JPH02306187A - 放射性廃棄体検査設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は原子力発電所等で発生した放射性廃棄体を施設
外に搬出するために必要な各種検査を実施する放射性廃
棄体の検査設備に関する。

［従来の技術］ 原子力発電所等で発生した放射性廃棄物は、セメント等
の固化剤により安定な状態に固化された後、各発電所等
の敷地内に貯蔵保管されているが、これらの廃棄体を敷
地外に搬出し集中的に管理処分する事が計画されている
。この事を実施するための作業として、対象とする廃棄
体が輸送、処分のための埋設に対し一定の要件を満足し
ていることを確Ｕする必要がある。

放射性廃棄物を２００Ｑドラム缶等の中で固形化した廃
棄体に対しての要求条件に関しては総理府令［核燃料物
質等の廃棄物埋設の事業に関する規則」および科学技術
庁告示「核燃料物質等の埋設に関する借れ等に係る告示
」等において廃棄体の埋設に係オ〕る範囲が示されてお
り、また原子炉ａｍ法、同施行令等の法令、規則により
廃棄体の輸送に係わる範囲が示されている。

これらの法令、ｌｊＬ則等から、原子力発電所等の施設
から搬出される廃棄体については、いくつかの要求条件
を満足していることを確認するための検査作業等が必要
と考えられる。具体的に例示すれば以下の項目等を確認
することが必要と考えられている。

（１）廃棄体重量 （２）表面汚染′、＠度 （３）表面／　ｌ　ｒｎ腺量率 （４）放射能一度 （５）セメント固化体−軸圧縮強度 また。各廃棄体毎に識別表示等を施すこととされている
。

以上の一連の検査作業を各廃棄体毎に実施するためには
相当の時間を要することになるが、現在原子力発電所等
で敷地内に貯蔵保管され搬出の対象として予定されてい
る廃棄体の放血は、事業所毎に多少は有るものの、数千
本から数万本と、かなり多い数であることから、効率の
良い検査作業を行ない検査処理能力を向上させることが
要求されている。

廃棄体の検査処理能力を向上させる手段として。

複数の検査機器をシリーズに並べて流れ作業化を図る方
法あるいは検査項目の中で時間を要するものについて検
査機器の複数化によるパラレル作業化を行なう方法等が
検討されている。

［日刊工業新聞社発行、原子カニ業１９８９年（第３５
巻第４号）　、　Ｐ、６０〜６４［低レベル放射性廃棄
物のｌ１１出検査技術」参照コ ［発明が解決しようとする課題］ しかしながら検査の対象となる廃棄体の中には検査によ
り規定外となるものが発生することを想定した場合、上
記の方法では検査の結果でこれらの規定外廃棄体を除外
すると、その分だけ検査装置全体としての処理能力が低
下することが懸念される。ここで規定外と呼んでいるも
のは不良という訳ではなく、例えば現状では廃棄体の表
面線址率がある基準以上であるため専用の遮蔽容器を用
いる等の配慮が必要となるが、当面貯蔵保管を継続する
ことにより数年後には放射能の減衰効果により合理的な
搬出が可能となる様な廃棄体等を主に呼称したものであ
る。

上記技術のように複数の検査機器から構成される装置 後の検査項目で当該廃棄体が規定外であると判明するケ
ースを想定すると、当該廃棄体について大部分の検査作
業とそれらに要した時間が無私になるため、検査装置全
体としての処理能力が低下し作業効率が悪化することと
なる。

このように上記技術は一連の検査作業の中で規定外の廃
棄体が発生することによる検査装置全体の処理能力の低
下を防止する点についての配慮がされておらず、検査の
結果゛として規定外となる廃棄体が増加するとその分だ
け能率の低下が避けられないという問題が有った。

本発明の目的は，検査によって規定外となる廃棄体が発
生しても検査装置全体としての処理能力を低下゜させず
に実行可能な，放射性廃棄体の検査設備を提供すること
にある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的の達成のため、本発明は特許請求の範囲の各請
求項記載の放射性廃棄体検査設備を提供するものである
。

［作　　　用］ 請求項記載の検査設備においては，一連の検査。

作業の中で廃棄体が規定外と判定される可能性が最も高
い検査項目に相当する検査機器を検査ラインの最上流側
に設置することにより、規定外となる廃棄体をできるだ
け早い時期に見出して当該廃棄体を早ＪｔＪＪに一連の
検査工程から除外して分別収集することにより険査設備
の効率向上が得られる。

特に表面ＲｆＡ量率が高く輸送基準等での対応を要する
廃棄体が多い場合には、検査ラインの最上流側に設置す
る検査機器を、廃棄体の表面線量率を概略測定する機器
とすることにより、それ以後の一連の本格的な詳細検査
を実施するのに先立って、これを分別除外することによ
って、検査作業効率向上が可能となる。

なお、特に請求項３記載の構成では、検査設備から規格
内廃棄体を搬出する手段を規格外廃棄体を搬出する手段
として利用でき、設備的に弔純化される。

［実　施　例〕 以下１本発明の一実施例を第１図により説明する。第１
図は原子力発電所等において発生した放射性廃棄物を２
００にドラム缶中に固形化することにより作成されたｂ
′６棄体について、前記原子力発電所等の施設から搬出
するに際して廃棄体の健全性を確認するための検査項目
と検査手順を示したものである。

廃棄体（ドラム缶）は先ず初めに概略の表面線量率を測
定する検査機器（電離箱式開定器等）による検査に供さ
れ、当該廃棄体の概略表面線量率が所定レベル以下であ
るが否かを判定される（工程■）、これは次のような見
地から行おれる。すなわち、各種検査が完了し健全性が
確認された廃棄体を原子力発電所等の施設から外へ運搬
する方法として、例えば当該廃葉体を８本単位で収納可
能なコンテナ等に納めることが考えられているが、これ
らをコンテナに収納した状態でコンテナの表面線量率が
運搬規則に対応し一定の値以下となる様にするためには
、コンテナに収納さるべき個々の廃棄体の表面線量率を
予め所定の値以下にしておくことが必要であり、このた
めに、前記のように検査工程の初期において廃棄体の概
略表面重量率を測定するのである。そして、このｉｌｌ
定値が所定値以下であって前記８木用コンテナに収納可
能と判定された廃棄体は引き続き次工程■以下の検査工
程へ供される。一方、表面線量率が所定の値を越えてい
て８木用コンテナでなく別の遮蔽機能を有する輸送容器
に収納すること又は継続して貯蔵保管することによりＭ
６棄体自体の放射能減衰による表面線量率低下を待つこ
とが得策と判断される廃棄体は、次工程■以下の一連の
検査工程に入ることなく、分別・除外される。

前記の概略の表面線量率低下の工程■で所定の値以下で
あると判定され次工程以下の検査工程に供された廃棄体
に対しては、健全性確認のための本格的な検査として、
詳細表面線量率（表面／１ｍ）・表面汚染密度（スミャ
法で測定）、廃棄体重撤及び核種分析（廃棄体中の各種
放射性物質の放射能濃度）等の測定■〜■が行なわれる
。更に、放射性廃棄物をセメントを固形化材料とし容器
（ドラム缶）内に固形化した廃棄体については、基準で
要求されている１５ｋｇ／−以上の一軸圧縮ｎ度を有し
ていることを確認するための検査■も行う。

これらの検査は本実施例では各検査毎に機能を分散しシ
リーズ化したものとしているが、２つ以上の検査を集約
して実施する方法も考えられる。

以上で述べた各検査工程において、いずれかの検査にお
いて規格外と判定された廃棄体は次の検査工程に送らず
、分別収集をし、一時保管に供する。一時保管された分
別廃棄体は一連の検査作業が終了した後、全ての検査に
おいて規格内と判定された廃棄体と区別してパレタイジ
ングされる。

全ての検査において規格内と判定された廃棄体はラベリ
ング工程に送られ、所定の放射線量重刑による色帯表示
等を廃棄体に貼付する等の作業が実施される。

第１図中、各検査工程及びラベリング等の工程の左側に
示された時間は各々の工程での作業を行うための所要時
間を示したものである。

第２図は第１図で説明した廃棄体検査を行う設備の具体
的構成例を示したものである。以下本図に従い本実施例
の検査８１ｍについて説明する。

２００１２ドラム缶内に放射性廃棄物を固形１ヒしてな
る廃棄体２は通常発電所内で貯蔵保管用に使用されてい
る廃棄体を４水車位でまとめるパレット３に乗せられた
状態で本実施例の検査装置に供給される０図示されない
フォークリフト等でパレット３と共に運搬された廃棄体
２はパレット用コンベアｌで廃棄体吊上装置４の取合位
置に８動され、該吊上装置４により所定の位置において
廃棄体２はパレット３から廃棄体用コンベア５に移載さ
れる。Ｆ！６棄体川コ用ベア５に移された廃棄体２はｍ
棄体用コンベア５により移動され、概略表面Ｉａ量率測
定器２１に対し所定の位置において停止される。概略表
面線量率測定器２１において表面ｊＩＡ量率を測定され
所定値以下であると判定された廃棄体２は廃棄体用コン
ベア５により再び移動され１次の検査機器である表面汚
染密度・詳細表面線量率測定器２２に供される。

一方、概略表面線量率測定１ａ２１において測定された
表面線量率が所定値以上であると判定された廃棄体２は
、表面汚染密度・詳細表面Ｒ１Ａ量率聞定滞２２へ供さ
れることなく、廃棄体用コンベア５の途中に設けられた
分岐点より分別廃棄体用コンベア６に分別され一時保管
される。

検査に供される全てのカ°ＩＹｉ：体２は順次この様な
動作により表面線量率の所定値以上／以下により仕分け
される。

人血７Ｑ染密度・詳細線、Ｕ型側定器２２による検査を
終了した廃棄体２は廃棄体用コンベア５により同様の動
作により５Ｍ次、重量測定器２３、核種分析詔定器２４
及び−軸圧縦強度詔定器２５に供さ九、廃棄体２の健全
性確認のための一連の検査作業を完了する。その後、廃
棄体２は同様の動作によりラベリング装置２６に移動さ
れ、ここでｊ９ｒ定の放射線量重刑による色−１＋Ｆ表
示等を廃棄体２に貼付する等の作業が行なわれ全ての作
業が完了する。但し、これらの検査工程のいずれかの検
査において規格外と判定さＪした廃棄物は次のＳ査およ
びラベリングを受けることなく後記の如く分別さ才しる
。

ラベリング作業まで完了したＦｆ６棄体２は廃棄体横移
動コンベア７により廃棄体用コンベア５がら廃棄体返送
用コンベア８に移動され、さらに返送用コンベア８によ
り廃棄体吊上装置４との所定の取合位置に移動された後
、廃棄体吊上装ｅ１４によりパレット返送用コンベア１
０上にセットされたパレット３に移し替えられる。

ここで廃棄体２を移し替えるためのパレット３は、パレ
ット用コンベア１上で先の検査作業のために廃棄体２を
供した後の空状態になったパレットをパレット用コンベ
ア１からパレット返送用コンベア１０ヘスライド移動す
ることにより過不足なく供給可能である。

前記の表面汚染密度・詳細線量率測定器２２から一軸圧
縮強度測定器２５までの検査過程のいずれかの検査で規
格外と判定されたが６棄体２は、それ以後の検査および
ラベリング作業を受けずに、廃棄体用コンベア５、廃棄
体横移動コンベア７゜廃棄体返送用コンベア８およびそ
の途中から分岐している規格外廃棄体用コンベア９を経
て分別廃棄体用コンベア６上に分別される。

概略表面線量半開定器２１で分別廃棄体用コンベア６に
分別された廃棄体２、及び、上記表面ｔ／７染密度・詳
細表面線量率測定器２２から一軸圧縮強度詔定器２５ま
での検査過程で規格外と判定されて前記コンベア５，７
，８．９を経て分別廃棄体用コンベア６に分別された１
本以上の廃棄体２は、一連の検査作業を終えた所定の本
数の規格内Ｗｉ棄体が廃棄体吊上装置４によりパレット
３に回収されパレット返送用コンベア１０にて搬出さ九
た後１分別廃棄体用コンベア６および規格外廃棄体用コ
ンベア９を前述の分別作業と逆転動作させることにより
廃棄体返送用コンベア９上に戻される。この後、規格外
廃棄体は前述の規格内カ゛四棄体と同様の操作によりパ
レット返送用コンベア１０上のパレット３に回収される
。

ここで規格内廃棄体と規格外廃棄体をパレット単位で分
別回収するためには、各々パレットの廃棄体保有本数（
本実施例では４本）の整数倍になる様制御す名ことが望
ましい。

本実施例においては廃棄体の移動手段として廃集体用コ
ンベア５等のローラーコンベア型のものを用いているが
、移動手段としてはローラーコンベア型に限らず、廃棄
体把持共付のホイストまたは廃棄体把持共付の台車の様
なものを採用することも可能である。

次に第３図は第２図で示す情成による廃棄体検査装置に
おける検査作業のタイムチャートを示したものである０
図中に■、轡、■・・・等で示される廃棄体（ドラム缶
）は、＆１〜６の一連の検査・作業に供されるが、黒土
の４１１１＋１８表面線址率聞定において所定値以上の
ｍｍ率と判定された廃棄体は庵２以降の検査を行なわず
にＮｃｔ７の規格外ドラム缶保管へ分別される。概略表
面線量率測定は１本のＷ６′９Ｖ：体当りの検査所要時
間が以下の検査工程で律速となる検査時間に比べ短いた
め、仮に２〜３本続けて規定外の表面線量率と判定され
る廃棄体が有る場合でも遊び時間の中で吸収することが
可能であり、このため検査装置全体の処理能力を低下さ
せないでおくことが可能となる。

［発明の効果コ 本発明によれば一連の検査工程において極力早い時期に
規格外廃棄体の検出およびその分別収集をすることがで
きるので、検査設備に搬入さ九た廃棄体の中にＡｔ格外
となる廃棄体が相当ｔｈ１混在する状況においても廃棄
体検査′ａ備の処理能力を低下させることがないため、
最大限の効率を確保することが可能となる。さらに１分
別収集した規格外廃棄体を、規格内廃棄体の搬出用輸送
手段を利用して検査段骨外へ搬出することができるので
。

設備が簡単化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の検査フロー、第２図はその
検査設備の斜視図、第３図は検査作業のタイムチャート
である。 １・・・パレット移送用コンベア ２・・・廃棄体　　　　　３・・・パレット４・・・廃
棄体吊上装置 ５・・・廃棄体移送用コンベア ６・・・分別廃棄体用コンベア ７・・・廃棄体横移動コンベア ８・・・廃棄体返送用コンベア ９・・・規格外廃棄体用コンベア １０・・・パレット返送用コンベア ２１・・・概略表面線量率測定器 ２２・・・表面汚染密度・詳細表面線量率測定器２３１
０１重量測定器　　　２４・・・核種分析測定器２５・
・・−軸圧縮強度測定器 ２６・・・ラベリング装置 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　放射性廃棄物をドラム缶等の容器内に固定化してな
   る廃棄体について、この廃棄体を保管施設外に搬出する
   ために必要な検査を行なう放射性廃棄体検査設備であっ
   て、検査ラインに順次配列された複数の検査機器と、こ
   れらの検査機器間を順次廃棄体を運搬するための輸送手
   段と、少くとも１つの検査機器において規定外であると
   判定された規定外廃棄体を全ての検査機器において規定
   内であると判定された規定内廃棄体とは分別して収集す
   る分別輸送手段とを備え、廃棄体が規定外であると判定
   される可能性が最も高い検査項目に相当する検査機器を
   検査ラインの最上流側に設置したことを特徴とする放射
   性廃棄体検査設備。 ２　検査ラインの最上流側に設置した検査機器が廃棄体
   の表面線量率をあらかじめ測定する機器であることを特
   徴とする請求項１記載の放射性廃棄体検査設備。 ３　全ての検査機器において規定内と判定された規定内
   廃棄体を検査ラインから検査設備外へ搬出するための搬
   出輸送手段を備えており、前記分別輸送手段は、前記分
   別収集した規定外廃棄体を、全ての検査機器において規
   定内と判定された規定内廃棄体が上記搬出輸送手段によ
   り検査設備外へ搬出された後に、上記搬出輸送手段に移
   送可能であることを特徴とする請求項１又は２記載の放
   射性廃棄体検査設備。