JP6512650B1 - β線測定装置 - Google Patents

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【課題】放射性廃棄物でない廃棄物等の測定対象物の放射性物質による表面汚染の有無を測定対象物を搬送しながら効率的に検査可能なβ線検出装置を提供する。【解決手段】本発明のβ線測定装置は、(a)平板状の荷置き部を備え、当該荷置き部上に測定対象物を載せて搬送可能な搬送台車と、(b)搬送台車の一方の端部から他方の端部へ向けて搬送台車を移動させるための送り機構と、送り機構の上部にあって搬送台車が移動中に荷置き部の下面に近接する検出面を介して荷置き部上の測定対象物からのβ線を測定するためのβ線検出器とを含む測定台車と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、β線測定装置に関し、より具体的には、台車上の測定対象物を搬送させながらその下側からβ線を測定可能なβ線測定装置に関する。
原子力施設等の核燃料物質または核原料物質(以下、核燃料物質等とも略して呼ぶ場合がある)を扱う施設において放射線防御の観点から特別の管理を必要とする放射性廃棄物のほかに、放射性廃棄物でない廃棄物も大量に発生する。この放射性廃棄物でない廃棄物については、経済産業省がその取扱いについてのガイドライン(指示)を出しており(非特許文献1)、その内容に沿って廃棄物として判断し管理等を行う必要がある。例えば、放射性廃棄物でない廃棄物であると判断される、汚染の恐れがある管理区域に設置された資材等及び汚染の恐れがある管理区域で使用された物品は、念ための放射線測定評価を行うこと等が求められる。
また、原子力施設の内の原子力発電所等の定期検査や改造工事において使用した資器材(足場板、パイプ、ケーブル等)を管理区域からあるいは敷地外から搬出する際にも同様に放射能汚染が搬出のための基準値以下であることを確認するための放射線測定及びその管理を行う必要がある。管理区域から持ち出す物品(廃棄物を含む)については、他の規定、例えば電離放射線障害防止規則(昭和47年9月30日労働省令第41号)等に沿って、汚染が搬出のための基準値以下であることを確認した上で搬出等を行う必要がある。したがって、原子力施設で発生する放射性廃棄物でない廃棄物や定期検査等で使用した資器材等を処理や搬出する際には、そうした各種の規制に従った適切な放射線測定を含む処理、管理を行うことが求められる。
上述した念ための放射線測定等において、廃棄物の核燃料物質等の放射性物質による表面汚染を検査するために直接サーベイ法やスミヤ法によるα線測定が行われることが多い。しかし、こうしたα線測定ではα線の飛程が短いので、測定対象物の表面近傍にα線検出器を当てて、あるいは測定対象物の内部を拭き取ったスミヤろ紙にα線検出器を当てて測定する必要があるので、その測定に多くの手間と時間が掛かってしまう。その結果、核燃料物質等を扱う施設から出る大量の放射性廃棄物でない廃棄物の放射線測定を効率的に行うことが出来ず、その測定コスト及び全体の処理コストも高くなってしまう。また、原子力発電所では主に60Co等のβ線及びγ線源となる核種による汚染を検査する必要があるが、定期検査等で使用した資器材等におけるβ線測定を効率的に行うことができれば同様にコスト面等から有効である。
特許文献1は、原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物から分別されたクリアランス対象物のクリアランス前測定(表面汚染密度の測定、γ線測定とβ線測定)とクリアランス測定(平均放射能濃度、γ線測定)を含む分別・クリアランス処理システムを開示する。この特許文献1では、測定対象物を測定トレイに載せて移動させながら測定トレイの上下からβ線測定をすることを開示している(特許文献1の段落0046)。
しかし、特許文献1は、そのβ線測定装置の具体的な構成を何ら開示するものではない。また、特許文献1は、クリアランス対象物から汚染の高い部位を除去する除染を行うことを前提としており、放射性廃棄物でない廃棄物の放射線測定評価及び処理について具体的に開示するものではない。
非特許文献2は、表面汚染検査装置の1つとして、物品の表面汚染を検査するための物品搬出モニタを開示する。また、非特許文献3は、物品搬出基準である表面汚染密度以下であることに加えて、クリアランスレベル以下であることを検査するための汚染分布測定トレイ型クリアランスレベル測定装置を開示する。
しかし、非特許文献2、3はいずれも、現場となる原子力施設等の核燃料物質または核原料物質を扱う施設において、台車上の測定対象物を搬送させながらその下側からβ線を測定可能なβ線測定装置を開示するものではない。
特許第4268970
原子力施設における「放射性廃棄物でない廃棄物」の取扱いについて(指示)、経済産業省原子力安全・保安院、NISA−111a−08−1、平成20年5月27日 富士技報 Vol.80、No.4、2007 東芝レビュー Vol.59、No.8、2004
本発明は、原子力発電所等の定期検査等において使用した資器材や放射性廃棄物でない廃棄物等の測定対象物の放射性物質による表面汚染の有無を測定対象物を搬送しながら効率的に検査可能なβ線検出装置を提供することを目的とする。
本発明はβ線測定装置を提供する。そのβ線測定装置は、(a)平板状の荷置き部を備え、当該荷置き部上に測定対象物を載せて搬送可能な搬送台車と、(b)搬送台車の一方の端部から他方の端部へ向けて搬送台車を移動させるための送り機構と、送り機構の上部にあって搬送台車が移動中に荷置き部の下面に近接する検出面を介して荷置き部上の測定対象物からのβ線を測定するためのβ線検出器とを含む測定台車と、を備える。
本発明によれば、測定対象物を搭載した搬送台車が測定台車の外側を移動しながら測定対象物の下側からβ線を測定するので、現場で作業効率良くかつ安定した高精度なβ線測定をすることができる。現場では、β線測定以外にも登録に必要な作業等があるが、本発明では搬送台車方式としているので、最初から最後まで搬送台車に測定対象物を載せたまま全ての作業を行うことができる。
本発明の一実施形態のβ線測定装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態の搬送台車を示す図である。 本発明の他の一実施形態の荷置き部の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態の測定台車を示す図である。 本発明の一実施形態のβ線検出器の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態のβ線測定装置の動作中の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態のβ線測定装置の動作中の構成を示す側面図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態のβ線測定装置の構成を示す斜視図である。β線測定装置100は、搬送台車1と測定台車5から構成される。搬送台車1は、平板状の荷置き部10と、底面の四隅にキャスタ11を備え、そのキャスタ11によって荷置き部10上に測定対象物を載せて搬送することができる。測定台車5は、搬送台車1の一方の端部12から他方の端部13へ向けて(矢印方向へ)搬送台車1を移動させるための送り機構50と、送り機構50の上部にあって搬送台車1が移動中に荷置き部10の下面に近接する検出面51を介して荷置き部10上の測定対象物からのβ線を測定するためのβ線検出器52とを含む。図1では、一例として検出面51が同一平面にあって千鳥状に配置された4つのβ線検出器52が例示されているが、その数は4つに限定されず荷置き部10や検出面51等の大きさに応じて任意の数のβ線検出器を含むことができる。
本発明の測定対象となる測定対象物は、基本的に原子力施設等の核燃料物質等を扱う施設において放射能汚染の可能性のある物が該当するが、以下の説明ではその一例として、放射性廃棄物でない廃棄物(以下、NR廃棄物と呼ぶ)を例として挙げて説明を行う。ここで、核燃料物質を扱う施設には、原子力施設の他に原子力とは直接的には関係のない化学工場等の製造施設、加工施設も含まれる。原子力施設には、例えば非特許文献1に記載される精錬施設、原子炉施設(原子力発電所)、再処理施設等が含まれる。さらに、NR廃棄物は、基本的に非特許文献1のガイドラインに沿って判断されるものを言うが、対象となる廃棄物が発生する施設には、原子力施設の他に上述した原子力とは直接的には関係のない化学工場等も含むものとする。
NR廃棄物には、核燃料物質を扱う施設において設置された資材または使用された物品であって核燃料物質によって汚染された物で廃棄しようとするものではない廃棄物が含まれる。その設置された資材または使用された物品には、構造材プレート、機器部材、鋼材、金物、配管、電線管類、及び機器類等の解体物や切断材が含まれる。これらの解体物や切断材は、概ね1〜2m程度のサイズを有し台車等に載せて移動可能な状態になっている。収集されたNR廃棄物は、各部材ごとあるいはサイズ、重量、搬出元等の任意の基準ごとに選別され番号が付された後に、各情報がパソコン等にデータとして登録(保管)されている。測定対象物は、搬送台車1の荷置き部10の表面に収まるサイズを有し、上記した鋼材、板材、あるいは圧縮された廃棄物等を含む。
本発明のβ線測定装置100によってNR廃棄物についてβ線検出を行うのは以下の理由による。すなわち、核燃料物質または核原料物質を扱う施設では、天然ウランや濃縮ウランが扱われるが、そのウランとして存在割合が大きい238Uを想定した場合、精製されて234Uになるまで放射平衡状態とした場合、この系列において放出されるα線とβ線はほぼ同じ放出比を有する。また、238Uの崩壊過程で発生する234mPaから放出されるβ線の最大エネルギーは2.273MeVと高いことから比較的容易にその検出を行うことが出来る。したがって、空気中での飛程が短いα線の検出に代えて、空気中での飛程の長いβ線(最大飛程912cm)の検出により238Uによる表面汚染を検出することが有効であるからである。
図2は、本発明の一実施形態の搬送台車を示す図である。搬送台車1は、基本的に図1の搬送台車1の構成と同じである。平板状の荷置き部10は、その表面上に測定対象物を保持可能な、ほぼ平行に等間隔に配置された4本の棒材15を含む。4本の棒材15を配置することにより、所定サイズ(例えば約100cm×70cm程度)の測定範囲を確保することができる。棒材15の数は4本に限定されず、保持する測定対象物の大きさに応じて基本的に任意の数の棒材を含むことができる。棒材15は、例えば1〜2cm角の角材や直径1〜2cmの円柱材を用いることができる。荷置き部10は、棒材15などの測定対象物の保持に必要な部材を除いて、下側からのβ線測定の邪魔になるような構造体は極力置かないようにする必要がある。荷置き部10の下面は、測定台車5が移動時に測定台車5上のβ線検出器52の検出面51に対して所定の間隔を空けて近接可能な高さを有するように配置されている。
さらに必要に応じて選択的に棒材15上に載置される金属製あるいはプラスチック製のメッシュ材を含むことができる。図3に、その金属製あるいはプラスチック製のメッシュ材を含む荷置き部10を例示する。図3(a)は、図2の場合の4本の棒材15を設けた場合の上面図である。図3(b)は、(a)の棒材15上に中型の測定対象物を保持可能な比較的目の粗い(開口が大きい、例えば150mm等)メッシュ材を配置した例である。図3(c)は、(a)の棒材15上に小型の測定対象物を保持可能な比較的目の細かい(開口が小さい、例えば23mm等)メッシュ材を配置した例である。なお、(b)の荒いメッシュ表面に(c)の目の細かいメッシュを載置してもよい。メッシュ材の粗さ(開口の大きさ)は測定対象物の大きさに応じて選定される。
図1を参照しながら説明したように、図2の搬送台車1の底面の四隅にはキャスタ11が設けられている。キャスタ11は、2つの板材16の両端部の裏面(底面)に1つずつ(合計4つ)設けられている。キャスタ11は、車輪の向きを自由に変えられる自在キャスタ、あるいは車輪の向きを固定することもできる自在固定切換キャスタを用いることができる。2つの板材16の両端部の表面には、移動用爪17が1つずつ(合計4つ)設けられている。移動用爪17はL型の板材を含み、その先半分が、詳細は後述するように、搬送台車1の移動のために用いられる。荷置き部10の底部と2つの板材16の間には2つの遮光板18が設けられている。遮光板18は、位置検出センサ(図示なし)からの光(レーザ光やLED光)を反射させるために用いられる。なお、搬送台車1は前後対称な構造となっており、図1の他方の端部13から一方の端部12へ向けて(矢印の反対方向へ)移動させながら測定することも可能である。
図4は、本発明の一実施形態の測定台車を示す図である。測定台車5は、基本的に図1の測定台車5の構成と同じである。測定台車5は、上側のβ線検出器52を内包する遮蔽体53と、その下側の送り機構50等を含む台車部70から構成される。測定台車5は、100V電源で動作するようになっており、電源トランス及びシーケンサーを内蔵した制御盤が設けられ、さらに手動操作を行うためのリモコンスイッチにも無線または有線で接続されている。図4では、図1の場合と同様に、検出面51が同一平面にあって千鳥状に配置された4つのβ線検出器52が例示されている。
遮蔽体53は、箱型の構造を有し、検出面51を除き周囲からの放射線を遮蔽するための遮蔽材で囲まれた空間を形成している。遮蔽材は、鉛や鉄を含み、例えば10mm厚の鉛板を強度を高めるために1.5mm厚のステンレス(SUS)で覆ったものを用いることができる。本発明で使用する遮蔽体53は、遮蔽体を独立させているため、測定するエリアのγ線やβ線の線量率に応じてその厚みや材質などを変えることができる。また、測定台車を外側から台車部70を含めて全体的に遮蔽体で覆うことも可能である。その場合、β線検出器52への周囲からのバックグラウンド線量率をさらに下げることができ、測定精度を上させることができる。
β線検出器52は、例えばプラスチックシンチレーション検出器を用いることができる。β線検出器52として、β線測定可能な他のGM管(ガイガーミュラー計数管)やガスフローカウンタ検出器等を用いることもできる。β線検出器52は、例えば直径19cmの円形の検出面(測定口)を有するものを用いることができる。その円形のβ線検出器52を図4に示すように千鳥状に配置した場合、幅約66cmの範囲からのβ線を検出することができる。図5は、本発明の一実施形態の1つのβ線検出器52の構成例を示す図である。β線検出器52は、信号ケーブル71を介して測定器72へ検出信号を送る。測定器72は、そのβ線測定結果を表示することができ、さらにその測定データをパーソナルコンピュータ(PC)73に有線または無線で送信できるようになっている。β線検出器52は、測定台車5の送り機構50等の他の駆動部材とは独立した制御系統となっており、例えば測定対象物に異常(汚染の恐れ)がある場合等にはPC73にその異常警報が表示できるようにもなっている。
測定台車5の下側の台車部70の底面の四隅にはキャスタ63が設けられている。キャスタ63は、車輪の向きを自由に変えられる自在キャスタ、あるいは車輪の向きを固定することもできる自在固定切換キャスタを用いることができる。台車部70の両端部の側面にはアジャスタ64が設けられており、β線測定時にはアジャスタ64によってキャスタ63の動きを止めて測定台車5を固定しておくことができる。台車部70の両側には搬送台車1の移動をスムーズに行うためのガイドローラ58が設けられている。さらに、台車部70には搬送台車1を自動運転させるための位置検出センサ74が複数設けられている。
台車部70の送り機構50は、チェーンまたはベルト54と、チェーンまたはベルト54を回転させるための回転板57と、回転板57をシャフト(軸)62を介して回転させるためのギア61及びモータ60を含む。チェーン54としてローラーチェーンを用いる場合は、回転板57はスプロケットを用いることができる。ベルト54は、例えばVベルトや歯付ベルトを用いることができる。モータ60は、スピードコントロールモータを用いることができ、チェーンまたはベルト54をギア61、シャフト(軸)62及び回転板57を介して、所定の定速度で回転させることができる。チェーンまたはベルト54の内側の端部には、チェーンまたはベルト54の原点を確認するための原点確認バー59が設けられている。
チェーンまたはベルト54の各々には離間した2つの送り爪55、56が設けられている。送り爪55は正転用であり、送り爪56は逆転用である。この2つの送り爪55、56は突起物からなり、その間に搬送台車1の一方の端部または他方の端部の移動用爪17のL型の板材の先半分が入った状態で、より正確には送り爪55または56に移動用爪17のL型の板材の先半分が当接した状態で、チェーンまたはベルト54の回転に応じて移動用爪17が送り爪55または56に押されていっしょに水平移動することにより、搬送台車1が測定台車5の外側を定速で移動することができる。搬送台車1が定速で移動中に、荷置き部10の下面に近接する位置に来る検出面51を介してβ線検出器52が荷置き部10上の測定対象物の下側からのβ線を測定する。本発明ではこのように平板状の荷置き部10に載せた測定対象物の下側(下面)からβ線測定するので、測定対象面と検出器の上面との間の距離(間隔)をほぼ一定に保持することができるので、距離変動の影響を受けない安定した精度良いβ線測定を行うことができる。
図6と図7を参照しながらβ線測定装置の動作について説明する。図6は本発明の一実施形態のβ線測定装置100の動作中の構成を示す上面図であり、図7はその側面図である。図6及び図7の左部に示すように、最初に荷置き部10上に測定対象物が載置された搬送台車1の端部が測定台車5の端部(左端)にセットされる。そのセットの際に、上述したように、搬送台車1の端部の2つの移動用爪17のL型の板材の先半分が台車部70の送り機構50の2つのチェーンまたはベルト54の離間した2つの送り爪55、56の間に入れられる。その後、モータ60の駆動により搬送台車1が測定台車5の外側を定速で移動しながら検出面51を介してβ線検出器52が荷置き部10上の測定対象物の下側からのβ線を測定する。測定は基本的に自動走行で行い、異常が無い場合、搬送台車1はそのまま測定台車5の端部(右端)を通過する。β線検出器52が異常を検知した際は手動操作で停止し、手動操作で台車を後退させ、再度自動走行をさせることができる。検知したβ線検出器52の位置と搬送台車1の位置から異常のある場所(測定対象物の汚染の恐れがある部位、領域)を特定することができる。
図6及び図7の例では、その測定データは検出器アダプタ65及び信号ケーブル66を介して外部のパーソナルコンピュータ(例えば図5のPC73)に集められる。その測定データは、測定対象物を特定する情報と共にPC73の記憶装置に保管される。図6及び図7の右部に示すように、測定が終了すると搬送台車1は測定台車5の他の一方の端部(右端)まで移動する。その後、荷置き部10上の測定対象物の測定面を変えた後、具体的には、例えば平面状の測定対象物の場合は裏返し、立体状の測定対象物の場合は約90度回転させた後に同様なβ線測定動作を行う。ほぼ全面での測定が終わり、かつ他の登録や処理が終わった測定対象物は搬送台車1から下ろされて、別の測定対象物がさらに載置された後に同様な動作でβ線測定や他の登録や処理が繰り返される。なお、その形状等により上述したβ線測定では未測定であると思われる測定対象物がある場合は、手持ちのサーベイメータにその部分をより細く測定することもできる。
PC73において、各測定対象物(例えばNR廃棄物)の表面の核燃料物質等による汚染の有無を判定する。具体的には、例えば汚染源となる核燃料物質等がウランである場合、β線とα線の放出割合がほぼ同じであることを前提として、β線検出器52による測定結果から表面汚染密度が0.4Bq/cm以上である場合に汚染が有ると判断し、それ未満である場合に汚染が無いと判断する。この判断基準値である0.4Bq/cmは、電離放射線障害防止規則(昭和47年9月30日労働省令第41号)の別表第3に定められているα線を放出する放射線同位元素による表面汚染の限度(4Bq/cm)の1/10に相当し、当該物品を施設外に持ち出す際にその値(限度の1/10)を越えてはいけないとされているものである。核燃料物質等がウラン以外である場合は、判断基準値としてその物質(放射性同位元素)に対応した値を採用することができる。表面汚染が有ると判断された測定対象物は、さらにその汚染状態を検査・確認するために、α線測定による表面汚染検査等を行うことができる。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明をした。しかし、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
1 搬送台車
5 測定台車
10 平板状の荷置き部
11、63 キャスタ
12、13 搬送台車の端部
15 棒材
16 板材
17 移動用爪
18 遮光板
50 送り機構
51 検出面
52 β線検出器
53 遮蔽体
54 チェーンまたはベルト
55、56 送り爪(突起部)
57 回転板
58 ガイドローラ
59 原点確認バー
60 モータ
61 ギア
62 シャフト(軸)
64 アジャスタ
65 検出器アダプタ
70 台車部
66、71 信号ケーブル
72 測定器
73 パーソナルコンピュータ(PC)
74 位置検出センサ
100 β線測定装置

Claims (5)

  1. β線測定装置であって、
    平板状の荷置き部を備え、当該荷置き部上に測定対象物を載せて搬送可能な搬送台車と、
    前記搬送台車の一方の端部から他方の端部へ向けて前記搬送台車を移動させるための送り機構と、当該送り機構の上部にあって前記搬送台車が移動中に前記荷置き部の下面に近接する検出面を介して前記荷置き部上の前記測定対象物からのβ線を測定するためのβ線検出器とを含む測定台車と、を備え
    前記送り機構は、前記測定台車の両側のチェーンまたはベルトと、当該チェーンまたはベルトを回転させるためのモータとを含み、
    前記チェーンまたはベルトの各々には離間した2つの送り爪が設けられ、当該2つの送り爪の間に前記搬送台車の前記一方の端部に設けられた移動用爪が入った状態で、前記チェーンまたはベルトの回転に応じて前記一方の端部の移動用爪が前記送り爪に押されていっしょに水平移動することにより、前記搬送台車が前記一方の端部から前記他方の端部へ向けて前記測定台車の外側を定速で移動する、β線測定装置。
  2. 前記β線検出器は、前記検出面が同一平面にあって千鳥状に配置された複数のプラスチックシンチレーション検出器を含む、請求項のβ線測定装置。
  3. 前記平板状の荷置き部は、その表面上に前記測定対象物を保持可能な、等間隔で配置された複数の棒材を含む、請求項1または2のβ線測定装置。
  4. 前記平板状の荷置き部は、さらに前記複数の棒材上に設けられる金属製あるいはプラスチック製のメッシュ材を含む、請求項3のβ線測定装置。
  5. 前記β線検出器は、前記検出面を除き周囲からの放射線を遮蔽するための遮蔽材で囲まれた空間内に配置されている、請求項のβ線測定装置。
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