JPH0233332Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はリニアトラツキングプレーヤ等のアー
ムシヤフト固定装置の改良に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のアームシヤフト固定装置は第１図に示す
ようにアームシヤフト３をアーム軸受１に通し、
防振ゴム５をアームシヤフト３の両端に設けた細
径の嵌合部３ａ，３ｂにかぶせ、一方を基板軸受
２ａに挿通し、他方は固定板４に挿通してこの固
定板の下端を基板２にビス６で取り付けてアーム
シヤフトを取付けていた。

従つてこの従来の装置では、組立上の問題から
基板２とは別部品の固定板４を使用することが必
要となり、コストアツプ及び組立の困難度が増す
といつた問題のみならず、固定板による機構系の
精度低下の要因が存在するといつた欠点があつ
た。

考案の目的 本考案は、上記従来の欠点を解消するもので、
アームシヤフトの取付精度を向上し、かつ部品コ
スト、作業コストを低減させることを目的とする
ものである。

考案の構成 本考案は、アームシヤフトの両端に長さの異な
る細径の嵌合部を設け、一方基板を一体に２つの
軸受部を設けてこの軸受部間に前記嵌合部を嵌挿
し、長い方の嵌合部上で太径部端面とその軸受と
の間にクランパを嵌合させてアームシヤフトを取
付けるように構成し、軸受をひとつの基板に一体
に設けるようにしたことによりアームシヤフトの
取付精度を向上させたものである。

実施例の説明 本考案の実施例を第２図及び第３図を用いて、
説明する。第２図及び第３図において第１図と同
一構成箇所には同一番号が附してある。アームシ
ヤフト７の両端には細径部が形成されその長い方
を第１の嵌合部７ａ、短い方を第２の嵌合部とす
る。この第１、第２の嵌合部に防振ゴム８ａ，８
ｂをかぶせ、第１の嵌合部側を基板軸受２ｂに防
振ゴム８ａの太径部端面の当りまで挿入する。そ
の後第２の嵌合部側を基板軸受２ａに防振ゴム８
ｂの太境部端面の当りまで挿入する。そして基板
軸受２ｂと防振ゴム８ａのすきまに第３図に示す
樹脂製のクランパ６を挿入して、アームシヤフト
が左右に移動しないように固定する。

上記の構成によればトラツキング機構を支える
基板を曲げ起こした先に設けた軸受部でアームシ
ヤフトを支えるように構成したことにより、従来
の固定板を用いていた場合に比較して固定板の位
置決めの作業ミスによつて生ずる取付誤差がなく
なり、アームシヤフトの位置精度が著しく向上す
る。これによつて、リニアトラツキングシステム
のプレーヤとしては、高さ方向の精度がパーテイ
カルトラツキング、水平方向の精度がラテラルト
ラツキングの精度向上に有効である。

また、精度の向上のみならず従来の固定装置に
比べて固定板をなくすることにより、コストダウ
ン及び組立時の工数ダウンをはかることができる
ものである。

考案の効果 本考案は軸受部を基板と一体に設けたことによ
り、アームシヤフトの位置精度を向上でき、かつ
従来よりも軸受部を支える部材を少なくでき、部
品コスト、作業コストを低減でき極めて実用的な
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアームシヤフト固定装置の正面
断面図、第２図は本考案の一実施例を示す正面断
面図、第３図はクランパの斜視図である。 ２……基板、２ａ，２ｂ……軸受部、６……ク
ランパ、７……アームシヤフト、７ａ，７ｂ……
嵌合部、８ａ，８ｂ……防振ゴム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アームシヤフトの両端に細径部を設け、その細
   径部の長さの長い方を第１の嵌合部とし短い方を
   第２の嵌合部とし、基板に一体に設けた２つの軸
   受部をアームシヤフトから第１の嵌合部を除いた
   長さより長く、アームシヤフトから第２の嵌合部
   を除いた長さより短くなるように配設し、両軸受
   部に第１、第２の嵌合部を嵌合し、第１の嵌合部
   の端の太径端面と軸受部との間にクランパを嵌合
   させたことを特徴とするアームシヤフト固定装
   置。