JPH02307862A - 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法 - Google Patents

高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法

Info

Publication number
JPH02307862A
JPH02307862A JP1124139A JP12413989A JPH02307862A JP H02307862 A JPH02307862 A JP H02307862A JP 1124139 A JP1124139 A JP 1124139A JP 12413989 A JP12413989 A JP 12413989A JP H02307862 A JPH02307862 A JP H02307862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
weight
hardness
sintering
sintered body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1124139A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiro Endo
遠藤 英宏
Masanori Ueki
正憲 植木
Hiroshi Kubo
紘 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP1124139A priority Critical patent/JPH02307862A/ja
Publication of JPH02307862A publication Critical patent/JPH02307862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高硬度、高強度、高靭性で、かつ熱伝導性に優
れたM2O3基複合焼結体の製造方法に関するものであ
る。
従来の技術 M2O3は高硬度で耐摩耗性に優れ、またセラミックス
材料の中では比較的安価なため、広く摺動耐摩耗部材と
して使用されている。
また、M2O3系セラミックスの焼結性向上、粒成長抑
制を目的として、MgO、CaO等の焼結助剤を添加し
た焼結体、あるいは靭性向上を目的としてZrO2を添
加した複合焼結体は、一般に白色セラミックスとして知
られ、切削工具、チップ(スロー7ウエイチツプ)をは
じめ、種々の工具材料として用いられている。
また、M2O3セラミックスの強度、靭性さらに硬さ、
熱伝導率を改善するために、 TiCあるいはTi(O
N)を添加した複合焼結体は、いわゆる黒色セラミック
スとして知られ、鋳鉄、鋼等の切削工具チップ、その他
工具材料等に実用化されている。
これらセラミックス工具は、従来の工具鋼、ハイス鋼、
WC−Go系超超硬合金あるいはTiC(TaC) −
Ni/Mo系サーメットとは異なり、金属相を含まない
ため、硬さ、耐熱性に優れ、また被削金属との反応性も
乏しいので1例えば切削工具チップでは、高速加工、高
温加工などの条件の厳しい加工に適している。
このようにセラミックス工具は、負荷の大きな条件で使
用されることが多いため、工具寿命向上を目的として材
料の高硬度化、高強度化、高靭化、さらに工具に発生す
る熱を有効に発散させるために、熱伝導率の一層の改善
が望まれている。
m、o、セラミックスの特性を向上させるため。
TiC,〒1(ON)を添加した黒色セラミックス以外
に、例えば特開昭52−30812号公報では、48重
量%以下(’) Ai 20 sにTiB2、ZrB2
及びHfB2より選ばれた耐火性ニー化物を5〜50重
量%、 V 、 Nb、 Ta。
C「、No、等のニー化物を20重量%以下、■族、V
族、■族耐火性遷移金属の炭化物又は炭窒化物を35重
量%、さらに3重量%以下のMgOを添加することを開
示している。
また、特開昭55−130857号公報では、熱間静水
圧焼結後の焼結体中のTiB2が5〜15容量%になる
ように、 TiB2、M2O3原料粉末を調整し、14
00〜1700℃で成形体を焼結した後、1400〜1
700℃で500〜2000kgf/c■2のガス圧下
で熱間静水圧焼結して、硬度、抗折強度に優れた切削工
具用材料及びその製造方法について開示している。
さらに特開昭55−158182号公報では、最終組成
がTaN 20vol!以下、 TiN 15vo1%
以下、 TaN とTiNの和が5〜20マall、残
部がAl2O3より成る焼結体及び上記組成に、 Zr
N 、 HfN 、 HfB2、ZrB2. VB2の
1種以上を5マロ1z以上を含ませた硬度、抗折強度に
優れた切削工具用材料について開示している。
またM2O3セラミックスの導電性を改善するために、
特開昭59−78973号公報では、A11203単体
又はM 2o3を85重量%以上含有するA1203系
セラミックス5〜70重量部に、ZrB2、ZrC、Z
rN 、〒aB2、TaC、TaN 、 TiB2、T
iC、TiN ノ少なくとも1種以上を30〜95重量
部添加し焼結される。抵抗温度特性が正である導電性セ
ラミックスについて開示している。
このように、硬さ、耐熱強度、導電性に優れるTiB2
、ZrB2、TiC,TiN等の元素周期律表ffa、
Va、Via族元素の炭化物、窒化物、硼化物を添加す
ることによって、At 203セラミツクスの硬さ、強
度等の特性を改善することが可能である。
しかしながら硬さという点については、未だ改善の余地
がある。
一方、84Gセラミックスは、ビッカース硬さ3000
〜4000の値を有し、セラミックス中ではダイアモン
ド、立方晶0N(CBH)に次ぐ硬さを示している。ま
たB4Cは中性子吸収能に優れるため、At203セラ
ミツクスの硬さを改善するため、あるいは中性子吸収能
に優れたAl1203セラミツクスを作製するためには
、従来のM、03基セラミツクスに84Gを添加するこ
とが極めて有効であると思われる。
M2O3にB4Cを添加した例として、たとえば、ジャ
ーナルΦオブ・マテリアルズ・サイエンス(J、 Wa
ter、 Sci、) 、 vol、18、p 811
19〜878 (1!383年)及び同マo1.18、
p 873〜138B (1983年)では、M2O3
に種々のB4Cを0〜25重量%添加し。
常圧焼成法により、中性子吸収能に優れたM2O5−B
、C系セラミックスを作製している。
しかしながら、84Gは耐酸化性に劣り、又、M2O3
と反応しやすいため、このような常圧焼成法ではB、C
がM2O3と反応し、B2O3が形成されてしまうため
、有効に14CをM2O3中に存在させることが困難で
ある。さらにB4CとM2O3との反応により形成され
たB2O3は蒸発・気化しやすいため、M 203の焼
結自体も著しく阻害され、上記常圧焼成法では相対密度
85%以上の焼結体は得られておらず、硬さ、強度、靭
性等の機械的性質が著しく劣ってしまう。
また特開昭59−64588号公報では、このようなB
4CとM2O3の反応を防止し、又、中性子照射後のB
AC粒子の膨張を吸収させるために、例えばB、C粒子
にポリメチルメタクリレート(PMMA)等の有機物を
気孔形成剤として被覆してA11203スラリー中に混
合し、焼成する製法について開示している。
但し、このような方法では、M、0.マトリックスと分
散B、C粒子との間に、気孔形成剤が燃焼除去された後
に残留する空隙が存在し、優れた機械的性質は望め得な
い、このように、従来はM、03にTiC、TiB2等
を複合化させたセラミックスに。
さらに硬度の高い84Cを添加することは有効ではある
が、B4CとA20.との反応のため、高密度、高強度
の焼結体を得るのは困難であるとされていた。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、元素周期律表rva、va、■a族元
素の炭化物、窒化物、硼化物より選ばれる1種以上とB
4Cが複合化されたM、03セラミツクスの焼結性を改
善し、Al2O3基複合セラミックスの硬さ、強さ、靭
性及び熱伝導率を向上させることにある。
課題を解決するための手段 本発明の要旨は、第1添加成分として5〜45重量%の
B4C,第2添加成分として、元素周期律表IVa、V
a、VIa族元素の炭化物、窒化物、a化・物より選ば
れる1種以上を5〜45重量%で、かつ第1添加成分と
第2添加成分との合計量が10〜50重量%で、さらに
焼結助剤としてo、t−to重量%の金属Tiを添加し
、残部が実質Al1203より成る混合粉体を、 12
00℃以上1900℃以下の温度で非酸化性雰囲気中で
50kgf/cm2以上の圧力を用いそ加圧焼結するこ
とを特徴とするM2O3基複合セラミックス焼結体の製
造方法である。
M、0.にTiC、ZrB2等の炭化物、窒化物、硼化
物を添加してM、03セラミツクスの強度、靭性、硬度
あるいは熱伝導率を改善する技術は既知のものであるが
、本発明ではこれに、一層硬度の高いB、Cを複合化し
、さらに金属Tiを添加して複合焼結体の焼結性を向上
させたものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明で、第2添加成分として元素周期律表IVa、V
a、VIa族元素の炭化物、窒化物、硼化物とあるのは
、その硬さ1強さの点からチタニウム(Ti) 、ジル
コニウム(Zr) 、 ハyニウム(Hf)、バナジウ
ム(V)、ニオビウム(Nb) 、タンタル(Ta) 
、モリブデン(No) 、タングステン(W)の炭化物
、窒化物、硼化物であることが望ましい。
A11203に複合化するB、C(第1添加成分)と元
素周期律表ffa、Va、’1fla族元素の炭化物、
窒化物、硼化物より選ばれる一種以上(第2添加成分)
との合計量が、10重量%未満ではA1203セラミツ
クスの硬度、靭性、強度などの向上は小さく、また合計
量が50重量%を超えると硬度は向上するものの1強度
が低下するので好ましくない。
さらに、M2O3に添加する第1添加成分、第2添加成
分ともその複合化量が5重量%未満では。
M2O3セラミックスの特性改善には効果が少ないので
5重量%以上である必要があり、その合計量が50重量
%以下であることが好ましいので、必然的に両者とも、
その複合化量は5重量%以上、45重量%以下となる。
本発明のM2O3基複合焼結体は、A1!203マトリ
ックス中に第2添加成分の硬質粒子が分散し、さらに高
硬度なり、C(第1添加成分)が分散している構造を有
するため、硬度は従来のアルミナ系セラミックスにくら
べ大幅に改善される。
また、τ:C、TiB2等の第2添加成分もB4Cも共
に、M2O3に比べ熱伝導率が高いため、本発明のAl
l 203基複合焼結体では、熱伝導率も向上する。
さらに840粒と、第2添加成分粒子との複合化により
、いわゆる粒子分散効果で破壊靭性値が向上し、靭性向
上にともなって破壊強さも上昇する。
このようにM2O3中に高硬度の84Cを分散させるこ
とは、At!203セラミックスの特性改善に非常に有
効であるが、B4Cは焼結時に母材のM2O3と反応し
易く、B2O3を含んだ反応生成物を形成し、しかもこ
の反応生成物は蒸発・気化し易い性質を有するので、焼
成中に消失する傾向を示すなどの理由により、これまで
に高密度、高強度の含B、CA1203基複合焼結体は
得られていなかった。
本発明のM2O3基複合焼結体の製造方法は、加圧焼結
を用いることによりM2O3とB、Cの反応を抑制し、
これらの問題点を解決したものである。
さらに本発明で焼結助剤として金属Tiを用いることに
より、より特性の優れたAll、03基複合焼結体が得
られる。金属Tiは焼結中に溶融あるいは軟化し、Ti
C、B4C等を含んだM、03基セラミツクスの焼結を
促進させる。
しかも金属Tiは焼結中には金属状態で存在するが、焼
結後は、B4Cと反応してTiB2、TiCを形成する
か、あるいは第2添加成分の粒子中に拡散し、結晶内に
取り込まれるので、複合焼結体中に金属相として残存す
ることはなく、高温強さ、硬さ等の優れた特性を劣化さ
せることはない。
Tie 、 TiB2等の元素周期律表IVa、Va、
VIa族元素の炭化物、窒化物、硼化物は一般に不定比
化合物として知られ、例えばTiCでは7iC)<  
(X: 0.52〜0.98)と表わされる。すなわち
、Tic、TiN 、及びTiB2の含Ti化合物は焼
結助剤として加えた金属Tiを、焼結終了後には、金属
原子(例えばTi)と非金属原子(C,N、B)との結
合比:Xを変えることにより、容易に結晶粒子中に取り
込むことができる。
また、wc、 *bc等のTi元素を含まない化合物の
場合でも、金属Tiとの相互固溶体((W、Tf)Cx
等)を形成することが可能であり、いずれの場合でも、
添加した金属TiはAt20.基複合体中に金属相とし
ては残存しない。
本発明で焼結助剤として用いる金属Tiとしては、その
量が0.1重量%未満ではその焼結助剤としての効果は
小さく、また10重量%を越えると、焼結体中に金属相
が残存して、硬さ、高温強度等の特性を著しく劣化させ
るので好ましくない、より好ましくは0.5重量%以上
、2重量%以下の金属Ti添加が望ましい、焼結助剤と
して添加する金属Tiは複合体の焼結を促進させると同
時に、A1203、B4C等の異常粒成長をも抑制する
ため、金属Tiの添加により微細な組織を有する焼結体
が容易に得られる。
使用するM2O3粉体としては、通常はα型M2O3で
あるが、その他β型、γ型等の結晶でも使用でき、さら
に非晶質のM2O3,あるいは加熱中にα−M203を
生成するAt(OHh 、 A100H等でもよい。
また、M2O3粒体の粒径として、通常は焼結性の優れ
る10JLm以下のものが好ましく、lpm以下(サブ
ミクロン)の微細なものはさらに望ましい。
M2O3に複合化する第1添加成分のB4C粉体も平均
粒径10μm以下、望ましくは1μm前後の微細なもの
が好ましい。
前述したように本発明で第2添加成分として添加する元
素周期律表■a、Va、VIa族元素の炭化物、窒化物
、硼化物は、その硬さ、強さの点から、チタニウム(T
i) 、ジルコニウム(Zr) 、ハフニウム(Hf)
 、バナジウム(V)、ニオビウム(Nb) 、 タン
タル(Ta) 、モリブデン(No) 、タングステン
(W)の炭化物、窒化物、硼化物であることが望ましく
、平均粒径104m以下、望ましくはlpm前後の微細
なものがよい、また、第2添加成分を2種以上用いる場
合は、これらの相互固溶体、 例工1fTi (CM)
 、 (W、Ti)C等をm加シテもよい。
焼結助剤として用いる金属Tiも微細なものが望ましい
が、金属Tiは非常に活性で発火し易いことから、14
mi後の微細なものは入手が困難あるいは取扱いが不便
であり、10〜50pm前後のものが実用的である。
ざらにM、Olと添加成分との混合粉末を加圧焼結する
ことにより、M2O3とB4Cとの反応が抑制され、M
、O,マトリックス中にB4C粒子と第2添加成分粒子
とが均一に分散した高密度、高強度の焼結体が作製でき
る。
加圧焼結の温度としては1200℃以上1900℃以下
が好ましい、 1200℃未満ではM2O3基複合体は
十分には緻密に焼結せず、従って得られる焼結体の特性
も劣ってしまう、B4C粒子及び第2添加成分粒子は焼
結中にM2O3粒子の異常粒成長を抑制するので1本M
2O3基複合体は通常のM2O3よりも高い温度で焼成
することが可能であるが、1800℃超では、M、O,
、n4c粒子の粒成長が顕著になり、やはり特性が劣化
するため、 1900℃を上限とするのが望ましい。
またM2O3基複合セラミックスの加圧焼成雰囲気とし
ては、真空あるいは不活性ガス中等の非酸化雰囲気であ
る必要がある。これは、焼成中にB4C及び金属Tiが
酸化されて各々B2O3及びTiO2となるのを、又、
同様に各々の第2添加成分の酸化を防ぐためである。
加圧焼結の方法としては、ホットプレス法が望ましい、
ホットプレス法以外にもHIP法(熱間静水圧プレス法
)等が考えられるが、B、Cを含んだM2O3基焼結体
は、M2O3とB4Cが反応するため常圧焼成により相
対密度90%以上に緻密化させるのは困難なため、いわ
ゆる常圧焼成@HIF処理するという通常の手法は用い
ることができない。
また、混合原料粉末を直接カプセル封入してH!P処理
する方法もあるが、金属、ガラス等のカプセル材とセラ
ミックス粉末との反応により、得られる焼結体の特性が
劣化する危険があり、望ましいものではない。
ホットプレス法において、その加圧力は50kgf/C
鳳2以上であることが望ましい、これは、50kgf/
C112未満の圧力では、焼結体の緻密化、粒成長の抑
制等のホットプレスを用いる効果が低下する、あるいは
ホットプレスによる圧力むらが顕著になるためである。
また、さらに望ましくは200kgf/C12以上の加
圧力であり、400kgf/am2以上であればさらに
好ましい。
以下実施例を用いて、より具体的に説明する。
実施例 実施例1〜6 α型M2O3粉末(平均粒径0.2JLm、純度99.
99%以上)に、第1添加成分として10重量%のB4
C粉末(平均粒径1.Opm、純度98%以上)、及び
第2添加成分として30重量%のTiC粉末(平均粒径
1.Opm、純度98%以上)を添加し、さらに焼結助
剤として0.1〜lO重量%の金属Ti (平均粒径1
0#Lm、純度89%)を混合し、ボールミルを用いて
充分混練した。
この混合粉末について、1700℃の温度で2時間、ア
ルゴン不活性雰囲気中で400kgf/c+s2の圧力
でホットプレスすることにより、焼結体を得た。
焼結体はJIS R1801に準拠して3■層×41鳳
×38mmの試験片に加工し、アルキメデス法により密
度を測定した後、室温で三点曲げ試験を行った。焼結体
の靭性としては、予き裂導入法(SEPB法)を用いて
、破壊靭性値:KICを測定した。また硬さの評価とし
て、ビッカース硬さを荷重1 kgf、保持時間30秒
で測定した。
Cu−にα線を用いたX線回折の結果、焼結助剤゛  
として金属Til 0.1〜10重量%添加した焼結体
(実施例1〜6)からは、α−Al1203. B、C
、及びTiCXのピークのみが検出され、金属Tiは焼
結後、TiCの粒内に取り込まれたことがわかる。
また、金属Tit−15重量%添加した別のサンプル(
比較例2)からは、α−A1203 、 B4C、Ti
CX以外に微弱ながら、金属Tiのピークも検出され。
本発明の範囲外では、金属Tiは必ずしも硬質セラミッ
クス相に取り込まれ得ないことがわかる。
第1表中、実施例1〜6に、得られた焼結体の相対密度
(理論値に対する百分率で示す)、曲げ強さ、破壊靭性
値及び硬さを示す。
また第1表中、比較例1.2には、金属Tiを添加しな
い場合と、15重量%(本発明の範囲外)添加した場合
の結果について同様に示している。
実施例1〜6及び比較例1、?より、焼結助剤としての
金属Tiを添加することにより、複合焼結体の曲げ強さ
が改善されることが、又金属Tiの量が多過ぎ焼結体中
に金属相を残存させると硬さが著しく劣化することがわ
かる。
実施例7〜11 実施例1〜6で用いたと同様のα−M、03粉体に、や
はり実施例1〜6で用いたと同様のB4C粉体、TiC
粉体、及び金属Ti粉体を各々15重量%、15重量%
及び2重量%になるように添加し、ボールミルを用いて
充分混合した。
この混合粉体について、 1200〜1800℃の温度
で2時間、アルゴン不活性雰囲気中で400kgf/c
m2の圧力でホットプレスすることにより、焼結体を得
て、実施例1〜6と同様に、その相対密度、曲げ強さ、
破壊靭性値、硬さ、さらにレーザーフラブシュ法を用い
た熱伝導率について測定した(第2表中実施例7〜11
)、また、第2表中、比較例3.4には実施例7〜11
と同じ組成について、1100℃及び2000℃でホッ
トプレス焼成した焼結体について、同様にその特性を示
している。
実施例7〜11及び比較例3.4より、本発明のM2O
3基複合体は、1200℃未満の焼成温度では緻密化が
十分ではなく、また1900℃より高い温度では粒成長
が顕著になるため、曲げ強さ、硬さ等の特性が劣化する
ので、その適正焼成温度は1200℃以上1900℃以
下であることがわかる。
実施例12〜24 実施例1〜6で用いたと同様のα−A!203粉末に、
第3表中実施例12〜19に示す重量比で実施例1〜6
で用いたと同様のB、C粉末、TiC粉末、金属Ti粉
末及びTiB2粉末(平均粒径2.Opm、純度99%
以上) 、 TiN粉末(平均粒径1.0μm、純度9
9%以上) 、 NbC粉末(平均粒径2〜3 ILm
、純度98%以上) 、 ZrB2粉末(平均粒径2#
3 ILm、純度89%以上) 、 we粉末(平均粒
径1.OILm、純度99%以上)を添加した。
ボールミルを用いて充分粉体を混合後、1700℃の温
度で2時間、アルゴン不活性雰囲気中で400kgf/
c■2の圧力でホットプレス焼成した。
得られた焼結体について実施例1〜6と同様にその相対
密度、曲げ強さ、破壊靭性値及び硬さについて測定し、
第3表中に示している。また第3表中比較例−5では&
Cを添加しない場合、また比較例−6ではB4Cと第2
添加成分であるTiCとの合計量が50重量%を超える
場合について、実施例!2〜24と全く同じ条件で実験
した結果について示している。
実施例12〜24と比較例−5より、 84Gを含まな
い系では硬さが他の系より劣り、また実施例12〜24
と比較例−6より、B4Cと第2添加成分(TiC)と
の合計量が50重量%を超えると、曲げ強さが低下する
ことがわかる。
比較例7〜8 実施例1〜6と同様にα−M203粉末に15重量%づ
つのB4C粉末とTiC粉末を混合し、さらに焼結助剤
として2重量%の金属Tiを添加して、ボールミルを用
いて充分混合した後、50履鳳×501の金型を用いて
200kgf/cm2の圧力で一軸加圧成形した。その
後成形体を7000kgf/c諺2の圧力でCIP(冷
間静水圧プレス)成形し、アルゴン気流中。
!400及び1800℃の温度で2時間、常圧焼成した
実施例1〜6と同様に焼結体の密度1曲げ強さ及び硬さ
を測定し、またX線回折により相の同定を行った。X線
回折より、焼結体からはα−M、O。
とTiCは観察されるものの、B4Cのピークは殆ど検
出されず、常圧焼結によってはM2O3とB4Cとの反
応のため840粒をM2O3中に残存させることが困難
なことがわかる。
また第4表、比較例7.8より、常圧焼結によっては高
密度な焼結体が得られず、従って硬さ。
曲げ強さ等の特性も著しく劣ることが明らかである。
(以下余白) 発明の効果 本発明のように、M2O3にB、C及び第2添加成分で
ある元素周期律表IVa、Va、VIa族元素の炭化物
、窒化物、硼化物より選ばれる1種以上以上を複合化し
、さらに焼結助剤として金属Tiを適正量添加し、加圧
焼結することによって、高密度で機械的及び熱的性質に
優れるM、03基複合焼結体が得られる。
本発明の製造方法により製造されるM2O3基焼結体は
、A1203セラミツクスの強度、靭性、硬度及び熱伝
導率等の特性を著しく向上させており、従来のAl12
03セラミツクス工具の寿命を延ばし。
また適応範囲をより一層広げることが可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1添加成分として5〜45重量%のB_4C、
    第2添加成分として元素周期律表IVa,Va、VIa
    族元素の炭化物、窒化物、硼化物より選ばれる1種以上
    を5〜45重量%含有し,かつ第1添加成分と第2添加
    成分との合計量が10〜50重量%であり、さらに焼結
    助剤として0.1〜10重量%の金属Tiを添加し、残
    部が実質Al_2O_3より成る混合粉体を、1200
    ℃以上1900℃以下の温度で、非酸化性雰囲気中、5
    0kgf/cm^2の圧力を用いて加圧焼結することを
    特徴とするAl_2O_3基複合セラミックス焼結体の
    製造方法。
  2. (2)第2添加成分として添加される元素周期律表IV
    a、Va、VIa族元素の炭化物、窒化物、硼化物より
    選ばれる1種以上がTiC、TiN、TiB_2より選
    ばれる1種以上である特許請求の範囲第(1)項記載の
    Al_2O_3基複合セラミックス焼結体の製造方法。
JP1124139A 1989-05-19 1989-05-19 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法 Pending JPH02307862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1124139A JPH02307862A (ja) 1989-05-19 1989-05-19 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1124139A JPH02307862A (ja) 1989-05-19 1989-05-19 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02307862A true JPH02307862A (ja) 1990-12-21

Family

ID=14877889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1124139A Pending JPH02307862A (ja) 1989-05-19 1989-05-19 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02307862A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2725197A1 (fr) * 1994-09-29 1996-04-05 Kyocera Corp Produit fritte a couleur d'argent et procede pour le fabriquer
US7217674B2 (en) * 2005-02-23 2007-05-15 Kennametal Inc. Alumina-boron carbide ceramics and methods of making and using the same
US7335615B2 (en) 2005-02-23 2008-02-26 Kennametal Inc. Method of machining a workpiece using a ceramic cutting insert including alumina and boron carbide

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2725197A1 (fr) * 1994-09-29 1996-04-05 Kyocera Corp Produit fritte a couleur d'argent et procede pour le fabriquer
US7217674B2 (en) * 2005-02-23 2007-05-15 Kennametal Inc. Alumina-boron carbide ceramics and methods of making and using the same
US7335615B2 (en) 2005-02-23 2008-02-26 Kennametal Inc. Method of machining a workpiece using a ceramic cutting insert including alumina and boron carbide
US7375044B2 (en) 2005-02-23 2008-05-20 Kennametal Inc. Process for making a ceramic body containing alumina and boron carbide
US7402540B2 (en) * 2005-02-23 2008-07-22 Kennametal Inc. Ceramic body containing alumina and boron carbide

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4022584A (en) Sintered cermets for tool and wear applications
JPH0662334B2 (ja) セラミック複合材料の焼結体
US5316856A (en) Silicon nitride base sintered body
JPH0627036B2 (ja) 高強度高靭性TiB▲下2▼セラミックス
JPH02307862A (ja) 高硬度Al↓2O↓3基複合体の製造方法
JP2774761B2 (ja) 高熱伝導性窒化けい素焼結体およびその製造方法
JPS63225579A (ja) 高靱性を有するセラミック焼結体及びセラミック工具と焼結体の製造方法
JPH02217359A (ja) 炭窒化チタン系強靭化セラミックス
US5527746A (en) Method for manufacturing an aluminum oxide sintered body
JPH11217258A (ja) アルミナ基セラミックス焼結体とその製造方法
US5036028A (en) High density metal boride-based ceramic sintered body
JP3051603B2 (ja) チタン化合物焼結体
JPH02243559A (ja) Al↓2O↓3―B↓4C系高密度焼結体及び製造方法
JPH02255561A (ja) Al↓2O↓3基複合焼結体及び製造方法
US5387561A (en) Titanium carbide/nitride-zirconium oxide-based high-toughness ceramics
JP2742620B2 (ja) 硼化物―酸化アルミニウム質焼結体およびその製造方法
JP2997334B2 (ja) 繊維強化セラミックス
JP2840696B2 (ja) アルミナ質繊維強化セラミックスの製造方法
JPS6215505B2 (ja)
JPH01115873A (ja) 立方晶窒化ホウ素含有焼結体
JPH082961A (ja) 金属粒子分散酸化アルミニウム基焼結体及びその製造方法
JPH0483753A (ja) アルミナ質繊維強化セラミックス
JPS59232968A (ja) 切削工具用複合炭窒化物固溶体系セラミックスおよびその製造法
JPH0437653A (ja) セラミックス焼結体の製造方法
JPH09184030A (ja) 耐熱衝撃性に優れた高強度硬質複合材料の製造方法