JPH0234710B2

JPH0234710B2 - Jidohandazukesochi

Info

Publication number: JPH0234710B2
Application number: JP19990481A
Authority: JP
Inventors: Hisao Nakagawa
Original assignee: Koki Co Ltd
Current assignee: Koki Co Ltd
Priority date: 1981-12-10
Filing date: 1981-12-10
Publication date: 1990-08-06
Anticipated expiration: 2001-12-10
Also published as: JPS58100492A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、プリント基板の自動そり防止機構を
備えた自動半田付装置に関する。

［従来の技術］プリント基板の自動半田付装置としては、各装
置の左右側に配設した主搬送体間に、この主搬送
体に設けた支持部材にてプリント基板の左右縁を
挟持しつつ半田付けに必要な各種の処理工程を行
わせる装置と、プリント基板をキヤリヤにとりつ
け、このキヤリヤの搬送によつて半田付けを完了
する装置の２機種に大別できる。

［発明が解決しようとする課題］上述した後者の装置は、キヤリヤ自体にプリン
ト基板のそり防止機構を施すことにより、比較的
広い面積をもつプリント基板の半田付けにも使用
されるが、このプリント基板をキヤリヤにセツト
し、かつ、そり防止機構をプリント基板の前後端
中央部に係合させる作業に煩雑性があり、作業効
率上思わしくない。

また前者は、キヤリヤを使用せず、直接プリン
ト基板を保持せしめるので作業効率は比較的よい
が、プリント基板のそり防止機構がないために、
プリヒータによる加熱や、半田付時点の加熱、お
よび、プリント基板に付されている電気部品の重
みなどによりそりが生じた場合、良好な半田付け
が困難となるだけでなく、装置からプリント基板
が脱落するなどの支障があるため、そりのきわめ
て少ない小面積のものしか使用し得ないという課
題がある。

本発明の目的は、キヤリヤを用いない上記前者
の自動半田付装置に自動そり防止（修正）機構を
設け、広面積のプリント基板の半田付けを可能と
なし、作業効率の図れる装置を提供せんとするも
のである。

［課題を解決するための手段］従来技術の課題を解決する本発明の構成は、プ
リント基板の保持搬送用キヤリヤを使用せずに、
主搬送体に設けた支持杆に支持されたプリント基
板を半田付けゾーンを通過させながら連続的に半
田付けする自動半田付装置において、少なくと
も、上記半田付けゾーンの範囲において、上記主
搬送体の搬送方向と平行に往復動可能で、かつ、
上記プリント基板の前、後端部下面に各別に当接
係合する前後一対のそり防止体を備えた自動そり
防止機構を配設するとともに、上記主搬送体の搬
送方向と逆方向の搬送方向をもつ上記そり防止体
の復帰用搬送体を配設せしめ、上記自動そり防止
機構を構成する両そり防止体と、上記主搬送体、
および、復帰用搬送体との間に、連結、分離手段
を各別に設けたことを特徴とするものである。

［実施例］次に、図面について本発明実施例の詳細を説明
する。

第１図は一般に知られている自動半田付装置を
示し、１はフラツクス塗布槽、２は、該フラツク
スの有機物を放散させるためのプリヒータ、３は
予備半田槽、４はリード線カツタ、５はフラツク
ス塗布槽、６はプリヒータ、７は本半田槽、８は
プリント基板である。１１、および、１２は本発
明に係るプリント基板８の自動そり防止機構で、
この自動そり防止機構１１，１２は、１１ａ，１
１ｂ，１２ａ，１２ｂで示す２個１組のそり防止
体によつて構成されている。

次に、このそり防止機構１１，１２の詳細を第
２〜第４図について説明する。

上記そり防止機構１１，１２を構成する上記そ
り防止体１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂは殆ん
ど同一の構造であるので、１１ａを代表としてそ
の構成を説明するが、その前に主搬送体について
説明すると、３８は、上述した１〜７の各部材か
らなる自動半田付装置の両側に、夫々各別に配設
した水平方向に循回する主搬送体で、第２図にお
いてはその片側のみを示し、他側のものは図示省
略してある。

この主搬送体３８のチエーンブロツク３８ａに
夫々型の支持杆１３の上辺が多数とりつけてあ
り、この各支持杆１３の下辺内側端には、プリン
ト基板８の両縁部を挟着する鼓形をした把持部材
１４が夫々とりつけてある。上記支持杆１３を備
えた主搬送体３８は、既に一般に使用されている
ので詳細な説明は省略する。そして、上記主搬送
体３８の各チエーンブロツク３８ａの連結軸１５
を上方に延長し、この延長された各連結軸１５に
は、連結板１６が回り止め構造をもつて、上下動
可能に遊嵌されている。

次に、そり防止体１１ａについて説明すると、
このものは以下述べるように構成されている。

１７は、水平が保たれた台板であつて、該台板
１７は半田付装置に、上記主搬送体３８の搬送移
動方向と平行に軸架された案内杆１８に係合さ
れ、これにそつて一定のストローク、即ち、予備
半田槽３の上手側から本半田槽７の下手側に至る
間を往復移動しうるように上記案内杆１８に案内
されている。

第２図に示すように、上記台板１７の内側端下
側、および、外側端下側には夫々励磁マグネツト
１９，２０が設けてあり、内方の励磁マグネツト
１９が励磁されたときには、これに上記連結板１
６は吸着され、台板１７、詳しくは、そり防止体
１１ａ全体が主搬送体３８と一緒に移動され、ま
た、外方の励磁マグネツト２０が励磁されたとき
には、上下方向に常に循回しているそり防止体の
復帰用搬送体２１がこの励磁マグネツト２０に吸
着され、そり防止体１１ａが元の位置に復帰する
ように構成されている。上記夫々の励磁マグネツ
ト１９，２０は電気回路により瞬時に切換えられ
るようになつている。

上記台板１７上には、縦方向の溝２２ａをもつ
案内体２２が垂設してあり、この案内体２２に
は、これの溝２２ａにそつて上下動する昇降体２
３が上下動可能にとりつけられている。そして、
上記昇降体２３の外側方に水平に突設した連杆２
４の端部に、上昇、および、下降速度調整器２
５，２６を備えたシリンダ２７が連結せしめら
れ、このシリンダ２７の昇降作用により上記昇降
体２３が案内体２２の溝２２ａをガイドとして所
定のストローク上下動されるようにしてある。

また、上記昇降体２３の内側には、水平の伸縮
杆２８が設けてあり、これの先端部上側には、上
昇、および、下降速度調整器２９ａ，２９ｂを備
えたシリンダ２９が垂設され、また、上記伸縮杆
２８の先端部下側に、筒体３０が上記シリンダ２
９と同軸上に垂設されている。

上記筒体３０は第４図から明かなように、下端
に、水平姿勢で、かつ、平面形状が扇形の係合爪
３１を備えたロツド３２の上部が回動自在にとり
つけれており、また、このロツド３２の上部に設
けた垂直状の孔３３には、上記シリンダ２９のロ
ツド３４端が回動可能に挿嵌されている。そし
て、このロツド３４の下端部側面にはピン３５が
設けてあつて、このピン３５が、上記ロツド３２
の孔３３の半周に設けた螺旋状溝３６に嵌合して
ある。上記シリンダ２９のロツド３４は上記筒体
３０に対してキー構造３０ａにより回り止め構造
となつていることから、ロツド３４の上下動によ
り、ピン３５、螺旋溝３６の関連構造から、係合
爪３１を備えたロツド３２は180゜往復回動するよ
うに構成されている。

［作用の説明］各そり防止体１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ
は上述のように構成されているが、次に、第５図
について、そり防止体１１ａ，１１ｂによりその
作用を説明すると、そり防止体１１ａと１１ｂ
は、予備半田槽３、本半田槽７の上手側では図の
ような関係位置にある。

そして、プリント基板８が矢印方向より進入
し、上下に配設した光電管装置３７の光軸が、プ
リント基板８先端ａによつて遮断され、かつ、予
め電気的、即ち、シフトレジスト回路により設定
された距離L₁だけプリント基板８が進むと、そ
り防止体１１ａの励磁マグネツト１９が励磁され
て主搬送体３８の連結板１６がこの励磁マグネツ
ト１９に吸着せしめられ、上記そり防止体１１ａ
が主搬送体３８と共に進行する。そして、直ちに
そり防止体１１ａのシリンダ２９のロツド３４が
下降して、このロツド３４に設けたピン３５、ロ
ツド３２の螺旋状溝３６の関連作用で、ロツド３
２を180゜回転させながらロツド３２を一定のスト
ローク（H₁…約10mm）だけ上昇して係合爪３１
をプリント基板８の先端ａ下面に当接せしめ、プ
リヒータの加熱、および、付設せる電気部品の重
みによるプリント基板８のそりを修正する。

一方、プリント基板８の後端ｂが上記光電管装
置の光軸を通過し、この光軸が導通し、更に、予
め電気的、即ち、シフトレジスト回路により設定
された距離L₃だけプリント基板８が進行すると、
そり防止体１１ｂの一方の励磁マグネツト１９が
励磁され、上記と同様にこのそり防止体１１ｂが
主搬送体１２と結合され、移動を開始すると同時
に、シリンダ２７の作用で１１ｂがH₂のストロ
ークだけ下降し、次いで別のシリンダ２９の作用
でロツド３２を180゜回転させながらH₁だけ上昇
し、プリント基板８の後端ｂ下側に接触せしめ
て、プリント基板８のそり修正を行う。

このように、プリント基板８の先、後端ａ，ｂ
中央部を係合爪３１にて支持した状態で、予備、
または、本半田付作業が行われ完了すると、そり
防止体１１ａ，１１ｂのロツド３２がシリンダ２
９の作用で同時にH₁だけ下降しながら螺旋状溝
３６の作用で同時に180゜回転して、係合爪３１を
プリント基板８のシルエツト範囲外に逃避せしめ
る。

次いで、他方のシリンダ２７の作用でそり防止
体１１ａと１１ｂを同時にH₂の距離だけ上昇さ
せた上昇端で、上記励磁マグネツト１９の励磁が
解かれ、そり防止体１１ａと１１ｂは主搬送体３
８と絶縁される。この絶縁後、別の励磁マグネツ
ト２０が励磁マグネツト１９の絶縁と同時に切換
励磁され、そり防止体１１ａと１１ｂは同時に復
帰用搬送体２１に連結せしめられ、元の位置、詳
しくは、予備半田槽３、本半田槽７の上手側まで
戻される。即ち、一方のそり防止体１１ｂが定位
置に到達すると、これの励磁マグネツト２０の励
磁が解かれ、上記そり防止体１１ｂはそのままの
姿勢で停止する。つまり、第５図の状態である。
他方のそり防止体１１ａは、更に復帰を続け、第
５図L₂の位置で励磁マグネツト２０の励磁が解
かれて停止するとともに、シリンダ２７の作用で
H₂のストロークだけ下降した位置で停止し、次
の作業態勢をとるものである。

以下同様の作用で自動連続的にプリント基板８
のそり修正、および、防止を行うものである。
尚、L₂はプリント基板８の長さと略同長に設定
されるものである。また、そり防止体１２ａ，１
２ｂも上記と全く同じ作用を行うものであるの
で、その説明は省略するし、L₁，L₂の距離は、
この距離を超える長さのプリント基板８の場合
は、プリント基板８の長さより長く位置するよう
変更される。また、L₂−L₁＝１〜２mm程度で、
プリント基板８の先端ａがそり防止体１１ａ，１
２ａのロツド３２に衝突するのを防止するもので
ある。

［発明の効果］上述のように本発明の構成によれば、次のよう
な効果が得られる。

簡単な構成により、プレヒータによる加熱、お
よび、電気部品の重みによるプリント基板のそり
を修正した状態で半田付けを行わせ、更に、半田
槽の加熱によるそりを強制的に防止しながらプリ
ント基板の自動連続半田付作業がなし得られ、従
来小面積のプリント基板しか用いられなかつたキ
ヤリヤを使用しない半田付装置においても、大形
プリント基板の半田付けがなしうるとともに、こ
の大形プリント基板の半田付けに用いることによ
り良好な半田付けを連続的に行うことができ、効
率のよい作業がなしうるなど優れた特長を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体を示す配置説明図、第２図は
本発明装置の要部であるそり防止体の正面図、第
３図は同上平面図、第４図は係合爪の回転機構部
を示す一部切欠正面図、第５図は動作説明図であ
る。１…フラツクス塗布槽、２…プリヒータ、３…
予備半田槽、４…リード線カツタ、５…フラツク
ス塗布槽、６…プリヒータ、７…本半田槽、８…
プリント基板、１１，１２…自動そり防止機構、
１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ…そり防止体、
１３…支持杆、１４…把持部材、１５…連結軸、
１６…連結板、１７…台板、１８…案内杆、１
９，２０…励磁マグネツト、２１…復帰用搬送
体、２２…案内体、２２ａ…溝、２３…昇降体、
２４…連杆、２５，２６…上昇、下降速度調整
器、２７…シリンダ、２８…伸縮杆、２９ａ，２
９ｂ…上昇、下降速度調整器、３０…筒体、３０
ａ…キー構造、３１…係合爪、３２…ロツド、３
３…孔、３４…ロツド、３５…ピン、３６…螺旋
状溝、３７…光電管装置、３８…主搬送体。

Claims

【特許請求の範囲】１プリント基板の保持搬送用キヤリヤを使用せ
ずに、主搬送体に設けた支持杆に支持されたプリ
ント基板を半田付けゾーンを通過させながら連続
的に半田付けする自動半田付装置において、少なくとも、上記半田付けゾーンの範囲におい
て、上記主搬送体の搬送方向と平行に往復動可能
で、かつ、上記プリント基板の前、後端部下面に
各別に当接係合する前後一対のそり防止体を備え
た自動そり防止機構を配設するとともに、上記主
搬送体の搬送方向と逆方向の搬送方向をもつ上記
そり防止体の復帰用搬送体を配設せしめ、上記自
動そり防止機構を構成する両そり防止体と、上記
主搬送体、および、復帰用搬送体との間に、連
結、分離手段を各別に設けたことを特徴とする自
動半田付装置。