JPH02304012A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧料、更に詳細には美白用化粧料および皮膚
老化防止化粧料として有用なアスコルビン酸高級脂肪酸
エステルを安定に配合してなる非水系化粧料に関する。

〔従来の技術〕

アスコルビン酸の高級脂肪酸エステルは、従来より、し
み・そばかす等の改善といった皮膚の美白化に有効な作
用や、皮膚コラーゲンの生成を促進し、小じわを防ぎ、
弾力性ある皮膚を保つ作用を示すことがら、しばしば化
粧料中に配合されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

シカシ、アスコルビン酸の高級脂肪酸エステルは光、熱
、酸、塩基または酸素等の作用を受けて酸化されたり、
水分の存在下では加水分解を受けやずいという欠点を有
する。そして、一旦このような変化が起こると、アスコ
ルビン酸高級脂肪酸エステルの有効濃度の低下が起こり
、効果を減するばかりでなく着色・異臭等が生じ、商品
価値を失ってしまう。

そこでアスコルビン酸高級脂肪酸エステルを化粧品中に
安定に配合するために、水分や空気との接触を防止する
ことや、その他の分解促進物質を取り除くことに様々な
工夫がなされている。

たとえばアスコルビン酸高級脂肪酸エステルを油脂状物
質で被膜する方法（ギＪ聞昭５９−４４３２７号）、抗
酸化剤を同時に存在させる方法（特開昭６１−１３０２
０６号）、ザイクロデ；１−ストリンの包接化合物とし
て保護する方法（’ｌ’！ｉ開昭５５−６４５１１号）
等が知られている。また、医薬の如く１回の使用量ごと
に密」：・ｊ包装する方法（前出特開昭６１−１３０２
０６号）なども提案されている。

しかし、未だ十分にアスコルビン酸高級脂肪酸エステル
の保存安定性の問題を解決するに至っていなかったり、
使用上の簡便性を犠牲にするといった問題があった。

〔課題を解決するだめの手段〕

このような状況のもと、本発明名らは」−記問題点を解
決すべく鋭意研究してきた結果、アスコルビン酸高級脂
肪酸エステルに油脂および特定の粉体を配合し、これを
゛ｒアルミ単層デユープ充填することにより、アスコル
ビン酸高級脂肪酸エステルの保存安定性、使用感に優れ
た化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は次の成分（Ａ）〜（Ｃ）（八）アス
コルビン酸高級脂肪酸エステル、（ロ）固形状油脂もし
くは半固形状油脂またはそれらの混合物、 （Ｃ）亜鉛華、カオリンおよびタルクから選ばれる１も
しくは２以上の粉体 を含有し、アルミ単層デユープに充填されていることを
特徴どする化粧料を提供するものである。

本発明において使用されるアスコルビン酸高級脂肪酸エ
ステル（Ａ）としては、アスコルビン酸と炭素数８〜２
４の高級脂肪酸とのモノ、ジもしくはトリエステルまた
はそれらの混合物が挙げられる。特に好ましい具体例と
しては、アスコルビン酸のモノパルミテ−１・、ジパル
ミテート、トリパルミテート、モノステアレート、ジス
テアレート、トリステアレート、ジイソパルミテート、
ジイソステアレート、ジオレエート等が挙げられる。ア
スコ＝　３− ルピン酸高級脂肪酸エステルの配合亀は、０．１〜２０
重量％（以下単に％で示す）、特に０．５〜５％が好ま
しい。

次に、固形状油脂もしくは半固形状油脂（Ｂ）としては
、化粧品または医薬部外品分野で用いられるもので、−
ｒスコルビン酸脂肪酸エステルを有効に溶解分散させる
ものであれば特に限定されないが、水分親和性の低いも
のが好ましい。具体的には、固形パラフィン、ワセリン
、オシケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワッ
クス、モクロウ、ミツｌコラ、カルナウバロウ、鯨ロウ
、カンテ゛リラロウ等またはこれらの１種もしくは２種
以上の組み合わせが特に好ましい。（Ｄ）成分の使用量
は５０〜９８．９％、特に７５〜９８５％が好Ｊ：しい
。

本発明において使用される粉体（Ｃ）は、亜鉛華、カオ
リンおよびタルクから選ばれる１もしくは２以上のもの
である。

通常、軟膏に配合される粉体は、軟膏中に分散して存在
することにより軟膏の硬度を調節し、使用感を高給る目
的で使用されるものである。しかし化粧品または医薬部
外品の分野で使用される多くの粉体のほとんどはアスコ
ルビン酸高級脂肪酸エステルの分解を促進し、着色を生
じるものであった。これに対し、本発明の（Ｃ）成分の
みが特異的に軟膏の使用感を高めると同時にアスコルビ
ン酸高級脂肪酸エステルの安定化に良好であることを見
出した。（Ｃ）成分の使用量は０．１〜２０％、特に１
〜１０％が好ましい。

本発明化粧料を充填する容器は、アルミ単層チューブで
ある。本発明においてはアスコルビン酸高級脂肪酸エス
テルを配合することから、アスコルビン酸高級脂肪酸エ
ステルが分解、失活を生ずる原因となる空気、湿気、光
等から本発明化粧料組成物を遮断することが必要であり
、かつ繰り返し使用する場合も空気等との接触を最小限
にする必要があるが、この目的には意外にも単層チュー
ブの容器のみが適していた。

このことは、同じチューブ型容器でも形状復帰型では容
器開封時の空気との接触面積は小さいという利点はある
ものの、中身の軟膏を押し出した後、チューブが元の形
状に戻る際チューブ内に空気を吸い込んでしすい、その
後の品質維持に悪影晋を与えてしまうものと考えられる
。また、チューブ累月中にアルミニウムを含んでいるも
のでも（例えばアルミ５層チューブ）、必ずしもよい結
果でなく、容器内側で本発明に係る組成物と接触する月
質が、品質維持に影警を与えていることも示唆される。

また、本発明化粧料には、本発明の効果を損なわない範
囲において、液状油脂、防腐剤、香料、色素などを添加
することができる。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて本発明を説明する。

実施例１ 以下の処方の組成物を調製し、アルミ単層チューブに充
填した。

アスコルビン酸シバルミチン酸２．０％エステル ワセリン　　　　　　　　　　　　９２．５％マイクロ
クリスタリンワックス　　１．０％ミツロウ　　　　　
　　　　　　　　１．０％亜鉛華　　　　　　　　　　
　　　３．０％香　　料　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　０．５　　％合計　　　　　　　　　１
００．０％ 実施例２ 以下の処方の組成物を調製し、アルミ単層チューブに充
填した。

アスコルビン酸モノステアリン酸　２．０％エステル ワセリン　　　　　　　　　　　　８９．５％マイクロ
クリスタリンワックス　　２．０％鯨ろう　　　　　　
　　　　　　　　２．０％、タルク　　　　　　　　　
　　　　　　４．０％香　　料　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．５　　％合計　　　　　　　
　　１００．０％ 　７　一 実施例３ 以下の処方の組成物を調製し、アルミ単層チューブに充
填した。

アスコルビン酸シバルミチン酸工　１．０％ステル ワセリン　　　　　　　　　　　　６５．５％ミツロウ
　　　　　　　　　　　　８．０％キャンデリラろう　
　　　　　　　　５．０％流動パラフィン　　　　　　
　　　５．０％ホホバ油　　　　　　　　　　　　　５
．０％亜鉛華　　　　　　　　　　　　１０．０％香　
　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．
５　　％合計　　　　　　　　　１００．０％ 試験例１ 実施例１の処方中の粉体として、亜鉛華の代わりにタル
ク（実施例４）、カオリン（実施例５）、マイカ（比較
例１）、ベントナイト（比較例２）、酸化チタン（比較
例３）、ナイロンパウダー（比較例４）を処方した組成
物を調製し、アルミ単層チューブに充填し、保存安定性
試験を行った。

すなわち４０℃で４か月保存した後の製品の性状を観察
し、かつ１か月、２か月、６か月保存したときのアスコ
ルビン酸高級脂肪酸エステルの残存量を定量した。結果
を表１に示す。

以下余白 試験例２ 実施例１の処方の組成物をアルミ単層チューブまたは種
々の材質のデユープに充填し、保存安定性試験を行った
。

すなわち、４０℃で１か月、２か月、６か月保存したと
きの該組成物中のアスコルビン酸高級脂肪酸エステルの
残存量を定量した。

結果を表２に示す。

以下余白 一　１２− 試験例３ 頬に色素沈着部の認められる患者・男女１０名を対象と
して、実施例１で製造したアスコルビン酸高級脂肪酸エ
ステル入り軟膏を使用しく期間１か月〜１ｏが月）美白
効果の試験を行った。美白効果は本軟膏の使用前および
使用後の患者の右傾および左傾の色素沈着部位（Ａ）と
非色素沈着部位の明度（Ｂ）を色差計（ロ本電色工業社
　１１１”１００１Ｄ）を用い副側し左右の色素沈着部
位と非色素沈着部位の差（八−Ｂ）の平均値を求めた。

結果を表３に示す。左右の色素沈着部位と非色素沈着部
位の明度の差は有意に減少した。

以下余白 表３ 試験例４ 実施例１で製造した本発明化粧料を毛刈りしたモルモッ
トの背部皮膚に１０日間塗布し、経皮吸収および皮膚コ
ラーゲン合成の試験を行った。

経皮吸収試験は、最終塗布後４時間の塗布部位皮膚を採
取し、５ｏｓａ法にて、還元型アスコルビン酸を染色し
た。皮膚コラーゲン合成試験は、塗布部位皮膚を採取細
切した後０．１５Ｍおよび０．５Ｍ　ＮａＣｊ！で溶出
し、透析後、可溶性コラーゲン画分を分けた。残渣も透
析し、不溶性コラーゲン画分とした。両側方を凍結乾燥
した後、各両分につき、ＨＣβ加水分解し、Ｋｉｖｉｒ
ｉｋｋｏ−Ｐｒｏｃｋｏｐｆ法によるハイドロキシプロ
リンの定量を行った。

その結果、アスコルビン酸シバルミチン酸エステルは、
表皮中でエステルが遊離した型である還元型アスコルビ
ン酸となって皮膚中に存在し、経皮吸収されたことがわ
かった。

また皮膚コラーゲン合成試験の結果を表４に示す。本発
明化粧料を塗布すると、可溶性コラーゲンすなわちプロ
コラーゲンが増加し、皮膚中のコラーゲン合成を促進す
ることがわかった。

以下余白 〔発明の効果〕 本発明の化粧料は優れた美白効果、皮膚の老化防止に関
連のあるコラーゲンの合成促進効果および優れた使用感
を有し、長期間保存してもアスコルビン酸高級脂肪酸エ
ステルの効果を失うことがなく、使用上も簡便なしので
ある。

以　　」二

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　次の成分（Ａ）〜（Ｃ） （Ａ）アスコルビン酸高級脂肪酸エステル、 （Ｂ）固形状油脂もしくは半固形状油脂またはそれらの
   混合物、 （Ｃ）亜鉛華、カオリンおよびタルクから選ばれる１も
   しくは２以上の粉体 を含有し、アルミ単層チューブに充填されていることを
   特徴とする化粧料。