JP2008304365A - 物品搬出モニタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射性物質取扱施設の管理区域から搬出される物品の、放射性物質による汚染の有無を検査するために、少なくとも、放射線の検出器を内蔵してモニタリングを行うモニタ本体10と、このモニタ本体10へ検査対象物品を搬入する搬入コンベア20と、モニタ本体10から検査対象物品を搬出する搬出コンベア30と、を有する物品搬出モニタ1において、搬入コンベア20へ検査対象物品を横方向に搬入する補助搬入コンベア50と、搬出コンベア30から検査対象物品を横方向に搬出する補助搬出コンベア60と、を備える物品搬出モニタ1とした。
【選択図】図1
Description
このような物品搬出モニタ1000は、原子力発電所等の放射性物質取扱施設内から搬出されるはしごや足場板、パイプ、クランプ材という物品(以下、単に検査対象物品という。)が放射性物質によって汚染されているか否かを検査するために用いられる。特に、はしご、足場板、パイプという検査対象物品は長く、物品搬出モニタ1000は長尺の検査対象物品に対応できるようになされている。物品搬出モニタ1000は、放射性物質取扱施設の搬出口まで移送され、そこに設置されて使用される。
モニタ本体10は、放射線の検出器を内蔵し検査操作を実行するものであり、入出力部11、モニタ部12、モニタ本体入口13、状態表示部14を備えている。
モニタ本体入口13は、図11で示すように、モニタ部12内への入口であり、反対側には不図示のモニタ本体出口も設けられている。
このようなモニタ本体10の入出力部11、モニタ部12、状態表示部14は図示しない制御部と接続されて連係して制御される。モニタ本体10はこのようなものである。
脚32は搬出コンベア30を床面に対して支持する。
タイヤ41は、モニタ本体10の四隅付近で移動台車40の四カ所に設けられ、搬送方向と同じ方向(図9,図10(b)では左右方向)に移動台車40を移動させる。
ドローバ42は、搬入側(図9では左側)のタイヤ41の車軸に連結されており、モニタ本体10を積載した移動台車40を移動させる際にかじ取りをする部材である。
ハンドル44も、モニタ本体10a の四隅付近の前後両側の4ヵ所に備えられる。あるハンドル44と、その付近にある横方向走行車輪43とは、図示しない横方向走行車輪昇降手段と機械的に連動するように構成されており、ハンドル44の操作により、横方向走行車輪43がタイヤ41を持ち上げて移動台車40を支える位置まで横方向走行車輪43を下降させる。この状態においては、横方向走行車輪43が移動台車40を移動させるため、物品搬出モニタ1000は人力によっても容易に横方向へ移動する。また、タイヤ41が移動台車40を支えて移動させる位置まで横方向走行車輪43を上昇させたりする。この状態においては、タイヤ41が移動台車40を移動させるため、物品搬出モニタ1000は人力によっても容易に搬送方向へ移動する。
放射性物質取扱施設の管理区域から搬出される物品の、放射性物質による汚染の有無を検査するために、少なくとも、放射線の検出器を内蔵してモニタリングを行うモニタ部と、このモニタ部へ検査対象物品を搬入する搬入コンベアと、モニタ部から検査対象物品を搬出する搬出コンベアと、を有する物品搬出モニタにおいて、
搬入コンベアの搬入方向に対して交差する経路で搬入コンベアへ検査対象物品を搬入する補助搬入コンベアと、
搬出コンベアの搬出方向に対して交差する経路で搬出コンベアから検査対象物品を搬出する補助搬出コンベアと、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の物品搬出モニタにおいて、
補助搬入コンベアは、
検査対象物品を搬入方向に対して横方向に移送する搬入側横方向コンベアと、
搬入コンベアの搬入経路の上側と下側とを交差するように搬入側横方向コンベアを昇降させる搬入側昇降台と、
を備え、
搬入側横方向コンベアは、搬入コンベアの搬入経路の上方まで検査対象物品を移送し、
搬入側昇降台は、搬入コンベアの搬入経路の上側から下側へ通過するように搬入側横方向コンベアを下降させて検査対象物品を搬入コンベアへ載置する、
ことを特徴とする。
請求項1または請求項2に記載の物品搬出モニタにおいて、
補助搬出コンベアは、
検査対象物品を搬出方向に対して横方向に移送する搬出側横方向コンベアと、
搬出コンベアの搬出経路の上側と下側とを交差するように搬出側横方向コンベアを昇降させる搬出側昇降台と、
を備え、
搬出側昇降台は、搬出コンベアの搬出経路の下側から上側へ通過するように搬出側横方向コンベアを上昇させて検査対象物品を搬出側横方向コンベアへ載置し、
搬出側横方向コンベアは、搬出コンベアの搬出経路の上方から検査対象物品を移送する、
ことを特徴とする。
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品搬出モニタにおいて、
モニタ部のモニタ本体入口に設置されるモニタ本体入口側センサと、
搬入コンベア、補助搬入コンベア、モニタ本体入口側センサと接続される制御部と、
を備え、
この制御部は、
モニタ本体入口側センサからの検出信号により検査対象物品がモニタ部へ搬入されたか否かを判断する搬入判断手段と、
モニタ部へ搬入されたと判断したときに搬入コンベアへ次の検査対象物品を搬入するように補助搬入コンベアを制御する搬入手段と、
して機能することを特徴とする。
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の物品搬出モニタにおいて、
モニタ部のモニタ本体出口に設置されるモニタ本体出口側センサと、
搬出コンベア、補助搬出コンベア、モニタ本体出口側センサと接続される制御部と、
を備え、
この制御部は、
モニタ本体出口側センサからの検出信号により検査対象物品がモニタ部から搬出されたか否かを判断する搬出判断手段と、
モニタ部から搬出されたと判断したときに搬出コンベアから検査対象物品を搬出するように補助搬出コンベアを制御する搬出手段と、
して機能することを特徴とする。
搬入側横方向コンベア51は楕円軌道に沿って動くチェーンやベルトなどによる移送部511(図6(a)参照)を備える。このような搬入側横方向コンベア51が複数個並んで配置され、移送部511上に載置された検査対象物品100を移送して横方向に移動させる。
ベース部52は、搬入側横方向コンベア51を複数個固定している。なお、図6(a)〜(d)でも明らかなように、ベース部52に対して横方向コンベア51の移送部511が上側にあるようになされている。
搬入側昇降台54は、ベース部52を上下方向に昇降させる手段であり、全ての搬入側横方向コンベア51の移送部511を一括して、図6(a),(b)で示すようにローラ21の上面(検査対象物品100の載置面)より高くなる位置まで上昇させたり、図6(c),(d)で示すようにローラ21の上面(検査対象物品100の載置面)より低くなる位置まで下降させたりする。なお、搬入側横方向コンベア51は搬入コンベア20のフレームに形成された溝部23内を移動するため、搬入側横方向コンベア51と搬入コンベア20とが昇降時に干渉するという事態は回避される。また、搬入側横方向コンベア51とローラ21とは図1,図2,図5からも明らかように搬送方向で交互に配置されており、両者が干渉しないように配慮されている。
搬出側横方向コンベア61は楕円軌道に沿って動くチェーンやベルトなどによる移送部611(図8(b)参照)を備える。このような搬出側横方向コンベア61が複数個並んで配置され、載置された検査対象物品100を移送して横方向に移動させる。
ベース部62は、搬出側横方向コンベア61を複数個固定している。なお、図8(a)〜(d)でも明らかなように、ベース部62に対して搬出側横方向コンベア61の移送部611が上側にあるようになされている。
搬出側昇降台64は、ベース部62を上下方向に昇降させる手段であり、全ての搬出側横方向コンベア61の移送部611を一括して、図8(b),(c)で示すようにローラ31の上面(検査対象物品100の載置面)より高くなる位置まで上昇させたり、図8(a),(d)で示すようにローラ31の上面(検査対象物品100の載置面)より低くなる位置まで下降させたりする。なお、搬出側横方向コンベア61は搬出コンベア30のフレームに形成された溝部33内を移動するため、搬出側横方向コンベア61と搬出コンベア30とが昇降時に干渉するという事態は回避される。また、搬出側横方向コンベア61とローラ31とは図1,図3,図7からも明らかように搬送方向に交互に配置されており、両者が干渉しないように配慮されている。
(1)前提としてモニタ部10内には何もなく、状態表示部14は点灯した状態になっているものとする。作業者が、図2で示すように、検査対象物品100を補助搬入コンベア50の手前側で複数の搬入側横方向コンベア51の移送部511に跨るように載置し、入出力部11の測定開始ボタンを操作する。制御部74は、図6(a)の状態から図示しない駆動手段を制御して駆動軸53を矢印a方向に回動させる。搬入側横方向コンベア51の移送部511が移動開始して、図5(a),図6(b)で示すように、搬入側横方向コンベア51の移送部511が移動して検査対象物品100を矢印b方向へ水平移動させ、搬入コンベア20の搬入経路の上方まで検査対象物品100を移送させる。移動距離は、例えば、搬入コンベア20の上に検査対象物品100が位置するような距離を制御部74が予め登録設定しておき、移送部511が自動的に移送停止するものとする。
このような、補助搬入コンベア50では二個の検査対象物品100を供給して自動的に連続して搬入するように設置できるため、作業員はその間は他の作業をすることも可能となり、作業員の手間が低減する。
(7)補助搬出コンベア60の搬出側横方向コンベア61は、図8(a)で示すように降下させた状態である。このような状況下、制御部74は、図示しない駆動部を制御してローラ31の駆動ローラを回転駆動して図7(a)で示すように、検査対象物品100を搬出コンベア30上で矢印e方向に搬送させるように制御する。
なお、この制御開始は、制御部74が、搬出コンベア30から検査対象物品100が落下を防止するために搬出コンベア側終点(図1参照)に設置した搬出コンベア側終点センサ73からの検出信号により搬出コンベア30の終点付近に検査対象物品100があると判断したときに開始するようにしても良い。さらにはモニタ本体出口側センサ72および搬出コンベア側終点センサ73の検出信号により、モニタ本体出口付近で検査対象物品100がなく、かつ搬出コンベア30の終点付近に検査対象物品100があると判断したときに開始するようにしても良い。
10:モニタ本体
11:入出力部
12:モニタ部
121:β線検出器
122:中間ローラ
123:β線検出器
13:モニタ本体入口
14:状態表示部
20:搬入コンベア
21:ローラ
22:脚
23:溝部
30:搬出コンベア
31:ローラ
32:脚
33:溝部
40:移動台車
41:タイヤ
42:ドローバ
43:横方向走行車輪
44:ハンドル
50:補助搬入コンベア
51:搬入側横方向コンベア
511:移送部
52:ベース部
53:駆動軸
54:搬入側昇降台
60:補助搬出コンベア
61:搬出側横方向コンベア
611:移送部
62:ベース部
63:駆動軸
64:搬出側昇降台
71:モニタ本体入口側センサ
72:モニタ本体出口側センサ
73:搬出コンベア終点側センサ
74:制御部
100:検査対象物品
Claims (5)
- 放射性物質取扱施設の管理区域から搬出される物品の、放射性物質による汚染の有無を検査するために、少なくとも、放射線の検出器を内蔵してモニタリングを行うモニタ部と、このモニタ部へ検査対象物品を搬入する搬入コンベアと、モニタ部から検査対象物品を搬出する搬出コンベアと、を有する物品搬出モニタにおいて、
搬入コンベアの搬入方向に対して交差する経路で搬入コンベアへ検査対象物品を搬入する補助搬入コンベアと、
搬出コンベアの搬出方向に対して交差する経路で搬出コンベアから検査対象物品を搬出する補助搬出コンベアと、
を備えることを特徴とする物品搬出モニタ。 - 請求項1に記載の物品搬出モニタにおいて、
補助搬入コンベアは、
検査対象物品を搬入方向に対して横方向に移送する搬入側横方向コンベアと、
搬入コンベアの搬入経路の上側と下側とを交差するように搬入側横方向コンベアを昇降させる搬入側昇降台と、
を備え、
搬入側横方向コンベアは、搬入コンベアの搬入経路の上方まで検査対象物品を移送し、
搬入側昇降台は、搬入コンベアの搬入経路の上側から下側へ通過するように搬入側横方向コンベアを下降させて検査対象物品を搬入コンベアへ載置する、
ことを特徴とする物品搬出モニタ。 - 請求項1または請求項2に記載の物品搬出モニタにおいて、
補助搬出コンベアは、
検査対象物品を搬出方向に対して横方向に移送する搬出側横方向コンベアと、
搬出コンベアの搬出経路の上側と下側とを交差するように搬出側横方向コンベアを昇降させる搬出側昇降台と、
を備え、
搬出側昇降台は、搬出コンベアの搬出経路の下側から上側へ通過するように搬出側横方向コンベアを上昇させて検査対象物品を搬出側横方向コンベアへ載置し、
搬出側横方向コンベアは、搬出コンベアの搬出経路の上方から検査対象物品を移送する、
ことを特徴とする物品搬出モニタ。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の物品搬出モニタにおいて、
モニタ部のモニタ本体入口に設置されるモニタ本体入口側センサと、
搬入コンベア、補助搬入コンベア、モニタ本体入口側センサと接続される制御部と、
を備え、
この制御部は、
モニタ本体入口側センサからの検出信号により検査対象物品がモニタ部へ搬入されたか否かを判断する搬入判断手段と、
モニタ部へ搬入されたと判断したときに搬入コンベアへ次の検査対象物品を搬入するように補助搬入コンベアを制御する搬入手段と、
して機能することを特徴とする物品搬出モニタ。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の物品搬出モニタにおいて、
モニタ部のモニタ本体出口に設置されるモニタ本体出口側センサと、
搬出コンベア、補助搬出コンベア、モニタ本体出口側センサと接続される制御部と、
を備え、
この制御部は、
モニタ本体出口側センサからの検出信号により検査対象物品がモニタ部から搬出されたか否かを判断する搬出判断手段と、
モニタ部から搬出されたと判断したときに搬出コンベアから検査対象物品を搬出するように補助搬出コンベアを制御する搬出手段と、
して機能することを特徴とする物品搬出モニタ。
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