JPH0231977A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH0231977A
JPH0231977A JP18073988A JP18073988A JPH0231977A JP H0231977 A JPH0231977 A JP H0231977A JP 18073988 A JP18073988 A JP 18073988A JP 18073988 A JP18073988 A JP 18073988A JP H0231977 A JPH0231977 A JP H0231977A
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steering
wheel steering
steering angle
power cylinder
front wheel
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JP18073988A
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Satoshi Kiku
規矩 智
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両の後輪を操舵する後輪操舵装置に関し
、特に、車両旋回中等に、操縦者の意志に反して後輪が
直進状態に復帰することを防止するようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の後輪操舵装置としては、例えば、特開昭60−4
468号公報に記載された技術が知られている。
この従来の技術は、操舵トルクに応じて前輪操舵系に操
舵補助トルクを与える油圧式のパワーステアリング装置
と、このパワーステアリング装置に供給される油圧を油
路を介して導くことにより、前輪操舵系に応動して後輪
操舵系を操舵するパワーシリンダと、後輪の舵角が直進
状態となる方向に後輪操舵系を付勢するセンタスプリン
グとを備えていて、このような構成によって前輪と共に
後輪を操舵することが可能となり、その結果、旋回性能
等を向上させることができた。
しかし、この従来の技術では、前輪操舵系の操舵トルク
が減少してしまうと、後輪操舵系のパワーシリンダに供
給される油圧も急激に低下してしまうため、車両旋回中
であっても、センタスプリングの付勢力によって後輪が
直進状態に復帰してしまい、充分な旋回性能を発揮でき
ないという欠点があった。
そこで本出願人は、上記欠点を解決するために、特開昭
61−27765号公報に記載される発明を提案してい
る。
この従来の解決策は、操舵トルクに応じて前輪操舵系に
操舵補助トルクを与えるパワーステアリング装置と、こ
のパワーステアリング装置に応動可能に連通し且つ後輪
の操舵系を操舵するパワーシリンダと、後輪の舵角が直
進状態となる方向に後輪操舵系を付勢するセンタスプリ
ングとを備えると共に、それらパワーステアリング装置
とパワーシリンダとの間の連通路に遅れ要素としての絞
りを設けることにより、前輪操舵系の操舵トルクが減少
してパワーステアリング装置に供給される油圧が急激に
低下した場合であっても、後輪操舵系のパワーシリンダ
の油圧が急激に低下することを防止していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の解決策であっても、後輪の直
進状態への復帰は基本的にはセンタスプリングの付勢力
によって行っているし、遅れ要素としての絞りを設けて
も、前輪操舵系の操舵斗ルクが減少すると所定時間経過
後にはパワーシリンダの油圧が自然に低下してしまうか
ら、操縦者の意志に反して後輪が直進状態に復帰するこ
とは避けられなかった。
そのため、車庫入れ時等の場合に、後輪を前輪の舵角と
は逆方向に転舵して車両の旋回性能を良好にしても、前
輪操舵系の操舵トルクが減少してしまうと、前輪が転舵
された状態であっても後輪が直進状態に復帰してしまう
から、操縦者が望む旋回性能を得ることができなかった
。さらに、切り返し操作時等には、前進時と後退時とに
おける前輪操舵系の操舵トルクが異なってしまうと、前
輪の操舵角が同一であっても前進時と後退時とで車両の
軌跡が異なってしまうため、操縦が非常に煩わしくなっ
てしまい、場合によっては狭い場所から脱出できなくな
ってしまう恐れもある。
この発明は、このような従来技術における未解決の課題
に着目してなされたものであり、後輪の舵角が操縦者の
意志に反して直進状態に復帰してしまうことを防止でき
る後輪操舵装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明は、流体圧によっ
て作動し且つ車両の前輪操舵系に操舵補助トルクを与え
るパワーステアリング装置と、このパワーステアリング
装置と応動可能に流路を介して連通し且つ前記車両の後
輪操舵系を操舵するパワーシリンダと、を有する後輪操
舵装置において、前記前輪操舵系の操舵角を検出する操
舵角検出手段と、この操舵角検出手段の操舵角検出値が
所定値以上であるときに前記流路の連通面積を縮小させ
る連通面積制御手段とを備えた。
また、前輪操舵系の転舵速度を検出する転舵速度検出手
段を設けると共に、前記連通面積制御手段は、前記操舵
角検出手段の操舵角検出値が所定値以上で且つ前記転舵
速度検出手段の転舵速度検出値が所定値以下であるとき
に、前記流路の連通面積を縮小させるようにすることも
できる。
更にまた、前記前輪操舵系の転舵速度を検出する転舵速
度検出手段を設けると共に、前記連通面積制御手段は、
前記操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以上の時、
前記転舵速度検出手段の転舵速度検出値の減少に伴い前
記流路の連通面積を縮小させるようにすることもできる
〔作用〕
連通面積制御手段は、操舵角検出手段の操舵角検出値が
所定値以上であるときに、パワーステアリング装置及び
パワーシリンダ間を連通させる流路の連通面積を縮小さ
せるため、パワーステアリング装置に供給される流体圧
が減少しても、前輪の操舵角が所定値以上のまま、即ち
操縦者がステアリングホイールを所定以上の舵角に維持
していれば、パワーシリンダの流体圧の低下が防止され
、その結果、後輪の舵角は維持される。
また、請求項(2)記載の発明であれば、連通面積制御
手段が、操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以上で
且つ転舵速度検出手段の転舵速度検出値が所定値以下で
あると判断した場合、即ち、操縦者が、ステアリングホ
イールを所定以上の舵角に保持していて、車両を小半径
で旋回させることを望んでいると判断できる場合に、流
路の連通面積を縮小させるから、上述したと同様に、パ
ワーシリンダの流体圧の低下が防止され、その結果、後
輪の舵角は維持される。
また、請求項(3)の発明であれば、前記連通面積制御
手段は、前記操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以
上の時、前記転舵速度検出手段の転舵速度検出値の減少
に伴い前記流路の連通面積を縮小させるから、パワーシ
リンダの流体圧の低下を滑らかに防止して、後輪の舵角
を維持する。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は、本発明の第1実施例である。
先ず、構成を説明すると、第1図において、10aは図
示しないエンジンによって駆動される油圧ポンプ、10
bはリザーバタンクであり、これら油圧ポンプ10a及
びリザーバタンク10b間には、四つの流路をブリッジ
状に接続して構成される油圧ブリッジ回路11の一方の
対向する接続点が接続されている。
油圧ブリッジ回路11の四つの流路のそれぞれには、操
縦者がステアリングホイール13を操作することによっ
て発生する操舵トルクに応じてその絞り面積が連続して
変化する可変絞りIR2IL、2R,2Lが介挿されて
おり、この油圧ブリフジ回路11及び可変絞りIR,I
L、2R,2Lによって、後述する前輪操舵用パワーシ
リンダに供給する油圧を制御するコントロールバルブ1
2が構成される。
即ち、可変絞りIR,IL、2R,2Lは、ステアリン
グホイール13の例えば左方向の操舵によって可変絞り
IL、2Lの二つが、右方向の操舵によって可変絞りI
R,2Rの二つが、それぞれ連動し且つ後述する前輪操
舵系に発生する操舵トルクの大きさに応じてその絞り面
積が縮小する方向に変化するように構成されている。
また、油圧ブリッジ回路11の他方の対向する接続点は
、前輪操舵用パワーシリンダ14の左右の圧力室14L
、14Rにそれぞれ接続されていて、このパワーシリン
ダ14には、圧力室14L。
14R間の差圧に応じて摺動するピストン14aが内在
する。また、このピストン14aには、両端にタイロッ
ド15が揺動可能に連結されたピストンロッド14bが
固定されていて、さらにこのタイロッド15の外端には
、前輪17を回転自在に支持するナックルアーム16が
ボールジヨイントを介して連結されている。
一方、ステアリングホイール13と一体に回動するステ
アリングシャフト13aの下端部には、図示しないピニ
オン軸が一体に形成されると共に、ステアリングギヤボ
ックス18内において、ピストンロッド14bに一体に
形成されたラック軸が螺合しており、これらによって公
知のランクビニオン式ステアリングギヤが構成される。
ここで、ステアリングホイール13.ステアリングシャ
フト13a、  ピストンロッド14b、タイロッド1
5及びナックルアーム16によって前輪操舵系が構成さ
れ、コントロールバルブ12及び前輪操舵用パワーシリ
ンダ14によって前輪操舵系に操舵補助トルクを与える
パワーステアリング装置が構成される。
一方、後輪20も、前輪操舵系と同様に、タイロッド2
1に連結されたナックルアーム22によって回動自在に
支持されていて、タイロッド21の内端には、後輪操舵
用パワーシリンダ23に内在するピストン23aに固定
されたピストンロッド23bの外端が揺動可能に連結さ
れている。
ここで、タイロッド21.ナックルアーム22及びピス
トンロッド23bによって後輪操舵系が構成される。
また、後輪操舵用パワーシリンダ23の左右の圧力室2
3L、23Rのそれぞれには、ピストン23aを中立位
置に向けて付勢するセンタスプリング23cが内在して
いて、それら左右の圧力室23L、23R間に差圧が発
生していない場合には、これらセンタスプリング23c
の付勢力によって後輪操舵系即ち後輪20が直進状態を
維持する。
そして、前輪操舵用パワーシリンダ14の左圧力室14
Lと後輪操舵用パワーシリンダ23の右圧力室23Rと
が油路25aを、介して連通し、且つ、前輪操舵用パワ
ーシリンダ14の右圧力室14Rと後輪操舵用パワーシ
リンダ23の左圧力室23Lとが油路25bを介して連
通している。従って、後輪操舵用パワーシリンダ23は
、前輪操舵用パワーシリンダ14に連動して作動するこ
とが可能であると共に、両パワーシリンダ14.23の
左右の圧力室を交叉させた状態で連通させているため、
前輪操舵系に操舵トルクが発生し、コントロールバルブ
12が作動して前輪操舵用パワーシリンダ14に油圧が
供給され、それに連動して後輪操舵用パワーシリンダ2
3が作動すると、後輪20は、前輪17に対して逆方向
に転舵される。
油路25a、25bには、後述する制御装置から供給さ
れる制御信号によってスプールが移動して、前輪操舵用
パワーシリンダ14と後輪操舵用パワーシリンダ23と
を連通状態又は非連通状態とする切換弁26と、制御装
置から供給される別の制御信号によって絞り面積が変化
して、前輪操舵用パワーシリンダ14と後輪操舵用パワ
ーシリンダ23との連通面積を可変とする可変絞り27
a、27bとが介挿されている。
そして、制御装置30は、マイクロコンビ入−タ、イン
タフェース回路、A/D変換器、  D/A変換器(図
示せず)等を備えると共に、例えば図示しない変速機の
出力軸回転数に応じたパルス信号でなる車速検出信号D
Vを出力する車速センサ31と、ステアリングホイール
13の回動位置を検出して操舵角に応じたパルス信号で
なる操舵角検出信号Dθを出力する操舵角検出手段とし
てのL角センサ32とが接続されていて、両センサ31
.32から供給される各検出信号DV、Dθに基づいて
所定の演算を実行し、切換弁26及び可変絞り27a、
27bに対する各制御信号を出力する。
次に、上記実施例の動作を説明する。
第2図は、制御装置30内で実行される処理手順を示し
たフローチャートである。
先ず、ステップ■で、車速センサ31から供給される車
速検出信号DV及び舵角センサ32から供給される操舵
角検出信号Dθを読み込み、次いでステップ■に移行し
て、ステップ■で読み込んだ各検出信号のパルス間隔又
は単位時間当たりのパルス数に基づいて車速■及び操舵
角θを算出する。
次いで、ステップ■に移行し、前記ステップ■で算出し
た車速Vが、予め設定されている所定車速■。を越えて
いるか否かを判定する。この所定車速V0は、後輪20
を前輪17に対して逆方向に操舵するか否かの境界車速
であり、車速■がこの所定車速v6以下のときのみ後輪
20を操舵して車両の旋回性能を向上させる。なお、所
定車速■。は車両の諸元に基づいて適宜選定される値で
あり、一般的には10bm/h程度が望ましい。
このステップ■の判定が「YES」、即ち車速か高中域
にあり後輪を前輪と逆方向に操舵すると走行安定性を損
なうから、後輪操舵を実行しないと判定された場合には
、ステップ■移行し、切換弁26のスプール位置を非連
通状態(第1図とは違う状態)にして、前輪操舵用パワ
ーシリンダ14と後輪操舵用パワーシリンダ23とを切
り離すと共に、後輪操舵用パワーシリンダ23の左右の
圧力室23L、23Rを連通状態にする。
次いで、ステップ■に移行して、可変絞り27a、27
bの開度を大にして、左右の圧力室23L、23R間の
差圧を零にする。
この状態でステアリングホイール13を例えば右回転方
向に操舵すると、そのときの操舵トルクに応じてコント
ロールバルブ12の可変絞りIR。
2Rの絞り面積が縮小する方向に変化するから、油圧ポ
ンプ10aから供給される油圧は、前輪操舵用パワーシ
リンダニ4の右圧力室14Rに供給され、左右の圧力室
14L、14Rに差圧が発生してピストン14aが第1
図左方向に移動する。
その結果、前輪操舵系にステアリングホイール13の操
舵を付勢する方向に操舵補助トルクが発生し、操舵操作
を軽く行うことができる。
また、後輪操舵用パワーシリンダ23は、左右の圧力室
23L、23R同士が連通状態であるからこれら圧力室
間には差圧が発生しないので、センタスプリング23c
の付勢力によってピストン23aが中立位置に保持され
る。従って、後輪操舵系は何れの方向にも操舵されない
から、後輪20は直進状態を維持する。
一方、前記ステップ■の判定がrNOJ 、即ち、後輪
操舵を実行すると判定された場合には、ステップ■に移
行し、切換弁26のスプール位置を連通状態(第1図の
状態)にして、前輪操舵用パワーシリンダ14と後輪操
舵用パワーシリンダ23とを連動可能な状態にする。
次いで、ステップ■に移行し、前記ステップ■で算出し
た操舵角θが、所定操舵角θ。を越えているか否かを判
定する。
このステップ■における判定は、操縦者が、車両を最小
半径で旋回させることを望んでいるか否かを判定するも
のであり、前輪操舵系の操舵角θが所定操舵角θ。を越
えている場合(例えば、ステアリングホイール13がロ
ックされる付近まで操舵されている場合)には望んでい
ると判断する一方、操舵角θが所定操舵角θ。に達して
いない場合(例えば、車線変更を行っている場合)には
望んでいないと判断する。
従って、ステップ■の判定がrNOJの場合には、ステ
ップ■に移行し、上述した処理を実行して可変絞り27
a、27bの開度、即ち前輪操舵用パワーシリンダ14
と後輪操舵用パワーシリンダ23との連通面積を大にす
る。
すると、前輪操舵系に発生ずる操舵トルクに応じて後輪
操舵用パワーシリンダ23にも油圧が供給されるから、
後輪20が前輪17とは逆方向に操舵されて車両の旋回
性能は向上する。また、この場合車両が小回り旋回では
なく車線変更等を行っている場合を想定しているが、車
線変更を終了しステアリングホイール13を中立位置に
復帰させれば、前輪操舵系の操舵トルクが減少してコン
トロールバルブ12の各可変絞りが非絞り状態となるか
ら、後輪操舵用パワーシリンダ23に供給される油圧が
急激に低下するので、センタスプリング23cの付勢力
により後輪20は素早く直進状態に復帰することができ
る。
そして、ステップ■の判定がrYEsJの場合には、ス
テアリングホイール13が大きく操舵された状態であっ
て、車両が小回り旋回を行っていると判断できるから、
ステップ■に移行し、可変絞り27a、27bの開度、
即ち前輪操舵用パワーシリンダ14と後輪操舵用パワー
シリンダ23との連通面積を縮小させる。
そして、ステアリングホイール13を大きく操舵するに
は、必ず小操舵時(θ≦θ。)を経過しなければならな
いから、この場合には既に前記ステップ■の処理を実行
している。そのため、後輪操舵用パワーシリンダ23の
左右の圧力室23L。
23R間に差圧が発生し後輪2oが操舵されている状態
であるから、可変絞り27a、27bの連通面積が縮小
すると、左右の圧力室間の差圧を維持することができる
このように、操縦者が車両の小回り旋回の継続を望む場
合には、ステアリングホイール13の操舵角θを所定操
舵角θ。以上に維持するから、旋回中に前輪操舵系の操
舵I・ルクが減少してコントロールバルブ12の各可変
絞りが非絞り状態となっても、明らかに操縦者の意志に
従って後輪2゜の転舵状態を保持することができるので
、車庫入れ時や、切り返し時等の操舵操作を容易に行う
ことができる。
そして、小回り旋回が終了し、ステアリングホイール1
3を中立位置方向に転舵すれば、コントロールバルブ1
2の各可変絞りが非絞り状態となると共に、その後の処
理におけるステップ■の判定が「NOコとなるからステ
ップ■の処理が実行され、可変絞り27a、27bが、
油路25a。
25bの連通面積が増大する方向に変化するので、後輪
操舵用パワーシリンダ23の左右の圧力室23L、23
R間の差圧がなくなり、上述したように後輪20が直進
状態に復帰する。
ここで、上記ステップ■乃至ステップ■の処理及び油路
25a、25bに介挿された可変絞り27a、27bに
よって、連通面積制御手段が構成される。
次に、第3図に従って、本発明の第2実施例を説明する
第3図は、制御装置30のマイクロコンピュータ内で実
行される処理手順を示したフローチャートであり、上記
第1実施例で説明した第2図に対応する。なお、第2図
と同内容の処理には、同じ符号を付している。
この実施例では、ステップ■において前輪操舵系の操舵
角θが所定操舵系θ。を越えていると判定された場合、
直ちにステップ■の処理を実行して可変絞り27a、2
7bの絞り面積を縮小させるのではなく、ステップ■の
処理を実行した後に、ステップ[相]の判定処理を実行
してその絞り面積を縮小させるか否かを決定する。
即ち、ステップ■の判定がrYEsJの場合には、ステ
ップ■に移行し、前記ステップ■で算出した操舵角θと
所定時間前の処理で算出した別の操舵角とによって数値
微分を行い、前輪操舵系即ちステアリングホィール13
0転舵速度υを算出する。
次いで、ステップ[相]に移行し、前記ステップ■で算
出した転舵速度θが所定転舵速度e0を越えているか否
か、即ち、ステアリングホイール13が所定転舵速度−
〇を越える速度で転舵されているか否かを判定する。な
お、所定転舵速度υ。は、ステアリングホイール13が
略保舵状態であると判断できる値に設定されている。
従って、このステップ[相]の判断がrYEsJの場合
には、ステアリングホイール13が操舵中であると判断
できるから、後輪20の舵角を一定に維持することは望
ましくないので、ステップ■に移行して上述した処理を
実行する。
そして、ステップ[相]の判断がrNOJの場合には、
ステアリングホイール13が保舵中であると判断できる
から、ステップ■の判定と併せると、操縦者が車両を小
半径で旋回させていると判断できる。よって、後輪20
を操舵状態に維持することが望ましいから、ステップ■
に移行して上述した処理を実行する。
なお、その他の構成及び作用は上記第1実施例と同様で
ある。
ここで、上記ステップ■の処理で転舵速度検出手段が構
成され、ステップ■、■、0及び第1図に示す油路25
a、25bに介挿された可変絞り27a、27bによっ
て、連通面積制御手段が構成される。
このように、上記第2実施例では、ステアリングホイー
ル13の操舵角θが大きく、且つステアリングホイール
13が保舵中であると判断された場合、即ち、操縦者が
車両を小半径で旋回させることを望んでいると判断され
た場合に、可変絞り27a、27bの連通面積を縮小さ
せて後輪操舵用パワーシリンダ23の左右の圧力室23
L、23R間の差圧を保持するようにしたため、車両が
小半径で旋回を行っている場合には後輪20の操舵状態
を維持できるから良好な旋回性能を発揮することができ
るし、操舵角が大きくても、ステアリングホイール13
を操舵中の場合には可変絞り27a、27bの連通面積
が大きな状態となるので、後輪20の舵角を前輪操舵系
即ちステアリングホイール13の動作に素早く追従させ
ることが可能となる。
次に、第4図及び第5図に従って、本発明の第3実施例
を説明する。
この第3実施例は、可変絞り27a、27bの開度をリ
ニアに変化させて、より細かな後輪操舵制御を実行する
ようにしたものである。なお、第4図は、上記第1実施
例の第2図又は上記第2実施例の第3図に対応するもの
であり、同内容の処理には同じ符号を付し、その重複し
た説明は省略する。
即ち、ステップ■で切換弁26を連通状態とした後には
、ステップ■に移行し、第5図(a)に示すようなマツ
プを参照して、操舵角θに応じた絞り27a、27bの
開度αを決定する。
ここで、第5図(alに示すマツプは、操舵角θが所定
操舵角θ。に達するまでは、絞り開度αを全開としてい
るが、操舵角θが所定操舵角θ。を越えた後には、操舵
角θが増大する場合に利用する特性L1と、それが減少
する場合に利用する特性L2との二つの特性が設定され
ている。
即ち、ステアリングホイール13を操舵角の増大方向に
操舵する場合に利用する特性L1は、所定操舵角θ。か
らステアリングホイール13のロック位置に対応する最
大操舵角θイに達するまで、略直線で絞り開度αが減少
するような特性となっている。
一方、ステアリングホイール13を中立位置に向けて戻
すときに利用する特性L2は、手放し時のりャホールド
を考慮して、ステアリングホイール13の最大操舵角θ
にのときの絞り開度を保持するホールド範囲θ□が設け
られていると共に、このホールド範囲θ、よりも操舵角
θが小さくなると、特性り、に比べて急峻に変化するよ
うにな特性となっている。
次いで、ステップ@に移行し、第5図(b)に示すよう
に、転舵速度υの増加に伴って絞り開度がリニアに増大
する特性を有するマツプを参照して、前記ステップ■で
算出した転舵速度tに応じた27a、27bの開度βを
決定する。
次いで、ステップ0に移行し、前記ステップ■で決定し
た開度αと、前記ステップ0で決定した開度βとに基づ
いて、例えば両者の平均値に応じるか、若しくは両者の
積に応じて、可変絞り27a、27bの目標開度γを決
定する。
そして、ステップ■に移行し、可変絞り27a。
27bの開度が、前記ステップ0で決定した目標開度γ
となるような制御信号を出力し、これら可変絞り27a
、27bの開度を目標開度γに設定する。
なお、その他の構成は、上記第1実施例と同様である。
このように、上記第3実施例では、操舵角θに応じてリ
ニアに変化する開度αと、転舵速度υに応じてリニアに
変化する開度βとを、予め設定されたマツプから決定す
ると共に、これら両方の開度α、βを考慮して可変絞り
27a、27bの開度を調整するようにしたため、操舵
角及び転舵速度に応じて、きめ細かな後輪操舵制御を行
うことができる。
つまり、ステアリングホイール13の操舵角θが大きく
なるに従って、可変絞り27a、27bの連通面積が縮
小されるから、後輪20の操舵状態が維持される傾向が
強くなるし、ステアリングホイール13の転舵速度−が
早くなるに従って、可変絞り27a、27bの連通面積
が増大するから、ステアリングホイール13の動作に応
じて後輪20が素早く挙動するようになる。
また、第5図(alに示すように、操舵角θが所定操舵
角θ。を越えた後には、操舵角θが増大する場合と減少
する場合とで、上述したような異なる特性L+ 、Lx
を用いているため、ステアリングホイール13をロック
位置に向けて操舵する場合には、可変絞り27a、27
bが比較的緩やかに縮小されるので、後輪20の操舵が
前輪操舵系の操舵トルクに応じて素早く変化することが
できるし、ステアリングホイール13を中立位置に向け
て操舵する場合には、ホールド範囲θ8が設けられてい
るから、前輪操舵系の操舵トルクが急激に減少しても後
輪20の操舵状態を維持でき、良好な旋回性能を発揮す
ることができる。
そして、操縦者は、旋回を終了させて車両を直進走行さ
せたいと望む場合には、ステアリングホイール13を中
立位置に向けて操舵するため、そのときの操舵角θと、
転舵速度−とに応じて可変絞り27a、27bの開度が
大きくなると共に、前輪操舵系の操舵トルクも略零とな
るから、後輪操舵用パワーシリンダ23の左右の圧力室
23L。
23R間の差圧がな(なり、その結果、センタスプリン
グ23cの付勢力によって後輪20が素早く直進状態に
復帰することができる。
なお、上記各実施例では、連通面積制御手段に可変絞り
27 a、  27 bを用いた場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、連通面積が異なる
複数の流路を備えた切換弁を採用することもできるし、
場合によっては連通面積が零となるような切換弁を用い
てもよい。
また、上記実施例では、流体圧として油圧を用いた場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
空気圧等の他の流体圧を用いることもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の後輪操舵装置によれば、
流体圧によって作動し且つ前輪操舵系に操舵補助トルク
を与えるパワーステアリング装置と、後輪操舵系を操舵
するパワーシリンダとの間を連通させる流路の連通面積
を、前輪操舵系の操舵角が所定値以上であるときに縮小
させるようにしたため、操縦者がステアリングホイール
を所定以上の舵角に維持していれば、パワーシリンダの
圧力が急激に低下することはなくなるから、車両が小半
径で旋回中にパワーステアリング装置に供給される流体
圧が減少しても、操縦者の意志によって後輪の操舵状態
を維持することができ、その結果、車両の旋回性能は向
上し、車庫入れ操作や切り返し操作等を容易の行えると
いう効果が得られる。
また、請求項(2)記載の発明であれば、連通面積制御
手段が、前輪操舵系の操舵角が所定値以上で且つ前輪操
舵系の転舵速度が所定値以下である場合、即ち、操縦者
が、ステアリングホイールを所定以上の舵角に保持し、
ていて車両を小半径で旋回させることを望んでいる場合
に流路の連通面積を縮小させるから、車両が小半径で旋
回を行っている場合には後輪の操舵状態を維持できるか
ら良好な旋回性能を発揮することができるし、操舵角が
大きくても、操縦者がステアリングホイールを操舵中の
場合には流路の連通面積が大きな状態となるので、後輪
の舵角を前輪操舵系即ち操縦者の操舵操作に素早く追従
させることが可能となる。
更゛にまた、請求項(3)記載の発明であれば、前記連
通面積制御手段は、前記操舵角検出手段の操舵角検出値
が所定値以上の時、前記転舵速度検出手段の転舵速度検
出値の減少に伴い前記流路の連通面積を縮小させるから
、きめ細かな後輪操舵制御ができ、前記請求項(2)記
載の発明と同様の効果を、より滑らかな特性変化を持っ
て達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示す構成図、第2図は第1
実施例で実行される処理手順を示したフローチャート、
第3図は第2実施例で実行される処理手順を示したフロ
ーチャート、第4図は第3実施例で実行される処理手順
を示したフローチャート、第5図は第3実施例の処理過
程で用いるマツプであり、同図(a)は操舵角に対応し
た可変絞りの開度、同図(b)は転舵速度に対応した可
変絞りの開度をそれぞれ示している。 11・・・油圧ブリッジ回路、12・・・コントロール
バルブ、13・・・ステアリングホイール、14・・・
前輪操舵用パワーシリンダ、14b・・・ピストンロン
ド、15・・・タイロッド、16・・・ナックルアーム
、17・・・前輪、20・・・後輪、21・・・タイロ
ッド、22・・・ナックルアーム、23・・・後輪操舵
用パワーシリンダ、23b・・・ピストンロンド、25
a、25b・・・油路(流路)、27a、27b・・・
可変絞り、30・・・制御装置、31・・・車速センサ
、32・・・舵角センサ(操舵角検出手段)。 特許出願人 日産自動車株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流体圧によって作動し且つ車両の前輪操舵系に操
    舵補助トルクを与えるパワーステアリング装置と、前記
    パワーステアリング装置と応動可能に流路を介して連通
    し且つ前記車両の後輪操舵系を操舵するパワーシリンダ
    と、を有する後輪操舵装置において、 前記前輪操舵系の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    この操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以上である
    ときに前記流路の連通面積を縮小させる連通面積制御手
    段と、を備えたことを特徴とする後輪操舵装置。
  2. (2)前記前輪操舵系の転舵速度を検出する転舵速度検
    出手段を設けると共に、前記連通面積制御手段は、前記
    操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以上で且つ前記
    転舵速度検出手段の転舵速度検出値が所定値以下である
    ときに、前記流路の連通面積を縮小させる請求項(1)
    記載の後輪操舵装置。
  3. (3)前記前輪操舵系の転舵速度を検出する転舵速度検
    出手段を設けると共に、前記連通面積制御手段は、前記
    操舵角検出手段の操舵角検出値が所定値以上の時、前記
    転舵速度検出手段の転舵速度検出値の減少に伴い前記流
    路の連通面積を縮小させる請求項(1)記載の後輪操舵
    装置。
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