織にする冷鍛
性のよいCr系線材を製造する方法(特公昭51−23
934号)。
2)?、i数の出発金属原料をガスアトマイズ法で噴霧
化したブリアロイ粉末を、C含有量に応じて規定の粒径
とした後圧密化し、熱間鍛造、熱間圧延等を施して、高
炭素コバルト基合金の棒材と細線を製造する方法(特開
昭57−18.8 G 34号)。
3)高Mn系のMn−Cr−Ni系オーステナイト鋼に
おけるCrs Nl、Nの含有量を調整し特定条件によ
る熱間圧延1巻き取り、冷却を行って、非磁性鋼線材を
製造する方法(特開昭61〜37953号)等である。
しかしながら上記従来技術には次のような問題点がある
即ち、上述の3種の細線製造法においてはクロムを数%
〜35%程度含んだ合金の線材製造法について述べてお
り、クロム基合金の様に極端に加工性の扱い金属には適
用できない。又、前記3)の方法は温度が高いため、侵
入型の不純物(特に窒素。
酸素、炭素)により靭性が低下するクロム基合金にこの
方法を適用しても、得られた線材は前記不純物の汚染を
受けており、その機械的性質は極めて低いものとなる。
C問題点を解決するための手段] 一般的に、金属クロムは難加工性の金属として知られて
いる。
金属クロムは高温では延性を有するが、特定の温度(延
性脆性遷移温度)を境にして、その温度以下では延性が
著しく低下する。そのため、クロム基合金は室温付近で
の加工性が悪く、塑性加工例えば、減面積率90%以上
の線材を製造することは非常に困難であった。
また、金属クロムは窒素、酸素、炭素等の侵入型の不純
物に敏感で、これらの不純物が存在すると著しく脆弱化
するため、不純物の汚染が激しい高温度での熱間加工は
、クロム基合金に対して適用できない。
本発明者等はクロム基合金の線材を製造することを目的
に鋭意研究を重ねた結果、金属クロムの脆性を改善し得
る合金元素を添加したクロム基合金に対して、延性脆性
遷移温度付近の温度で加熱細線加工を行うことにより、
クロム基合金線材を得ることができることを見出し本発
明に至った。
即ち本発明は、V 、 Nb5Taからなる群から選ば
れた一種以上の金属を0101〜10 atX、および
残部が実質的にクロムからなるクロム基合金線材及びV
 、 Nb、 Taからなる群から選ばれた一種以上の
金属を0.01〜10 atX、および残部が実質的に
クロムからなるクロム基合金を、クロムの延性脆性遷移
温度範囲にて加熱細線加工を行い、室温の引張り特性に
おいて、15%以上の伸びを有する線材とすることを特
徴とするクロム基合金線材の製造方法を提供するもので
ある。
本発明のクロム基合金線材に添加するV 、 Nb。
Taは金属クロムが不可避的に含有している不純物炭素
と化合して炭化物を形成し、クロム母相から不純物炭素
を除去するのでクロム基合金線材は脆化が防止され、延
性脆性遷移温度は低下する。ここで形成された炭化物は
クロム基合金内に微細に均一分散しているため加工の際
の破壊の起点となることはない。さらに減面積率70%
以上の細線加工を施したものはクロム基合金組織中の欠
陥が改善されており優れた引張り特性を示す。
本発明の製造法においては、原料として金属クロムにV
 、NbXTaの一種以上を添加したクロム基合金を用
いる。これら添加金属の添加量は、クロム基合金の0.
01〜10 atXである。この添加量が0゜01 a
tXより少では添加の効果が少なく、又、10 atX
より大では本来のクロムの持つ特性が損なわれることに
なり好ましくない。
、Nb、 Taをクロムに添加することにより、クロム
基合金の延性脆性遷移温度を低くでき、不純物の汚染を
無視できる温度での塑性加工が可能になる。延性脆性遷
移温度付近の温度であれば、細線加工を繰返し行っても
金属に割れが生ずることは無く、所望の線径の金属クロ
ム線材を得ることができる。尚クロムの延性脆性遷移温
度は300〜800℃である。
また、このクロム基合金の加熱細線加工は減面積率70
%以上まで繰り返し行うことが好ましい。
これによって得られる線材には優れた引張り特性が生ず
る。この際の減面積率は、1回の細線加工について1〜
10%であることが好ましい。減1ili85率が1%
より小さい場合は金属の表面のみが加工され内部の組織
調整が成されず、一方10%より大きい場合には金属に
割れが生ずる恐れがある。
このような条件で細線化した線材は、室温での引張り特
性において15%以上の伸びを持つものとなる。
さらに本発明の製造法において用いられる金属クロムお
よび添加用金属は純度99.9%以上であることが好ま
しく、炭素、窒素、酸素等の不純物の混入は極力避ける
べきである。これらの不純物の存在は得られた線材の靭
性を低下させるからである。かかる高純度の金属クロム
はクロム塩溶液の電解により得られた金属クロム、また
はクロム塩溶液を溶媒抽出法により精製し、得られたク
ロム塩溶液もしくはこの溶液から得たクロム塩を酸化し
て得たクロム酸を水素還元法等により還元して得た金属
クロム等を用いることができる。
細線加工に供するためのクロム基合金塊の製造法は炭素
、窒素、酸素等の不純物による汚染を防止できる方法で
あれば、特に限定されない。−例として不活性ガス中で
アーク溶解することによりクロム基合金塊を製造する方
法がある。
又、本発明の線材の製法は、通常の方法例えば、全連続
式線材圧延法、半連続式線材圧延法、押出し加工法、引
抜き加工法等の方法で行なうことが可能である。又、酸
素、窒素、炭素等のガス成分の汚染を最少限に抑えるた
め、不活性雰囲気下で線材加工を行なうことが好ましい
本発明の製造方法で作製されたクロム基合金線材に対し
て、不活性雰囲気中もしくは還元雰囲気中で適当な熱処
理を施して、線材内部の加工歪および残留応力を緩和し
てやれば、強度1弾性率。
硬度等は低下するが、延性、靭性、伸び等の機械的性質
をより向上させることも可能である。
[発明の効果コ 本発明の線材は従来公知の方法により作製されたクロム
基合金線材と比較して、展性、延性に富み、二次加工が
容品になり、任意の形状に加工することができる。従っ
て、このクロム基合金線材はそのまままたは二次加工さ
れ、高温でしかも強酸2強アルカリ等の苛酷な条件のも
とでも十分に使用に耐えるものとなる。また、本発明の
製造方法によれば、比較的簡単な操作で靭性を有する任
意の線径のクロム基合金線材が得られる。
[実施例コ 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らに同等限定されるものではない。
実施例1 表1に示した組成の金属クロム300gと、純度99.
9%の金属バナジウム0.5gの混合物を、不活性ガス
−アーク溶解炉(Max、 100OA、 20V)を
用いて1気圧アルゴンガス下で溶解し285gのインゴ
・ソトを作製し、このインゴットからφ lX5.cm
の円柱状のクロム基台金棒を切り出した。
次いで、不活性雰囲気炉にこのクロム基合金棒を挿入し
、温度500℃に加熱して熱間スェージング加工を行っ
た。加工条件は、温度500℃、押出力5Lである。
減面積率は1回に−付き5〜10%とし、もとのクロム
基合金棒の断面積から減面積率95%となるまで細線加
工して、クロム基合金線材とした。得られたクロム基合
金線材に対して、室温で引張り試験を実施した。結果を
表3に示した。
実施例2 出発原料として実施例1と同様の金属クロムおよび純度
99.9%の添加用金属を用い、実施例1と同様の手法
によりクロム基台金棒を作製し、実施例1と同様の条件
で熱間スェージング加工を行った。1すられたクロム基
合金線材に対して、還元雰囲気中で熱処理温度800℃
、保持時間3時間の熱処理を施して、室温で引張り試験
を実施した。結果を表3に示した。
実施例3〜7 出発原料として実施例1と同様の金属クロムおよび純度
99.9%の添加用金属を用い、実施例1と同様の手法
により表2に示す添加用金属および添加量のクロム基合
金棒を作製し、表3に示した条件の下に熱間スェージン
グ加工を行った。その後、実施例2と同様の熱処理を施
した金属クロム線材の引張り特性を表3に示した。
表1 表2 表3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)V、Nb、Taからなる群から選ばれた一種以上の
    金属を0.01〜10at%、および残部が実質的にク
    ロムからなるクロム基合金線材。 2)室温の引張り特性において、15%以上の伸びを有
    する特許請求の範囲第1)項記載のクロム基合金線材。 3)V、Nb、Taからなる群から選ばれた一種以上の
    金属を0.01〜10at%、および残部が実質的にク
    ロムからなるクロム基合金を、クロムの延性脆性遷移温
    度範囲にて加熱細線加工を行い、室温の引張り特性にお
    いて、15%以上の伸びを有する線材とすることを特徴
    とするクロム基合金線材の製造方法。 4)減面積率が70%以上であることを特徴とする特許
    請求の範囲第3)項記載の製造方法。
JP18368388A 1988-07-25 1988-07-25 クロム基合金線材およびその製造方法 Pending JPH0234745A (ja)

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