JPH0231034B2 - - Google Patents

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JPH0231034B2
JPH0231034B2 JP61270419A JP27041986A JPH0231034B2 JP H0231034 B2 JPH0231034 B2 JP H0231034B2 JP 61270419 A JP61270419 A JP 61270419A JP 27041986 A JP27041986 A JP 27041986A JP H0231034 B2 JPH0231034 B2 JP H0231034B2
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JP
Japan
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thermal expansion
welding
backing material
weight
cordierite
Prior art date
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JP61270419A
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English (en)
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JPS63123880A (ja
Inventor
Hiroaki Kuno
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はアーク溶接等の溶接用裏当材の製造方
法に係り、特に高温度域まで非常に安定した熱膨
張特性を示し、割れや亀裂発生等の問題が改善さ
れた溶接用裏当材の製造方法に関する。 [従来の技術] アーク溶接用裏当材は、通常、上面にスラグポ
ケツト用凹部を有する矩形平板状の小片であり、
その使用に際しては、複数の溶接用裏当材をアル
ミ箔テープ上に接続配列して用いる。 従来、アーク溶接用裏当材1′としては、第2
図に示す如く、上面にスラグポケツト4′を有し、
両端の側面2′,3′が互いに相補関係のジグザグ
面とされ、裏当材1′を接続配列する際、隣接す
る裏当材1′同志が接合性良く接続し、溶接時の
溶接ビード漏れを防止するように構成されたもの
が用いられている。 しかしながら、このような形状の裏当材1′を
製造するには、その構造上矢印A方向の縦型成形
が必要となるが、縦型成形では次のような問題を
有し、工業的に不利である。 原料粉体の充填率が不均一になる。 充分な充填率を得るためには2000Kgf/cm2
度の圧力が必要であり、金型の寿命が短くな
る。 成形型、特に下型のストロークが長いため
(約50mm)、横枠および下型の材質及び精度を向
上させる必要がある。 成形体の脱型時に約600Kgf/cm2以上の押上
げ力が必要であり、そのため脱型時に成形体の
破損が多い。 成形体の破損を防止するためには原料粉末に
有機バインダー(ポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルスルロース
(CMC)及び/又はアクリル樹脂エマルジヨン
等)を2〜3重量%程度添加する必要があり、
原料コストが約2倍になる上に、セラミツク強
度も劣化する。 成形歪が生じ易いため、焼成時及び使用時に
割れが生じ易い。 このような問題を解決するものとして、本出願
人は第3図に示す如く、側面2,3に下表面又は
上表面に対して実質的に垂直な面と実質的に水平
な面とで構成され互いに相補関係にある切欠部2
0,30を形成した溶接用裏当材1及びそれを製
造する方法について、先に特許出願した(昭和61
年9月24日出願「溶接用裏当材及びその製法」以
下「先願」という。)。(なお、第3図中、4はス
ラグポケツトである。) 先願に係る裏当材1であれば、矢印B方向の横
型成形が可能であるため、前記〜の問題が解
決され、金型の耐久性、原料粉末の充填の均一性
が向上され、且つ相対的に安価な原料粉末を用い
て比較的低いプレス圧にて簡単に製造することが
できる。 [発明が解決しようとする問題点] ところで、このような溶接用裏当材は、熱膨張
率が小さく、溶接棒からの鉄、鋼等から成る溶接
的灼熱ビードが表面に載つた際に、該裏当材が僅
かに溶解(従つて、ビードが固化した際に溶接面
が滑らかになる)するものであつて実用的強度を
有するセラミツク材料から成ることが要求され、
かかる材料として、従来、ムライト、コージエラ
イト、リチウム長石、リチウム長石とコージエラ
イトとの混合物等が提案されている。 特に、裏当材の熱膨張特性については、使用時
の割れ、亀裂発生を防止する点から、高温度域に
おいても極めて安定していることが要求される
が、現在、このような要求を十分に満足し得る優
れた熱膨張特性を有する裏当材は提供されていな
い。 [問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、上記事情に鑑み、熱膨張特性に優れ
た裏当材の製造方法を提供するべくなされたもの
であつて、 マグネシアクリンカー5〜15重量%、コージエ
ライトシヤモツト40〜80重量%及び粘土10〜40重
量%をMgO5〜15重量%、SiO240〜55重量%及び
Al2O325〜50重量%含むように配合し、500Kg/
cm2以下で成形し、1250〜1290℃で焼成することを
特徴とする溶接用裏当材の製造方法、 を要旨とするものである。 以下、本発明につき詳細に説明する。 なお、本明細書において、「%」は気孔率の表
示以外は「重量%」を示す。 本発明で製造される溶接用裏当材は、気孔率が
40%以上の、MgO5〜15%、SiO240〜55%、
Al2O325〜50%を含むコージエライト質よりな
る。 裏当材の気孔率が40%未満では十分な耐熱衝撃
抵抗性が得られない。しかしながら、気孔率が過
度に高いと機械的強度が低下することから、本発
明においては、特に気孔率が40〜45%であること
が好ましい。 また、コージエライト質のMgO,、SiO2及び
Al2O3の各成分含量は、いずれも上記限度範囲を
はずれると、安定かつ低い熱膨張係数が得られな
い。 本発明の方法においては、まず、マグネシアク
リンカー5〜15%、コージエライトシヤモツト40
〜80%、及び結合材として粘土10〜40%をMgO5
〜15%、SiO240〜55%及びAl2O325〜50%となる
ように配合する。 なお、MgO源としては、マグネシアクリンカ
ーの他にタルク、マグネサイトもあるが、タルク
を用いた場合には、熱膨張係数が大きくなり易い
ことから好ましくない。また、マグネサイトを用
いた場合には、比較的良好な熱膨張係数が得られ
るが、マグネサイトはMgO換算した場合の価格
がマグネシアクリンカーより高価である上に、水
に溶け易く、後工程の泥漿調合時に溶出する
Mg2+イオンのために、泥漿粘度が高くなるとい
う不具合を有している。このため、本発明の製造
方法においては、マグネシアクリンカーを用い
る。 本発明において、主成分の1つとして配合され
るMgOは、実質的にすべて(例えば90%以上と
りわけ95%以上)コージエライト質となつている
ことが重要である。MgOがコージエライトにな
らず、ペリクレース(MgO)、フオルステライト
(2MgO・SiO2)等の形態であると、熱膨張係数
が大きくなり、良好な熱膨張特性が得られない。
従つて、MgO源であるマグネシアクリンカーと
コージエライトシヤモツトとの配合比率は極めて
重要であり、このような観点から、本発明におい
ては、マグネシアクリンカー10%、コージエライ
トシヤモツト60%及び粘土30%の配合が最適であ
る。 マグネシアクリンカー、コージエライトシヤモ
ツト及び粘土、必要に応じて他の配合剤を混合し
て得られた混合物は、好ましくは、次いで適当量
の、例えば同重量程度の、水を添加した後、ボー
ルミルで粉砕し、スプレードライヤーで造粒した
後、得られた泥漿を成形型内に充填する。 なお、この際、原料の粒度は、コージエライト
結晶化度に大きく影響し、得られる裏当材の熱膨
張係数にも影響を与え、粒度が大き過ぎると、良
好な熱膨張係数が得られない。しかしながら、粒
度を小さくするために、過度に長い時間ボールミ
ル粉砕を行なうと、粉砕時にイオン化するMg2+
のために、得られる泥漿の粘度が上がり、製造に
適さなくなる。このため、本発明においては、24
時間程度のボールミル粉砕を行なつて、原料粒度
は44μm篩残査5%程度とするのが好ましい。 本発明において、成形は500Kg/cm2以下の圧力
で行なう。成形圧力が高いと、良好な耐熱衝撃抵
抗性を示す気孔率、即ち気孔率40%以上の焼成品
が得られない。本発明では、成形圧力は200〜400
Kg/cm2程度とするのが好ましい。 成形により得られた成形体は次いで1250〜1290
℃の温度で焼成する。焼成温度が1290℃を超える
と焼結性が高くなり、上記気孔率40%以上の焼成
品が得られない。しかしながら、焼成温度が低過
ぎて1250℃未満である場合には、焼成が不十分で
ある上に、良好な熱膨張特性が得られない。この
ため、本発明においては、焼成は1250〜1290℃
で、好ましくは2〜50時間より好ましくは10〜30
時間程度行なう。 このようにして得られた焼成品は、必要に応じ
て表面研摩等の後処理を施した後、製品とされ
る。 [実施例] 以下に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。 実施例1、比較例1 MgO原料として、マグネサイト、タルク又は
マグネシアクリンカーを用い、各々の適性を調べ
た。 なお、試料の製造は以下の通りに行なつた。 第1表に示す配合でMgO原料(粒径5mm以
下)、コージエライトシヤモツト(粒径5mm以下)
及び粘土(粒径30mm以下)を混合し、これに同量
(2Kg)の水を添加した後、ボールミルで24時間
粉砕し、スプレードライヤーで造粒した後成形型
内に入れ、200Kg/cm2で成形し、得られた成形体
を1290℃で焼成した。各試料の20〜1200℃におけ
る平均熱膨張係数(1/℃)を第1表に示す。ま
た、熱膨張率(%)の変化を第1図に示す。
【表】 第1表及び第1図より明らかなように、No.1,
3では熱膨張係数が小さく、熱膨張特性が良好で
あるが、No.2のタルク使用では熱膨張係数が大き
く、しかも約200℃において大きな熱膨張を示す。
これは、タルクにSiO2が多く含まれ、クリスト
バランスの転移に起因するものである。このよう
なことから、MgO源としてタルクは不適である
ことが明らかである。また、前述の如く、マグネ
サイトは原料価格及び泥漿粘度の面で不適当であ
る。 これに対し、本発明の如く、マグネシアクリン
カーを用いれば、低コストで効率的に高特性のも
のを得ることができる。 実施例2、比較例2 実施例1のNo.3において、焼成温度を第2表の
如く変えたこと以外は同様にして試料を製造し
た。焼成時の収縮率及び試料の気孔率及び平均熱
膨張係数を第2表に示す。なお、1350℃の焼成に
より得られた試料(No.6)については第1図に熱
膨張率の変化を示す。
【表】 第2表及び第1図より、次のようなことが明ら
かである。即ち、実施例1のNo.3の配合では、20
〜1000℃の平均熱膨張係数は1250℃〜1290℃の焼
成品でも安定している。しかし、低温で焼成した
ものは焼成温度付近又はそれ以上の温度では収縮
を示すことがある。これに対し、高温で焼成した
ものは、1200℃付近まで非常に安定した熱膨張特
性を示すが、過度に高温焼成したものは、良好な
耐熱衝撃抵抗性を示す、気孔率20%以上の焼成品
が得られない。 このため、本発明においては焼成温度は1250〜
1290℃とする。 実施例3、比較例3 実施例1のNo.3において、マグネシアクリンカ
ーとコージエライトシヤモツトの配合比を変え、
1250℃又は1290℃で焼成したこと以外は同様にし
て試料を製造し、得られた試料の20〜1000℃にお
ける平均熱膨張係数を調べた。結果を第3表に示
す。
【表】 第3表より、明らかなように、No.7〜12のいず
れの配合においても良好な結果が得られ、焼成品
の熱膨張係数は大きく変化しないが、No.9,10の
配合の場合、最も優れた結果が得られる。 実施例 4 実施例1のNo.3において、ボールミル粉砕時間
を第4表に示す時間とし、原料の粒度を第4表に
示す如くとし、1250℃又は1290℃で焼成したこと
以外は同様にして試料を製造した。泥漿の粘度と
得られた試料の20〜1000℃の平均熱膨張係数を調
べた。結果を第4表に示す。
【表】 第4表より、12時間粉砕によるものでは、熱膨
張係数が大きく、少なくとも24時間粉砕を行なう
のが好ましい。しかし、粉砕時間が48時間と長過
ぎると、粉砕時にイオン化するMg2+のため泥漿
粘度が上がり、製造に適さなくなる。従つて、粉
砕時間は24時間程度が好ましい。 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の方法によれば、気
孔率が40%以上の、MgO5〜15重量%、SiO240〜
55重量%及びAl2O325〜50重量%を含むコージエ
ライト質よりなる溶接用裏当材が極めて容易かつ
低コストで効率的に製造される。本発明の方法で
製造された溶接用裏当材は、熱膨張係数が小さ
く、高温域に到るまで安定かつ良好な熱膨張特性
を示し、耐熱衝撃抵抗性が著しく高い。このた
め、使用時の割れ、亀裂発生等が殆どなく、耐久
性に極めて優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1及び2により得られた熱膨張
率の測定結果を示すグラフである。第2図は従来
の溶接用裏当材を示す斜視図、第3図は先願に係
る溶接用裏当材を示す斜視図である。 1,1′……溶接用裏当材、2,2′,3,3′
……側面、4,4′……スラグポケツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マグネシアクリンカー5〜15重量%、コージ
    エライトシヤモツト40〜80重量%及び粘土10〜40
    重量%をMgO5〜15重量%、SiO240〜55重量%及
    びAl2O325〜50重量%含むように配合し、500
    Kg/cm2で成形し、1250〜1290℃で焼成することを
    特徴とする溶接用裏当材の製造方法。
JP27041986A 1986-11-13 1986-11-13 溶接用裏当材の製造方法 Granted JPS63123880A (ja)

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JPS63123880A JPS63123880A (ja) 1988-05-27
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4869808A (ja) * 1971-12-25 1973-09-21
JPS6099486A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Kumano Hiroyasu スタツド溶接用フエル−ル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4869808A (ja) * 1971-12-25 1973-09-21
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