JPH0230969A - 車両用蒸発燃料処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両の燃料タンク等の燃料貯溜室より蒸発し
た燃料を吸着処理して、蒸発燃料が大気中に放出される
のを防止する蒸発燃料処理装置（以下キャニスタと称す
る）に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のキャニスタは、ケーシング内に活性炭等
よりなる吸着剤を有しており、この吸着剤により車両の
燃料タンクおよび気化器のフロート室で発生した蒸発燃
料を吸着するとともに、キャニスタで吸着した蒸発燃料
を吸気負圧により脱離させて吸気管内に吸引するように
している。

また、脱離初期に濃度の高い蒸発燃料が吸気管内に吸引
されて空燃比が変動するのを防止するために、特開昭６
２＝２０６６９号公報に示されるように、キャニスタか
ら吸気管への通路内に、車両の各種条件によって制御さ
れる比例電磁弁を設けたシステムを採用している。

（発明が解決しようとする課題〕 ところが、上記構成において、比例電磁弁を車両の各種
条件に応じて制御する制御回路に何らかの異常が生じ、
比例電磁弁が閉弁状態のままになると、キャニスタから
蒸発燃料の脱離が行われなくなり、キャニスタ内へ導入
され５蒸発燃料が充分に吸着されなくなるという問題が
ある。

本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
キャニスタから吸気管内へ脱離される蒸発燃料の流量を
制御することにより蒸発燃料が空燃比に及ぼす影響を所
定の許容範囲内に納めるとともに、吸気管内へ脱離され
る蒸発燃料の制御系に異常が生じたとしてもキャニスタ
の吸着性能を劣化させることのない車両用蒸発燃料処理
装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明では、蒸発燃料を導
入する導入ボートと、この導入ポートから導入された蒸
発燃料を吸着する蒸発燃料吸着剤と、大気へ連通する大
気ボートと、吸気管へ連通ずるバージボートとを有し、
吸気管負圧によって蒸発燃料吸着剤で吸着された蒸発燃
料をパージボートから吸気管へ脱離する車両用蒸発燃料
処理装置において、バージボートから吸気管への蒸発燃
料の最低脱離量を規定する第１通路と、この第１通路と
並列に形成された第２通路とを有し、第２通路内には吸
気管への蒸発燃料の脱離量を制御する制御手段が設けら
れていることを特徴とする。

〔実施例］ 以下図面に基づき本発明の詳細な説明する。

第１図において、キャニスタ１０は、パーシボ）　１０
　ａ、導入ポー）１０ｂおよび大気ボート１０ｃを有し
、図示しない内部には蒸発燃料を吸着する活性炭等より
なる蒸発燃料吸着剤が配設されている。

導入ポート１０ｂは、配管１５を介して燃料タンク１１
に連通しており、配管１５内であって燃料タンク１１の
燃料供給管１１ａとの接続部には、燃料供給時のみ所定
時間だけ開となる切替弁１２が設けられている。

電磁弁１は、第１ケーシング４と、第２ケーシング９と
、弁体３と、電磁コイル２と、スプリング５とから構成
されており、キャニスタ１０のパージボー）１０ａは配
管１６を介して電磁弁１に連通している。この配管１６
は、第１ケーシング９に形成された第１ボート７に連通
ずる配管１６ａと、同様に第１ケーシング９に形成され
た第２ボート８に連通ずる配管１６ｂに分岐している。

なお、第１ボート７および第２ボート８内には、各々絞
り部７ａ、８ａが形成されており、第１ボート７の絞り
部７ａは第２ボート８の絞り部に比べて絞り径が小さく
設定されている。また、第１ケーシング４には、吸気管
１４のスロットル弁２０の上流側に開口するボート１３
に配管１７を介して連通ずる第３ボート６が形成されて
いる。

弁体３は、第１ケーシング４および第２ケーシング９内
で移動可能に配設されており１．第１ボート７と第３ボ
ート６との連通と、第２ボート８と第３ポート６との連
通の切替制御を行う。この弁体３はスプリング５によっ
て常時付勢されており、電磁コイル２へ電流が供給され
ていない状態ではスプリング５の付勢力によって第２ボ
ート８を閉塞し、第１ボート７と第３ポート６との連通
を行う。また、電磁コイル２へ電流が供給されると、発
生する磁力によりスプリング５の付勢力に抗して移動し
、第１ボート７と第３ボート６との連通が断たれ、第２
ボート８と第３ポート６とが連通ずる。

制御回路１８は、吸入空気量等の車両の各種状態を示す
信号が入力されており、この入力された信号に基づき電
磁弁１に電流の供給を行う。

次に、本実施例の作動について説明する。

燃料タンク１１の燃料供給管１１ａへ供給された燃料は
燃料タンク１１内へ流入し、この時、切替弁２２は開と
なっており、発生した蒸発燃料は配管１５内へ流入する
。

配管１５内へ流入した蒸発燃料は、キャニスタ１０内へ
導入ポート１５を介して導入され、キャニスタ１０内に
配設された図示しない蒸発燃料吸着剤によって吸着され
る。

また、機関運転時には、スロットル弁２０の回動により
吸気管１４に負圧が発生し、この負圧はポート１３．配
管１７を介して電磁弁１の第３ボート６に作用する。こ
の時、電磁弁１は車両の運転状態に応じて制御回路１８
によって制御され、例えば蒸発燃料の脱離初期や吸入空
気量が少ない場合には制御回路１８から電磁弁１に電流
が供給されず、電磁弁Ｉば第１ポート７と第３ボート６
とを連通し、また例えば脱離所定時間経過後でかつ吸入
空気量が多い場合には制御回路１８から電磁弁１に電流
が供給され、電磁弁１は第２ボート８と第３ボート６と
を連通ずる。

そのため、例えば脱離初期や吸入空気量が少ない場合に
は、吸気管負圧によって大気が大気ポート１０ｃとから
キャニスタ１０内に導入され、この大気によりキャニス
タ１０内の図示しない蒸発燃料吸着剤に吸着されていた
蒸発燃料が脱離される。そして、この蒸発燃料はパージ
ボー）１０ａ配管１６．配管１６ａ、第１ポート７、第
３ボート６、配管１７．ポート１３を順次通って吸気管
１４内に吸引される。そのため、吸気管１４内へ吸引さ
れる蒸発燃料は、第１ポート７の絞り部７ａでその流量
が絞られて流入する。

また、例えば脱離所定時間経過後で、かつ吸入空気量が
多い場合には、脱離された蒸発燃料は、パージポート１
０ａ、配管］６．配管１６ｂ、第２ポート８．第３ボー
ト６、配管１７．ポート１３を順次通って吸気管１４内
に吸引される。そのため、吸気管１４内へ吸引される蒸
発燃料は、第２ボート８の絞り部８ａでその流量が絞ら
れて流入する。なお、第２ボート８内の絞り部８ａば、
第１ポート７内の絞り部７ａに対して径が大きく設定さ
れているので、吸気管１４内に吸引される蒸発燃料は増
量される。そのため、電磁弁１を制御することにより、
運転状態に応じて吸気管１４内に吸引される蒸発燃料の
流量を制御することができ、空燃比の変動を防止するこ
とができる。

また、電磁弁１に電流を供給する制御回路１８に、何ら
かの異常が生じ、電磁弁１に電流が供給されなくなった
としても、電磁弁１の弁体３はスプリング５によって付
勢されており、第１ボート７と第３ボート６とは連通し
た状態を保つ。そのため、第１ボート７の絞り部７ａに
よって規定される脱離初期や吸入空気量が少ない場合で
あっても空燃比に影響を及ぼすことのない最低流量の蒸
発燃料が常にキャニスタ１０から吸気管内へ吸引され、
キャニスタ１０の吸着性能の劣化を防止することができ
る。

なお、本実施例では、電磁弁１により、非通電時には第
１ボート７と第３ボート６とを連通し、通電時には第２
ボート８と第３ボート６とを連通ずるようにしたが、第
２図に示すように、パージポー）１０ａに常に連通ずる
絞り２１ａを有する通路２１を形成するとともに、この
通路２１と並列に通路２３を形成し、この通路２３内に
車両の運転 運転状態に応じて吸気管１４内に吸引される蒸発燃料の
流量を電流の供給量に応じて比例的に制御する比例制御
弁２２を設けるようにしても良い。

この構成において、比例制御弁２２を制御する制御回路
１８に異常が生じたとしても、キャニスタ１０の蒸発燃
料は絞り２１ａで最低流量が規定されて常に吸気管１４
内に吸引されるので、キャニスタ１０の吸着性能が劣化
することがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、制御手段によっ
て吸気管への蒸発燃料の脱離量が制御されるとともに、
制御手段に異常が生じたとしても第１通路によって吸気
管への蒸発燃料の最低流量が確保されるので、キャニス
タの吸着性能が劣化することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す全体構成図、第２図は本
発明の他の実施例を示す全体構成図である。 １・・・電磁弁（制御手段）、１０・・・キャニスタ１
０ａ・・・パージボート、１０ｂ・・・導入ボート　１
０Ｃ・・・大気ボート、１４・・・吸気管、１６ａ・・
・第１通路、１６ｂ・・・第２通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 蒸発燃料を導入する導入ポートと、この導入ポートから
   導入された蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸着剤と、大気
   へ連通する大気ポートと、吸気管へ連通するパージポー
   トとを有し、吸気管負圧によって前記蒸発燃料吸着剤で
   吸着された蒸発燃料を前記パージポートから吸気管へ脱
   離する車両用蒸発燃料処理装置において、 前記パージポートから吸気管への通路は、前記パージポ
   ートから吸気管への蒸発燃料の最低脱離量を規定する第
   １通路と、この第１通路と並列に形成された第２通路と
   を有し、前記第２通路内には吸気管への蒸発燃料の脱離
   量を制御する制御手段が設けられていることを特徴とす
   る車両用蒸発燃料処理装置。