JPH0230653B2 - Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi - Google Patents

Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi

Info

Publication number
JPH0230653B2
JPH0230653B2 JP904183A JP904183A JPH0230653B2 JP H0230653 B2 JPH0230653 B2 JP H0230653B2 JP 904183 A JP904183 A JP 904183A JP 904183 A JP904183 A JP 904183A JP H0230653 B2 JPH0230653 B2 JP H0230653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
deflection
slit
electron tube
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP904183A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59134538A (ja
Inventor
Yutaka Tsucha
Ju Koishi
Akira Takeshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP904183A priority Critical patent/JPH0230653B2/ja
Priority to US06/557,252 priority patent/US4645918A/en
Priority to GB08332618A priority patent/GB2133875B/en
Publication of JPS59134538A publication Critical patent/JPS59134538A/ja
Priority to US06/868,110 priority patent/US4694154A/en
Publication of JPH0230653B2 publication Critical patent/JPH0230653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/26Image pick-up tubes having an input of visible light and electric output

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は被計測光が実質的に同一の波形および
周期で繰返されるパルス光を計測するための高速
繰返しパルス光計測用電子管装置に関する。
〔従来技術〕
高速で変化する光の強度分布を観察する装置と
してストリークカメラが知られている。
このストリークカメラで使用されるストリーク
管は光電面と螢光面との間に偏向電極を配置した
電子管である。
ストリーク管の光電面に光が入射させられる
と、光電面が光電子を放出する。この光電子が螢
光面方向に移動する過程で、前記偏向電極で電界
を作用させると(掃引すると)入射光の強さの変
化が螢光面上の一方向(時間軸方向)の輝度の変
化として現れる。
この輝度の変化により得られる像をストリーク
像と呼んでいる。
ストリークカメラは前記のようなストリーク管
とこのストリーク管の光電面に被計測光を投影す
る光学系、このストリーク管に電圧を加える電源
等から構成されている。
前記ストリーク像を解析する方法として、螢光
面上のストリーク像ををテレビジヨンカメラで撮
像し、得られた映像信号を処理する方法が知られ
ている。この解析方法によつて高速繰返しパルス
光のストリーク像を撮像すると1フイールド期間
にわたつてストリーク像が多数回重なることにな
るから、大きな映像信号が得られると言う利点が
ある。
しかしながら当然この期間中テレビジヨンカメ
ラの撮像管固有の暗電流も蓄積されるので低い輝
度レベルの計計測が不正確になると言う問題があ
る。またデータのコントラストは映像増幅時のダ
イナミツクレンジにより制限され、それ以上のダ
イナミツクレンジを期待できない。
高速繰返しパルス光を104〜106のような大きな
ダイナミツクレンジで解析したいと言う要請があ
るが、前記方法では到底この要請を満たすことが
できない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は被計測光が実質的に同一の波形
および周期で繰返されるパルス光を大きなダイナ
ミツクレンジで計測するのに適した新規な電子管
装置を提供することにある。
〔発明の構成および作用〕
前記目的を達成するために本発明による高速繰
返しパルス光計測用電子管装置の第1の発明は、
被計測光が実質的に同一の波形および周期で繰返
されるパルス光を計測するための高速繰返しパル
ス光計測用電子管装置において、光電面、集束電
極、偏向電極、前記偏向電極の偏向電界の方向と
垂直方向にスリツトを持つスリツト電極、前記ス
リツトを通過した電子を増倍するダイノード群、
前記ダイノード群で増倍された電子を捕集するコ
レクタ電極がこの順で真空容器内に収容されてい
る電子管と、前記光電面に対して集束電極、スリ
ツト電極の順に高い電圧を供給するとともに前記
ダイノード群に増倍用の電圧を供給する電源装置
と、前記偏向電極に被計測光に同期しておき、さ
らに順次位相が変化するようにした偏向電圧を供
給する偏向電圧発生装置からなり、高速繰返しパ
ルス光から順次位相の異なる部分を取り出すよう
に構成されている。
前記構成によれば繰返し入射するパルス光は光
電面で光電変換されて、前記入射に同期する偏向
電圧で偏向される。前記偏向電圧は入射ごとに順
次位相が異なるから前記スリツト電極のスリツト
から光パルスの位相の異なる部分が順次取り出さ
れ前記ダイノード群で増倍され、コレクタ電極で
捕集されとりだされる。
この出力を処理することにより、単一パルスの
プロフアイルを高い精度で再現することができ
る。
前記目的を達成するために本発明による高速繰
返しパルス光計測用電子管装置の第2の発明は、
被計測光が実質的に同一の波形および周期で繰返
されるパルス光を計測するための高速繰返しパル
ス光計測用電子管装置において、光電面、集束電
極、偏向電極、前記偏向電極の偏向電界の方向と
垂直方向にスリツトを持つスリツト電極、前記ス
リツトを通過した電子で発光させられる螢光面が
この順で真空容器内に収容されている第1の電子
管と、前記螢光面に光電面が対応するように配置
される2次電子増倍管よりなる第2の電子管と、
前記光電面に対して集束電極、スリツト電極の順
に高い電圧を供給する第1の電子管の電源装置
と、前記第2の電子管の電源装置と、前記偏向電
極に被計測光に同期しておき、さらに順次位相が
変化する偏向電圧を供給する偏向電圧発生装置か
らなり、高速繰返しパルス光から順次位相の異な
る部分を取り出すように構成されている。
前記構成によれば繰返し入射するパルス光は光
電面で光電変換されて、前記入射に同期する偏向
電圧で偏向される。前記偏向電圧は入射ごとに順
次位相が異なるから前記スリツト電極のスリツト
から光パルスの位相の異なる部分が順次取り出さ
れ螢光面を励起する。この螢光面の輝きは第2の
電子管である2次電子増倍管で増倍され、コレク
タ電極で捕集され取り出される。
この出力を処理することにより、前記発明と同
様に単一パルスのプロフアイルを高い精度で再現
することができる。
〔実施例の説明〕
以下図面等を参照して本発明をさらに詳しく説
明する。第1図は本発明による高速繰返しパルス
光計測用電子管装置の電子管の断面図および接続
図である。第2図は前記電子管の集束電極、アパ
ーチヤ電極、偏向電極およびスリツト電極を取り
出して展開的に示した斜視図である。
電子管3の気密容器30の入射面の内壁には、
光電面31が形成されている。この光電面31に
続いて網状電極35、集束電極36、アパーチヤ
電極37、偏向電極33、マイクロチヤンネルプ
レート32が順次配置されている。
マイクロチヤンネルプレート32は、32.7mmの
外径、27mmの内径をもつ枠の中にチヤンネル(二
次電子増倍器)が平行に配列してある。各チヤン
ネル(二次電子増倍器)は、内径25μmで隣接す
る2つのチヤンネルの中心の間は32μmである。
各チヤンネル(二次電子増倍器)の長さと内径
の比は50:1である。
前記マイクロチヤンネルプレート32の入力側
電極を接地し、出力側電極に900ボルトを印加し
て、入力側に1個の電子が入射すると約103個の
数の電子が出力側から送出される。
マイクロチヤンネルプレート32の入力側電極
およびアパーチヤ電極37は接地されている。電
源21と分割抵抗22,23,24によつて光電
面31に−4000ボルト、網状電極35に−3000ボ
ルト、集束電極36に−3100ボルトの電位が与え
られている。スリツト電極34は電源25により
マイクロチヤンネルプレート32の出力側電極よ
り3000ボルト高い電位が与えられている。マイク
ロチヤンネルプレート32の出力側電極は、電源
26により1500ボルトの電位が与えられている。
スリツト電極34に設けられているスリツトの
方向は偏向電極33の偏向の方向に直角方向であ
る(第2図参照)。
前記スリツト電極34の材料として、例えばス
テンレススチールのように比較的2次電子放出能
の小さい金属板、またはチタン被覆を形成して2
次電子放出能が小さくなるよう表面処理した金属
板を用いる。
後述するように前記スリツト電極34には、前
記スリツトに直角方向に被測定パルスのスペクト
ラムに対応する電子の分布がわずかにずれて順次
現れる。前記電子の分布の内前記スリツトに対応
する部分はスリツト電極34を透過して、ダイノ
ード11により増倍されて、捕集電極12から出
力される。
次に前記電子装置の動作をヘマトポルフイリン
誘導体4をダイレーザ発振器1の出力パルス光に
より照射したときに得られる螢光発光パルスの計
測装置に応用した例につき詳細に説明する。
第4図は前記電子管装置を用いた高速繰返しパ
ルス光計測装置の実施例を示すブロツク図であ
る。ダイレーザ発振器1は波長約600nano m、
パルス幅1p secのレーザ光を周波数80〜200MHz
の範囲の任意の繰返し周期で発光可能に構成され
ている。
このダイレーザ発振器1の出力は半透明鏡2に
より分岐され、分岐された一方は、この実施例装
置の観測対象物に励起信号を前記周期で繰返し送
出し、対応する螢光発光をさせる励起信号源を形
成し、他方は前記螢光発光に同期する偏向電界を
発生させるための同期信号源を形成している。
ヘマトポルフイリン誘導体4はパルスレーザ光
によつて励起されて前記パルスレーザ光に同期し
た螢光パルスを発生する。
前記螢光発光は電子管3の光電面31に被計測
光を入力する光学手段15により入力される。前
記光学手段15によりヘマトポルフイリン誘導体
4からの螢光パルスは、光電面31の一定の位置
に、極めて狭い幅となるように投影される。
前記半透明鏡2により分岐させられた他方のパ
ルスレーザ光はPINフオトダイオード5に入射さ
せられる。
PINフオトダイオード5は極めて応答速度が速
い光電素子で、パルスレーザ光の入射に応答して
パルス電流を出力する。PINフオトダイオード5
の出力は増幅器6により増幅され同期信号が形成
される。増幅器6の出力端は遅延回路7に接続さ
れており、同期信号は庭延回路7で遅延させられ
る。
遅延回路7は、遅延時間制御信号発生器10か
らの信号に基づいて前記同期信号を適当な時間遅
延するため、および順次位相を遅ららせるために
設けたものである。
前記遅延させられた同期信号によつて光電面3
1からの光電子が偏向電極33の近くを通過して
いるときに加える掃引電圧の位相を順次遅らせ
る。遅延時間制御信号発生器10は第5図に示す
鋸歯状波電圧を出力している。
遅延回路7の出力は同調増幅器8に接続されて
おり、前記同調増幅器8は前記遅延させられた同
期信号と同一の周波数の正弦波が発生させられ
る。同調増幅器8は80〜200MHzの範囲で任意の
周波数を中心周波数として動作可能であり、その
中心周波数はダイレーザの発振器1の周波数と等
しく設定されている。
同調増幅器8の出力は駆動増幅器9により増幅
され前記電子管3の偏向電極33に接続される。
この偏向電極33に印加される正弦波の振幅は−
575ボルトから+575ボルトまで、尖頭値間電圧
1150ボルトの正弦波(正確には正弦波に極めて類
似した交流波)であり、この波形の+100ボルト
から−100ボルトまで有効な掃引に利用される。
遅延時間制御信号発生器10の出力は前記の遅
延回路7および、出力装置であるXYプロツタ1
4のX軸座標入力端に接続されている。
前記電子管3のスリツト電極のスリツトに直角
な方向(以下時間軸方向と言う)に形成された電
子像の内前記スリツトに対応する部分のみが増倍
されて出力され、増幅器13を介してXYプロツ
タ14のY軸座標入力端に接続される。
次に前記螢光発光パルス計測装置の動作を説明
する。
まず、遅延時間制御信号発生器10は起動す
る。この遅延時間制御信号発生器10は第5図に
示すように振幅10V、周波数1Hzの鋸歯状波を繰
返し出力する。
次にダイレーサ発振器1を起動する。
このダイレーザ発振器1は100MHzでレーザパ
ルス光を発射する。このレーザパルス光は半透明
鏡であるビームスプリツタ2を介してヘマトポル
フイリン誘導体4に入射させられる。
これによりヘマトポルフイリン誘導体4は励起
され、螢光を発光する。この螢光は前記レーザパ
ルス光に正確に同期させられている。
この螢光は光学系15により、電子管3の光電
面31(第1図参照)に投影される。
光電面31は入射像に対応する電子が放出し、
放出された電子は電界によつて加速されて偏向電
極33、スリツト電極34(第1図参照)の方向
に移動させられる。
他方半透明鏡2で分岐したレーザパルス光は
PINフオトダイオードによつて電気信号に変換さ
れ増幅器6を介して遅延回路7に入力されてい
る。前記遅延回路7は入力信号を制御信号0Vで
固定遅延時間tだけ遅延し、制御信号10Vでt+
3nano sec遅延する。
この遅延時間は0Vから10Vの間で一次関数的
に変化させられている。
また前述したようにレーザ光パルスに同期した
入力信号が100MHzの周波数(従つて10nano sec
の周期)で遅延回路7に入力させられている。遅
延時間制御信号は連続する2つの入力信号の間す
なわち10nano sec間に 10V×10nano sec/1sec=100nanoV変化する。
したがつて、可制御遅延回路7に印加される信
号はその間(10nano sec間)に 3nano sec×100nanoV/10V =3×10-17sec 遅延させられる。
遅延回路7で遅延させられた信号は同調増幅器
8で正弦波に変換され、駆動増幅器9で振幅が−
575ボルトから+575ボルトまでの尖頭値間電圧
1150ボルトに増幅して偏向電極33に加えられ
る。
この電圧のうち−100ボルトから+100ボルトま
でが掃引に利用される。
前述の動作の結果、ヘマトポルフイリン誘導体
4の螢光に対応する電子が10nano secごとに偏
向電極33のつくる偏向電界に入射するのに対
し、前記偏向電界は位相が3×10-17sec/パルス
ずつ遅れる。
次に前記被測定対照の螢光パルスに対応する電
子と偏向電界の時間関係からスリツト板34上に
生ずる電子像の状態について説明する。
いま、理解を容易にするため、ヘマトポルフイ
リン誘導体4の発生するパルス列に含まれる単一
の螢光パルスの強度変化のプロフアイルが第6図
に示すようなものであるとする。
一番目の螢光パルスに対応する電子群の先頭部
分が偏向電界へ入射したとき偏向電界が0V/m
であり(第1図の偏向電極33で下から上へ向か
う電界を正、上から下へ向かう電界を負とする。)
正から負へ変化しているものとする。
また電子群の先頭は電子管3の中心、つまりス
リツト電極34のスリツトの中心を通る水平線上
に入射するものとしこの水平線(スリツト)を第
7図にxで示す。
電子群の先頭から尾部へ進むに従つて第7図の
xから下に順次入射する。
そして先頭から280p sec遅れた電子は+100ボ
ルトで偏向され螢光面34の下端に入射する。こ
のストリーク像の変化を第7図のAに示す。この
曲線の時間軸は、前述した時間軸と一致してお
り、輝度を直線Yからの距離で示してある。
この電子の分布のうち第7図のaで示す部分が
スリツトを通過して第1図に示すダイノード11
で増倍されて捕集電極12で捕集され増幅器13
に接続される。
2番目の螢光パルスに対応する電子群は、1番
目の螢光パルスから10nano sec遅れて偏向電界
に入射する。これに対する、二周期目の偏向電界
は1周期目の偏向電界から(10nano sec+3×
10-17sec)遅れて加えられる。
これを一番目の螢光に対応する電子群と対比す
ると相対的に偏向電界の位相が3×10-17secだけ
遅く加えられることになる。
すなわち電子群の先頭は約−10μVで偏向され
る。
2番目の螢光パルスに原因するスリツト電極3
4上の電子の分布を第7図のBに示す。
この電子の分布の内第7図のbに示すこの電子
群の先頭から3×10-17secだけ遅れた部分がスリ
ツトを通過して第1図に示すダイノード11で増
倍されて捕集電極12で捕集され増幅器13に接
続される。
このように繰返し螢光パルスが入射するたびに
螢光に対応する電子群が偏向電界に入射する時刻
に対して偏向電圧が加えられる時刻は3×
10-17secずつ遅くなる。そして順次3×10-17sec
だけずれた部分の電子がスリツトから取り出され
る。
引き続く電子群のスリツト電極上の分布を第7
図C…X,Y,Zに示してある。ただし、連続す
る電子群のピツチは理解を容易にするため誇張し
て示してある。
以上の説明から明らかなように当初の電子群の
先頭とこの先頭部から3×10-17secずつ遅れた部
分が10nano secごとにスリツトを通過して第1
図に示すダイノード11で増倍されて捕集電極1
2で捕集され増幅器13に接続される。そして
XYプロツタ14のY軸座標入力端へは前記電子
像の各部分に対応する出力が前記増幅器13から
供給される。
次にXYブロツタ14に入力される遅延時間制
御信号発生器10の出力信号と増幅器13の出力
信号による表示について説明する。
いま理解を容易にするため、前述の1番目の螢
光パルスに対応する電子群は遅延時間制御信号発
生器10の出力が0Vによつて制御された偏向電
圧によつて偏向されたものとする。そしてその時
刻を0とする。
第8図は出力装置であるXYプロツタ14のX
軸座標入力とY軸座標入力との相関を示す図であ
る。これは言うまでもなくXYプロツタ14に表
示される図形である。XYプロツタ14のX軸座
標は入力電圧に比例し、入力電圧は基準時刻から
の時間に比例する。そして、入力電圧10Vが時間
1秒に対応する。この入力電圧と時間を第8図に
横軸で示してある。
Y軸座標は電子管3の出力電流に比例する。
まず一番目の螢光パルスの入射に対応する電子
群の先頭部分に対応する電流がXYプロツタ14
のY軸座標入力端から入力され、この電流を0と
する。このときX軸座標端の入力電圧は0ボルト
である。これは第8図の原点に相当する。2番目
の螢光パルスの入射に対応して電子群の第6図b
に対応する電流がXYプロツタ14のY軸座標か
ら入力される。この電流をi2とする。X軸座標の
入力は100nanoVである。
以下同様にして、n番目の螢光の入射に対応し
て第6図に示すと同じ螢光の先頭より(n−1)
×3×10-17sec遅れた部分の螢光強度inをY軸座
標入力として、(n−1)×100nanoVをX軸座標
入力として同時に入力しXYプロツタ14にプロ
ツトすると、XYプロツタ14に螢光パルスの先
頭から3nano secまでの強度分布を108のサンプ
リング数で描くことができる。
このようなサンプリング数は電子管のスリツト
電極34の有効な径が30mm程度でスリツト幅が
0.01mm〜0.1mmであることから十分なものである。
第3図は本発明による高速繰返しパルス光計測
用電子管装置のさらに他の電子管の断面図および
接続図である。先に第1図に示した電子管の構成
部分と同一の機能を持つ部分については同一の数
字を付してある。
この電子管装置は前記電子管と同じ機能を光電
面と螢光面を持つ第1の電子管と、前記螢光面の
輝度を増倍する光電子増倍管からなる第2の電子
管により実現している。
前記第1の電子管3Aは、光電面31、網状電
極35、集束電極36、アパーチヤ電極37、偏
向電極33、前記電極で偏向された電子を増倍す
るマイクロチヤンネルプレート32、前記偏向電
極の偏向電界の方向と垂直方向にスリツトを持つ
スリツト電極34、前記スリツトを通過した電子
で発光させられる螢光面40をこの順で真空容器
内に収容している。
集束電極36、偏向電極37、スリツト電極3
4の配置は前記第2図に示した配置と同じであ
る。第2の電子管3Bは光電面41、ダイノード
11、捕集電極12を持つ光電子増倍管である。
第1の電子管の電源装置17は前記第1の電子
管3Aの光電面31に対して集束電極36、スリ
ツト電極34、螢光面40の順に高い電圧を供給
す電源装置である。
第2の電子管の電源装置18は第2の電子管に
動作電圧を供給する電源装置である。
これらの電源装置は機能的には前記第1図に示
した電源と大きい差はないが第1および第2の電
子管の電源を弧立して設けることができるという
差がある。
駆動増幅器9は、前記偏向電極に被計測光に同
期してかつ順次位相が変化する偏向電圧を供給す
る偏向電圧発生装置の最終段の増幅器である。
この電子管装置も前記第1図に示した電子管装
置と同様に、第4図に示したブロツク図と同じ接
続で繰り返しパルス光の観測に使用可能である。
〔発明の効果の説明〕
以上説明したように、本発明による高速繰返し
パルス光計測用電子管装置は、偏向電界と垂直方
向にスリツトをもつスリツト電極を設けてあるか
ら、このスリツトにより電子像を切り出すことが
できる。
時間分解能は、このスリツトの幅と掃引速度で
正確に決められ、前後のエネルギーが混入する余
地はない。スリツト通過後の電子が散乱しても、
ダイノードに到達しさえすれば問題にならない。
第3図に示した実施例のように、螢光面40に入
射した電子によりストリーク像のかぶり(螢光体
や窓材の中で光が乱反射して電子が入射した部分
以外の領域が僅かに発光すること)が発生して
も、それは切り出された電子に原因するものであ
るから時間分解を低下させる要因にはならない。
このようにして本発明により、従来問題となつ
ていた螢光面のかぶりの問題は完全に解決され
た。
前記各装置のダイノードによる電子の増倍は、
極めて大きいダイナミツクレンジの増倍を提供で
きるので、本発明による装置は従来のテレビジヨ
ン撮像管を使つてストリーク像を撮像する場合に
比べて数千倍という極めて大きなダイナミツクレ
ンジの計測データが得られる。
〔変形例の説明〕
前記各実施例では、マイクロチヤンネルプレー
トを用いて電子を増倍するようにしたが、被計測
光が微弱でないときには、マイクロチヤンネルプ
レートは必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による高速繰返しパルス光計測
用電子管装置の電子管の第1の実施例を示す断面
図および接続図である。第2図は前記電子管の集
束電極、アパーチヤ電極、偏向電極およびスリツ
ト電極を取り出して展開的に示した斜視図であ
る。第3図は本発明による高速繰返しパルス光計
測用電子管装置のさらに他の電子管の第2の実施
例を示す断面図および接続図である。第4図は第
1図に示した高速繰返しパルス光計測用電子管装
置を用いた高速繰返しパルス光計測装置の実施例
を示すブロツク図である。第5図は遅延時間制御
信号発生器の出力信号波形を示す波形図である。
第6図はレーザ光により励起された被測定光源の
パルスのプロフアイルを示すグラフである。第7
図はスリツト電極上を順次移動する電子像とスリ
ツトの関係を示した説明図である。第8図はXY
プロツタのX軸座標入力とY軸座標入力との相関
を説明する説明図である。 1……ダイレーザ発振器、2……ビームスプリ
ツタ(半透明鏡)、3……電子管、3A……第1
の電子管、3B……第2の電子管、30……気密
容器、31……光電面、32……マイクロチヤン
ネルプレート、33……偏向電極、34……スリ
ツト電極、35……網状電極、36……集束電
極、37……アパーチヤ電極、4……ヘマトポル
フイリン誘導体(被測定発光源)、5……PINホ
トダイオード、6,13……増幅器、7……遅延
回路、8……同調増幅器、9……駆動増幅器、1
0……遅延時間制御信号発生器、11……ダイノ
ード、12……捕集電極、13……増幅器、14
……XYプロツタ、17,18……電源装置、2
1,25,26……電源、22,23,24……
抵抗器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被計測光が実質的に同一の波形および周期で
    繰返されるパルス光を計測するための高速繰返し
    パルス光計測用電子管装置において、光電面、集
    束電極、偏向電極、前記偏向電極の偏向電界の方
    向と垂直方向にスリツトを持つスリツト電極、前
    記スリツトを通過した電子を増倍するダイノード
    群、前記ダイノード群で増倍された電子を捕集す
    るコレクタ電極がこの順で真空容器内に収容され
    ている電子管と、前記光電面に対して集束電極、
    スリツト電極の順に高い電圧を供給するとともに
    前記ダイノード群に増倍用の電圧を供給する電源
    装置と、前記偏向電極に被計測光に同期してお
    き、さらに順次位相が変化する偏向電圧を供給す
    る偏向電圧発生装置からなり、高速繰返しパルス
    光から順次位相の異なる部分を取り出すように構
    成したことを特徴とする高速繰返しパルス光計測
    用電子管装置。 2 被計測光が実質的に同一の波形および周期で
    繰返されるパルス光を計測するための高速繰返し
    パルス光計測用電子管装置において、光電面、集
    束電極、偏向電極、前記偏向電極の偏向電界の方
    向と垂直方向にスリツトを持つスリツト電極、前
    記スリツトを通過した電子で発光させられる螢光
    面がこの順で真空容器内に収容されている第1の
    電子管と、前記螢光面に光電面が対応するように
    配置される2次電子増倍管よりなる第2の電子管
    と、前記光電面に対して集束電極、スリツト電極
    の順に高い電圧を供給する第1の電子管の電源装
    置と、前記第2の電子管の電源装置と、前記偏向
    電極に被計測光に同期しておき、さらに順次位相
    が変化する偏向電圧を供給する偏向電圧発生装置
    からなり、高速繰返しパルス光から順次位相の異
    なる部分を取り出すように構成したことを特徴と
    する高速繰返しパルス光計測用電子管装置。
JP904183A 1982-12-07 1983-01-21 Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi Expired - Lifetime JPH0230653B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP904183A JPH0230653B2 (ja) 1983-01-21 1983-01-21 Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi
US06/557,252 US4645918A (en) 1982-12-07 1983-12-01 Instruments for measuring light pulses clocked at high repetition rate and electron tube devices therefor
GB08332618A GB2133875B (en) 1982-12-07 1983-12-07 Light pulse measuring apparatus
US06/868,110 US4694154A (en) 1982-12-07 1986-05-29 Instruments for measuring light pulses clocked at high repetition rate and electron tube devices therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP904183A JPH0230653B2 (ja) 1983-01-21 1983-01-21 Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59134538A JPS59134538A (ja) 1984-08-02
JPH0230653B2 true JPH0230653B2 (ja) 1990-07-09

Family

ID=11709555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP904183A Expired - Lifetime JPH0230653B2 (ja) 1982-12-07 1983-01-21 Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0230653B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2709135B2 (ja) * 1989-04-11 1998-02-04 浜松ホトニクス株式会社 光信号検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59134538A (ja) 1984-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4694154A (en) Instruments for measuring light pulses clocked at high repetition rate and electron tube devices therefor
US4853595A (en) Photomultiplier tube having a transmission strip line photocathode and system for use therewith
USRE33241E (en) Device for measuring extremely diminished intensity of light
US4461572A (en) Instrument for measuring light emission induced by repetitive stimulation of the same type
US4740685A (en) Double sweep streak camera device
US5032714A (en) Light waveform measuring device including a streak camera
US4801796A (en) Streak camera unit with elliptical deflection
US5043584A (en) Photon-counting type streak camera device
JPS61266942A (ja) 2次元微弱発光測定装置
JPH047938B2 (ja)
JP3079042B2 (ja) ストリーク管の掃引方法および掃引装置
US4956548A (en) Ultrafast oscilloscope
US4942293A (en) Optical waveform observing apparatus
JPS62142234A (ja) 高速繰り返しパルス光計測装置
JPH0262806B2 (ja)
US5071249A (en) Light waveform measuring apparatus
JPH0230653B2 (ja) Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokuyodenshikansochi
US4945224A (en) Optical waveform observing apparatus
US4947031A (en) Sampling streak tube with accelerating electrode plate having an opening
JP2680398B2 (ja) 光波形測定装置
JPH10142049A (ja) ビーム光空間パターン記録装置
JPH0230652B2 (ja) Kosokukurikaeshiparusuhikarikeisokusochi
JP2828256B2 (ja) 過渡発光現象測定装置
JP2656106B2 (ja) 光波形測定装置
JPH0341324A (ja) 光波形観測装置