JPH0221406Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0221406Y2
JPH0221406Y2 JP1986113890U JP11389086U JPH0221406Y2 JP H0221406 Y2 JPH0221406 Y2 JP H0221406Y2 JP 1986113890 U JP1986113890 U JP 1986113890U JP 11389086 U JP11389086 U JP 11389086U JP H0221406 Y2 JPH0221406 Y2 JP H0221406Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
strip
spout
stopper
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986113890U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6321252U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986113890U priority Critical patent/JPH0221406Y2/ja
Publication of JPS6321252U publication Critical patent/JPS6321252U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0221406Y2 publication Critical patent/JPH0221406Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液体収納容器の口栓に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
醤油やソースまたは食用油等の液体を収納した
瓶形液体収納容器の口部を密封する口栓として、
液体収納容器の口部に嵌着される液体注出口をも
つた栓本体に前記注出口を塞ぐ切取り可能な中蓋
を一体に形成するとともに、この栓本体の一側に
ヒンジ部を介して前記栓本体の上部に着脱可能に
被冠されるキヤツプを一体に形成した合成樹脂製
の口栓がある。
第7図はこの種の口栓として従来知られている
ものを示したもので、図中1は瓶形液体収納容器
Aの口部に嵌着される栓本体である。この栓本体
1は、容器Aの口部外周に嵌着される円筒状の外
筒2の内側に、上端が外筒2の上方に突出すると
ともに上端側が拡開する有底円筒状の液体注出口
3を形成し、かつこの注出口3の下部外周に容器
口部の内周に密接する薄肉内筒4を形成した形状
のもので、注出口3の底壁は、前記注出口3を塞
ぐ中蓋5とされている。この中蓋5は、その一側
部上面に一体に突設した引張り片6を上方に引く
ことにより、中蓋5の外周縁部下面に形成した切
取り溝7から切取られるもので、上記引張り片6
の上端にはこの引張り片6を上方に引くための指
掛けリング6aが一体に設けられている。また、
8は栓本体1の上部に着脱可能に被冠されるキヤ
ツプであり、このキヤツプ8は、栓本体1とキヤ
ツプ8とをその一側において連結するヒンジ部9
を介して栓本体1と一体に形成されている。この
キヤツプ8はヒンジ部9を弾性変形させて開閉さ
れるもので、栓本体1の上部に被冠されたキヤツ
プ8は、その下端部内周に形成した掛止凸部10
と、栓本体1に形成したキヤツプ掛止部11との
係合によつてロツクされるようになつている。な
お、8aはキヤツプ8の先端側つまり前記ヒンジ
部9と反対側の外側面下端部に突設された鍔部で
あり、キヤツプ8は、この鍔部8aを指で押上げ
ることにより上記掛止凸部10とキヤツプ掛止部
11との係合を解除されて図に鎖線で示すように
開かれるようになつている。また、12はキヤツ
プ8の上面部内面に突設されたリング状のシール
壁であり、このシール壁12は、栓本体1の上部
にキヤツプ8を被冠させたときに前記注出口3の
開口端内周に密接して注出口3を密閉するように
なつている。
この口栓は、キヤツプ8を栓本体1に被嵌させ
た状態で、内容物(醤油やソースまたは食用油
等)を充填した容器Aの口部に栓本体1を圧入嵌
着して容器Aに取付けられるもので、この口栓を
使用している商品は、商品を購入した消費者が口
栓の中蓋5を切取るまでは容器Aの口部を密封し
ておけるし、また口栓のキヤツプ8を開いて中蓋
5を引き切るだけで容易に開封できるとともに、
開封後もキヤツプ8を開閉することで容器口部を
開閉することができる。
ところで、最近食品等の商品にその流通過程等
において有害物質を混入させるという悪質な犯罪
が見られるようになつてきている。この種の犯罪
は、醤油やソースまたは食用油等の容器詰め商品
には現在のところ行なわれていないが、上記合成
樹脂製の口栓で容器口部を封止した商品は、その
口栓のキヤツプ8が自由に開閉できるために、口
栓の中蓋5を簡単に露出させることができるし、
また中蓋5の外周縁部(切取り溝7を形成した部
分)が非常に薄くなつているために中蓋5を切取
らなくてもその外周縁部の薄い部分から注射器等
により容器内に有害物質を注入することが可能で
あり、しかも従来の口栓では、有害物質の注入後
に再びキヤツプ8を閉じると外観が原形と全く変
わらない状態になるから、上記口栓で容器口部を
封止した商品は上記犯罪の対象とされる心配があ
る。
そして、このような犯罪が行なわれた場合を考
慮して商店の店員や購入客が商品をチエツクしよ
うとしても、キヤツプ8が開閉された形跡は全く
残らないし、また中蓋5の外周縁部から注射器等
により有害物質が注入された場合は針孔が非常に
小さくてほとんど分らないために注入跡の発見は
難しく、そのために有害物質が混入された商品を
消費者に販売してしまう恐れがある。
〔従来の改良技術〕
このため、従来から、栓本体の外側に、キヤツ
プの栓本体連結部(ヒンジ部)を除くほぼ全周を
外周側から抱えるピルフアープルーフ帯を設け
て、このピルフアープルーフ帯を切取つてからキ
ヤツプを開けさせるようにした口栓が考えられて
いる。(実公昭55−44758号公報参照)。
この口栓は、栓本体のキヤツプ被冠部に、キヤ
ツプ周壁をその内側から掛止するキヤツプ掛止部
と、キヤツプ周壁をその外側から抱える上記ピル
フアープルーフ帯とを設け、かつこのピルフアー
プルーフ帯はその下縁にほぼ等間隔に形成した多
数の切取り用細紐部において栓本体に連結してお
くとともに、前記キヤツプの周壁の下端部外周
に、栓本体にキヤツプを被冠させたときに上記の
ピルフアープルーフ帯の内側に嵌入してこのピル
フアープルーフ帯に係合する突出縁を形成したも
のである。
すなわち、この口栓は、上記ピルフアープルー
フ帯を切取つてからキヤツプを開けさせるように
したものであり、この口栓で液体収納容器の口部
を封止している商品は、仮にその流通過程で口栓
のキヤツプが開けられた場合でも、その形跡をピ
ルフアープルーフ帯の有無によつて知ることがで
きる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ピルフアープルーフ帯の有無に
よつてキヤツプが開けられたか否かを知るように
した上記口栓は、ピルフアープルーフ帯を切取ら
なくてもキヤツプを開けることができるという欠
点をもつている。
これは、上記ピルフアープルーフ帯が、その下
縁に形成した切取り用細紐部において栓本体に連
結されているため、ピルフアープルーフ帯の上縁
に爪等を引掛けて外側に引くと、このピルフアー
プルーフ帯が切取り用細紐部の弾性変形により上
縁側が外側に拡がる状態に傾いて、このピルフア
ープルーフ帯がキヤツプ周壁の突出縁から離れる
からであり、この状態でキヤツプを上方に引く
と、キヤツプの周壁が外側に拡がり変形しながら
栓本体のキヤツプ掛止部から離脱するから、ピル
フアープルーフ帯を切取らなくてもキヤツプを開
けることができる。なお、この場合、ピルフアー
プルーフ帯を拡げ傾けたときに、その下縁の切取
り用細紐部が変形力に耐えきれずに破断すれば、
これがキヤツプが開けられた形跡となるが、この
場合でも、破断する細紐部は、ピルフアープルー
フ帯の下縁にほぼ等間隔に形成されている多数の
切取り用細紐部のうちの一部の細紐部だけであ
り、したがつてピルフアープルーフ帯は外観上は
何等異常のない状態で残るし、また、上記細紐部
の破断は一見しただけでは発見しにくいから、キ
ヤツプが開けられたことを細紐部の破断で知るこ
とは難しい。
このため、上記ピルフアープルーフ帯を備えた
口栓で液体収納容器に口部を封止している商品
は、その流通過程で口栓のキヤツプが開けられた
か否かを漏れなく完全に知ることはできず、その
ために、流通過程で有害物質を混入された恐れの
ある商品を消費者に販売してしまう心配があつ
た。
しかも、上記ピルフアープルーフ帯を備えた口
栓は、ピルフアープルーフ帯をその下縁にほぼ等
間隔に形成した多数の切取り用細紐部において栓
本体に連結したものであるため、その形状が複雑
であり、したがつてその成形金型の設計および製
作が面倒であるという問題ももつていた。
この考案は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、キ
ヤツプが開けられたことを容易に知ることがで
き、しかも形状が簡単で、成形金型の設計および
製作を容易に行なうことができる液体収納容器の
口栓を提供することにある。
〔問題点を解決する手段〕
この考案は、液体収納容器の口部に嵌着される
液体注出口をもつた栓本体に前記注出口を塞ぐ切
取り可能な中蓋を一体に形成するとともに、この
栓本体の一側にヒンジ部を介して栓本体の上部に
着脱可能に被冠されるキヤツプを一体に形成した
合成樹脂製の口栓において、前記栓本体の外周の
一部に、栓本体と間隙を存して対向しかつ両端に
おいて栓本体と連結する帯片を一体に形成し、前
記キヤツプにはその一部に、このキヤツプを栓本
体に被冠させたときに上記帯片を外方に押しなが
らこの帯片と栓本体との間に挿入され上記帯片に
その下側から当接してこの帯片に掛止される掛止
部を一体に形成し、かつ上記帯片の少なくとも一
端側の栓本体連結部の肉厚を、キヤツプを開いた
ときに上記突片の掛止部による引上げ力で破断さ
れる厚さとしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
すなわち、この考案の口栓は、キヤツプに形成
した掛止部を栓本体の外周の一部に形成した帯片
と栓本体との間に挿入し、この掛止部を上記帯片
にその下側から当接させてこの帯片に掛止してお
くことにより、キヤツプを開けたときに、上記帯
片の少なくとも一端側の栓本体連結部が上記掛止
部による引上げ力で破断されるようにしたもので
あり、この口栓によれば、キヤツプを開けると帯
片の少なくとも一端側の栓本体連結部が破断され
るから、キヤツプが開けられたことを容易に知る
ことができる。これは、帯片と栓本体との間隙を
拡げてキヤツプを開けようとした場合も同様であ
り、上記帯片はその両端において栓本体と連結し
ているため、帯片と栓本体との間隙を拡げてキヤ
ツプ側の掛止部を抜出そうとしても、帯片を上記
掛止部を抜出せるだけで外方に引張ると必ず帯片
の少なくとも一端側の栓本体連結部が破断される
から、帯片を原形状態に保つたままキヤツプを開
けることは不可能である。したがつてこの口栓に
よつて液体収納容器の口部を封止しておけば、口
栓のキヤツプが開けられたことを漏れなく発見し
て、流通過程で有害物質を混入された恐れのある
商品を消費者に販売してしまう心配を完全になく
すことができる。しかも、この口栓は、栓本体の
外周の一部に、両端において栓本体と連結した帯
片を一体に形成し、キヤツプの一部に、上記帯片
と栓本体との間に挿入されて帯片に掛止される掛
止部を一体に形成しただけのものであるから、そ
の形状は簡単であり、したがつて、この口栓の成
形金型の設計および製作を容易に行なうことがで
きる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図〜第6図を
参照して説明する。なお、図中第7図に示した従
来の口栓と同一の部分については図に同符号を付
してその説明を省略する。
この口栓は、栓本体1のヒンジ部9と反対側の
外周に、栓本体1と間隙を存して対向しかつ両端
において栓本体1と連結する帯片13を一体に形
成し、キヤツプ8には、このキヤツプ8を栓本体
1に被冠させたときに上記帯片13と栓本体1と
の間に挿入される突片14を一体に形成したもの
で、上記帯片13は、第1図〜第3図および第5
図に示すように、栓本体1の外筒2の上端部外面
にその周方向に沿わせて形成した凹入溝15のほ
ぼ上半分に対向させて形成されている。前記凹入
溝13は、その巾(栓本体周方向の長さ)を上方
に向かつて広げた形状に形成されており、またこ
の凹入溝15の帯片13より下側の部分は、下方
に向かつてその深さが浅くなるテーパー面とされ
ている。そして上記帯片13は、凹入溝15の内
周面に対しキヤツプ8側の突片14の厚さ(0.6
〜0.7mm程度)とほぼ同じ間隙を存して円弧状に
形成されており、この帯片13はその両端におい
て栓本体1の外筒2に凹入溝15の両側縁に沿わ
せて一体に連結されている。
一方、キヤツプ8側の突片14は、第1図、第
4図および第6図に示すように、帯片13と栓本
体1の凹入溝15との間隙に対応させてキヤツプ
8の下面に円弧状に突設されており、また突片1
4は、その巾(キヤツプ周方向の長さ)を下方に
向かつて狭くした、前記凹入溝15の形状とほぼ
同じ形状に形成されている。また、この突片14
の突出高さは、帯片13の縦巾(1.2mm程度)よ
り高くされており、この突片14の先端部外面に
は、突片14を帯片13と凹入溝15との間に完
全に挿入したときに帯片13の下縁に掛止される
掛止部14aが膨出形成されている。
また、上記帯片13の両端部を除く中央部分の
厚さは、全長にわたつて0.6〜0.7mmとされてお
り、この帯片13の両端の栓本体連結部の肉厚
は、第2図および第3図に示すように、中央部分
の厚さよりも薄くかつ帯片上縁から下縁に向かつ
て薄くなる厚さとされている。このように帯片1
3の栓本体連結部の肉厚を薄くしているのは、栓
本体1に被冠されているキヤツプ8を開いたとき
に上記突片14の掛止部14aによる引上げ力で
帯片13が少なくとも一端側の栓本体連結部にお
いて破断されるようにするためであり、この栓本
体連結部の厚さは、たとえばポリエチレン製の口
栓の場合は、栓本体連結部の上縁の肉厚t1は0.35
〜0.5mm、下縁の肉厚t2は0.2〜0.3mmとされ、また
ポリプロピレン製の口栓の場合は、上記肉厚t1
t2はポリエチレン製のものより若干薄くされる。
上記口栓は、ポリエチレンやポリプロピレン等
の可撓性合成樹脂により一体成形(キヤツプ8を
180度開いた形で成形)されたもので、この口栓
も、従来と同様にキヤツプ8を栓本体1に被冠さ
せた状態で内容物を充填した容器の口部に嵌着さ
れる。そして、キヤツプ8の下面に突設されてい
る突片14は、栓本体1にキヤツプ8を被冠させ
ることによつて帯片13と栓本体1との間隙に第
6図に示すように押込み挿入される。この間隙に
押込み挿入された突片14は、その先端を凹入溝
15のテーパー面で案内されて外方に押され、突
片先端の掛止部14aにおいて上記帯片13の下
縁に掛止される。なお、突片14を帯片13と栓
本体1との間に押込み挿入する場合、帯片13が
突片14の先端の掛止部14aで押されるために
この力が帯片13の両端の栓本体連結部にかかる
が、突片14は、押込み挿入時にはその先端の掛
止部14aが帯片13の上縁に引掛かることなく
帯片13を外方に押しながらその内側に挿入され
るし、またこの実施例では帯片13の栓本体連結
部の上縁の肉厚を上記のようにある程度厚くして
いるから、帯片13の栓本体連結部が突片14の
押込み挿入時に切れてしまうことはない。ただ
し、栓本体連結部の肉厚は上縁から下縁に向かつ
て薄くなる厚さとなつているために、栓本体連結
部の下縁側の薄い部分は突片14の押込み挿入に
よつて切れることがあるが、この切れは栓本体連
結部の下縁側に生ずるだけであつて、栓本体連結
部全体が破断してしまうことはない。
しかして、上記口栓においては、キヤツプ8に
形成した突片14を栓本体1に形成した帯片13
と栓本体1との間に挿入して、この突片14の先
端の掛止部14aを上記帯片13の下縁に掛止し
ておくことにより、上記突片14でキヤツプ8を
被冠状態に掛止しているから、商品の流通過程等
においてキヤツプ8が開かれるのを防ぐことがで
きる。しかもこの口栓では、たとえば悪意をもつ
て商品に有害物質を混入させようとしてキヤツプ
8を無理に開くと、キヤツプ8とともに引上げら
れる突片14の掛止部14aが帯片13の下縁に
引掛かつて帯片13を引上げることになり、その
ためにこの引上げ力で帯片13のいずれかの栓本
体連結部が第2図に鎖線で示すように破断され
る。なお、この栓本体連結部は下縁側から切り破
られるようにして破断される。これは、帯片13
と栓本体1との間隙を拡げてキヤツプ8を開けよ
うとした場合も同様であり、上記帯片13はその
両端において栓本体1と連結しているため、帯片
13と栓本体1との間隙を拡げてキヤツプ8側の
掛止部14aを抜出そうとしても、帯片13を上
記掛止部14aを抜出せるだけ外方に引張ると必
ず帯片13の少なくとも一端側の栓本体連結部が
破断されるから、帯片13を原形状態に保つたま
まキヤツプ8を開けることは不可能である。した
がつて、一度でもキヤツプ8が開けられた商品
は、その口栓の帯片13の栓本体連結部が切れて
いるから、この帯片13が切れているか否かによ
つて、キヤツプ8が開けられたかどうか、つまり
有害物質が混入された心配があるかどうかを容易
に知ることができる。これは、帯片13の切れて
いない側の栓本体連結部を切断して帯片13を完
全に除去した場合も同様であり、この場合も、帯
片13が無くなつていることからキヤツプ8が開
けられたことを容易に知ることができる。なお、
商品を購入した消費者は、従来の口栓を使用して
いる商品と同様にキヤツプ8を開いて開封すれば
よく、また開封時に破断された帯片13を口栓か
ら取除けば、開封後のキヤツプ8の開閉に帯片1
3が邪魔になることはない。上述したように、こ
の口栓によれば、キヤツプ8が開けられたことを
容易に知ることができるから、この口栓によつて
液体収納容器の口部を封止しておけば、口栓のキ
ヤツプ8が開けられたことを漏れなく発見して、
流通過程で有害物質を混入された恐れのある商品
を消費者に販売してしまう心配を完全になくすこ
とができる。
しかも、この口栓は、栓本体1の外周の一部
に、両端において栓本体1と連結した帯片13を
一体に形成し、キヤツプ8の一部に、上記帯片1
3と栓本体1との間に挿入されて帯片13に掛止
される掛止部14aを一体に形成しただけのもの
であるから、その形状は簡単であり、したがつ
て、この口栓の成形金型の設計および製作を容易
に行なうことができる。
なお、上記実施例では、帯片13の栓本体連結
部の肉厚を、中央部分の厚さよりも薄くかつ帯片
上縁から下縁に向かつて薄くなる厚さとしている
が、この栓本体連結部は、その肉厚を突片14の
挿入時には破断されずにキヤツプ8を開いたとき
に突片14の掛止部14aによる引上げ力で破断
される厚さに選びさえすれば、上縁から下縁にわ
たつて同じ厚さとしてもよいし、また帯片13の
両端の栓本体連結部の肉厚は、いずれか一方だけ
を薄くして、一方の栓本体連結部だけがキヤツプ
8を開いたときに破断されるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案の口栓によれば、帯片と栓本体との間
隙を拡げてキヤツプを開けようとしても、上記帯
片はその両端において栓本体と連結しているため
に、帯片をキヤツプ側の掛止部を抜出せるだけ外
方に引張ると必ず帯片の少なくとも一端側の栓本
体連結部が破断されるから、帯片を原形状態に保
つたままキヤツプを開けることは不可能である。
そして、この考案の口栓によれば、キヤツプを開
けると帯片の少なくとも一端側の栓本体連結部が
破断されるから、キヤツプが開けられたことを容
易に知ることができ、したがつてこの口栓によつ
て液体収納容器の口部を封止しておけば、口栓の
キヤツプが開けられたことを漏れなく発見して、
流通過程で有害物質を混入された恐れのある商品
を消費者に販売してしまう心配を完全になくすこ
とができる。しかも、この口栓は、栓本体の外周
の一部に、両端において栓本体と連結した帯片を
一体に形成し、キヤツプの一部に、上記帯片と栓
本体との間に挿入されて帯片に掛止される掛止部
を一体に形成しただけのものであるから、その形
状は簡単であり、したがつて、この口栓の成形金
型の設計および製作を容易に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の一実施例を示した
もので、第1図は口栓のキヤツプ被冠前の状態の
斜視図、第2図および第3図は栓本体の帯片形成
部の拡大平面図および正面図、第4図はキヤツプ
の拡大正面図、第5図および第6図は第3図のZ
−Z線に沿うキヤツプ被冠前の状態およびキヤツ
プ被冠後の状態の断面図である。第7図は従来の
口栓の断面図である。 1……栓本体、3……注出口、5……中蓋、8
……キヤツプ、9……ヒンジ部、13……帯片、
14……突片、14a……掛止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液体収納容器の口部に嵌着される液体注出口
    をもつた栓本体に前記注出口を塞ぐ切取り可能
    な中蓋を一体に形成するとともに、この栓本体
    の一側にヒンジ部を介して前記栓本体の上部に
    着脱自在に被冠されるキヤツプを一体に形成し
    た合成樹脂製の口栓において、前記栓本体の外
    周の一部に、栓本体と間隙を存して対向しかつ
    両端において栓本体と連結する帯片を一体に形
    成し、前記キヤツプにはその一部に、このキヤ
    ツプを栓本体に被冠させたときに上記帯片を外
    方に押しながらこの帯片と栓本体との間に挿入
    され上記帯片にその下側から当接してこの帯片
    に掛止される掛止部を一体に形成し、かつ上記
    帯片の少なくとも一端側の栓本体連結部の肉厚
    を、前記キヤツプを開いたときに上記掛止部に
    よる引上げ力で破断される厚さとしたことを特
    徴とする液体収納容器の口栓。 (2) 上記掛止部は、キヤツプの一部に一体に設け
    られた突片の先端の先端に形成されていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載の液体収納容器の口栓。
JP1986113890U 1986-07-24 1986-07-24 Expired JPH0221406Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986113890U JPH0221406Y2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986113890U JPH0221406Y2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6321252U JPS6321252U (ja) 1988-02-12
JPH0221406Y2 true JPH0221406Y2 (ja) 1990-06-08

Family

ID=30996114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986113890U Expired JPH0221406Y2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0221406Y2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2530109Y2 (ja) * 1990-10-11 1997-03-26 株式会社吉野工業所 注出キャップ
JP2583036Y2 (ja) * 1991-10-08 1998-10-15 株式会社吉野工業所 補助蓋付きキャップ
JP4596419B2 (ja) * 2004-11-30 2010-12-08 株式会社吉野工業所 封緘式キャップ
FR2927887B1 (fr) * 2008-02-26 2010-03-19 Tetra Laval Holdings & Finance Dispositif de bouchage d'un col de recipient.
JP2012176786A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Tenryu Kagaku Kogyo Kk 合成樹脂製の蓋装置
JP5709613B2 (ja) * 2011-03-31 2015-04-30 株式会社吉野工業所 不正防止キャップ
JP2021075329A (ja) * 2019-10-31 2021-05-20 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544758U (ja) * 1978-09-18 1980-03-24
JPS583464B2 (ja) * 1978-11-24 1983-01-21 新神戸電機株式会社 鉛塊鋳造装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583464U (ja) * 1981-06-30 1983-01-10 東洋ガラス株式会社 容器蓋

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544758U (ja) * 1978-09-18 1980-03-24
JPS583464B2 (ja) * 1978-11-24 1983-01-21 新神戸電機株式会社 鉛塊鋳造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6321252U (ja) 1988-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4948003A (en) Container and closure with internal tamper indication
US4727999A (en) Safety dispensing closure-container package
KR100216714B1 (ko) 리세스 내에 위치된 래치를 갖는 아동 안전용 마개
US4941592A (en) Hinged dispensing closure with a tamper-evident seal
US6631820B2 (en) Tamper-evident dispensing closure with partial breakaway cover
US4747498A (en) Safety dispensing closure-container package
US6269986B1 (en) Dispensing closure with tamper evident lid panel
US5875907A (en) Tamper-evident dispensing closure for a container
US20130081364A1 (en) Container Assembly
US6039198A (en) Pierce and cut closure
US6062441A (en) Two-piece dispensing closure
US4984716A (en) Two piece tamper evident hinged closure cap
WO2006066356A1 (en) Tamper-evident closure and bead on container neck
MX2014002368A (es) Cierre que evidencia manipulacion.
JPH0232599Y2 (ja)
JPH0221406Y2 (ja)
AU594144B2 (en) Tamper-resistant package
US4298146A (en) One-piece dispensing closure
US4437574A (en) Tamper-resistant bottle cap
JP4297545B2 (ja) バージン機構付きヒンジキャップ
JPH0741028A (ja) 容器の蓋体
JP2660552B2 (ja) ヒンジ付キャップ
JP6682140B2 (ja) 不正開封防止機構付きヒンジキャップ
US11511299B2 (en) Tottle with dispensing system
JPH0738164Y2 (ja) 密閉キャップ