JPH02311145A - モータ整流子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、組立構造のモータ整流子に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、整流子基台の外周面に複数のセグメントを配置し
、整流子基台に外嵌した拘束リングにより各セグメント
の基端を固定した組立構造のモータ整流子かあ′７Ｉｎ このような組立構造のモータ整流子において、セグメン
トの輪方向長さを長くすると、基端の拘束リングによる
固定だけでは固定強度が不足する。

そのため、整流子の長さを直径程度にとどめ、セグメン
トの剛性はセグメント自身の持つ機械的強度で補う構造
を採用している。

モータ性能上や外形上で、整流子を短く形成することが
できない場合は、セグメントの先端側にも拘束リングを
外嵌させ、強度を補っている。

しかし、拘束リングがセグメントの基端と先端との両方
に必要なため、部品点数が増えるという問題点がある。

そのため、整流子形状を短くすることのできないモータ
において、部品点数が少なくセグメントの固定の確実な
モータ整流子の開発が急がれている。

この問題点を解消するため、第１２図に示すモータ整流
子を考えた。すなわち、整流子基台５１の外面に配置し
た各セグメント５２の先端に折曲爪５２ａを設け、折曲
爪５２ａを整流子基台５１の凹部５３に係合したもので
ある。これよると、折曲風５２ａの係合のため、機械的
強度が向上し、セグメント５２の先端側に拘束リングを
設けることが不要で部品点数が削減される。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、第１３図に示すように、折曲風５２ａの厚さＴ
、がセグメント５２の本体部分の厚さＴ１と同じであっ
て厚いため、折曲風５２ａの曲げ加工が行い難く、組立
性が悪いうえ、曲げ精度も不安定となる。また、曲げに
よる強度劣化も生じ易いという問題点がある。

この発明の目的は、部品点数が少なく、機械的強度や機
械的精度に優れ、かつ折曲風の曲げ加工も容易で強度劣
化のない組立構造のモータ整流子を提供することである
。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、円筒状整流子基台の円筒外周面に導電性の
セグメントを周方向に複数個配置し、これらセグメント
の外面から前記整流子基台に外嵌して前記各セグメント
の基端を拘束する拘束リングを設けたモータ整流子にお
いて、整流子基台の円筒端面に形成した凹部に係合する
折曲風を各セグメントの先端に設ける。折曲風の板厚は
、セグメントの本体部分の板厚よりも薄くする。

〔作　用〕

この発明の構成によると、各セグメントは基端において
は拘束リングにより、先端においては折曲風の係合によ
り整流子基台に保持される。折曲風はセグメントの本体
部分よりも薄くしであるため、折り曲げが行い易い。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図ないし第８図に基づいて説
明する。整流子基台ｌは基端が大径となった段付厚肉円
筒状の樹脂成形品からなり、外周面に複数個の導電性の
セグメント２が周方向に並べて配置しである。整流子基
台ｌの段面１ａに隣接してセグメント２の外周に拘束リ
ング３を外嵌し、各セグメント２の基端を整流子基台１
に保持している。

第２図に示すように、各セグメント２は、円弧状断面形
状の禾体部分２ａと、その基端から径方向外側へ突出し
た端子片２ｂと、基端の周方向両縁に設けた一対の延出
片２ｃと、本体部分２ａの先端から内側へ折り曲げた折
曲風４とを有する。

折曲風４は、整流子基台ｌの先端面の周方向の一部に設
けた各凹部５に係合する。

折曲風４の厚さＴ、は、本体部分２ａの厚さＴ１よりも
薄くしである。例えば本体部分２ａの厚さＴ１が０．３
閤である場合、折曲風４の厚さＴ、は０．１５閤とする
。折曲風４の曲げ角度θ（第６図）は、例えば４８°と
する。折曲風４の各部ａ〜Ｃの曲率半径は、各々例えば
０．９■、０．１５ｍｍ。

０、１閣としである。

セグメント２の各端子片２ｂは、整流子基台ｌに設けた
端子挿通溝９（第３図、第４図）から外部に突出する。

セグメント２の基端の延出片２ｃは、整流子基台Ｉの段
面１ａに設けた環状溝６（第４図）に挿入する。環状溝
６内には軸方向に延びる突条７が設けてあり、各延出片
２Ｃは各突条７に圧接する。

第８図は、セグメント２の製造方法の一例を示す。フー
プ状の素材１０（第８図（Δ））に一対の鍵形の穴１１
をプレスにより打ち抜き（第８図（Ｂ））　、穴ｌ１間
の部分を厚さＴ、の薄肉に圧印する（第８図（Ｃ））。

この後、仕上げ加工としてトリミングを施し、折曲風４
になる部分を形成する（第８図（Ｄ））。この素材ｌＯ
から各セグメント２の打ち抜きを行う。この後、第７図
に示すように折曲風４を所定の角度θに折り曲げる。

この構成によると、セグメント２の先端部を折曲風４で
整流子基台ｌの凹部５に係合させたため、拘束リング３
と折曲風４とによりセグメント２の両端が保持され、機
械的強度の向上が図れる。そのため、モータ整流子を軸
方向長さに比べて半径の短い細型としても、充分なセグ
メント２の保持が行え、コンパクトな設計が行える。

また、折曲風２は、その厚さＴ、をセグメント２の本体
部分２ａよりも薄くしであるため、曲げ加工が行い易く
て組立作業性が良く、また精度良く曲げ加工ができて組
立精度が向上する。しかも、折曲型４を薄くしたため、
無理な曲げによる強度劣化がなく、かつ厚さの薄い分だ
け省スペースが図れる。

第１３図のように折曲型５２ａの厚さＴｌ　’を本体部
分５２の厚さＴ１と同じにした場合と比較する。曲げ角
度θは同じである。第１３図のように同じ厚さにした場
合は、曲げ部外面の延び部分の長さ１８が非常に長くな
るのに対して、厚さＴ。

を薄くした場合は、第７図のように曲げ部外面の延び部
分の長さｉｔが短くなる。このように、材料の伸び量の
差を生じ、伸び量！、が長い場合は材料強度劣化を起こ
すが、厚さＴ、を薄くして伸びｆｆ１ｌ＋が短くなるよ
うにすると、材料劣化が防止できる。

また、セグメント２には基端に延出部２ｃを設け、これ
を整流子基台１の環状溝６に挿入し、かつ環状溝６内の
突条７で延出部７を圧接させるようにしであるため、組
立作業時において、セグメント２を挿入した時に適度な
保持力が得られ、組立作業性が良い。しかも、突条７に
よりセグメント２の位置決めが行えるため、より一層組
立性が向１−する。このように組立作業性がよいため、
組立誤差が生じ難く、高精度なモータ整流子を製造する
ことができる。

セグメント２の折曲型４の外面は円弧状に湾曲している
が、そのため拘束リング３を圧入するときにガイド作用
が得られ、このことからも組立性が向上する。

第９図ないし第１１図は、各々セグメント２の製造方法
の他の例を示す。

第９図の例は、第８図の例の圧印工程（第８図（Ｃ））
までとし、トリミング工程（第８図（Ｄ））を省略する
方法である。

第１０図の例は、素材ｌＯ′を圧延フープ材の状態で薄
肉部１０ａ′を有する異形状とし、これに穴１１’を打
ち抜く方法である。この穴１１’間で折曲型４となる薄
肉部分が得られる。

第１１図の方法は、素材１０に切削加工により薄肉部１
０ａを形成しく第１Ｏ図（Ｂ））、この部分１０ａに穴
１１’を形成して折曲型４になる部分を形成する方法で
ある。

〔発明の効果〕

この発明のモータ整流子は、セグメントの先端部を折曲
型で整流子基台に係合させたため、拘束リングと折曲型
とによりセグメントの両端が保持され、機械的強度の向
上が図れる。折曲型は、その厚さをセグメントの本体部
分よりも薄くしであるため、曲げ加工が行い易くて組立
作業性が良く、また精度良く曲げ加工ができて組立精度
が向上する。しかも、折曲型を薄くしたため、無理な曲
げによる強度劣化がなく、かつ厚さの薄い分だけ省スペ
ースが図れるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の断面図、第２図はそのセ
グメントの拡大断面図、第３図は同じくそのモータ整流
子の斜視図、第４図は同じ（その分解斜視図、第５図は
同じくその部分断面図、第６図は同じくそのセグメント
の折曲爪部分の断面図、第７図は同じくそのセグメント
の折曲爪折り曲げ前の状態を示す説明図、第８図は同じ
くそのセグメントの１造工程の説明図、第９図ないし第
１Ｉ図は各々セグメントの他の製造工程の説明図、第１
２図はモータ整流子の提案例の断面図、第１３図はその
作用説明図である。 ｌ・・・整流子基台、２・・・セグメント、３・・・拘
束リング、４・・・折曲型、５・・・凹部 第１図 ２Ｃ 第３図 第４図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状の整流子基台の円筒端面に凹部を設け、円筒外周
   面に導電性のセグメントを周方向に複数個配置し、これ
   らセグメントの外面から前記整流子基台に外嵌して前記
   各セグメントの基端を保持する拘束リングを設け、前記
   整流子基台の凹部に係合する折曲爪を前記各セグメント
   の先端に設け、前記折曲爪の板厚を前記セグメントの本
   体部分の板厚よりも薄くしたモータ整流子。