JPH0232599Y2 - - Google Patents

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JPH0232599Y2
JPH0232599Y2 JP5922487U JP5922487U JPH0232599Y2 JP H0232599 Y2 JPH0232599 Y2 JP H0232599Y2 JP 5922487 U JP5922487 U JP 5922487U JP 5922487 U JP5922487 U JP 5922487U JP H0232599 Y2 JPH0232599 Y2 JP H0232599Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は容器の口栓に関するものである。
〔従来の技術〕
醤油やソースまたは食用油等を収納した容器の
口部を密封する口栓として、容器の口部に嵌着さ
れる内容物注出口をもつた栓本体の一側に、この
栓本体の上部に着脱可能に被冠されるキヤツプを
ヒンジ部を介して一体に形成した合成樹脂製の口
栓がある。
第9図はこの種の口栓として従来知られている
ものを示したもので、図中1は瓶形容器Aの口部
に嵌着される栓本体である。この栓本体1は、容
器Aの口部外周に嵌着される円筒状の外筒2の内
側に、上端が外筒2の上方に突出するとともに上
端側が拡開する有底円筒状の液体注出口3を形成
し、かつこの注出口3の下部外周に容器口部の内
周に密接する薄肉内筒4を形成した形状のもの
で、注出口3の底壁は、前記注出口3を塞ぐ中蓋
5とされている。この中蓋5は、その一側部上面
に一体に突設した引張り片6を上方に引くことに
より、中蓋5の外周縁部下面に形成した切取り溝
7から切取られるもので、上記引張り片6の上端
にはこの引張り片6を上方に引くための指掛けリ
ング6aが一体に設けられている。また、8は栓
本体1の上部に着脱可能に被冠されるキヤツプで
あり、このキヤツプ8は、栓本体1とキヤツプ8
とをその一側において連結するヒンジ部9を介し
て栓本体1と一体に形成されている。このキヤツ
プ8はヒンジ部9を弾性変形させて開閉されるも
ので、栓本体1の上部に被冠されたキヤツプ8
は、その下端部内周に形成した掛止凸部10と、
栓本体1に形成したキヤツプ掛止部11との係合
によつてロツクされるようになつている。なお、
8aはキヤツプ8の先端側つまり前記ヒンジ部9
と反対側の外側面下端部に突設された鍔部であ
り、キヤツプ8は、この鍔部8aを指で押上げる
ことにより上記掛止凸部10とキヤツプ掛止部1
1との係合を解除されて図に鎖線で示すように開
かれるようになつている。また、12はキヤツプ
8の上面部内面に突設されたリング状のシール壁
であり、このシール壁12は、栓本体1の上部に
キヤツプ8を被冠させたときに注出口3の開口端
内周に密接して注出口3を密閉する。
この口栓は、キヤツプ8を栓本体1に被嵌させ
た状態で、内容物(醤油やソースまたは食用油
等)を充填した容器Aの口部に栓本体1を圧入嵌
着して容器Aに取付けられるもので、この口栓を
使用している商品は、商品を購入した消費者が口
栓の中蓋5を切取るまでは容器Aの口部を密封し
ておけるし、また口栓のキヤツプ8を開いて中蓋
5を引き切るだけで容易に開封できるとともに、
開封後もキヤツプ8を開閉することで容器口部を
開閉することができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、最近、食品等の商品にその流通過程
等において有害物質を混入させるという悪質な犯
罪が見られるようになつてきている。この種の犯
罪は、醤油やソースまたは食用油等の容器詰め商
品には現在のところ行なわれていないが、上記合
成樹脂製の口栓で容器口部を封止した商品は、そ
の口栓のキヤツプ8が自由に開閉できるために、
口栓の中蓋5を簡単に露出させることができる
し、また中蓋5の外周縁部(切取り溝7を形成し
た部分)が非常に薄くなつているために中蓋5を
切取らなくてもその外周縁部の薄い部分から注射
器等により容器内に有害物質を注入することが可
能であり、しかも従来の口栓では、有害物質の注
入後に再びキヤツプ8を閉じると外観が原形と全
く変わらない状態になるから、上記口栓で容器口
部を封止した商品は上記犯罪の対象とされる心配
がある。
そして、このような犯罪が行なわれた場合を考
慮して商店の店員や購入客が商品をチエツクしよ
うとしても、キヤツプ8が開閉された形跡は全く
残らないし、また中蓋5の外周縁部から注射器等
により有害物質が注入された場合は針孔が非常に
小さくてほとんど分らないために注入跡の発見は
難しく、そのために有害物質が混入された商品を
消費者に販売してしまうおそれがある。
このため、従来から、製造元からの商品の出荷
時に、口栓の栓本体1とキヤツプ8の外側を保護
フイルムで覆つたり栓本体1とキヤツプ8との突
き合わせ部にシールを貼り付けたりして、保護フ
イルムやシールを剥がさない限りキヤツプを開け
られないようにすることが考えられているが、こ
れでは、保護フイルムやシールが剥がされている
か否かによりキヤツプ8が開けられたかどうか、
つまり有害物質が混入された心配があるかどうか
を容易に知ることができる反面、口栓を保護フイ
ルムで覆つたりシールを貼り付けたりするための
装置の設備費および人件費がかかるから、これが
商品の価格に影響するという問題があつた。
この考案は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、口
栓を保護フイルムで覆つたりシールを貼り付けた
りすることなく、キヤツプが開かられたことを容
易に発見することができるようにした容器の口栓
を提供することにある。
〔問題点を解決する手段〕
この考案の口栓は、栓本体の外周に、栓本体と
間隙を存して対向しかつ両端において栓本体と連
結する帯片を一体に形成するとともに、キヤツプ
にはこのキヤツプを栓本体に被冠させたときに上
記帯片と栓本体との間に挿入される掛止爪を一体
に形成し、かつ上記帯片に、挿入された前記掛止
爪を掛止してこの掛止爪の上方への突出しを阻止
する掛止部と前記掛止爪の外周を覆うカバー部と
を形成するとともに、この帯片の少なくとも一端
側の栓本体連結部の肉厚を、上記掛止部の挿入時
には破断せず帯片を上方に押上げたときに破断す
る厚さとしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
すなわち、この考案の口栓は、キヤツプに形成
した掛止爪を栓本体に形成した帯片と栓本体との
間に挿入してこの掛止爪を上記帯片の掛止部に掛
止しておくことにより、上記帯片をちぎり取つて
掛止爪の掛止を解除しなければキヤツプを開けら
れないようにするとともに、帯片の少なくとも一
端側の栓本体連結部の肉厚を、掛止部の挿入時に
は破断せず帯片を上方に押上げたときに破断する
厚さとすることによつて、帯片をちぎり取らずに
キヤツプを開こうとしても、帯片の少なくとも一
端側の栓本体連結部が掛止爪で押上げられて破断
するようにし、さらに上記帯片に、挿入された掛
止爪の外周を覆うカバー部を形成することによ
り、帯片に掛止されている掛止爪をナイフ等で削
り取つてキヤツプを開けることもできないように
したものがあり、この口栓によれば、帯片を原形
の状態に残したままキヤツプを開けることはでき
ないから、従来のように口栓を保護フイルムで覆
つたりシールを貼り付けたりしなくても、上記帯
片が原形状態で残つているか否かによつて、キヤ
ツプが開けられたかどうか、つまり有害物が混入
された心配があるかどうかを容易に知ることがで
きる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図〜第6図を
参照して説明する。なお、図中第9図に示した従
来の口栓と同一の部分については図に同符号を付
してその説明を省略する。
この口栓は、栓本体1のヒンジ部9と反対側の
外周に、栓本体1と間隙を存して対向しかつ両端
にいて栓本体1と連結する帯片13を一体に形成
し、キヤツプ8には、このキヤツプ8を栓本体1
に被冠させたときに上記帯片13と栓本体1との
間に挿入される掛止爪14を一体に形成したもの
で、上記帯片13は栓本体1の外筒2の上端部外
周にその周方向に沿わせて設けられている。この
帯片13は、第1図〜第3図および第5図に示す
ように、その両端の栓本体連結部13a,13a
を除くほぼ全長部分を、垂直な周壁の上端縁内周
に栓本体1側に突出する水平なフランジ部を形成
した断面形状としたもので、前記フランジ部は、
キヤツプ8側の掛止爪14を掛止してこの掛止爪
14の上方への抜出しを阻止する掛止部13bと
され、前記周壁は、上記掛止部13bに掛止され
た掛止爪14の外周を覆うカバー部13cとされ
ている。なおこの実施例では、帯片13の掛止部
13bを、栓本体1の外筒2の上面よりも上方に
突出させて形成している。この掛止部13bの内
周縁と栓本体1の外筒2の外周面との間隔は、キ
ヤツプ8の下端部外側に突設されている鍔部8a
が入り込む間隔とされており、さらに掛止部13
b内周縁は上記鍔部8aの外周縁に沿う形状とさ
れている。また、帯体13のカバー部13cの内
周面と栓本体1の外筒2の外周面との間隔は、キ
ヤツプ8側の掛止爪14が入り込む間隔とされて
おり、このカバー部13cの高さは上記掛止爪1
4の高さとほぼ同じになつている。
一方、キヤツプ8側の掛止爪14は、第1図、
第4図および第6図に示すように、キヤツプ8の
鍔部8aの下面に一体に形成されている。この掛
止爪14は、断面V字状のもので、この掛止爪1
4の上端部外周縁は上記鍔部8aの外周縁より外
方に突出する爪部14aとされており、この爪部
14aは、掛止爪14を帯片13と栓本体1との
間に完全に挿入したときに帯片13の掛止部13
bの下面に掛止されるようになつている。なお、
掛止爪14の長さ(栓本体周方向の長さ)は帯片
13の掛止爪挿入部の長さよりも若干短くなつて
おり(第3図参照)、この掛止爪14は帯片13
を弾性変形させながら帯片13と栓本体1との間
に挿入される。
また、上記帯片13のカバー部13cの厚さ
は、両端部を除くほぼ全長にわたつて0.6〜0.7mm
とされ、掛止部13bの厚さは0.8〜1.0mmとされ
ており、この帯片13の両端の栓本体連結部13
a,13aの肉厚は、第2図および第3図に示す
ように、カバー部13cの厚さよりも薄くかつ帯
片上縁から下縁に向かつて薄くなる厚さとされて
いる。このように帯片13の栓本体連結部13
a,13aの肉厚を薄くしているのは、栓本体1
に被冠されているキヤツプ8を開いたときに上記
掛止爪14の爪部14aによる押上げ力で帯片1
3が少なくとも一端側の栓本体連結部13aにお
いて破断されるようにするためであり、たとえば
ポリエチレン製の口栓の場合は、栓本体連結部1
3a,13aの上縁の肉厚t1は0.35〜0.5mm、下縁
の肉厚t2は0.2〜0.3mmとされ、またポリプロピレ
ン製の口栓の場合は、上記肉厚t1,t2はポリエチ
レン製のものより若干薄くされる。
なお、上記口栓は、ポリエチレンやポリプロピ
レン等の可撓性合成樹脂により一体成形(キヤツ
プ8を180度開いた形で成形)されたものである。
この口栓も、従来の口栓と同様にキヤツプ8を
栓本体1に被冠させた状態で内容物を充填した容
器の口部に圧入嵌着されるもので、キヤツプ8の
鍔部下面に突設されている掛止爪14は、栓本体
1にキヤツプ8を被冠させることによつて帯片1
3と栓本体1との間に帯片13を弾性変形させな
がら押込まれ、最終的には掛止爪14が帯片13
の掛止部13bを乗越えて第6図に示すように掛
止部13bの下面に掛止される。このとき、キヤ
ツプ8の鍔部8aは帯片13の掛止部13bの内
側に入り込む。なお、掛止爪14を帯片13と栓
本体1との間に押込み挿入する場合、帯片13が
掛止爪14で押されるためにこの力が帯片13の
両端の栓本体連結部13a,13aにかかるが、
この実施例では帯片13の栓本体連結部13a,
13aの上縁側の肉厚を上記のようにある程度厚
くしているから、帯片13の栓本体連結部13
a,13aが掛止爪14の押込み挿入時に切れて
しまうことはない。ただし、栓本体連結部13
a,13aの肉厚は上縁から下縁に向かつて薄く
なる厚さとなつているために、栓本体連結部13
aの下縁側の薄い部分は掛止爪14の押込み挿入
によつて切れることがあるが、この切れは栓本体
連結部13aの下縁側に生ずるだけであつて、栓
本体連結部全体が破断してしまうことはない。
しかして、上記口栓においては、キヤツプ8に
形成した掛止爪14を栓本体1に形成した帯片1
3と栓本体1との間に挿入して、この掛止爪14
を上記帯片13の掛止部13bに掛止しておくこ
とにより、上記掛止爪14でキヤツプ8を被冠状
態に掛止しているから、上記帯片13を栓本体1
からちぎり取つて掛止爪14の掛止を解除しない
限りキヤツプ8を開くことはできず、したがつて
商品の流通過程等においてキヤツプ8が開かれる
のを防ぐことができる。しかもこの口栓では、た
とえば悪意をもつて商品に有害物質を混入させよ
うとして、栓本体1の外筒2の上面とキヤツプ8
の下面との突き合わせ部に爪やナイフ等の薄板を
差込んでキヤツプ8を無理にこじ開けると、キヤ
ツプ8とともに引上げられる掛止爪14の爪部1
4aが帯片13の掛止部13bを押上げることに
なり、そのちめにこの押上げ力で帯片13のいず
れかの栓本体連結部13aが第2図に鎖線で示す
ように破断される。なお、この栓本体連結部13
aは下縁側から切り破られるようにして破断され
る。したがつて、一度でもキヤツプ8が開かれた
商品は、その口栓の帯片13の栓本体連結部13
aが切れているから、この帯片13が切れている
か否かによつて、キヤツプ8が開けられたかどう
か、つまり有害物質が混入された心配があるかど
うかを容易に知ることができる。これは、帯片1
3の切れていない側の栓本体連結部13aを切断
して帯片13を完全に除去した場合も同様であ
り、この場合も、帯片13が無くなつていること
からキヤツプ8が開けられたことを容易に知るこ
とができる。また、上記口栓においては、帯片1
3に、挿入された掛止爪14の外周を覆うカバー
部13cを形成しているために、帯片13に掛止
されている掛止爪14をナイフ等で削り取つてキ
ヤツプを開けようとしても、帯片13のカバー部
13cを切り落さなければ掛止爪14を削り取る
ことはできず、したがつてこの口栓によれば、帯
片13を原形の状態に残したままキヤツプ8を開
けることはできないから、従来のように口栓を保
護フイルムで覆つたりシールを貼り付けたりしな
くても、帯片13が原形状態で残つているか否か
によつて、キヤツプ8が開けられたかどうか、つ
まり有害物質が混入された心配があるかどうかを
容易に知ることができる。
また、商品を購入した消費者は、口栓のキヤツ
プ8を開いて容器口部を開封すればよく、この場
合、帯片13を指で下側から押上げればその両端
の栓本体連結部13a,13aが破断するから、
帯片13を指で押上げるだけで帯片13を栓本体
1からちぎり取ることができるし、また帯片13
と一緒にその内側の掛止爪14を押上げれば、帯
片13のちぎり取りと同時にキヤツプ8も開くこ
とができる。
なお、上記実施例では、帯片13の栓本体連結
部13a,13aの肉厚を、上縁から下縁に向か
つて薄くなる厚さとしているが、この栓本体連結
部13a,13aは、その肉厚を掛止爪14の挿
入時には破断せず帯片13を上方に押上げたとき
に破断する厚さに選びさえすれば、上縁から下縁
にわたつて同じ厚さとしてもよいし、また帯片1
3の両端の栓本体連結部13a,13aの肉厚
は、いずれか一方だけを薄くして、一方の栓本体
連結部13aだけが帯片13を押上げたときに破
断されるようにしてもよい。
また、上記実施例の口栓では、栓本体1とキヤ
ツプ8との突き合わせ部が露出しているが、栓本
体1の帯片形成部を除く外周に第7図に示すよう
な周壁15を一体に形成して、この周壁15で栓
本体1とキヤツプ8との突き合わせ部を覆うよう
にすれば、上記突き合わせ部に爪やナイフ等の薄
板を差込んでキヤツプ8をこじ開けること自体を
未然に防ぐことができる。ただし、このようにし
てもキヤツプ8の外周を強くつかんでキヤツプ8
を無理に引上げればキヤツプ8を開くことができ
るが、キヤツプ8を開くと、上述したように掛止
爪14で帯片13が押上げられて帯片13の栓本
体連結部13aが破断されるから、キヤツプ8が
開けられたことを知ることができる。
たらに上記実施例では、帯片13のカバー部1
3cの高さを掛止爪14の高さとほぼ同じにして
いるが、上記帯片13のカバー部13cの高さは
掛止爪14の高さより小さくてもよいし、また第
8図に示すようにカバー部13cの高さを掛止爪
14の高さよりも十分大きくして掛止爪14を完
全に覆い隠すようにしてもよい。
また、上記実施例では、栓本体1側の帯片13
とキヤツプ8側の掛止爪14をヒンジ部9と反対
側に形成しているが、この帯片13と掛止爪14
の形成位置は上記の位置に限られるものではない
し、またこの帯片13と掛止爪14は、栓本体1
およびキヤツプ8の周方向に間隔をおいて複数所
に設けてもよい。
〔考案の効果〕
この考案の口栓は、キヤツプに形成した掛止爪
を栓本体に形成した帯片と栓本体との間に挿入し
てこの掛止爪を上記帯片の掛止部に掛止しておく
ことにより、上記帯片をちぎり取つて掛止爪の掛
止を解除しなければキヤツプを開けられないよう
にするとともに、帯片の少なくとも一端側の栓本
体連結部の肉厚を、掛止部の挿入時には破断せず
帯片を上方に押上げたときに破断する厚さとする
ことによつて、帯片をちぎり取らずにキヤツプを
開こうとしても、帯片の少なくとも一端側の栓本
体連結部が掛止爪で押上げられて破断するように
し、さらに上記帯片に、挿入された掛止爪の外周
を覆うカバー部を形成することにより、帯片に掛
止されている掛止爪をナイフ等で削り取つてキヤ
ツプを開けることもできないようにしたものであ
るから、この口栓によれば、帯片を原形の状態に
残したままキヤツプを開けることはできず、した
がつて従来のように口栓を保護フイルムで覆つた
りシールを貼り付けたりしなくても、上記帯片が
原形状態で残つているか否かによつて、キヤツプ
が開けられたかどうか、つまり有害物質が混入さ
れた心配があるかどうかを容易に知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の一実施例を示した
もので、第1図は口栓のキヤツプ被冠前の状態の
斜視図、第2図および第3図は栓本体の帯片形成
部の拡大平面図および正面図、第4図はキヤツプ
の拡大正面図、第5図および第6図は第3図のZ
−Z線に沿うキヤツプ被冠前の状態およびキヤツ
プ被冠後の状態の断面図である。第7図および第
8図はそれぞれこの考案の他の実施例を示したも
ので、第7図は口栓の帯片形成部以外の部分の断
面図、第8図は口栓の帯片形成部の断面図であ
る。第9図は従来の口栓の断面図である。 1……栓本体、3……注出口、8……キヤツ
プ、9……ヒンジ部、13……帯片、13a……
栓本体連結部、13b……掛止部、13c……カ
バー部、14……掛止爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器の口部に嵌着される内容物注出口をもつた
    栓本体の一側にこの栓本体の上部に着脱可能に被
    冠されるキヤツプをヒンジ部を介して一体に形成
    した合成樹脂製の口栓において、前記栓本体の外
    周に、栓本体と間隙を存して対向しかつ両端にお
    いて栓本体と連結する帯片を一体に形成するとと
    もに、前記キヤツプにはこのキヤツプを栓本体に
    被冠させたときに上記帯片と栓本体との間に挿入
    される掛止爪を一体に形成し、かつ上記帯片に、
    挿入された前記掛止爪を掛止してこの掛止爪の上
    方への抜出しを阻止する掛止部と前記掛止爪の外
    周を覆うカバー部とを形成するとともに、この帯
    片の少なくとも一端側の栓本体連結部の肉厚を、
    上記掛止部の挿入時には破断せず帯片を上方に押
    上げたときに破断する厚さとしたことを特徴とす
    る容器の口栓。
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