JPH02304023A - 安定な注射用粉末製剤及びその包装体 - Google Patents

安定な注射用粉末製剤及びその包装体

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JPH02304023A
JPH02304023A JP12522989A JP12522989A JPH02304023A JP H02304023 A JPH02304023 A JP H02304023A JP 12522989 A JP12522989 A JP 12522989A JP 12522989 A JP12522989 A JP 12522989A JP H02304023 A JPH02304023 A JP H02304023A
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JP
Japan
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lysine
aspirin
injection
powder preparation
stable
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Pending
Application number
JP12522989A
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English (en)
Inventor
Shinji Kamijo
上條 信二
Atsushi Imai
淳 今井
Kazuhide Hibino
日比野 和秀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は有効成分としてアスピリンDL−リジンを含有
する安定な注射用粉末製剤に関するものである。
[従来の技術] アスピリンDL−リジンは特開昭48−56815号及
び特公昭53−871i9号にその製造方法が示された
公知化合物であり、解熱・鎮痛・消炎剤として症候性神
経痛、緊急に解熱を必要とする場合や術後疼痛の治療剤
として広く臨床に使用されている。アスピリンDL−リ
ジンは水溶7夜にした場合には分解しやすいことから、
用時溶解して用いる注射用粉末とした製剤が用いられて
いる。
しかし、アスピリンDL−リジンは粉末においても室温
に長期保存した場合には加水分解と着色変化が生ずる。
このため、安定剤及び着色防止剤を添加する方法がとら
れている。
例えば、安定剤として無水塩化カルシウム(特公昭61
−21528号)を、また着色防止剤としてアミノ酢酸
(特公昭61−21529号)を添加し注射用粉末製剤
か製せられてきた。
[発明が解決しようとする課題] アスピリンD L−リジンは広く臨床に用いられている
が、粉末で長期に保存した場合、吸湿し加水分解を受は
サリチル酸を遊離する。このため安定剤の添加が考えら
れ、無水塩化カルシウム、また着色防止としてアミノ酢
酸を添加する方法か一般化している。しかし、塩化カル
シウムには局所刺激性の副作用を有するとか、塩化カル
シウムの濃度により炭酸、クエン酸、酒石酸、リン酸、
硫酸等の塩類などと混濁や不溶性の沈澱物を生じやすく
、またセファロチンNaやテトラサイクリン系の抗生物
質の力価低下をきたす(注射剤の配合変化(追補板)l
)5〜6、富士プリント出版部)ことが知られている。
したがって、これらを含む他の静注用製剤と配合して用
いることはてきないなど欠点を有していた。つまり、従
来のアスピリンD L−リジン注射剤は安定剤として添
加する塩化カルシウムによってその使用に制限かあった
。このため塩化カルシウムを含まない安全なかつ使用性
の高いアスピリンDL−リジンの粉末注射剤の開発が望
まれた。アミノ酢酸は着色防止効果を有するとされてい
るが、アミノ酢酸を無菌的に再結晶し添加することには
製造上の煩雑かあり、このため無水塩化カルシウムとア
ミノ酢酸の2種の添加剤をそれぞれ無菌的に再結晶し、
加えることは製造上極めて煩雑である。このため、より
容易な製造法を見いたすことは/i川用を開発する上で
重要である。
木発明者はこれらの問題を解決するため、アスピリンD
L−リジンの加水分解を防止し、着色変化を誘起せず、
他の配合剤と配合変化の生しることのない特徴を有し、
且つ、アスピリンDL−リジンの有効性と安定性を考慮
した有用性のより高い新規なアスピリンDL−リジンの
安定な注射用粉末製剤を提供することを目的として本発
明をなすに至ったものである。
[課題を解決するための手段] かかる目的の実現のためになされた本発明よりなる安定
なアスピリンDL−リジンの注射用粉末製剤の特徴は、
アスピリンDL−リジン1g当り、ヒドロキシエチルデ
ンプン又はデキストランを安定剤として10〜500m
g含有するところにある。
本発明のアスピリンDL−リジンの注射用粉末製剤に添
加し用いるヒドロキシエチルデンプンは、平均分子量約
40000〜400000のものであればいずれでも良
いが、望ましくはヒドロキシエチルデンプン40000
を用いることがよい。このヒドロキシエチルデンプン4
0000は平均分子量約40000 、置換度(1グル
コース当たりヒドロキシエチル基) 0.50〜0.5
5、極限粘土0.09〜014のものをいう。このヒド
ロキシエチルデンプン40000の6 w / v%溶
液(商品名へスパンダー又はザリンヘス。杏林製薬(株
)社製)は代用血漿体外循環希釈剤として医療の臨床に
広く用いられている。またこのヒドロキシエチルデンプ
ンは使用に当たっては120〜130℃で4時間以上乾
燥し、水分量05%以下にすることが望ましい。また、
デキストランは平均分子量約40000〜70000の
もので医薬用に用いるものであればいずれでも良い。こ
のデキストランの使用に当たっては 100〜110℃
で4時間具」二乾燥し、水分量05%以下にすることが
望ましい。水分量の少ないものを用いることで製剤の安
定性をより高める効果を有する。
ヒドロキシエチルデンプン又はデキストランを安定剤と
して用いる本発明では、先に示した塩化カルシウムを含
むような不都合は生ぜず、塩化カルシウムを含むための
配合変化を心配することのない使用性の便利さを有し、
有用性の高い安定なアスピリンDL−リジンの注射用粉
末製剤を提供できる。
アスピリンDL−リジンの安定剤として添加するヒドロ
キシエチルデンプン又はデキストランの添加量による安
定化効果を調べ、その結果を表1.2に示した。
表 1 アスピリンDL−リジンの安定化に及ぼすヒド
ロキシエチルデンプンの効果 * 開始時を100*とじたときの値を表す。
表 2 アスピリンDL−リジンの安定化に及ぼすデキ
ストランの効果 ヒドロキシエチルデンプン又はデキストランを添加した
製剤を50’Cに2週間保存した結果、ヒドロキシエチ
ルデンプンの添加量を増すと安定性を高め、かつ着色防
止にも効果のあることが分かる。アスピリンDL−リジ
ン1g当たり10mg以上の添加で安定化効果及び着色
防止効果が認められた。添加量は、ヒドロキシエチルデ
ンプンにおいては、望ましくは2oomg/g以上、デ
キストランにおいては、望ましくは100mg/g以上
であり、両者ともに300mg/g以上では安定化効果
に差はみられなかった。500mg/g以上では安定化
効果がみられるものの、溶解に時間を要したり、粘土が
高くなりすぎる等の新たな問題が生じてくる。このため
、ヒドロキシエチルデンプン及びデキストランの添加量
は10〜5oomg/gが適していた。
さらに望ましくは、本発明の安定な注射用粉末製剤にお
いて、窒素ガス置換を行うことが望ましい。本発明者ら
は、アスピリンDL−リジンの着色防止に窒素ガス置換
が効果のあることを見いだした。即ち、アスピリンDL
−リジンをバイアル瓶に充填したあと、内容空気を窒素
ガスで置換する。このものは50℃、4週間後も着色を
示さず白色の粉末であった。この窒素ガス置換の効果は
アミノ酢酸等を着色防止剤として添加することに代わる
ものである。この窒素ガス置換による着色防止方法は先
に示した無菌のアミノ酢酸を添加することの製造上の煩
雑さをまねかないばかりか、コストの低減等、新たな効
果をもたらす。
本発明のアスピリンDL−リジンの安定な注射用粉末製
剤を製するには、例えばヒドロキシエチルデンプン40
000を130℃減圧下5時間乾燥し、乾燥箱中で室温
まで冷却する。この粉末の一定量を洗浄滅菌乾燥したバ
イアル瓶に充填し、別に製した無菌のアスピリンDL−
リジン粉末の一定量を充填した後、窒素ガス置換を行い
、ゴム栓を巻き締めし製する。
このようにして製したアスピリンDL−リジン粉末注射
剤は、室温に長期保存しても安定であり着色することの
ない製剤として得られ、臨床に適用することができる。
[発明の効果コ 本発明よりなる安定な注射用粉末製剤は、解熱、鎮痛、
消炎剤として用いられるアスピリンDL−リジン注射剤
の長期保存性、有効性の確保が実現でき、静注用として
臨床適用の優れた  −製剤を提供できるという効果が
ある。
[実施例] 以下、木発明による安定な注射用粉末製剤について実施
例をもって詳細に説明する。
実施例1 ヒドロキシエチルデンプン40000を130℃に5時
間減圧乾燥し、乾燥剤を入れた乾燥箱の中で室温まて放
冷する。別に、洗浄滅菌乾燥したバイアル瓶に、この乾
燥した粉末300mg及び無菌的に製したアスピリンD
L−リジン900mgを無菌的に充填し、窒素ガスを置
換した後ゴム栓、巻ぎ締めを行い製剤とした。
実施例2 ヒドロキシエチルデンプン40000を洗浄滅菌乾燥し
たバイアル瓶に180 mg充填し、130℃に5時間
減圧乾燥する。これを乾燥箱中で放冷する。別に無菌的
に製したアスピリンDL−リジン900mgを無菌的に
分注する。窒素カスで置換の後、ゴム栓、巻き締めを行
い製剤どした。
実施例3 無菌的に製したヒドロキシエチルデンプン40000を
130℃に5時間減圧乾燥し、乾燥剤を入れた乾燥箱の
中て放冷する。この50g及び無菌的に製したアスピリ
ンDL−リシン 900 gを無菌的に混合し、その9
50mgずつを洗浄滅菌乾燥バイアル瓶に無菌的に分注
する。窒素カスで置換した後、ゴム栓、巻き締めを行い
製剤とした。
実施例4 デキストラン40000を105℃に5時間乾燥し、乾
燥剤を入れた乾燥箱の中で室温まで放冷する。別に、洗
浄滅菌乾燥したバイアル((1尤に、この乾燥した粉末
300mg及び無菌的に製したアスピリンDL−リジン
900mgを無菌的に充填し、窒素ガスを置換した後ゴ
ム栓、巻き締めを行い製剤とした。
参考例1 アスピリンDL−リジン900mgを乾燥バイアル瓶に
充填し、窒素ガスで置換した後、ゴム栓、巻き締めを行
い製剤とした。
参考例2 アスピリンDL−リジン900mgを乾燥バイアル瓶に
充填した後、ゴム栓、巻き締めを行い製剤とした。
次に、木発明の実施例1〜4及び参考例1゜2のアスピ
リンDL−リジン粉末製剤の安定性を比較した。安定性
試験は、実施例及び参考例のそれぞれのアスピリンDL
−リジン粉末製剤を50℃で2週間保存し、外観及び分
解物(サリチル酸)の量を測定した。結果を表3に示し
た。
表3 分解物測定時のHPLC条件

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アスピリンDL−リジンを有効成分とする粉末注射
    用製剤において、ヒドロキシエチルデンプン又はデキス
    トランを安定剤として 10〜500mg/g含有することを特徴とする安定な
    注射用粉末製剤。 2 ヒドロキシエチルデンプンが平均分子量約4000
    0〜400000のものであり医薬用に用いられるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の安定な注射用
    粉末製剤。 3 デキストランが平均分子量約40000〜7000
    0のものであり医薬用に用いられるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の安定な注射用粉末製剤。 4 請求項1〜3のいずれかの注射用粉末製剤を容器に
    充填し、容器内のガスを窒素ガスで置換したことを特徴
    とする安定な注射用粉末製剤の包装体。 5 請求項1〜3のいずれかの注射用粉末製剤を、窒素
    ガス雰囲気で保存することを特徴とする安定な注射用粉
    末製剤の保存方法。
JP12522989A 1989-05-18 1989-05-18 安定な注射用粉末製剤及びその包装体 Pending JPH02304023A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048637A1 (de) * 1999-02-21 2000-08-24 B. Braun Melsungen Ag Schmerzfreie und gewebeschonende injektion von arzneimitteln
EP1190719A1 (de) * 2000-08-17 2002-03-27 B. Braun Melsungen Ag Kolloidale Pharmakomodulation injizierter Arzneimittel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048637A1 (de) * 1999-02-21 2000-08-24 B. Braun Melsungen Ag Schmerzfreie und gewebeschonende injektion von arzneimitteln
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