JPH02304323A - 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法 - Google Patents

磁歪式トルクセンサ軸の整造方法

Info

Publication number
JPH02304323A
JPH02304323A JP12594389A JP12594389A JPH02304323A JP H02304323 A JPH02304323 A JP H02304323A JP 12594389 A JP12594389 A JP 12594389A JP 12594389 A JP12594389 A JP 12594389A JP H02304323 A JPH02304323 A JP H02304323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
compressive
shaft
notch
shaft body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12594389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2512555B2 (ja
Inventor
Yoshio Shibata
柴田 良雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP1125943A priority Critical patent/JP2512555B2/ja
Publication of JPH02304323A publication Critical patent/JPH02304323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2512555B2 publication Critical patent/JP2512555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、伝達1ヘルクを、この伝達トルクにより発生
する応力変化に「トう透磁率の変化として感知するよう
にした硼歪式トルクセンサ軸の製造方法に関する。
従来の技術 この種の磁歪式トルクセンサ軸においては、透磁率の変
化を感知可能とするために、その表面の一部にらせん方
向の磁気異方性が付与される。このような磁気異方性を
付与する方法として、従来、特開昭63−252487
号公報に示されるものがある。
これは、軸体に過度の捩りひずみを加えて残留応力区域
を生成することにより、この残留応力にもとづく磁気異
方性を付与するものである。具体的には、たとえば熱硬
化させる軸では、マルエージング鋼からなる軸に熱硬化
前に過度の捩りひずみを与え、短時間で時効硬化させて
いる。
発明が解決しようとする課題 しかし、このように過度の捩りひずみを加えて残留応力
区域を生成するものでは、軸体が大径になると必要とす
る捩りトルクが大きくなりすぎ、実用的でないという問
題点がある。また異方性の方向が、捩りの主応力の方向
すなわち軸心に対し±45度の方向に限られ、選択でき
ないという問題点もある。さらに捩った際の引張残留応
力を生じるため、疲労強度その他の機械的強度が低下す
るという問題点もある。特にトルクセンサ軸用の材料と
して使用される確率の高いNi鉄合金のような材料では
、切欠感度が高く亀裂進展抵抗が小さいため、疲労強度
の点で著しく不利になるという問題点がある。
そこで本発明は、これら従来における間u点を解決し、
しかもトルクセンサ軸の磁化容易軸を面垂直方向として
センサ特性のヒステリシス低減と感度向上とを図ること
を目的とする。
課趙を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明の方法は、軸体に形状的
切欠部を形成し、 この形状的切欠部を含む軸体の表面に圧縮残留応力がほ
ぼ一様に分布する処理を施し、次に、前記軸体に捩りト
ルクを加え、前記切欠部に、切欠部以外の部分よりもこ
の切欠部の応力集中体数分だけ大きな圧縮応力を発生さ
せて、この切欠部において、前記捩りトルクにもとづく
圧縮応力と前記圧縮残留応力との合計が軸体の材料の圧
縮降伏応力よりも大きくなるように設定し1、その後、
前記捩りトルクを取り除き、前記合計が圧縮降伏応力よ
りも大きくなった切欠部の圧縮残留応力を解放して、前
記軸体に残留応力の磁気異方性を付与するしのである。
本発明の方法は、圧縮降伏応力が小さくなる温度条件下
で実施することができる。
本発明の方法によれば、形状的切欠部として、複数の溝
部と山部とを、軸体の表面において周方向に交互に、か
つらせん状に形成することができる。
本発明の方法によれば、軸心に対し互いに逆方向に傾斜
する一対の形状的切欠部を形成することができる。
本発明の方法によれば、軸体に圧縮残留応力がほぼ一様
に分布する処理を施したうえで、この軸体にまず一方向
の捩りトルクを加え、続いて逆方向の捩りトルクを加え
ることができる。
本発明の方法によれば、軸体の両端に、トルクを伝達す
るための機械要素部を形成することができる。
作用 すなわち、本発明によれば、まず軸体に形状的切欠部を
形成して、この軸体に、方向性を有することなく一様な
分布を呈する圧縮残留応力を付与する0次に軸体に捩り
トルクを加えて、前記切欠部に、この切欠部以外の部分
よりも応力集中体数分だけ大きな圧縮応力を発生させる
このとき、この切欠部の圧縮応力と前記圧縮残留応力と
の合計が軸材料の圧縮降伏応力よりも大きくなるように
捩りトルクを加えても、実際には軸体には圧縮降伏応力
以上の応力は作用しない。
一方、この捩りトルクは、切欠部以外の部分では両応力
の合計が圧縮降伏応力以下の大きさとなるように付与さ
れる。
したがって、捩りトルクを除去すると、切欠部以外の部
分は元の一様な圧縮残留応力の分布に戻るが、両応力の
合計が圧縮降伏応力を越えていた切欠部では、圧縮残留
応力が解放される。この結果、トルク除去後は、切欠部
の圧縮残留応力が他の部分の圧縮残留応力よりも小さな
値となり、残留応力の異方性すなわち残留応力にもとづ
く磁気異方性が付、!7.されることになる。
通常の材料は温度が上昇するほど圧縮降伏応力が低下す
るため、このような圧縮降伏応力が小さくなる温度条件
下、すなわち高温条件下で磁気異方性を与える処理を実
施するのが有利である。
形状的切欠部は、軸体の表面において磁気異方性を得た
い形状に形成することができる。磁歪式トルクセンサ軸
においては、形状的切欠部として、複数の溝部と山部と
を、軸体の表面において周方向に交互に、かつらせん状
に形成するのが有利である。このらせん状の形状的切欠
部は、軸体の表面に一対形成し、かつ両者が、軸心に対
し互いに逆方向に傾斜するようにするのが特に有利であ
る。
このように互いに逆方向に傾斜する一対のらせぜん状の
形状的切欠部を形成した軸体に圧縮残留応力を付与した
後に、まず一方向の捩りトルクを加え、続いて逆方向の
捩りトルクを加える。
このとき、一方向の捩りトルクを加えると、各形状的切
欠部の形状効果により、一方の切欠部には主として圧縮
応力が作用し、他方の切欠部には主として引張応力が作
用する。そして、一方の切欠部においては、捩りトルク
による圧縮応力と前記圧縮残留応力との合計が圧縮降伏
応力よりも大きくなる。これに対し、他方の切欠部にお
いては、捩りトルクによる引張応力が圧縮残留応力と相
殺されることになるため、降伏応力を越える応力は発生
しない、したがって、この一方向に捩りトルクを加える
ことで、一方の切欠部のみに残留応力による磁気異方性
が付与される。
その後に逆方向の捩りトルクを加えることで、同様に、
他方の切欠部のみに残留応力による磁気異方性が付与さ
れる。そして、このようにして、互いに逆方向に傾斜し
たシェブロン状の磁気異方性が付与されることになる。
軸体の両端にトルク伝達用の機械要素部を形成すること
で、この機械要素部を介して捩りトルクが加えられると
ともに、軸体の完成後はこの機械要素部を介して実際に
トルクの伝達が行われる。
実施例 第1図において、1はトルクセンサ軸を製造するための
軸体で、軟磁性体により構成されている。
まず、第1図の軸体1において、磁気異方性を得たい形
状に、応力集中を起こさせるための形状的切欠部を形成
する。ここでは、軸体1の軸心に対し互いに逆方向に傾
斜した一対の形状的切欠部2.3を、軸心の方向に互い
に距離をおいて形成している。各形状的切欠部2,3は
、第2図に示すように、複数の溝部4と山部5とが、軸
体1の表面において周方向に交互に、かつらせん状に形
成された構成となっている。これら溝部4および山部5
は、たとえば軸体1の表面をローレット加工することな
どにより、形成することができる。
溝部4は、たとえば第2図および第3図に示すような■
字形にすることができるし、あるいは第4図に示すよう
な矩形にすることもでき、この他応力集中を発生可能な
適宜の形状とすることもできる。
次に、これら切欠部2,3を含む軸体1の表面に、圧縮
残留応力−δCを付与する。この圧縮残留応力−δC(
圧縮応力であるのでマイナスとする)は、方向性を有し
ない一様な分布となるように付与される。第5図は、切
欠部2における圧縮残留応力−δ0の分布状態を示し、
一様な分布を表わすためにこの圧縮残留応力−δ。を円
で示している。この圧縮残留応力−δ。は、浸炭焼入。
窒化、ショットピーニングなどの熱処理1機械的処理な
どにより付与することができる。
次に第6図に示すように、軸体1に捩りトルクTを加え
る。この捩りトルクTは、切欠部2における溝部4およ
び山部5の長さ方向に圧縮応力が作用するような方向に
加える。すると、切欠部2に応力集中が生ずる。すなわ
ち、第7図に示すように、切欠部2においては、その応
力集中係数をαとして、山部5の山頂に、この山部5の
方向の圧縮応力−αδが生ずる。溝部4の溝底には、こ
の溝部4を横断する方向の引張応力δ7が生ずるが、こ
れは前述の圧縮残留応力と相殺される。したかって、切
欠部2における圧縮応力に注目すると、この圧縮応力6
は第6図に示すような分布となり、切欠部2の方向に最
大応力−αδが生ずる。
なお、第6図では、説明の簡単のために、圧縮残留応力
−δ。や引張応力については図示が行われていない。
このように圧縮残留応力−δ0を付与したうえに捩りト
ルクTによる圧縮応力を付与すると、軸体1にはこれら
の合力が付与されることになる。
第8図は、このような合カフの分布を示す、第8図には
、軸体lの圧縮降伏応力−δゆアが円で示されている。
第8図において、軸体1における切欠部2の方向の圧縮
応力は、圧縮残留応力−δ。と捩りトルクTにらとづく
圧縮応力−αδとの合計−(αδ+δC)となる。しか
し、この合計が圧縮降伏応力−δ。、を越える程度に大
きな捩りトルクTを加えると、実際は軸体1には圧縮降
伏応力−δ、よりも大きな応力は作用せず、捩りトルク
Tによる圧縮塑性ひずみが増大するだけである。
捩りトルクTを除去すると、合計−(αδ十δC)が圧
縮降伏応力−δ、を越えていた場合(αδ+δ0〉δ。
、)は、圧縮残留応力が解放され、切欠部2の方向の圧
縮残留応力は、元の圧縮残留応力−δCよりも小さな値
となる。一方、切欠部2の方向以外の方向で、第8図に
示すように応力の合計が圧縮降伏応カーδelf以下の
場合(αδ+δ0≦δ。ア)は、捩りトルクTを除去す
ると、元の一様な圧縮残留応力−δCの分布に戻る。
この結果、捩りトルクTを解除した後の圧縮残留応力8
の分布は第9図のようになり、残留応力の異方性が生じ
る。これにより、軸体1に、残留応力にもとづく磁気異
方性が付与されることになる。
第6図に示す方向の捩りトルクTを軸体1に作用させる
と、第1図における切欠部3の山頂には、この切欠部3
の方向に、応力集中を伴った引張応力が生じる。しかし
、この引張応力は、あらかじめ与えられていた圧S残留
応カーδ。にて相殺されることになる。したがって、引
張応力については、降伏応力を越えるような大きな応力
が生じるごとがなく、これによっては残留応力の異方性
が現われることはない、これとともに、切欠部3の溝底
には、この切欠部3と直交する方向の圧縮応力が作用し
、この方向に応力集中が生じることになる。よって、こ
の方向でも圧縮応力の合計が圧縮降伏応力を越える。し
たがって、溝底角方向に磁気異方性が付与されることに
なり、山部の尾根方向の磁気異方性は相対的に大きくな
る。
このため、第6図に示す方向の捩りトルクTを軸体1に
作用させた後にこの捩りトルクTを取り除いた場合には
、第1図における形状的切欠部2、および形状的切欠部
3に磁気異方性が生ずる。
捩りトルクTを取り除いた後に、今度は逆方向の捩りト
ルクを軸体1に作用させる。するとこの逆方向の捩りト
ルクによれば、切欠部2の溝底部と切欠部3の山頂部に
磁気異方性が付与される。
したがって、この逆方向の捩りトルクを取り除いた後に
は、第10図に示すようなシェブロン状の磁気異方性が
、両切、大部2,3にわたって形成されることになる。
第11図に示すように、軸体1の両端に、この軸体1に
トルクを伝達するための機械要素部9,10を形成する
のが好ましい、この機械要素部9,10としては、キー
、スプラインなどを利用することができる。このような
機械要素部9,10は、軸体1に上述の磁気異方性を付
与するための捩りトルクを加えるなめに利用される。ま
た磁気異方性の付与が完了してトルクセンサ軸として完
成した後には、検出すべきトルクを軸体1に伝達するた
めに利用される。
このように、あらかじめ圧縮残留応力−δCを付与した
うえで捩りトルクTを加え、この捩りトルクTにより形
状的切欠部2,3に応力集中を伴って発生する圧縮応力
−αδと前記圧縮残留応力−δ。どの合計−(αδ+δ
C)が圧縮降伏応力−δゆ、よりも大きくなるようにす
るものであるため、過大なトルクを加えることなしに残
留応力の異方性を付与することができる。
このようにして圧S残留応力による磁気異方性を付与す
る作業は、もちろん常温下において実施することができ
る。しかし、通常の材料は温度が上昇するほど圧縮降伏
応力が低下するため、このように圧縮降伏応力が小さく
なる温度条件下、すなわち高温下で異方性を付与する処
理を行うと、加えるべき捩りトルクを小さなものとする
ことができる。
また本発明によれば、圧縮残留応力の大小の差にもとづ
く磁気異方性を付与するものであるため、従来のように
引張応力で異方性を付与するものと異なって、磁化容易
軸が軸体1の表面に対して垂直方向を向くことになる。
すなわち、磁性体としての軸体1の磁化過程には回転磁
化過程や磁壁移動過程などがあり、磁壁移動過程がセン
サ特性のヒステリシスを大きくし、感度を下げることが
知られている。しかし、本発明のように磁化容易軸が軸
表面に対し垂直方向を向いていれば、磁壁移動過程を経
ることなく回転磁化過程のみを利用できることから、ヒ
ステリシス小かつ怒度大というセンサ特性を得ることが
できる。
磁歪式トルクセンサ軸の磁性材料としてよく用いられる
Niなどを含有する材料は、切欠感度が高く、引張残留
応力の分布する部分では亀裂の進展が速いという特性を
有する。しかし、本発明のように圧縮残留応力を分布さ
せることで、fiM的強度、特に疲労強度を高めること
ができる。
また本発明によれば、応力集中を発生させるための形状
的切欠部2.3を設けることで、好みの方向に異方性を
付与することができ、かつ他の部分は過大な負荷を受け
ない利点がある。さらに、上述のように方向の異なる複
数の形状的切欠部2゜3を形成する場合は、軸#1の全
体に捩りトルクを加えても、圧縮応力の方向の切欠部に
のみ異方性が付与され、しかも他の切欠部はこの捩りト
ルクの影響を受けない。
また本発明によれば、圧縮残留応力を分布させることで
、引張応力側の磁気飽和点に達するまでのトルクが大き
くなり、直線性が向上する。すなわち、第12図は、磁
歪式トルクセンサ軸を用いてトルクを検出するときの特
性を例示するもので、その横軸はセンサ軸に作用するト
ルクを、また縦軸は検出電圧などの検出出力を示す、横
軸は、磁気異方性部に引張力向のトルクが作用する場合
をプラス、圧縮方向のトルクが作用する場合をマイナス
としている0図において、実線は従来方法で製造したト
ルクセンサの特性を示す、ここで、圧l側はトルクが大
きくなっても検出特性の直線性が良好であるが、引張側
は比較的小さなトルクで磁気飽和点に達し、直線性が損
われやすいことが示されている。しかしながら本発明に
よれば、圧縮残留応力を付与することから、第12図に
おけるM鋲軸の原点Oが、図中の一点tn線で示すよう
に圧縮側ヘシフトしたのと同様な効果を得ることができ
る。したがって本発明によれば、引張側の磁気飽和点に
達するまでのトルクが大きくなり、この引+3!1ul
lの直線性が向上する。
第13図は本発明にもとづくトルクセンサ軸を用いたと
きのセンサ特性を示す図、また第14図は従来方法によ
り製造したトルクセンサ軸を用いたときのセンサ特性を
示す図である0両図とも、横軸はセンサにて検出される
トルク、縦軸は電圧による検出出力である。±60kg
f −mのトルクが加わったときの検出電圧をみると、
第14図の従来のものでは58.017m Vであるの
に対し、第13図の本発明のものでは78.091m 
Vとなっており、その分だけ感度が向上している。
また、特性曲線についての直線からのずれの最大値は、
第14図の従来のものでは4.897 mVであるのに
対し、第13図の本発明のものでは1.684mVとな
っており、その分だけ直線性が向上している。
発明の効果 以上述べたように本発明によると、圧縮残留応力と、捩
りトルクにより形状的切欠部に応力集中を伴って発生す
る圧縮応力との合計が軸体の材料の圧縮降伏応力よりも
大きくなるようにして、捩りトルク解除時に形状的切欠
部の方向の圧縮残留応力を解放することにより、軸体に
圧縮残留応力による磁気異方性を付与するものであるた
め、機械的強度、特に疲労強度の高いトルクセンサ軸を
得ることができ、しかも磁化容易軸は軸表面に対し垂直
方向を向くため、回転磁化のみを利用できることになっ
て、センサのヒステリシスを小さくできるうえにその感
度を大きくできる。また形状的切欠部により応力集中を
発生させることで、好みの方向に異方性が付与できるう
えに、あまり大きな捩りトルクを加えることなしに異方
性を付与できて、他の部分に過大な負荷を加えずに済む
さらに、圧縮残留応力を分布させることで、引張応力側
で磁気飽和点に達するまでのトルクが大きくなって、セ
ンサの直線性を向上させることができる。
圧縮降伏応力が小さくなる高温の温度条件下で異方性の
付与作業を実施すれば、加えるlべき捩りトルクをさら
に小さくすることができる。
形状的切欠部として、複数の溝部と山部とを、軸体の表
面において周方向に交互に、かつらせん状に形成するこ
とにより、また軸心に対し互いに逆方向に傾斜するらせ
ん状の一対の形状的切欠部を形成することにより、トル
ク検出用として特に適したセンサ軸を製造することがで
きる。
このように軸体の表面に一対のらせん状の形状的切欠部
を形成すれば、この軸体にまず一方向の捩りトルクを加
え、続いて逆方向の捩りトルクを加えることで、各形状
的切欠部にそれぞれ異方性を付与することができるうえ
に、一方の形状的切欠部に異方性を付与するために捩り
トルクを加えたときには、この捩りトルクは他方の形状
的切欠部には何ら悪影響を及ぼさないという利点がある
軸体の両端にトルク伝達のための機械要素部を形成する
ことにより、異方性付与のための捩りトルクを容易に作
用させることができるとともに、センサとして使用する
ときも容易にトルクを伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により磁歪式トルクセンサ軸を製造する
ための軸体の正面図、第2図は第1図の軸体における形
状的切欠部の拡大斜視図、第3図および第4図は第1図
の軸体における形状的切欠部の形状例を示す図、第5図
〜第10図は本発明による磁歪式トルクセンサ軸の製造
方法の説明図、第11図は本発明にもとづく磁歪式トル
クセンサ軸の一具体例の斜視図、第12図は従来例およ
び本発明にもとづくトルク検出特性の一例を概略的に示
す図、第13図は本発明にもとづくトルク検出特性の詳
細を示す図、第14図は従来例にもとづくトルク検出特
性の詳細を示す図である。 1・・・軸体、2,3・・・形状的切欠部、−δC・・
・圧縮残留応力、T・・・捩りトルク、−αδ・・・圧
縮応力、−δ。、・・・圧縮降伏応力、8・・・圧縮残
留応力、9゜10・・・機械要素部。 代理人   森  本  義  弘 第1図 第3図    第7図 第5図 4.−・−氏栴へV応り @6図 第7図 第2図 第2図 第1d図 第1/図 デ・/ρ−#械キ青音p 第12図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軸体に形状的切欠部を形成し、 この形状的切欠部を含む軸体の表面に圧縮残留応力がほ
    ぼ一様に分布する処理を施し、次に、前記軸体に捩りト
    ルクを加え、前記切欠部に、切欠部以外の部分よりもこ
    の切欠部の応力集中係数分だけ大きな圧縮応力を発生さ
    せて、この切欠部において、前記捩りトルクにもとづく
    圧縮応力と前記圧縮残留応力との合計が軸体の材料の圧
    縮降伏応力よりも大きくなるように設定し、 その後、前記捩りトルクを取り除き、前記合計が圧縮降
    伏応力よりも大きくなった切欠部の圧縮残留応力を解放
    して、前記軸体に残留応力の磁気異方性を付与すること
    を特徴とする磁歪式トルクセンサ軸の製造方法。 2、圧縮降伏応力が小さくなる温度条件下で実施するこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁歪式トルクセンサ軸の
    製造方法。 3、形状的切欠部として、複数の溝部と山部とを、軸体
    の表面において周方向に交互に、かつらせん状に形成す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の磁歪式トル
    クセンサ軸の製造方法。 4、軸心に対し互いに逆方向に傾斜するらせん状の一対
    の形状的切欠部を形成することを特徴とする請求項3記
    載の磁歪式トルクセンサ軸の製造方法。 5、軸体に圧縮残留応力がほぼ一様に分布する処理を施
    したうえで、この軸体にまず一方向の捩りトルクを加え
    、続いて逆方向の捩りトルクを加えることを特徴とする
    請求項4記載の磁歪式トルクセンサ軸の製造方法。 6、軸体の両端に、トルクを伝達するための機械要素部
    を形成することを特徴とする請求項1から5までのいず
    れか1項記載の磁歪式トルクセンサ軸の製造方法。
JP1125943A 1989-05-18 1989-05-18 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法 Expired - Lifetime JP2512555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1125943A JP2512555B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1125943A JP2512555B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02304323A true JPH02304323A (ja) 1990-12-18
JP2512555B2 JP2512555B2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=14922814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1125943A Expired - Lifetime JP2512555B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2512555B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60257334A (ja) * 1984-06-04 1985-12-19 Nissan Motor Co Ltd トルク検出装置
JPS63210739A (ja) * 1987-02-27 1988-09-01 Honda Motor Co Ltd トルクセンサ
JPS63302334A (ja) * 1987-06-01 1988-12-09 Daido Steel Co Ltd 捻りトルク測定用軸

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60257334A (ja) * 1984-06-04 1985-12-19 Nissan Motor Co Ltd トルク検出装置
JPS63210739A (ja) * 1987-02-27 1988-09-01 Honda Motor Co Ltd トルクセンサ
JPS63302334A (ja) * 1987-06-01 1988-12-09 Daido Steel Co Ltd 捻りトルク測定用軸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2512555B2 (ja) 1996-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5953969A (en) Screwdriver, screwdriver bit or the like
JPS63252487A (ja) 磁気弾性トルク・トランスデューサ
US5817952A (en) Opposing taper-fit collar for attaching a torque sensing transducer to a rotatable shaft
Wang et al. The effect of mean shear stress on torsional fatigue behaviour
WO2005088147A1 (ja) 機械要素およびその製造方法
MXPA04006253A (es) Resorte de hoja para vehiculo y metodo para fabricar el resorte de hoja.
JPH01312270A (ja) ピストンの製造方法
Oral et al. Effects of radially varying moduli on stress distribution of nonhomogeneous anisotropic cylindrical bodies
JPH02304323A (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の整造方法
JP2512552B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
JPH02280024A (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
JPH03199716A (ja) 軸受部品
JPH0559169B2 (ja)
JPH02304322A (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
Kobelev Elastic-plastic work-hardening deformation under combined bending and torsion and residual stresses in helical springs
JP3998733B2 (ja) 高耐へたり高耐疲労コイルばね
JPH0450741A (ja) トルクセンサ軸
US11270045B2 (en) Quantitative matching design method for structure heat treatment-hardness distribution
JP2983246B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
EP3394475A1 (en) Transverse element for a drive belt, drive belt and method for manufacturing such a transverse element
JP2781071B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
JPH0572064A (ja) 被測定軸,トルク検出装置および被測定軸の製造方法
JPH10238548A (ja) 高強度スプラインおよびその製造方法
JP2004225096A (ja) 磁歪材料及び磁歪式トルクセンサ
JP2004116624A (ja) 鋼製ボルトの耐リラクセーション向上方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 14