JP3551803B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は磁気ディスク装置に係わり、例えば、磁気ディスク装置を他の装置に取り付ける際の取り付け歪みの影響を防止できると共にグラウンドを好適に行ない得る構造を有する磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気ディスク装置(不図示)においては、パソコン等の他の装置に取り付ける際、磁気ディスク装置のフレームに取付ホルダ(不図示)をねじ等により取り付け、その取付ホルダを他の装置の取付座にねじ等により固定するものであった。ここで、取付ホルダを他の装置に取り付ける際、その取り付け歪みがフレームに影響を及ぼし、フレームの平面度などが損なわれ、正常な記録又は再生動作ができなくなるなどの問題点があった。この問題点を解消するため、従来の磁気ディスク装置では、図11に示すようなフローティング構造が採用されている。図において、10はフレームであり、記録媒体(不図示)に情報を記録又は記録された情報を再生する磁気ヘッド(不図示)、この磁気ヘッドを搭載してシーク方向に移動するキャリッジ部(不図示)、記録媒体を回転する媒体駆動モータ(不図示)などを取り付け又は収納されている。11は電子回路基板であり、フレーム10に搭載された磁気ヘッド、キャリッジ部、媒体駆動モータ等の動作を制御する制御部を形成されている。12は取付ホルダであり、フレーム10とは別部品で構成され、他の装置の取付座に固定するためのねじ孔等を設けられている。13は防振部材であり、取付ホルダ12を揺動可能に支持する。14は防振部材13のゴム部であり、取付ホルダ12を揺動可能に保持している。15は防振部材13の筒状のカラー部であり、一方の端部に鍔部を有して他方の端部をフレーム10に当接し、その側面にゴム部14を設けられている。16は防振部材13をフレーム10に固定する取付ねじ部、17はボトムカバーであり、フレーム10下部を覆うように、取付ホルダ12に第1、第2の係合部17a、17bにより引っかけて取り付けられている。18はトップカバーであり、フレーム10の上部を覆うようにフレーム10に取り付けられている。19は磁気ディスク装置であり、符号10〜18を付した構成を含む。
【0003】
図12は図11に示すA部拡大断面図である。図に示すように、ゴム部14により取付ホルダ12が支持され、フレーム10と取付ホルダ12は接触していないので、取付ホルダ12を他の装置の取付座に取り付けた際の歪などがゴム部14に吸収されてフレーム10に悪影響を及ぼすおそれがほとんどない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気ディスク装置19は以上のように構成されているので、フレーム10と取付ホルダ12とが接触しておらず、フレーム10と取付ホルダ12の導通を確保できない。このため、磁気ディスク装置19とこれを取り付ける他の装置とのグラウンドレベルでの電位差が生じるため、他の装置内部にある電源ノイズなどのノイズ特性が悪化する傾向にある。また、取付ホルダ12をゴム部14により支持しているので、フレーム10と取付ホルダ12との相対位置精度が悪く、又、磁気ディスク装置全体の長さ、幅などの規制が難しく、他の装置に取り付ける際の位置決めが困難である。
【0005】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、防振部材の効果を損なうことなく、フレームと取付ホルダとの導通を確保でき、耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ること。また、フレームと取付ホルダとの相対位置精度を向上させ、他の装置に取り付ける際の位置決めが容易な磁気ディスク装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の磁気ディスク装置は、外部装置に取り付けるための導電性の取付ホルダと、ゴム部により前記取付ホルダを保持してねじにより導電性のフレームに固着された防振部材とを備えた磁気ディスク装置において、前記フレームと前記取付ホルダとを電気的に接続するための導電性弾性体を設けられ、前記防振部材は一方の端部に鍔部を有する筒状のカラー部を有し、このカラー部の側面周囲に前記ゴム部を配置され、前記導電性弾性体は前記ねじにより前記防振部材と共に共締めされて前記フレームに固着されているものである。
【0007】
この発明の磁気ディスク装置は、導電性弾性体は一端をフレームに当接し、他端を取付ホルダに当接しているものである。
【0008】
この発明の磁気ディスク装置は、防振部材と導電性弾性体とを共締めするねじは導電性を有し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記ねじのねじ頭の裏側に当接しているものである。
【0009】
この発明の磁気ディスク装置は、防振部材のカラー部は導電性を有して他方の端部をフレームに当接し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記防振部材の一方の端部に設けられた鍔部に当接しているものである。
【0010】
この発明の磁気ディスク装置は、フレームは側面に下方向に開口した位置決め用切り欠き部を設けられ、取付ホルダは前記切り欠き部の内壁に当接する位置決め突部を設けられているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の磁気ディスク装置の一実施の形態を説明する。図1は実施の形態1による磁気ディスク装置を示す説明図、図2は図1に示すB部拡大断面図、図3は図1に示すCから見た矢視図である。図において、図11又は図12と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。1は導電性弾性体であり、一端を取付ホルダ12に当接し、他端を取付ねじ部16のねじ頭の裏側に当接し、取付ねじ部16により、防振部材13と共にフレーム10に固定されている。この実施の形態1ではステンレススチール製の板ばねを用いている。また、取付ねじ部16は導電性の材料により形成されている。
また、10aはフレーム10の側面にその下方に開口して設けられた位置決め用切り欠き部、12aは取付ホルダ12に設けられた位置決め用突部であり、位置決め用切り欠き部10aの内壁に当接し、装置の長さ方向に対するフレーム10と取付ホルダ12との相対位置を規制する。なお、位置決め用切り欠き部10aは位置決め用突部12aよりも幅広に形成され、取付ホルダ12をガタ寄せすることにより位置決めしている。また、位置決め用切り欠き部10aの切り欠き底部に位置決め用突部12aの先端が当接しないように設けられており、取付ホルダ12の微小な上下動がフレーム10に大きな悪影響を与えないようにしている。19aは磁気ディスク装置であり、符号1を付した構成及び符号10〜18を付した構成を含む。
【0017】
また、図4は導電性弾性体1の他の取付構造を示す説明図であり、図に示すように、一端を取付ホルダ12に当接し、他端をフレーム10に直接当接するようにしている。このように導電性弾性体1を取り付けることにより、取付ねじ部16を導電性のものとしなくても良い。
【0018】
また、図2に示す導電性弾性体1の取付構造においても、カラー部15を導電性の材料から形成し、導電性弾性体1をカラー部15の鍔部に当接させることにより、取付ねじ部16を導電性のものとしなくても済む。
【0019】
この実施の形態1による磁気ディスク装置19aによれば、フレーム10と取付ホルダ12とを電気的に接続するための導電性弾性体1が、一方の端部を取付ホルダ12に当接し、他端を導電性の取付ねじ部16のねじ頭の裏側に当接し、防振部材13と共に取付ねじ部16により共締めされてフレーム10に固着されているので、容易な構造でフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ることができる。
【0020】
また、フレーム10の側面に下方に開口した位置決め用切り欠き部10aを設け、取付ホルダ12に位置決め用切り欠き部10aの内壁に当接する位置決め用突部12aを設けて、取付ホルダ12をガタ寄せしてフレーム10に取り付けるので、磁気ディスク装置19aの全体の長さを規制できる。
【0021】
実施の形態2.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図5はフレームと取付ホルダの導通構造の他の態様を示す説明図、図6は図5に示すボトムカバーの詳細説明図である。図において、図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。17aは導電性のボトムカバー17に設けられた第1の係合部であり、一方の取付ホルダ12に係合する。17bはボトムカバー17に設けられた第2の係合部であり、他方の取付ホルダ12とフレーム10に係合する。第1、第2の係合部17a、17bはボトムカバー17の側面端部を折り曲げることにより形成され、第2の係合部17bは弾性を有するように構成されている。すなわち、ボトムカバー17の取り付け時に第2の係合部17bがフレーム10側に付勢されるように、所定の角度θを設けて折り曲げられている。
【0022】
図5に示すように、第2の係合部17bはその取り付け時に方向D側に付勢されるようになり、取付ホルダ12とフレーム10とに当接している。これにより、フレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ることができる。
【0023】
なお、第1、第2の係合部17a、17bを図7に示すように、フレーム10の側面に沿って延設し、フレーム10の側面に当接するようにしても良い。第1、第2の係合部17a、17bを図7に示すような構造とする場合、第1、第2の係合部17a、17bをボトムカバー17の内側に若干曲げることにより、ボトムカバー17を装置に組み込んだ際、第1、第2の係合部17a、17bがその弾性によりフレーム10の側面に付勢されるようにすることができる。この場合も図5に示すボトムカバー17と同様にフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保できる。
【0024】
実施の形態3.
この発明の磁気ディスク装置の他の態様を説明する。図8はフレームと取付ホルダの導通構造の他の態様を示す説明図である。図において、図1〜図7と同一付号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。
【0025】
11aは電子回路基板11に設けられたアース端子であり、ジャンパー線11bによりフレーム10に電気的に接続されている。17cはボトムカバー17に設けられた端子当接部であり、ボトムカバー17の平面部からプレス加工により電子回路基板11側に切り起こされて設けられ、アース端子11aに当接している。
これにより、フレーム10と取付ホルダ12は電子回路基板11、ボトムカバー17を介して電気的に導通しており、図5に示すものと同様に、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上させることができる。
【0026】
なお、この実施の形態3では、ジャンパー線11bにより電子回路基板11とフレーム10とを電気的に導通したが、アース端子11aに孔部を設け、フレーム10に雌ねじ部を設けて、導電性のねじによりフレーム10と電子回路基板11の導通を行っても良い。具体的には、導電性のねじのねじ頭の裏側がアース端子11aに当接するようにねじ締めすれば良い。この場合、電子回路基板11をフレーム10に取り付けるためのねじの省略が可能である。
【0027】
実施の形態4.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図9はフレームと取付ホルダとの導通構造の他の態様を示す説明図である。図において、図1〜図8と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。18aはトップカバー18に設けられた当接片部であり、トップカバー18の側面からフレーム10の側面に沿って延設されており、かつその突起部18a1、18a2がフレーム10と取付ホルダ12とに当接している。この当接片部18aによりフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイス特性を向上させることができる。
【0028】
実施の形態5.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図10は取付ホルダの位置決め構造を示す説明図である。図において、図1〜図9と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。17dはボトムカバー17に設けられた窪み部であり、ボトムカバー17の平面部に両側面から所定の距離に窪みの端部が位置するように設けられている。取付ホルダ12の取り付け時は、取付ねじ部16により取付ホルダ12を仮止めした後、ボトムカバー17を取付ホルダ12に取り付け、その後、取付ホルダ12の底面部側面を窪み部17dの壁面に当接させる。これにより、装置の幅方向に対して取付ホルダ12の位置決めがなされるので、この後、取付ねじ部16を本締めして取付ホルダ12をフレーム10に固定する。
これにより、装置全体の幅を容易に規制することができる。なお、図1〜図9に示すフレーム10と取付ホルダ12との導通構造を、この実施の形態5に合わせて使用することにより、耐ノイズ特性を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明の磁気ディスク装置によれば、外部装置に取り付けるための導電性の取付ホルダと、ゴム部により取付ホルダを保持して導電性のフレームにねじにより固着された防振部材と、フレームと取付ホルダとを電気的に接続するための導電性弾性体とを備え、防振部材は一方の端部に鍔部を有する筒状のカラー部とこのカラー部の側面周囲に配置されたゴム部とを設けられ、導電性弾性体はねじにより防振部材と共に共締めされてフレームに固着されているので、容易な構造でフレームと取付ホルダとの導通を確保でき、防振部材の防振効果を損なうことなく、耐ノイズ特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ディスク装置の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示すB部拡大断面図である。
【図3】図1に示すCから見た矢視図である。
【図4】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図5】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図6】図5に示すボトムカバーの詳細説明図である。
【図7】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図8】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図9】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図10】この発明の位置決め構造を示す説明図である。
【図11】従来の磁気ディスク装置を示す説明図である。
【図12】図11に示すA部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 導電性弾性体、 10 フレーム、 10a 位置決め用切り欠き部、 11 電子回路基板、 11a アース端子、 11b ジャンパー線、 12取付ホルダ、 12a 位置決め用突部、 13 防振部材、 14 ゴム部、 15 カラー部、 16 取付ねじ部、 17 ボトムカバー、 17a 第1の係合部、 17b 第2の係合部、 17c 端子当接部、 17d 窪み部、 18 トップカバー、 18a 当接片部、 18a1、18a2 突起部、 19、19a 磁気ディスク装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は磁気ディスク装置に係わり、例えば、磁気ディスク装置を他の装置に取り付ける際の取り付け歪みの影響を防止できると共にグラウンドを好適に行ない得る構造を有する磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気ディスク装置(不図示)においては、パソコン等の他の装置に取り付ける際、磁気ディスク装置のフレームに取付ホルダ(不図示)をねじ等により取り付け、その取付ホルダを他の装置の取付座にねじ等により固定するものであった。ここで、取付ホルダを他の装置に取り付ける際、その取り付け歪みがフレームに影響を及ぼし、フレームの平面度などが損なわれ、正常な記録又は再生動作ができなくなるなどの問題点があった。この問題点を解消するため、従来の磁気ディスク装置では、図11に示すようなフローティング構造が採用されている。図において、10はフレームであり、記録媒体(不図示)に情報を記録又は記録された情報を再生する磁気ヘッド(不図示)、この磁気ヘッドを搭載してシーク方向に移動するキャリッジ部(不図示)、記録媒体を回転する媒体駆動モータ(不図示)などを取り付け又は収納されている。11は電子回路基板であり、フレーム10に搭載された磁気ヘッド、キャリッジ部、媒体駆動モータ等の動作を制御する制御部を形成されている。12は取付ホルダであり、フレーム10とは別部品で構成され、他の装置の取付座に固定するためのねじ孔等を設けられている。13は防振部材であり、取付ホルダ12を揺動可能に支持する。14は防振部材13のゴム部であり、取付ホルダ12を揺動可能に保持している。15は防振部材13の筒状のカラー部であり、一方の端部に鍔部を有して他方の端部をフレーム10に当接し、その側面にゴム部14を設けられている。16は防振部材13をフレーム10に固定する取付ねじ部、17はボトムカバーであり、フレーム10下部を覆うように、取付ホルダ12に第1、第2の係合部17a、17bにより引っかけて取り付けられている。18はトップカバーであり、フレーム10の上部を覆うようにフレーム10に取り付けられている。19は磁気ディスク装置であり、符号10〜18を付した構成を含む。
【0003】
図12は図11に示すA部拡大断面図である。図に示すように、ゴム部14により取付ホルダ12が支持され、フレーム10と取付ホルダ12は接触していないので、取付ホルダ12を他の装置の取付座に取り付けた際の歪などがゴム部14に吸収されてフレーム10に悪影響を及ぼすおそれがほとんどない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気ディスク装置19は以上のように構成されているので、フレーム10と取付ホルダ12とが接触しておらず、フレーム10と取付ホルダ12の導通を確保できない。このため、磁気ディスク装置19とこれを取り付ける他の装置とのグラウンドレベルでの電位差が生じるため、他の装置内部にある電源ノイズなどのノイズ特性が悪化する傾向にある。また、取付ホルダ12をゴム部14により支持しているので、フレーム10と取付ホルダ12との相対位置精度が悪く、又、磁気ディスク装置全体の長さ、幅などの規制が難しく、他の装置に取り付ける際の位置決めが困難である。
【0005】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、防振部材の効果を損なうことなく、フレームと取付ホルダとの導通を確保でき、耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ること。また、フレームと取付ホルダとの相対位置精度を向上させ、他の装置に取り付ける際の位置決めが容易な磁気ディスク装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の磁気ディスク装置は、外部装置に取り付けるための導電性の取付ホルダと、ゴム部により前記取付ホルダを保持してねじにより導電性のフレームに固着された防振部材とを備えた磁気ディスク装置において、前記フレームと前記取付ホルダとを電気的に接続するための導電性弾性体を設けられ、前記防振部材は一方の端部に鍔部を有する筒状のカラー部を有し、このカラー部の側面周囲に前記ゴム部を配置され、前記導電性弾性体は前記ねじにより前記防振部材と共に共締めされて前記フレームに固着されているものである。
【0007】
この発明の磁気ディスク装置は、導電性弾性体は一端をフレームに当接し、他端を取付ホルダに当接しているものである。
【0008】
この発明の磁気ディスク装置は、防振部材と導電性弾性体とを共締めするねじは導電性を有し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記ねじのねじ頭の裏側に当接しているものである。
【0009】
この発明の磁気ディスク装置は、防振部材のカラー部は導電性を有して他方の端部をフレームに当接し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記防振部材の一方の端部に設けられた鍔部に当接しているものである。
【0010】
この発明の磁気ディスク装置は、フレームは側面に下方向に開口した位置決め用切り欠き部を設けられ、取付ホルダは前記切り欠き部の内壁に当接する位置決め突部を設けられているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の磁気ディスク装置の一実施の形態を説明する。図1は実施の形態1による磁気ディスク装置を示す説明図、図2は図1に示すB部拡大断面図、図3は図1に示すCから見た矢視図である。図において、図11又は図12と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。1は導電性弾性体であり、一端を取付ホルダ12に当接し、他端を取付ねじ部16のねじ頭の裏側に当接し、取付ねじ部16により、防振部材13と共にフレーム10に固定されている。この実施の形態1ではステンレススチール製の板ばねを用いている。また、取付ねじ部16は導電性の材料により形成されている。
また、10aはフレーム10の側面にその下方に開口して設けられた位置決め用切り欠き部、12aは取付ホルダ12に設けられた位置決め用突部であり、位置決め用切り欠き部10aの内壁に当接し、装置の長さ方向に対するフレーム10と取付ホルダ12との相対位置を規制する。なお、位置決め用切り欠き部10aは位置決め用突部12aよりも幅広に形成され、取付ホルダ12をガタ寄せすることにより位置決めしている。また、位置決め用切り欠き部10aの切り欠き底部に位置決め用突部12aの先端が当接しないように設けられており、取付ホルダ12の微小な上下動がフレーム10に大きな悪影響を与えないようにしている。19aは磁気ディスク装置であり、符号1を付した構成及び符号10〜18を付した構成を含む。
【0017】
また、図4は導電性弾性体1の他の取付構造を示す説明図であり、図に示すように、一端を取付ホルダ12に当接し、他端をフレーム10に直接当接するようにしている。このように導電性弾性体1を取り付けることにより、取付ねじ部16を導電性のものとしなくても良い。
【0018】
また、図2に示す導電性弾性体1の取付構造においても、カラー部15を導電性の材料から形成し、導電性弾性体1をカラー部15の鍔部に当接させることにより、取付ねじ部16を導電性のものとしなくても済む。
【0019】
この実施の形態1による磁気ディスク装置19aによれば、フレーム10と取付ホルダ12とを電気的に接続するための導電性弾性体1が、一方の端部を取付ホルダ12に当接し、他端を導電性の取付ねじ部16のねじ頭の裏側に当接し、防振部材13と共に取付ねじ部16により共締めされてフレーム10に固着されているので、容易な構造でフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ることができる。
【0020】
また、フレーム10の側面に下方に開口した位置決め用切り欠き部10aを設け、取付ホルダ12に位置決め用切り欠き部10aの内壁に当接する位置決め用突部12aを設けて、取付ホルダ12をガタ寄せしてフレーム10に取り付けるので、磁気ディスク装置19aの全体の長さを規制できる。
【0021】
実施の形態2.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図5はフレームと取付ホルダの導通構造の他の態様を示す説明図、図6は図5に示すボトムカバーの詳細説明図である。図において、図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。17aは導電性のボトムカバー17に設けられた第1の係合部であり、一方の取付ホルダ12に係合する。17bはボトムカバー17に設けられた第2の係合部であり、他方の取付ホルダ12とフレーム10に係合する。第1、第2の係合部17a、17bはボトムカバー17の側面端部を折り曲げることにより形成され、第2の係合部17bは弾性を有するように構成されている。すなわち、ボトムカバー17の取り付け時に第2の係合部17bがフレーム10側に付勢されるように、所定の角度θを設けて折り曲げられている。
【0022】
図5に示すように、第2の係合部17bはその取り付け時に方向D側に付勢されるようになり、取付ホルダ12とフレーム10とに当接している。これにより、フレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上できる磁気ディスク装置を得ることができる。
【0023】
なお、第1、第2の係合部17a、17bを図7に示すように、フレーム10の側面に沿って延設し、フレーム10の側面に当接するようにしても良い。第1、第2の係合部17a、17bを図7に示すような構造とする場合、第1、第2の係合部17a、17bをボトムカバー17の内側に若干曲げることにより、ボトムカバー17を装置に組み込んだ際、第1、第2の係合部17a、17bがその弾性によりフレーム10の側面に付勢されるようにすることができる。この場合も図5に示すボトムカバー17と同様にフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保できる。
【0024】
実施の形態3.
この発明の磁気ディスク装置の他の態様を説明する。図8はフレームと取付ホルダの導通構造の他の態様を示す説明図である。図において、図1〜図7と同一付号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。
【0025】
11aは電子回路基板11に設けられたアース端子であり、ジャンパー線11bによりフレーム10に電気的に接続されている。17cはボトムカバー17に設けられた端子当接部であり、ボトムカバー17の平面部からプレス加工により電子回路基板11側に切り起こされて設けられ、アース端子11aに当接している。
これにより、フレーム10と取付ホルダ12は電子回路基板11、ボトムカバー17を介して電気的に導通しており、図5に示すものと同様に、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイズ特性を向上させることができる。
【0026】
なお、この実施の形態3では、ジャンパー線11bにより電子回路基板11とフレーム10とを電気的に導通したが、アース端子11aに孔部を設け、フレーム10に雌ねじ部を設けて、導電性のねじによりフレーム10と電子回路基板11の導通を行っても良い。具体的には、導電性のねじのねじ頭の裏側がアース端子11aに当接するようにねじ締めすれば良い。この場合、電子回路基板11をフレーム10に取り付けるためのねじの省略が可能である。
【0027】
実施の形態4.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図9はフレームと取付ホルダとの導通構造の他の態様を示す説明図である。図において、図1〜図8と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。18aはトップカバー18に設けられた当接片部であり、トップカバー18の側面からフレーム10の側面に沿って延設されており、かつその突起部18a1、18a2がフレーム10と取付ホルダ12とに当接している。この当接片部18aによりフレーム10と取付ホルダ12との導通を確保でき、防振部材13による防振効果を確保できると共に耐ノイス特性を向上させることができる。
【0028】
実施の形態5.
この発明の磁気ディスク装置の他の実施の形態を説明する。図10は取付ホルダの位置決め構造を示す説明図である。図において、図1〜図9と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。17dはボトムカバー17に設けられた窪み部であり、ボトムカバー17の平面部に両側面から所定の距離に窪みの端部が位置するように設けられている。取付ホルダ12の取り付け時は、取付ねじ部16により取付ホルダ12を仮止めした後、ボトムカバー17を取付ホルダ12に取り付け、その後、取付ホルダ12の底面部側面を窪み部17dの壁面に当接させる。これにより、装置の幅方向に対して取付ホルダ12の位置決めがなされるので、この後、取付ねじ部16を本締めして取付ホルダ12をフレーム10に固定する。
これにより、装置全体の幅を容易に規制することができる。なお、図1〜図9に示すフレーム10と取付ホルダ12との導通構造を、この実施の形態5に合わせて使用することにより、耐ノイズ特性を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明の磁気ディスク装置によれば、外部装置に取り付けるための導電性の取付ホルダと、ゴム部により取付ホルダを保持して導電性のフレームにねじにより固着された防振部材と、フレームと取付ホルダとを電気的に接続するための導電性弾性体とを備え、防振部材は一方の端部に鍔部を有する筒状のカラー部とこのカラー部の側面周囲に配置されたゴム部とを設けられ、導電性弾性体はねじにより防振部材と共に共締めされてフレームに固着されているので、容易な構造でフレームと取付ホルダとの導通を確保でき、防振部材の防振効果を損なうことなく、耐ノイズ特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ディスク装置の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示すB部拡大断面図である。
【図3】図1に示すCから見た矢視図である。
【図4】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図5】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図6】図5に示すボトムカバーの詳細説明図である。
【図7】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図8】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図9】この発明の導通構造の他の態様を示す説明図である。
【図10】この発明の位置決め構造を示す説明図である。
【図11】従来の磁気ディスク装置を示す説明図である。
【図12】図11に示すA部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 導電性弾性体、 10 フレーム、 10a 位置決め用切り欠き部、 11 電子回路基板、 11a アース端子、 11b ジャンパー線、 12取付ホルダ、 12a 位置決め用突部、 13 防振部材、 14 ゴム部、 15 カラー部、 16 取付ねじ部、 17 ボトムカバー、 17a 第1の係合部、 17b 第2の係合部、 17c 端子当接部、 17d 窪み部、 18 トップカバー、 18a 当接片部、 18a1、18a2 突起部、 19、19a 磁気ディスク装置。
Claims (5)
- 外部装置に取り付けるための導電性の取付ホルダと、ゴム部により前記取付ホルダを保持してねじにより導電性のフレームに固着された防振部材とを備えた磁気ディスク装置において、前記フレームと前記取付ホルダとを電気的に接続するための導電性弾性体を設けられ、前記防振部材は一方の端部に鍔部を有する筒状のカラー部を有し、このカラー部の側面周囲に前記ゴム部を配置され、前記導電性弾性体は前記ねじにより前記防振部材と共に共締めされて前記フレームに固着されていることを特徴とする磁気ディスク装置。
- 導電性弾性体は一端をフレームに当接し、他端を取付ホルダに当接していることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
- 防振部材と導電性弾性体とを共締めするねじは導電性を有し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記ねじのねじ頭の裏側に当接していることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
- 防振部材のカラー部は導電性を有して他方の端部をフレームに当接し、導電性弾性体は一端を取付ホルダに当接し、他端を前記防振部材の一方の端部に設けられた鍔部に当接していることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
- フレームは側面に下方向に開口した位置決め用切り欠き部を設けられ、取付ホルダは前記位置決め用切り欠き部の内壁に当接する位置決め突部を設けられていることを特徴とする請求構項2乃至4に記載の磁気ディスク装置。
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